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2013年11月22日 (金)

坐骨神経痛の足が厚ぼったいという感覚から起こってくること。

 70代女性、坐骨神経痛で両下肢に痛みやしびれがあり、起床時には足が冷えていて、「足が厚ぼったくて歩きにくい」という訴えがあります。

 背中が丸くなって腰背部の筋肉が緊張し、脊柱の間隔が短縮して身長が縮んでいます。

 大腿後側の大腿二頭筋に沿った外側の緊張が強く、O脚になっています。

 足関節が硬くて、背屈も底屈も他動的に動かしてみて強い抵抗があります。

 さて「足が厚ぼったいという感覚」ですが、これは正座で足がしびれた時を思い出してみてください。

 まずは血行不良を改善する必要があります。

 加齢により変形した骨が神経を圧迫して坐骨神経痛の症状が出ると、下肢には「正座をしているような運動制限」がかかってきます。

 足の感覚が鈍いので歩く時に柔軟に足関節や膝関節を使うことができず、突っ張った歩き方になるのでさらに下肢の筋肉が緊張します。

 猫背でO脚になれば、足底は外側を使って摺り足になり、爪先に体重をかけることはなくなり、膝をほとんど曲げずに歩いて、大腿前側から大腿外側に緊張が生まれます

 高齢者では寝返りを頻繁にしないで固まったように眠る人が多いので、起床時に肩こりや腰痛、膝痛が悪化していたり、足先が血行不良になって冷えているという方がかなり多いはずです。

 「腰で神経の圧迫があれば、症状は神経を介して上へも下へ影響を及ぼす」と考えて、首から足までを緩めていくのが「足の厚ぼったさ」を解消する施術です。

 このケースでは左腰部で脊柱起立筋の中でも外側にある「腸肋筋のこり」により左肩上部から左上腕外側がこっていて、左足底内側のしびれが最後に残りました。

 今までの指圧ではこっていない部位だったので、向きを換える時に寝違えのようなことがあったか、脊柱左側屈の姿勢を続けていたということが「足の厚ぼったさ」を強く感じるようになった直接の原因のようでした。

 左大腿後側と左足内側から足底内側の指圧は他の部位よりも時間をかけました。

 足関節背屈・底屈・内転・外転の関節運動と足趾の屈曲・伸展・外転の運動をしっかりと行いました。

 起床時に冷えを自覚していてあまり動かしていない足ですから、施術中にポキポキと関節が音を立てました。

 仰臥位では膝枕と足枕を使って足を高くして指圧をしていたので、このことも血行促進に役立っています。

 施術中にトイレに行ったのは血行が促進されたことの証拠です。

 自分が経験したことがない訴えに対しても「思いやる」ことはできますし、患部だけを漠然と圧し続けるのではなく、根本的な原因を考えたり、周囲から大きな目付けで緩めていくこともできます。

 部分の訴えを全身から考えていくことによって、施術のタッチを超えたセラピーのタッチが洗練されていきます。

 体が連れてきた物語を五感を使って(第六感まで使って)読み解いてください。

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