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2013年10月19日 (土)

指圧で母指が左右に傾くと垂直圧にならない、垂直圧のセルフチェック。

 「指で圧そうとするから圧せない」ということは何度もこのブログで書いています。

 肩、肘、手首、指の力が抜けて、母指指紋部までを1本の管として、その中を体重が行き来するのが体重移動の指圧です。

 母指指紋部をふわりと皮膚表面に広く密着させて、母指指紋部を横に貫く直線を思い描いて、その直線に対して垂直になる方向に母指中手指節関節を起こしていくと垂直圧が完成します。

 母指中手指節関節が左右にわずかにでも倒れると母指指紋部もずれて、圧の向かう方向がねじれます。

 自分の前腕を指圧して、垂直圧のセルフチェックをしてみましょう。

 母指指紋部の前にしわができれば、圧は前にずれています。

 右、左、後ろ、斜めなど、指圧をして皮膚にしわが寄れば垂直圧はできていません、ずれています。

 母指の中手指節関節が母指の爪の中心に向かって起き上がっているか、確かめてください。

 ねじれの修正方法はテーブルの板の上に母指、テーブルの板の下に四指を当て、栓抜きのように指紋部はずらさずに母指中手指節関節を母指の爪の中心に向かって起こしていきます。

 目で正しい方向を確認したら、次からは視覚を使わずに垂直圧の練習をします。

 体と正対するテーブルの板に母指を当て母指の爪を正面に向けて圧す、テーブルの板の側面を斜めにとらえて圧す、この2つのやり方で練習してみてください。

 腕ならこの感覚を使って圧せますが、背中なら一つの曲面上に母指も四指も当てて腕を圧すのと同じことをしていくことになります。

 「一つの曲面上で母指と四指の対立圧を作る感覚を母指に寄せていく」、言葉で理解するのも実際の感覚も、本当にそれを自分のものにするまでには練習が必要です。

 母指指紋部はふわりと皮膚表面に広く密着させて、四指指紋部で皮膚をとらえたまま、その皮膚を母指の方向に寄せてくることで母指中手指節関節を起こしていく、これが背中での垂直圧の手指の構えです。

 曲面で構成される体に垂直圧を入れていくのは簡単なことではありません。

 母指指紋部を当てた皮膚の周囲にしわが寄っていれば、母指が倒れているので垂直圧にはならない、まずはこのことに注意をして母指圧の練習をしてください。

 上肢の力が抜けて体重移動ができるようになれば、今までやってきたことと指圧の目指す圧刺激との違いに気づくことでしょう。

 指力で強く圧すのは指圧ではありません。

 やさしいタッチでも圧方向がねじれていれば、それは軽い揉捏法になっています。指圧の刺激とは違います。

 深部まで気持ちの良い圧刺激を届けることができた時、それが指圧です。

 体の曲面を、斜め上からの視覚でとらえて圧すから圧方向がねじれます。

 柔軟な母指指紋部の着地で皮膚を広くとらえ、母指の爪の中心に向かって母指中手指節関節を垂直に起こしていってください。

 視覚に頼らず、触圧覚に集中して、斜め上、斜め下からでも垂直圧が入るように練習してください。

 斜めからでも垂直圧が入るようになれば「重力とオトモダチになった」と言っていいでしょう。

 

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