翌日は出産をした娘さんの指圧。
出産をした娘さんのお世話で大変だったお母さんを指圧した翌日はその娘さんの指圧となりました。
「とてもよかったから行ってきたら?」という会話がきっとあったのでしょう。嬉しいことです。
出産の時に多量の出血があったということで「顔面蒼白」という言葉がぴったりの顔色をしています。
主訴は「右肩から背中のこり」、「左利き」だそうです。
右手の同じ姿勢での固定、「右手の使わな過ぎ+右肩のストレッチ不足」ということが原因として考えられます。
座位ではX脚が気になりましたが、普段は言われたことがないということでした。
出産での出血は胎盤がなかなか取り出せなくて、それを引っ張って取り出す時のことで、激痛を伴い、今もお臍の周りが青痣になっているそうです。
恥骨周囲の痛みや骨盤底筋群の痛みはなく、分娩そのものは難産ではなかったとのことでした。
伏臥位から指圧を始めました。
左右の肩上部、肩甲間部がこっていて、右のほうがよりこっています。
撫で肩で、肩は内旋し、頭は肩より前に傾いています。
筋肉量が少ないので肩がこりやすいということがありますから、ストレッチだけでなく肩のエクササイズをしていくことが肩こりの予防、症状緩和につながります。
上肢のむくみがあり、骨盤が開き気味で殿部がむくみ、お尻がたれています。
右大腿後側の筋緊張が強く、座位では右に体重をかけていることがわかります。
足の冷えはありません。
仰臥位下肢の指圧にうつると、すぐに胃腸が音を立てて動き始めました。背部の交感神経支配領域の緊張がゆるんで、副交感神経が優位になったということです。
大腿前側、大腿外側の筋肉がゆるく、しっかりと使われていないことがわかります。
X脚の原因は、膝を伸ばす大腿四頭筋と立位を保持する大腿筋膜張筋+腸脛靭帯の弱さにあるようです。
出産後体調が悪く、お母さんがお世話をしてくださっていたので歩くことや立ち仕事をほとんどしていなかったのでX脚気味になっているようです。
全身指圧後、肩のストレッチ、骨盤を締めるストレッチを覚えていただいて指圧を終えました。
軽い腰痛があるようですが、股関節の動きに問題はなく恥骨周囲の痛みもないので、上肢下肢の筋肉を鍛えていくことで体が引き締まっていくことでしょう。
運動不足の生活だったようですから、赤ちゃんに日々育っていただいて、子育てを毎日少しずつ負荷を増やすエクササイにして体は丈夫になっていくと診ました。
母乳の出は良いそうなので、指圧後は血行促進されてさらに大変な母乳の量になっているのではないかと思います。
青白かった顔は赤味がさし、大き目のジーンズのお尻の部分はブカブカになりました。
まだしばらく実家にいるようなので、しっかりと食べて体調を整えて子育ての体力を蓄えてほしいと思います。
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