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2013年10月 8日 (火)

足趾の屈曲と足内側のアーチ、外反母趾と下腿後側深部の筋肉の関係。

 床に足底をピタリと着けたまま、足趾を手前に引くことで足趾を曲げると、中足趾節関節(MP関節=足趾の付け根の関節)が伸展して足趾の近位が高くなります。

 これが靴の中で足趾が窮屈に曲がった状態です。

 この状態で足趾をよく見ると、全ての足趾が内転して、足趾の間隔は狭くなり母趾は小趾の側に曲がった外反母趾の形になります。

 足底のアーチを作らずにピタリと床に足底を着けたまま足趾を曲げるとMP関節は伸展し、IP関節(趾節間関節)だけの屈曲になります。

 足底の母趾球、小趾球を浮かして、足底のアーチを作って足趾を曲げるとMP関節から曲げることができます。

 しかし、足が内側に傾いて小趾の側が浮くと足が外反(回内)していることになります。

 足底を基準に考えたのが内反外反、足背を基準に考えると回内回外、この両方が使われていて裏と表で逆になるのがややこしいところです。

 足が外反(回内)すると母趾のMP関節への刺激が強くなり母趾にかかる内転方向への圧も強くなります。

 足の外反(回内)による刺激を減らすためには足を内反(回外)させればいいわけですから、足底内側を浮かすために足の内側のアーチを作る筋肉を強化することが必要です。

 足の内側のアーチを作るのが下腿後側深部にある「長趾屈筋(内側の脛骨側)」、「後脛骨筋(中間)」、「長母趾屈筋(外側の腓骨側)」です。

 これらの筋肉は、ふくらはぎのヒラメ筋よりも深部で脛骨と腓骨に付着しています。

 それでもふくらはぎの内側で腓腹筋のふくらみの下部の骨の際でアキレス腱との間ではこれらの筋肉に触れることができます。

 脾経の内踝の上3寸(四指の近位指節関節の幅)にある「三陰交」や内踝の上6寸の「漏谷」では、足内側のアーチを作る長趾屈筋と後脛骨筋に触れることができます(長母趾屈筋は腱が外側から下腿内側下部に回りこんできます)。

 内側のアーチを作るこれらの筋肉は内踝の外周を周って足底に向かいます。

 長趾屈筋は第2~5趾の末節骨底に、後脛骨筋は土踏まずの舟状骨と3つの楔状骨に、長母指屈筋は母趾末節骨底に停止します。

 足内側のアーチを強化するためにはこれらの筋肉のエクササイズが必要ですから、これらの筋肉の作用である足趾の屈曲や足の底屈、足の内反(回外)の運動が必要になります。

 使われずに弱くなったこれらの筋肉を鍛えるためには、足趾のグーパーじゃんけんや爪先立ち(踵上げ運動)、歩幅を大きくとって母趾で地面を蹴るウォーキング、そして下腿内側の脛骨から内踝外周そして足底へのテンポの良いしっかりと刺激する筋肉を目覚めさせるようなタッチが効果的です。

 運動不足の筋肉を鍛えるのですから、この場合は癒し系のまったりとしたタッチは適切ではありません。しかし弱い筋肉ですから強い刺激を受け留めることもできません。このあたりの癒し系のタッチとテンポの良い刺激で筋肉のテンションを高めていくタッチの使い分けがセラピーの成果を分けるセラピストのセンスです。

 もちろん痛みがあれば、痛みを感じさせるような雑なタッチも間違いです。「痛気持ちいい」などと言われて満足していないで、「気持ちいい」だけを追求してください。

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