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2013年10月21日 (月)

不安と扁桃体。恐怖体験は話しを聞いただけでも追体験してしまう。

 今朝の夜明けは霧が濃くて、西の空では十六夜の月が、裸電球の白いかさをつけたような淡い光の輪に包まれていました。

 ブロッケン現象でも起きそうな月の光輪を眺めながら、100mの視界しかない粉雪の日のような霧の中を歩いてきました。

 昨日は一日中雨で、予定していた野外の健康体操のイベントが来週に延期になりました。ストレッチの手本となるように、あと一週間、鏡を見ながら指導の練習です。

 『もやもやさまーず2』を見ようとしていた頃、「一日中こたつで座っていたら坐骨神経痛で足がしびれる、指圧をしてほしい」と70代女性の御得意様から電話がありました。

 家族が出かけていて不安だったこともあるのでしょう、先日指圧をした「口の中が気になる」「指から青いものが沁み出してきているのではないか?」のあの方です。

 雨の中車で迎えにいき、(自分の家よりも、ウチに来て指圧を受けたいという方が多いです)、指圧、ストレッチの後、口の中を懐中電灯で照らして見たり、不安を一つ一つ打ち消していく言葉選びはなかなか大変です。

 足の指圧では趾節関節だけでなく土踏まずのあたりでもポキッと音がしたので、座位姿勢の連続により坐骨神経痛のある下肢は確かに短縮していました。

 不安が痛みを増強し、血管収縮、筋収縮という痛みの悪循環です。

 猫背で下がった内臓を上げ、足のしびれは完璧にはとれなかったようですが、全身運動をさせてあるから大丈夫だと納得させて、車で家まで送りました。

 帰ってきてしばらくして、NHKの「うつ病」についての番組を見ました。

 「天敵から身を守る時に扁桃体の活動で恐怖や不安や悲しみの感情が強くなり、それが過剰になると脳が萎縮してうつ病が発症する」ということを番組では説明していました。

 他人の話からでも、人間は恐怖体験を自分のものとして追体験してしまうようです。

 とすれば震災の映像や台風被害の映像を何度も見ることや、裁判員が事件の悲惨な証拠写真を何枚も見せられることは、脳に良い事ではありませんね。

 冷え性の方や体の弱い高齢者はもう暖房が必要で一日中こたつに入っているという方もいらっしゃるでしょう。

 体を動かさずに災害の映像を見ていては、気分が落ち込み、血行不良で患部の痛みは強くなります。

 今日は晴れて気温が上がるようなので、体を動かしましょう。

 

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