腰痛が続いた後にじわじわとくるタイプのぎっくり腰。
寒さが厳しくなって、今月は腰痛の指圧が多くなりました。
なかでも「じわじわくるタイプのぎっくり腰」が多くなっています。
慢性腰痛の亜急性的悪化、言い換えれば腰への負担が限界を超えて組織の一部が傷ついたぎっくり腰です。
重いものを持ち上げた時とか、顔を洗おうとして前屈みになった時とか、「ギクッ」とくる瞬間を自覚しなかったのにいつの間にかぎっくり腰になっている症例です。
その多くの原因は、ストレス、冷え、腹筋と背筋が弱いこと、猫背姿勢の連続、座位姿勢の連続などです。
筋肉が弱い人や、同じ姿勢を続けている人は、それが腰には負担となって、日常の何気ない動作の繰り返しが、やがて重たい物を運ぶ作業をしているのと同じことになってしまいます。
指圧中に御客様が漏らす何気ない一言からは、人間関係のストレスが腰への血流を悪くする大きな原因だと感じないではいられません。
我慢が当たり前になってくると、自分が我慢していることに気づかなくなります。
昨日「亜急性腰痛」で指圧をさせていただいた40代女性の御客様は、疲労を溜めながらも週2回の卓球のサークル活動を「お付き合いで」週3回に増やさざるをえなかったようです。
立位でも仰臥位でも骨盤を左右に動かすと右腸腰筋外側に沿った痛みがありました。
12月の初旬には寒い体育館で卓球の大会があり、待ち時間が長いうえに表彰式もあって、家事をこなさなければならない主婦の日曜日の使い方としては、ストレスが溜まる1日となったようです。
幸い腸腰筋の傷は小さいようですから、体位変換や起き上がり動作をゆっくりと行い、30分に1回はストレッチをするなど、同じ姿勢を続けないことで腰痛は緩和されていくはずです。
週3日の卓球を週2日にするそうですから、それがいいと思います。
減った1日の練習時間分を体幹より後ろの歩幅を大きくした大股のウォーキングにあてれば腸腰筋のストレッチになります。
「卓球の日が1日増えたので便秘が解消するかと思っていた」そうですが、運動を増やして便秘が解消されないということですから、交感神経が優位になっています。
つまり卓球の練習時間を増やしたことは、副交感神経が優位になるリフレッシュの時間になっていないということです。
「気持ちがいい方へ」、それが大事なことです。
気持ちがいい方へ「舟のへさき」をそーっと向けてあげることがセラピーです。
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