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2013年11月 2日 (土)

肩を圧す時の側面への体重移動。壁と平行に体育座りをして、壁を指圧して立ち上がれますか?

 肩の指圧の時の体重移動についての御質問をいただきましたので、その感覚の究極をつかむ練習法として、壁と平行に体育座りをして壁を指圧して立ち上がってみましょう。

 まず、壁と平行に体育座りをして足は出来るだけお尻に近づけておきます。

 上肢は肩の高さで肘を伸展させ、体幹より少し前の壁に母指と四指の指紋部を当てます。

 母指はそのままで、四指は隙間なく揃えて母指の側に少し寄せて(この時に四指の中手指節関節がやや屈曲します)、母指の指紋部だけに圧が集まるようにします。

 四指を母指に寄せたと同時に両膝主動で体幹を壁の方向に傾けて母指に体重を預け、お尻を浮かせてみてください(反対側の手は床につけないで行います)。

 母指にしっかりと体重移動が出来たと同時にお尻を浮かせれば、母指が壁を圧す反動で踵に重心を移しながら立ち上がることができます。

 しかしこれは体重移動のMAXですから、母指への圧の集中さえ出来ていれば、実際の施術では「両膝を壁に向けて倒すことによって体幹を傾ける」までで十分、「こりには弱い刺激」ですからお尻まで浮かせて体重を預けるような指圧はいきなりできないですし、セラピーのタッチを考えていけばMAXの体重移動をすることはほとんどないと肝に銘じてください。

 入浴中にお湯の浮力を借りてやってみると、もっと簡単です。

 壁を圧して体育座りから立ち上がれるくらいに体重移動ができるようになれば、それが重力とオトモダチになったということ、伏臥位、仰臥位の体の側面に圧を入れていく肩の指圧の体重移動の感覚がわかってくるはずです。

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