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2013年11月13日 (水)

80代女性、ふくらはぎの痛みがペパーミントとラベンダーのオイルマッサージで消えた症例。

 80代女性、主訴は右ふくらはぎ外側の痛みです。

 右膝の曲げ伸ばしで痛みが出るようなので、始めは坐骨神経痛を疑いました。

 先週はのどの痛みが4日ほど続いたということなので、風邪で運動不足で血行不良ということもふくらはぎの痛みの原因となっていそうです。

 伏臥位の指圧では、左肩上部から三角筋に痛みの強いこりがありました。

 片腕には体重の約5%の重さがありますから、左上肢をほとんど使わないことで腕の重さによって肩から上腕がこるということがあります。

 左背部のこりもあったので、右ふくらはぎの対角線の左半身がこっている、つまり「右半身は使い過ぎで右足に体重をかけていて、左半身は使わな過ぎ」ということが言えそうです。

 右肩上部はこっていましたが、右背部のこりはそれほどでもなく、右坐骨神経に沿った下肢後側の痛みもありませんでした。

 右ふくらはぎを触診していくと、腓腹筋外側頭の真ん中で腓骨に近い部位に1円玉を2つ並べたくらいの範囲で圧痛部位がありました。

 患部に母指圧を軽く入れても痛がるのでこの部位は傷になっています。

 伏臥位下肢の指圧後に、ペパーミント1滴+ラベンダー1滴+スイートアーモンドオイル10ml濃度1%を使って、患部の前後を広めにとって母指軽擦のアロマオイルマッサージをしてみました。

 私は患部への施術は、絶妙で微弱な指圧を除いて、指圧や揉捏法や叩打法を避けますが、余程の急性熱性の炎症でなければ表面の痛み物質や老廃物を流すオイルマッサージは症状緩和に使います。

 このケースでは、「高齢者で、急性の大きな傷ではない、自然治癒よりもオイルマッサージによる血行促進のほうがベター」という判断をしました。

 「塗布に終わらず、強擦にならず」で、傷口を拡げない絶妙の圧加減に調整しながら患部への軽擦をしていきます。

 始めはオイルを使った求心性の母指軽擦でも痛みが出ましたが、軽擦のラインを数ミリ上下にずらしたり、足の背屈と底屈、膝の伸展と屈曲を加えながら浅い部位への軽擦を続けていくと、2分もしないくらいで「痛みがすっかりなくなった」そうです。

 ペパーミントの冷却作用、消炎作用、鎮痛作用+ラベンダーの鎮痛作用がありますから、鎮痛の精油の選択が功を奏したようです。

 全身指圧後、膝の屈曲伸展、股関節の内旋外旋、足の底屈背屈、いずれも痛みはなく、立ち上がったり座ったりしても痛みは出ませんでした。

 右ふくらはぎの痛みは殿部や大腿後側、膝窩からの連続性のある痛みではないので、おそらく右脚の使い過ぎや冷えで、血行不良によって硬くなった腓腹筋の一部が小さく裂けたのでしょう。

 高齢者では大きな負荷がかかるような筋肉の使い方をしなくても、筋肉が傷つくことがあります。

 来た時は電動自転車をこぐのが大変だったそうですが、帰りには玄関で楽に靴が履けて、何事もない様子で自転車で帰っていかれました。

 ペパーミント+ラベンダーの組み合わせは、肩関節周囲の痛みや腱鞘炎にも良く効く鎮痛のブレンドです。

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