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2013年11月20日 (水)

指圧で小指を浮かしてはいけないことの解説。

 「指圧で小指を浮かせてはいけない」、その理由を筋肉の使い方で説明してみます。

 まず「おしゃれなティータイム」のティーカップの持ち方を考えてみましょう。

 母指と示指は屈曲させてティーカップの持ち手を対立圧で握り、中指と薬指は示指に軽く添えます。

 この時に小指には、①他の指と同じように隙間をなくして添えるか、②少し離すか、③しっかりと伸展させるか、の3つの形が考えられます。

 おしゃれなティータイムの絵ヅラの典型と言えば③の小指をしっかりと立てた(伸ばした)形です。

 この小指の伸展は、母指と示指の屈曲による前腕橈側の屈筋の緊張に対してバランスをとるために「前腕尺側の伸筋を緊張させている」ことになります。

 ティーカップを持つ時に小指を立てると女性的な印象を受けるのは、「前腕屈筋の弱さを補うために、前腕の伸筋も使ってティーカップを安定させている」からです。

 体格のいい男性がティーカップを持つ時に小指を立てると妙な感じがするのは、『腕が太くて筋力がしっかりしていれば小指を立てなくてもティーカップを持つのはたやすいから』です。

 さて、指圧の時に小指を立てると「前腕の伸筋を使うことになり、手関節には背屈+尺屈の力が加わります」。

 四指の隙間をなくしてそろえて母指圧をする形から小指を浮かせてみると、母指が尺側側に少し倒れるのがわかります。

 手関節が背屈すれば母指指紋部が浮いて先端で圧す痛い圧になります。

 ティーカップを持つ母指は指節関節屈曲ですから小指の伸展で橈側と尺側のバランスがとれますが、指圧はそもそも指節関節伸展ですから小指が浮いてしまうと体重を落とし込む指紋部を広く使えなくなって「前にのめったねじれた圧刺激」になってしまいます。

 また、指圧の時に小指を浮かせる癖がある人は「母指指節関節屈曲(気味)で圧しているからバランスをとるために小指が浮いてしまう」ということもあるかもしれません。

 「上肢を体重移動の1本の筒にして母指指紋部に圧を集める」には、上肢の屈筋にも伸筋にも指にも、力を入れないようにします。

 母指指紋部を広く使って安定した柔らかい密着をするためには、四指の隙間をなくしてそろえ、四指指紋部でとらえた皮膚を母指の方へ寄せます。

 指圧でおしゃれなティータイムのように小指を浮かせると、無駄な力を入れているというだけにとどまらず、圧を弱めていて、しかも前にのめった指頭で圧す痛い圧刺激になってしまいます。

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