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2013年10月18日 (金)

腎経のツボ『照海』、内踝の真下で距骨下際に取る。

 昨夜は十三夜の月が東の空から昇り、雲間から時々姿をのぞかせていました。

 足内側の腎経のツボに『照海』があります。

 「海を照らすのものは…」と考えてみると、それは月でしょう。

 「内踝を月に見立てて、足底からの水の流れが溜まる部位を海に見立てた」、私はそう思います。

 とすれば『照海』は「月に照らされた海」と解釈するのがよいのでしょう。

 『照海』は内踝の真下1寸に取るということになっていますが、距骨の下部際にとって、距骨下関節(=距踵関節)にも圧をかけて可動性を調整することが大切であると考えています。

 距骨下関節は足の内反外反(=回外回内)と内転外転をする、細かい動きのできる関節です。

 足の内側を触っていくと距骨よりも踵骨が引っ込んでいるので、『照海』の下部には水の溜まるスペースがあります。

 腎経は足底中央前方の『湧泉』から始まります。

 『湧泉』は第2趾と3趾の中足骨遠位の間に取ります。

 湧き上がる泉は静脈とリンパの流れです。

 『湧泉』からの水の流れによって(自然に削られて)できた舟状骨内側で足底際の『然谷』(これは文系の解釈ですから解剖学的な正解ではないということで御了承下さい)→アキレス腱と内踝の最も尖ったところの間にある『太谿(たいけい』(大きな谷という意味です)→5分下がって踵骨上際が『大鐘』(これは踵の形から付いた名前でしょうか?内踝を月と見立てれば「月と鐘」は絵になります)→そして戻って内踝の直下が『照海』です。

 腎経ですから、その後に続くツボも『水泉』、『復溜』と水を意味する名前が付けられています。

 足を眺め、指で触れ、ツボの名前の意味するところを考えてみるとツボ指圧の理解が深まります。

 十三夜を眺めているうちに、『照海』の意味に思いが至りました。

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