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2013年12月15日 (日)

「五十肩ではない」と言い切れる肩のストレッチ不足の症例。

 50代女性、一週間前から右頚部から肩に寝違えのような症状があって「五十肩」を心配して指圧にいらっしゃいました。

 座位を後ろから診ると頭頚部がやや右に回旋し、右肩甲骨からその下の肋骨が後ろに盛り上がっています。

 右手を使う時に猫背で顔を右に向け、右肘を後ろに引いている姿勢が常なのでしょう。

 右肩の外転、屈曲(前方挙上)ができたので「五十肩ではない」と申し上げました。

 肩峰下での棘上筋や回旋腱板の強い炎症、断裂、石灰化は除外できます。

 右肘屈曲で右肩上部のセーターを指でつまんでもらって、肘頭を真上に振り上げて肩関節を外旋させてもらうと肩甲骨がゴキゴキと音を立てました。

 肩関節外旋のストレッチ不足は明らかです。

 これは肩に主訴がある症例の典型で、右手掌を下に向けて肘屈曲+肩関節内転内旋で右手を使い過ぎ、その逆方向のストレッチ不足が原因となっています。

 顔を右+手元の下へ向けて手仕事をしているようなので、足りないストレッチは「顔を正面~上に向ける(顎を上げる)」、「肩関節の屈曲・伸展・外旋」「肘伸展」などです。

 全身指圧、ストレッチ後、顔は意識せずに正面を向けるようになりましたが右肩甲骨からその下の肋骨はまだ少し後ろに盛り上がっています。

 肩甲骨内転させ(背骨側に引きつける)鎖骨を伸展させる(胸を拡げる)、脊柱伸展(背中を反らす)などの数種類のストレッチを覚えていただいて指圧を終えました。

 「五十肩でない」というお墨付きがもらえると御客様は嬉しいものです。

 このまま肩が上がらなくなることはまず考えられませんが、毎日ストレッチを続けないと肩を動かす時に痛みが出るなどの症状が続きます。

 症状緩和のストレッチは普段しない動きですから、施術の最後に効果的なセルフストレッチを覚えてもらって「普段しない動きはやりにくい」ということを御客様に実感していただくことも大切です。

 毎日ストレッチを続けて、苦手なストレッチが楽にできるようになった頃、姿勢は矯正されて体は柔軟になっています。

 柔軟な体には柔軟な心が宿ります。これがとても大事なことです。

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