« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »

2014年1月31日 (金)

手元ばかり見ているから不眠になる、イライラする。後ろに手を伸ばすとリラックスできる。

 毎日いろいろな御客様とお話をしていて感じるのは「頑張るのが当たり前」になっていて足し算の生活になっている方が多いということです。

 「前向き」だけの毎日では背中がストレッチ不足になります。

 背部の交感神経支配領域の緊張は交感神経を優位にして、血管が収縮し血圧が上がるのでイライラし、筋肉は緊張し、胃腸は働かなくなり、末梢が冷え、不眠になります。

 後ろや上に手を伸ばすことは手仕事を中断する動きです。

 使い続けた動きと逆の動きをすることがストレッチになります。

 前を気にするだけでなく、後ろも気にかけておかないと肩こりや腰痛、便秘になります。

 後ろの歩幅を大きくとって大股で歩けば大殿筋を使うのでヒップアップし、股関節の伸展の動きになるので腸腰筋をストレッチすることになって腰痛の改善につながります。

 一週間に1回、腰痛で入院していた方のお宅で指圧とリハビリを行っていますが、それは意識改革にもなっているようです。

 家族のために自分のことを後回しにして自分の限界を超えてまで働き続けるのが当たり前だったという御客様は、腰痛で救急車で運ばれる前の不眠やイライラの原因はそれだったという気づきがあったようです。

 「普段と反対側に手を動かすという」手仕事を中断する非効率的な動きが、実は仕事の能率を向上させて、生活の質を高めます。

 「目からウロコだった」という御客様の手足は温かく、夜も眠れるようになったということで、腰痛は日常生活動作に支障のないレベルになっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月30日 (木)

「理研が脾臓から採取したリンパ球に酸刺激のみで万能細胞を作製」、脾臓を刺激する指圧で新しい細胞の作製を促して健康に!

 「脾臓から採取したリンパ球をPH5.7%の希塩酸水溶液に30分浸して刺激し、培養して、万能細胞のSTAP細胞(Stimulus Triggered Acquisition of Pluripotency=刺激惹起性多能性獲得)を作製することに成功した」と理研が発表しました。

 実験はマウスの脾臓のリンパ球で行われましたが、ハーバード大学ではサルの細胞を使った実験も行われていて、どんな細胞にでも変化することができるSTAP細胞の再生医療での貢献が期待されます。

 浪越の指圧は腹部の指圧を重視しています。

 内臓の調整、ホルモンの調整までを考えるのが浪越の指圧です。

 96才で天寿を全うされた浪越徳治郎先生は、毎日おなかの自己指圧をされていたとうかがっています。

 新陳代謝の促進、健康長寿とおなかの指圧は深い関わりがあります。

 脾臓は胃の裏側で肋骨の内側にあるので指圧をできないと考えてしまう方がいるかもしれませんが、脾臓は横隔膜と左の腎臓に接しています。

 浪越には左上腹部の脾臓の手掌圧と両母指圧があり、背部の指圧では脾兪の刺激や、円錐形に圧を浸透させて、脾臓まで圧をかけることができます。

 また、腹式呼吸で横隔膜を上下させれば脾臓を刺激することができます。

 おなかを引っ込めるドロー・インは横隔膜の刺激、つまり脾臓を刺激することになります。

 下腹ぽっこりで内臓が下がって内臓の働きが悪くなれば、便秘やむくみや冷えなどが起こり新陳代謝が低下します。

 左上腹部には胃があり、その外側には横行結腸から下行結腸の移行部もあって、消化管活動の停滞には重要なタッチポイントです。

 脾臓の位置、働きを復習しておきましょう。

 「左上腹部を殴られて脾臓破裂で死亡」ということもよく耳にするニュースです。

 雑に触れないでください。

 丁寧にふわりと着地し、深く浸透させる持続圧で脾臓の働きを促進しましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月29日 (水)

スマホゲームのフリックの連続は手関節背側で尺側を痛める。

 30代女性、主訴は右肩の痛みと右手関節背側で尺側の痛みです。

 「バトンタッチ」の形で右手を後ろにやると痛いということなので、この時には肩関節内旋+伸展と肘伸展をしています。

 保育園に通う体重11kgの娘さんは腕枕で寝たがるそうですが、腕枕なら肩関節は外転し内旋と外旋の中間位で腋は開いています。

 バトンタッチの形で痛いとすると肩関節の内旋によって烏口突起のあたりが傷ついていそうです。

 烏口突起から起始する筋肉には上腕二頭筋短頭と烏口腕筋があります。

 上腕二頭筋の働きは前腕の屈曲(肘屈曲)+回外、烏口腕筋の働きは上腕の屈曲+内転、どちらも手仕事をする時に働く筋肉です。

 右手関節の痛みが背側で尺側なので、この部位の尺側手根伸筋を痛めたとすれば、肘屈曲で手関節を背屈し尺屈する動きをやり過ぎたのではないかと思いました。

 この動きは、指でスマホの画面を素早くはらう「フリック」が思い浮かびます。

 案の定、連射の必要な無料ゲームにはまって高速フリックを長時間繰り返していたようです。

 フリックの動きを上肢全体を使って行えばテニスのバックハンドのような動きになります。

 スマホの小さい画面で腋を締めて肘を曲げて連続してフリックすることで、鎖骨外側の下に突き出た肩甲骨烏口突起から起始する上腕二頭筋短頭腱も烏口腕筋も傷つけたようです。

 肘の痛みも時々あったということですから、スマホゲームでフリックの高速連射を続けるのは要注意です。

 全身指圧後、痛みは緩和されましたが傷は残っています。

 胸の前で肩の高さで両拳を合わせて、拳で押し込みながら体幹をねじって左右の肩甲骨を交互に内転させる運動をスマホゲームをする人は30分おきにでも是非やってください。

 フリックという動きは新しい体の使い方で、やり過ぎれば手関節背側の小指側を痛めることになります。くれぐれもスマホゲームはほどほどに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月28日 (火)

ストレスからの解放による心と体のアンバランス。

 重圧から解放されて心も体も軽くなるということは誰もが経験しているはずです。

 心も体も軽くなるということは良い事ばかりではありません。

 平日の仕事のプレッシャーから解放される休日に血管が拡張して片頭痛になったり、努力を重ねて受験をし面接をし、入学・入社してから目標を失って五月病になるというようなことも起こります。

 ふわふわとした体では、今までできた頑張りができなくなっています。

 指圧では緊張の中で闘っている体に触れることが多いのですが、ふわふわとした体に触れることもよくあります。

 「何もやる気が起こらない」と、問診から涙が溢れてしまう人を何人も診てきました。

 男性では溢れるほど涙を流す人はいませんでしたが、女性はポロポロと涙がこぼれてしまうことがよくあります。

 ふわふわした体は心が皮膚表面にまで剥き出しになっていて、体に触れると強く心が揺さぶられるようです。

 そういう時に、私は体の一点一点を肯定していこうという気持ちで指圧をしています。

 私は人間に備わった体の力を信じて指圧をしています。

 調子の悪い体の中に一点でも二点でも指圧を受けて気持ちのいいところがあることを感じていただければいいのです。

 人間は立って歩くだけで頑張っているのだと、歩くのも不自由な方を指圧して思います。

 人間は生きているだけで頑張っている、自分を低く見ることなどしなくていい、今何もできない自分は再起動までのリハビリ期間にあるだけ、それが体を通して伝わるようにタッチで会話をしています。

 無理に頑張らなくても、指圧に来ていただければふわふわした体にちゃんと運動をさせます。

 バッテリーが上がらないようにエンジンをかけ、メンテナンスをしますので、何もやる気が起きないなら、涙を流しに来てください。

 ガソリンの水抜き剤が車のパフォーマンスを上げるように、指圧で涙を流せばデトックスによって体のパワーが充実してきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月27日 (月)

授乳期のばね指、女性ホルモンとの関係。

 「左母指ばね指」が主訴の女性、整形外科では手術をすすめられたそうですが、手術をしたくなくて指圧にいらっしゃいました。

 整形外科の受診は1ヶ月前で、現在はその時よりも指の曲げ伸ばしでの引っ掛かりが少なくなっているようです。

 御本人はスマホの使い過ぎを原因として考えていらっしゃったようですが、母乳で子育て中であることがわかりました。

 2月19日に原宿の生活の木で「ばね指と女性ホルモン」についての講座を予定していますが、この症例はその中でも紹介できそうです。

 まず気になったのが、診察室に入ってくる時の歩き方です。腰の悪いおばあさんのような、歩幅の小さい股関節の外旋した腰を曲げた姿勢のトボトボとした歩き方です。

 座位姿勢は猫背で、触診では肩上部、背部、腰部がこっていました。

 左母指の触診では母指球の手関節寄りの内側で結節に触れました。

 左母指指節関節を曲げて母指を握り込んでグーを作ってもらうと、弾発現象が起こりました。

 最近は単純に母指だけを曲げ伸ばしする時には、弾発現象は起こらなくなっているようです。

 母指末節骨の屈伸で引っ掛かりができるようなので、母指球内側の結節は長母指屈筋腱の結節であることがわかりました。

 長母指屈筋は橈骨体前面と前腕骨間膜から起始し、母指末節骨底に停止して母指の末節を屈曲させます。支配神経は正中神経です。

 授乳姿勢は左母指末節骨屈曲で固定されているのでしょう。

 指圧はまず頚部から肩甲間部の腕神経叢の出口をゆるめ、背部、腰部の緊張をゆるめます。

 殿部、頭部、腹部の指圧は女性ホルモンの分泌を直接促すことができるので、じっくりと気持ちのいい刺激で行いました。

 腋を開く、肘を伸ばす、胸を開く、手関節背屈は、授乳の抱っこ姿勢をストレッチすることになるので重要です。

 左手の手掌側には、母指末節から結節の手前までを求心性に母指軽擦をし、母指球を越えて、手関節から前腕へも求心性に母指軽擦を行いました。

 ハンドクリームを塗る時に、この軽擦を行うと老廃物の排出を促して結節を小さくしていくことができるでしょう。結節はいじりません。

 全身指圧後、いくつかのストレッチと左母指を使わない工夫として中指と薬指でバッグを握り、母指と示指と小指は伸展で、肘伸展+肩関節内旋で「背中の筋肉と上肢伸筋も使う」バッグの持ち方を、実際にバッグを使って覚えていただきました。

 基本的には左母指を出来るだけ使わないように(安静に)します。左手を心臓より高く上げておくと血行が促進されて回復が早まります。

 ピアニストの使い過ぎのばね指と比べれば、症状は軽いようです。

 気持ちを楽にしてリラックスできるようになると女性ホルモンは活性化されます。

 おそらく手術はしなくても治っていくでしょう。私が指圧をしているばね指だったピアニストの方は手術をせずにピアノを弾いています。

 女性ホルモンとばね指の密接な関係が感じられた症例です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月26日 (日)

「長年の指圧で肌がアザで変色」のインターネットの見出しは「肌をつまむ健康法」の本の宣伝でした。

 インターネットで「長年の指圧で肌がアザで変色」という見出しが気になってページを開いてみたら『体の「冷え」は肌をつまめば消える』という本の宣伝のページでした(著者はPuLL skin Body'主宰でプルスキンセラピストの永井佳子さんです)。

 そのダイヤモンドオンラインの本の宣伝のページに書かれているように、指力で押し込むような指圧モドキをするマッサージ屋さんで長年施術を受けていれば「肌がアザで変色する」こともあるでしょう。

 「強い指力で押し込んでも深い部位に届かない指圧モドキのタッチ」では、圧の向かう方向がねじれているので揉み返します。

 また「押し込む意識しかないなら」、それは指圧とは呼べません。

 指圧は漸増漸減圧で垂直圧ですから、体重を徐々に預けて圧を乗せるだけでなく、体重を徐々に戻していくことで血管を拡張させるまでのタッチができて指圧なのです。

 おそらくこの本を書かれた永井さんも、本の宣伝がこんな見出しでされるとは考えていらっしゃらなかったのではないでしょうか?

 一般の方でも安全にできるということでは肌をつまむ施術は良い方法です。

 指圧と呼べる本来の指圧をするには「虹のふもとから虹の中心へ向かい、また虹のふもとへ帰る」ような、淡い色から濃い色へそしてまた淡い色への、繊細な触圧刺激の表現力を磨いていく必要があります。

 長年受けた指圧が「毎日触圧刺激の感受性を磨いた指圧師の指圧なら」、体に備わった力が活性化されて健康になることはあっても、肌がアザで変色するようなことはありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月25日 (土)

「2日続いた嘔吐とめまい」の電話に病院受診を勧めたその電話での問診。

 70代女性の御得意様から電話で「2日続けて嘔吐があり、めまいがする、食事が食べられない(どうしたらいいか?)」という電話がありました。

 発語は正常で、顔のゆがみや手のしびれはないとのこと、こちらの言葉もよく理解できています。

 頭痛の訴えがないことから、緊急性のある脳血管障害ではなさそうです。しかし年齢を考えれば脳血管障害の前駆症状も否定できないと思いました。

 めまいは浮動性のふわふわしたものだということですが、回転性のめまいではなくても内耳性のメニエール病のこともあり、脳血管障害や良性発作性頭位めまい症の場合もあります。

 「最近食べた物で何か変だと感じたものがありましたか?」と尋ねると、サークル活動の食事会で行ったお店で出された鍋料理と揚げ物が口に合わなかったということでした。

 下痢はしていないようですが、ノロウイルスの食中毒が各地で起こっていることもあり、ウイルスによる感染性胃腸炎も否定できません。

 呼吸器系の症状はなさそうですが、高齢者では高熱が出なくてもインフルエンザのことがあります。

 営業時間前に15分くらい電話でお話をしている間は、不安な気持ちが紛れていることもあったのでしょう、吐き気に襲われることはなかったようです。

 要するに病院へ行きたくないから「指圧で何とかしてくれないか」ということなのですが、今回は病院への受診を勧めました。

 症状は指圧で改善できるだろうと思いましたが、もともと虚証で胃弱の方なので、病院での診断は急性胃腸炎だけだったとしても、2日続けて吐いたということについて医師の診断をあおぎたいところです。

 指圧で水の停滞も血行も改善することができますから、吐き気でもめまいでも感染症であっても体を楽にすることはできます。

 そこで怖いのは、指圧をして体が楽になったからといって治りきらないうちに無理をして症状を悪化させてしまうことです。

 浪越徳治郎先生が「病院嫌いの方のために虫垂炎の炎症を指圧でちらしていたら腹膜炎になってしまった」というエピソードを、「症状を緩和すればいいということではない」という教訓としてかつてうかがっています。

 病院を受診する機会を失わせないことはとても大事なことです。

 いくつかの近所の病院の名をあげて受診を勧めたら「あの診療所も、あの病院も…」と不満があるようでしたが、ちゃんと病院へ行くことができたでしょうか?

 重篤な病気でないことをお祈りしております。

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月24日 (金)

「殿部の痛み」の訴えから施術を組み立てていった症例。

 30代女性、主訴は頭痛と「殿部の痛み」でした。

 頭痛は座位の姿勢と触診から、頚部のこり、肩上部僧帽筋のこり、背部、腰部のこりがあるので、デスクワークによる同じ姿勢の連続、筋緊張が原因のようでした。

 殿部の痛みの原因でまず考えられるのは、座位の連続による腰痛、坐骨神経症状です。

 しかし、坐骨神経に沿った殿部や下肢後側の筋肉の指圧で坐骨神経症状は再現されませんでした。

 女性の殿部の痛みでは子宮、卵巣などの生殖器が原因であることも考えなければいけません。

 中殿筋や梨状筋を圧した時よりも、右仙腸関節に沿って圧した時に主訴の痛みが再現されました。

 また、第2仙骨孔から第4仙骨孔を圧した時に痛みが再現されました。この部位は骨盤内臓を支配する仙骨神経の出口です。

 またこの指圧をした日は生理中で、2週間前からの痛みであることも指圧をしながらの問診でわかりました。

 月経周期の中で、女性の仙腸関節は出産のデモンストレーションのようにわずかに開き、また閉じるを繰り返しています。

 デスクワークの座位姿勢の連続に加えて、排卵後のホルモンのバランスの変化による月経前の緊張と、このところの寒さが、殿部の痛みを強めたようです。

 仙腸関節が開いていく方向にあった月経周期の中で「殿部の痛み」が強くなっていったのでしょう。

 座位姿勢で右殿部に上半身の体重の多くがかかり、右股関節をやや開いた姿勢が続いて右仙腸関節に負担がかかったということのようですが、仙腸関節捻挫というような状態ではありません。

 それがわかるのは「圧されて気持ちがいい」という御客様の言葉からです。

 それでも傷はあると考えて、右仙腸関節に沿って手根部でソフトなタッチで「腸骨」を内側に圧します。

 密着のある手根部のタッチで右腸骨を圧すと体が左に傾きます。

 この体の傾きを揺れとして利用して、骨盤を揺らすように仙腸関節を上部から下部へずらしながら圧していきます。

 「生理中ですから骨盤は開いていて良い」、これを忘れないでください。

 無理に押し込んだり、バキボキンとやるのは自然の摂理に反します。

 全身指圧後、頚から背部、腰部の緊張は緩和され、殿部の痛みもやわらいだようです。

 長い間かかってできた傷は完璧には痛みが消えないと思っていてください。すっかり治ったと言われたらそれはラッキーくらいに。

 生理中の女性が男性のセラピストのところへ来て、そのことを告げてくれたとしたら、とても信頼されていると思ってください。

 タッチセラピーは弱い人のものです。

 苦しい人、不安な人のために、温かい手と、転地療養感のある時間と空間を用意しておいてください。

 アロマミストの芳香浴にはフェンネルを使用しました。

 フェンネルには女性ホルモン様作用、むくみを引き締める作用があるので(指圧中のトイレの回数からも非常に効果がありました)、殿部の痛みにも効果があったはずです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月23日 (木)

カタツムリエッセンスマスクシート、顔用は肌が艶々になりました。

 温泉施設の販売コーナーで韓国製のカタツムリエッセンスのシートパックをアウトレット価格で見つけたので、顔用、手用、足用と試してみました。

 カタツムリエッセンスといっても、カタツムリの粘液よりも他の成分のほうが多いようですし、気になる臭いもありませんでした。

 手用、足用はシートパックの上に付属のビニールをかぶせて使用します。

 手用、足用にはシアバターやホホバオイルなども配合されていて、主張するような香りはついていません。

 15分ほどパックをしている間に軽くマッサージをして成分を浸透させるようにということが説明として書かれています。

 粘液感はたっぷりで、使用後に手足の荒れていない皮膚はスベスベしますが、指先や踵の荒れた部分を柔らかくするような効果はありませんでした。

 角質除去のシートパックとは成分が違うようですから、足の角質を綺麗にする目的での使用には向かないようです。

 顔用はシアバターやホホバオイルが成分として記載されていません。デンデンムシムシカタツムリの粘液成分が多いのかもしれません。

 顔用のマスクシートには手用、足用よりしっかりと香りがついています。成分には香料と記載されているので精油ではないようです。

 しかし15分のパック後に頬や額は艶々になりました。

 アウトレット価格なので3つで400円でしたが、インターネット通販では顔用が250円くらいするみたいです。

 温泉とかスーパー銭湯の売店で安く売っていたら、顔用のカタツムリエッセンスマスクシートの購入をお薦めします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月22日 (水)

スマホ肩対策、両拳を胸の前で合わせて拳で押し込むように後ろに肘打ち。

 使い続けた携帯電話の液晶画面が液垂れしてきたため、大寒の一昨日にIPhoneに機種変更しました。

 ID、パスワード、認証番号など、いくつもの設定だけでもけっこうな時間がかかりました。

 気がつけば首、肩がいつもにはない感じでこっています。

 「これは『スマホ肩』だ」と、この言葉はすでに一般で使われているのかどうかインターネットで調べてみると、スマホ肩と言っているセラピストは少ないもののいらっしゃいました。

 (スマホ肩が流行語大賞にはなることはないでしょうけど、一瞬「いいこと考えた」の子ども気分になっていました。)

 IPhoneを使ってみて気になったのが首の前屈が大きくなって頭の重さが首の付け根にかかることと、肘屈曲で内転内旋に固定された左肩です。

 パソコンの内容を画面サイズを縮小して見るので目も疲れます。

 ストレッチをしながらスマホを使っていかないと、肩の老化も目の老化も早まって、今は四十肩、五十肩と言われているものが、二十肩、三十肩と言われるようになると思います。

 そこでスマホ肩対策のストレッチの紹介です。

 ストレッチに私は何がしたくなったかというと、「両肘を曲げて両拳を胸の前で合わせて肩の高さで拳で押し込みながら後ろへ肘打ちをするストレッチ」です。

 体幹を起こし、おなかを引っ込めて、息を吐きながら、体幹をねじってエルボーを後ろに打ち込みます。

 拳で拳を押し込んで上腕を肩の高さで伸展(後方挙上)させ、腋を開き、肩甲骨を内転させることを意識して行います。

 非常に効果がありました。

 この肘打ちは護身術にもなり、後ろから襲ってくる暴漢に当たれば相当なダメージを与えることができます。

 武術の体の使い方には関節の動きや筋肉のしなりを最大限に活かしたものが多く、普段使わない体の使い方にはストレッチ効果があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月21日 (火)

膀胱経第二側線の幻の頚部を肩甲挙筋と考えてみる。

 膀胱経の第一側線は脊柱棘突起の外1寸5分を下行し、第二側線は脊柱棘突起の外側3寸を下行します。

 脊柱と肩甲骨の間の表層では胸椎までは僧帽筋に触れることができます。

 第一側線の後頚部は僧帽筋の下に頭半棘筋、頭板状筋、頚最長筋などがあり、第一側線の肩甲間部は小菱形筋、大菱形筋、胸最長筋があります。

 第二側線には頚部の部分にツボが存在しません。

 第二側線の肩甲間部のツボは、小と大の菱形筋が停止する肩甲骨内縁にあります。

 つまり膀胱経第二側線の肩甲間部のツボは、小と大の菱形筋をゆるめて肩甲骨の可動域を拡げるポイントであるということができます。

 さて、この第二側線を後頚部まで伸ばしてみるとしたら、どのラインの施術が効果的でしょうか?

 私なら天柱あるいは風池から肩中兪、肩外兪と斜め外側に肩甲骨上角内側に下行して、肩甲挙筋をとらえます。

 肩中兪、肩外兪は小腸経です。

 より猫背になった慢性的な深い肩こりでは第一側線よりも外側の第二側線に症状緩和のポイントがあるケースが多いと思います。

 筋肉の起始・停止をとらえるということが指圧の効果を向上させます。

 ツボ指圧を考える時には経脈の流れだけでなく、経脈をまたいで筋肉でも考えてみてください。

 「この筋肉をこう使うとここがこる」という体の使い方がわかると、ストレッチを創作することができます。

 経脈が筋肉をまたいでいる時、昔は違った体の使い方があったのではないかと考えてみるのも面白いと思います。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月20日 (月)

三焦経を刺激するエクササイズ。

 三焦経は、薬指の爪の付け根の尺側から上肢外側中央を上行し、耳の後ろ側を上がってから、耳の前側に移って、眉毛外端に終わります。

 口から肛門までの消化管を三焦と考えますから、三焦経を刺激するエクササイズは、体幹を前屈させて(わざと猫背になって)、左右の肩関節を水平内転(肩の高さで内転)させて正中線の延長線上で両手掌を合わせてから、勢いよく体幹を起こし、左右の肩関節を目一杯水平外転させて手関節を背屈させます。

 エキスパンダーを両手で引っ張る動きです。

 ゴムチューブを使ってもいいですし、左右の三焦経を交代で刺激するなら、長い棒を手掌の中央に当てて反対側の手で押し込むことでもできます。

 大腸経を刺激するエクササイズは卓球のバックハンドのように手背を斜め上に振り上げて肩関節外転、小腸経を刺激するエクササイズはテニスで高い打点からバックハンドで打ち下ろすように斜め下前方に肩関節外転、三焦経を刺激するエクササイズはエキスパンダーのように肩の高さで肩関節を水平外転させます。

 これらの運動は普段の手仕事で使う上肢屈筋のストレッチになっています。

 大腸経を刺激するエクササイズは上肢内側で尺側の心経のストレッチ、小腸経を刺激するエクササイズは上肢内側で橈側の肺経のストレッチ、三焦経を刺激するエクササイズは上肢内側中央の心包経のストレッチになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月19日 (日)

小腸経を刺激するエクササイズ。

 小腸経は、小指の爪の付け根の尺側に始まり、上肢外側で尺側を上行して肩甲骨を経て、耳の顔側の出っ張りの耳珠の前に終わります。

 猫背が深くなると僧帽筋の背中側や肩甲骨周囲がこってきます。これが小腸経のこりです。

 大腸経を刺激するエクササイズは手関節背屈+橈屈の卓球のバックハンドの動きでできますが、小腸経を刺激するエクササイズは手関節背屈+尺屈をする必要があるので、ゴムチューブを使って「テニスやバドミントンのバックハンドの動き」をしてみましょう。

 エクササイズ用のゴムチューブは100円ショップでもホームセンターでも購入することができます。

 まずゴムチューブを握った側の足でゴムチューブを踏んで、ゴムチューブを握った片方の上肢を135°屈曲(前方挙上)させてから体幹に沿わせるように内転させます(仮面ライダーの変身のポーズを思い出してください)。

 次にゴムチューブの抵抗を感じる位置に握りを移動させてしっかりと腕を伸ばします。この時に手の甲を前に向けます。

 そこから斜め下前方に腕を振り下ろします。

 斜め下に振り下ろすだけでは手関節背屈のみになってしまうので、手関節を手前にねじって(橈屈をして)から腕を前に出す意識を持つことで自然に手関節尺屈の抵抗が加わります(幻のボールに斜め回転をかける感覚で手首を回します)。

 小腸は大腸よりもおなかの内側にありますから、腕を体幹にクロスさせて肩関節を内転させ、そこから腕を振り下ろして肩関節を外転させることで小腸を刺激することができます。

 腕を振るだけでなく、胸を開き体幹を起こすことを忘れないでください。

 この時にもおなかを引っ込めるドロー・インをします。

 室内での肩こり対策にも、入院中のリハビリにもなるエクササイズです。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月18日 (土)

右母指ばね指のストレッチ。

 60代女性、主訴は右母指のばね指です。

 指を曲げる屈筋腱に炎症が起きたのが腱鞘炎、腱鞘炎が進行したのがばね指で、ばね指では指の曲げ伸ばしをする時に引っ掛かりができ、指を伸ばす時に弾かれたように伸びる弾発現象が起こります。

 原因は使い過ぎだけでなく女性ホルモンの減少も関係しているので、腱鞘炎やばね指は更年期以降の女性に多くみられます。

 この女性の場合は手足がとても冷たく、おなかにも冷えがあるので、ばね指の症状改善には血行促進によって冷えを解消することが重要です。

 冷えは交感神経が優位になっている状態ですから、リラックスしていただけるように暖かい手でゆったりとしたリズムの弱いタッチを繰り返して副交感神経を優位にしていきます。

 年末年始に娘さん一家が泊まりに来ていたこともあり、お孫さんのお世話など、普段よりも猫背になって内臓が下がり、自分のタイミングで時間を使うことができないなどの「感じていないストレス」も冷えの原因となっていると思いました。

 冷えには筋肉が不足していることも関係しているので、全身指圧で体が暖まった後は使っていない筋肉のエクササイズで「使い過ぎの筋肉のストレッチ」をしていきます。

 ばね指の原因は右母指屈筋の使い過ぎがあるので、その反対の母指伸筋のエクササイズが症状回復のストレッチとなります。

 猫背手仕事が原因ですから、右母指外転(開く)+伸展だけでなく、右手関節背屈・橈屈+右肘伸展+右肩関節外転・外旋も加えて、背中を起こし、胸を広げて体幹まで普段使わない方向に動かします。

 ここでも普段の手仕事とは反対の動き、卓球のバックハンドスマッシュのエクササイズが有効です。

 全身指圧、エクササイズが手足の冷えが解消され右母指の引っかかりは軽減されました。

 しかし完治にはどうしても時間がかかるので、朝起きたら手をブラブラさせる、お湯で手を温めるなど、主婦が避けて通れない家事の前の準備運動を必ず行って、傷と共存しながら回復を目指すことになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月17日 (金)

大腸経を刺激するエクササイズ。

 昨日も腰痛で入院後、自宅療養中の60代女性のお宅で指圧とリハビリをしてきました。

 上肢と下肢を動かして腰の周囲を鍛えていくエクササイズを続けてもらっているので、背中と下肢は引き締まってきました。

 手足の冷えもなく、骨盤のストレッチや股関節のストレッチでの痛みはほとんどなくなりました。

 問題は腹囲です。おなか周りの脂肪はなかなか減りません。

 腰痛を繰り返す肥満気味の女性では、腹筋運動をするための前段階として、腹筋運動に最小限必要な腹筋を鍛えることから始めるいくというくらいの長期的計画が必要になってきます。

 例えば今やっているのが仰臥位でバランスボールに両足を乗せて、左右に腰をひねる運動です。

 ながら運動としてテレビを見ながらでも、テレビを見るために体幹を起こせば腹直筋も腹横筋も収縮させることができます。

 その後ボールをはずして、両下肢伸展挙上の姿勢をしていただいて、上から両足を押し下げるのに抵抗する、左右の斜め下に押し下げるのに抵抗するという抵抗運動の腹筋をしています。

 脂肪燃焼には汗をかくくらいのウォーキングが習慣になるといいのですが、厳寒のこの時期にまだ腰に自信がなく御本人ができないというので、お風呂で汗をかくことや、炭水化物を減らした食事療法、そして普段使わない方向に体を動かすエクササイズを毎回新しい動きを取り入れながら毎日行ってもらうようにしています。

 昨日は大腸経のエクササイズを新メニューとしてやっていただきました。

 大腸経は示指爪根部橈側から前腕外側で橈側を上行し、反対側の小鼻の横に終わります。

 大腸経にある前腕の筋肉は手関節を背屈+橈屈する長・短の橈側手根伸筋ですから、大腸経のエクササイズは、例えば印鑑を朱肉につけてから上に上げる動きのように「手関節を背屈+橈屈」の方向に動かせばいいわけです。

 ただし、これを大腸に響かせるにはもっとダイナミックな動きにする必要があります。

 つまり普段猫背で手仕事をするためにおなかがたるんで内臓が下がっていますから、前腕背屈+橈屈の動きに、肘伸展+肩関節外転・外旋の動きを付け加えていけば、背中を起こすことになっておなかがストレッチされて大腸が刺激されます。

 この時におなかを引っ込める(ドロー・イン)を意識できれば内臓が上がって大腸への刺激が大きくなります。

 簡単に言えば卓球のバックハンドスマッシュの動きです。

 一度猫背になっておなかの前で両肘を組むようにしてから、肩甲骨を閉じる(肩甲骨内転)方向に素早く両手を広げます。

 手の背屈と橈屈をしっかりと意識して行います。

 おなかを引っ込めて強く息を吐くことで大腸を刺激することができます。

 この女性のお宅に壁にはエクササイズのメニューが自主的に手書きで貼られています。

 次回はもう一枚紙が増えているかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月16日 (木)

即効性のある肩こり緩和のエクササイズ。(左肩は左肘屈曲で左手掌で水をすくい左斜め上に水を撒くイメージ)。

 肩こり緩和には、普段使わない方向に肩のエクササイズをすることが効果的です。

 左肩のこりは、肩が同じ位置で固定されていること(使わな過ぎ)と、筋肉を使わないので筋肉が鍛えられていないことが大きな要因ですから、使わない方向のエクササイズをすることですぐに症状が緩和されることがあります。

 左手掌を上に向けて、左肘90°屈曲で左脇腹に左肘をつけ、左肩を90°内旋させて前腕尺側をおなかにつけてから、水をすくって斜め上に水を撒くように左肩を外旋させます。

 卓球のバックハンドの動きです。

 左手が斜め上に向かう時、上を向いた手掌は外側に向け、肘屈曲の角度は深くしますが、左肘は左脇腹から離さないようにします。

 この卓球のバックハンドの動き「行って戻って」を1秒で行い、これを30回やってみてください。

 左肩の関節可動域が拡がっているはずです。

 左肘から上腕と肩甲骨までが一体となって左肩関節が外旋するように動かします。

 もちろんこのエクササイズを右手で行えば、右の肩こりに効果があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月15日 (水)

60代女性、右薬指の朝の強張り(こわばり)。

 60代女性、主訴は右手薬指の朝のこわばりです。

 朝起きた時にこわばりはあってもストレッチをしてしばらくすると「こわばりはなくなる」ということですから、重症ではなさそうです。

 座位の姿勢を診ると、背中が丸くなっていて頭が右に傾いています。

 お孫さんが5kgになったそうで、抱っこの姿勢で頭を右に傾け、右手薬指のあたりでお孫さんの後頚部を支えていたようです。

 触診で手に冷えはなく、橈骨動脈の拍動もしっかりしています。

 手関節の掌屈・背屈・橈屈・尺屈で痛みはなく、薬指も他の指も、圧迫や伸展・屈曲で痛みはありませんでした。

 薬指の症状ということで尺骨神経支配領域の詰まりを念頭に置いて、伏臥位から指圧を始めます。

 後頚部から肩甲間部はこっていましたが、右第7頚椎から第1胸椎の尺骨神経の出口が特別に詰まっているということはありませんでした。

 右の頚の付け根の斜角筋隙や右腋窩を圧しての強い圧痛もありません。

 しかし仰臥位の指圧にうつって、鎖骨下部外側の大胸筋・小胸筋の部位には強い圧痛があり、右肘内側で尺側の尺側手根屈筋上腕頭では強い圧痛がありました。

 首の据わらない5kgのお孫さんの頭を支える時、、右肘屈曲+右手関節掌屈+尺屈でお孫さんの頭を起こす力を入れていたようです。

 可愛いお孫さんの抱っこで「心はストレスを感じていない」のですが、体には疲れが溜まっていたのです。

 全身指圧後、背中が伸びて、胸が開いて鎖骨外側のこりも緩和されました。

 尺側手根屈筋のストレッチは「パッションのポーズ」でもできます。

 母指を中に入れて拳を作り、肘屈曲で胸骨に手関節背屈(手の甲を上にして手首を上へ)+橈屈(丸めた母指と示指を胸に近づける方向に手首を曲げる)で拳で胸をトントン叩いてみてください。

 鏡に映して見ると勇者のポーズです。

 このポーズから指を開いて肘屈曲のまま手掌を上にして前腕を外側に動かしていく(肩関節を外旋する)と肩甲骨が内転して脊柱に近づき、鎖骨周囲をストレッチすることができます。

 このストレッチを覚えていただいて指圧を終えました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月14日 (火)

「汁物はお薬湯」、辰巳芳子さんの言葉。

 昨日は辰巳芳子さんの映画『天のしずく』がNHKBSで放送されました。

 丁寧なこと、丹念なことは、美しいのだと、映画館で初めて見た時に負けないくらいの圧のある映像に感情を揺さぶられました。

 映画の後には、去年撮った辰巳さんの映像とコメントが流れました。

 「汁物はお薬湯(生薬)」という言葉は、まさに「いのちのスープ」を表す言葉です。

 「最後のお願い」として「『無私、無心である物』をいかに料理して…」という言葉が続きました。

 辰巳さんの右の口元が歪んでいることが気になりました。

 右手に大きな麻痺はないようでしたが、急須からお茶を注ぐのが簡単そうには見えなかったですし、顔が少し右に傾いていて、体が一周り小さくなったように見えました。

 『天のしずく』がテレビで放送されるとは知らずに、先日は代官山ツタヤ書店の辰巳さんの料理の本のコーナーでしばらく足を止めていました。

 辰巳さんの最後のお願いは、「無心の物」を他の無心の物と合わせて一体化させて心を吹き込み、命の糧にしなさいということです。

 無心の物に邪心を与えて毒を喰らって平気な顔をしているようではいけません。

 「めんどうくさいこと」と御自分でも言葉に出し、めんどうくさいことを本当に実行に移す人が少ないことを嘆いていらっしゃるに違いないと思えるからでしょうか、めんどうくさいことをやりたがる私にとって、辰巳さんの言葉はストンと心に落ちます。

 どうか辰巳さんの体に大きな変化が起こらないようにとお祈りしています。まだまだ何度でも食について、いのちについて、お話をしていただきたいと思います。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月13日 (月)

温泉の広い湯船で、温熱と浮力を利用した肩関節伸展のストレッチ(肩のリハビリに)。

 最強寒気の襲来で、明日、明後日は首都圏でも雪の予報が出ています。

 冷えはこりを強めます。

 温泉へ出かける予定があれば、広い湯船に浸かりながら肩関節伸展(後方挙上)のストレッチをしてみてください。

 膝を伸ばして湯船に座り、指先を後ろに向けて手をついて、手は動かさずに、かかとお尻で少しずつ前に移動して、肩関節を伸展させていきます。

 これを床でやると、体重が肩関節にもかかって肩を痛めている人には痛みを伴うストレッチになりますが、広い湯船ではお湯の温熱と浮力で肩への負担が軽減し、関節可動域が拡がる効果を実感できます。

 指先が後ろを向いているので、普段使わないほうの動きの肩関節を外旋させることになるのがこのストレッチのポイントです。

 つまり、指先を前に向けると手根部が後ろになって、普段使う動きの肩関節内旋になってしまうのでストレッチ効果が弱くなるということです。

 この動きを実際にやってみると、指先を後ろに向けて肩関節外旋で体を前に移動させていく時は肘の伸展が楽にできるのに対して、指先を前に向けると肘は屈曲するか手を湯船の底から離さざるを得ないことになり、指先を前に向けたのではしっかりとした肩関節伸展はできないことがわかります

 肩が上がらない方や重症の肩こりの方は無理をせず、両手の間隔を広くとった体勢からこの肩関節伸展のストレッチを行ってください。

 肩関節可動域が拡がってきたら徐々に両手の間隔を狭めていきましょう。

 湯船が混んでいない時を見計らってやってみてください。

 私は昨日温泉で試してきました。

 非常に効果があります。肩のリハビリとしてお薦めです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月12日 (日)

肩こり解消に、フリスビーのバックハンドスローの動きのエクササイズ。

 パソコン作業などの手仕事で肩がこるのは、肘屈曲+前腕回内で手掌を下に向けて指を使う時に肩が上がることと猫背になることが大きな原因です。

 その反対の動きのエクササイズを積極的に行えば、普段使わない肩周囲の筋肉をつけることができ、それは普段よく使う筋肉のストレッチになります。

 フリスビーをバックハンドで投げる動作を考えてみてください。

 右手でフリスビーを持ってバックハンドスローをする時には、右肩関節内転+肘屈曲で左脇腹のほうへ振りかぶってから、投げる時には前腕回外で手掌がしっかりと上を向き、肩関節外転・外旋+肘伸展の動きが連続動作で行われます。

 卓球のバックハンドカットサーブやバックハンドスマッシュもこの動きです。

 フリスビーや卓球のラケットを持たずに素振りだけでも「肩甲骨の外転(脊柱から離れていく)から肩甲骨を内転(脊柱に近づける)させる動きをしっかりと行う」ことで、普段使わない肩関節周囲のエクササイズになります。

 この肩関節外転・外旋+前腕回外+肘伸展で肩甲骨を内転させる動きは、デューク更家さんのデュークウォークでも、美木良介さんのロングブレスダイエットでも、富永喜代さんのラバーチューブストレッチでも取り入れられています。

 フリスビーのバックハンドスローや卓球のバックハンドサーブでは、手関節尺屈から橈屈の動きも加わって上肢の関節を普段使わない方向へ導いていきます。

 「普段使わない筋肉のエクササイズが肩こりの使い過ぎの筋肉のストレッチになる」、そして前後左右の筋肉のアンバランスを正していくことで健康で美しい体を作る、これが「反対側のエクササイズ」の効果です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月11日 (土)

ぎっくり腰の後に、体幹を起こす腹筋運動は痛みがとれてからにしてください。

 腰痛で入院後、自宅で療養をしている60代女性のお宅へ、今年になって初めての指圧とリハビリに行ってきました。

 年末に息子さんたちが帰ってきたということで、じっとしているわけにはいかなかったのでしょう、大晦日には腰が痛くなって椅子から立ち上がれなくなったことがあったそうです。

 「よほどセンセイのところへ電話をかけようかと思った」そうでしたが、思いとどまっていただけて、おかげさまで紅白の「あまちゃんのステージ」を見ることができました。

 息子さんが体幹を起こすタイプの腹筋のエクササイズ器具を組み立ててくれたそうで腹筋運動をやっていたようですが、大晦日の腰痛は体幹を起こす腹筋運動が原因の一つだったろうと思います。

 経過が良好なため、仰臥位で背中は起こさずに頭だけ起こして膝屈曲で股関節を屈曲させる腹筋運動は勧めていました。これだと腰の傷に負担をかけずにすみます。

 男性は、特にぎっくり腰の経験のない若い男性は、体幹を起こす腹筋運動が当たり前なので、腰痛のお母さんが腹筋をつけたいと言っているのを聞いて、腹筋のエクササイズ器具を買ってきてくれたのでしょう。

 幸い「腰痛の人は腰をかばおうとする」ので、その器具を使って体幹を起こす腹筋運動をしても大腿四頭筋のエクササイズ効果が大半だったようです(これが膝を伸ばして体幹を起こす腹筋運動をしても大腿四頭筋を使って体を起こしてしまうという「補助する人が足首を押さえていた昔の腹筋運動の間違い」です)。

 大晦日の腰痛のもう一つの原因はやはりストレスでしょう。

 年末の主婦はやることがたくさんあります。

 息子さんたちが帰ってくれば嬉しい反面、自分のタイミングで腰をケアしながら動くリハビリ生活はできなかったことでしょう。

 しかし年末年始も毎日のストレッチとエクササイズを欠かさなかったようで、背中はすっきり引き締まり、下肢も腹筋エクササイズの効果で締まっています。足に冷えはありません(おなかはとっても残念、やりがいを感じます)。

 全身指圧後、いくつかのストレッチ、エクササイズを行い、最後に仰臥位両膝伸展で下肢を挙上させ、私が両下肢を左右の斜め下方向に放り投げるのに抵抗する腹筋運動を行いました。

 2、3回で顔が真っ赤になりました。腹筋エクササイズの器具を使って体幹を起こすよりは腹筋運動としてこちらのほうが確実に効いています。

 腰痛が元に戻っていないかと心配されていたようですが、そんなことはありません。

 回復は順調、次回は一週間後にうかがいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月10日 (金)

昨日のアロマ指圧講座、「肘部管症候群と手根管症候群」。

 昨日は飯能 生活の木 薬香草園で、「肘と手関節」をテーマにアロマ指圧講座をしてきました。

 肘に起こる病気として「肘部管症候群」、手関節に起こる病気として「手根管症候群」を取り上げ、指圧・ストレッチ・アロマトリートメントの実技を行いました。

 肘部管症候群は上腕骨内側上顆に起始する尺側手根屈筋上腕頭と肘部管の間で尺骨神経が圧迫されて、尺骨神経支配領域にしびれや痛みが生じます。

 尺骨神経は第8頚神経と第1胸神経の延長ですから、後頚部から肩甲間部、鎖骨周囲、腋窩という神経の通り道の筋緊張を緩めておくということが症状改善の前提条件になります。

 腋窩から手指までと三角胸筋溝を含む上肢の基本指圧の後、尺側手根屈筋が停止する第5中手骨底・豆状骨から上腕骨内側上顆へ向かう求心性のアロマオイルトリートメントを行いました。

 ブレンドオイルには鎮痛作用・血行促進作用から体を温める効果の強いマジョラムと、同じく筋肉痛や神経痛に効果が期待できますがマジョラムとは逆に引き締め系のユーカリ・グロブルスを各1滴+スイートアーモンドオイル10ml(濃度1%)を使用しました。

(反対の性質の精油をブレンドすることで相乗効果を狙うのは東洋医学的な考え方でもあり、一つの方向へ行き過ぎることを避けることができます。)

 手指から前腕内側→肘でかえって前腕外側から手指の軽擦から、ピンポイントで尺側手根屈筋の停止から起始へ向かう母指軽擦を行いました。

 その後、手関節を尺屈+掌屈させる尺側手根屈筋のストレッチ、つまり「手関節橈屈+背屈」をオイルストレッチの形(軽擦+ストレッチ)も含めて行いました(被術者の肘軽度屈曲・母指を四指の中に握らせる。施術者は上腕の下に片手を添えて、前腕外側の軽擦から手関節を包んで橈屈+背屈させる)。

 受講生の方の中に、左上腕骨内側上顆に痛みがある方がいて、受講生同士の施術の時に「内側上顆をはずして施術をするように」指示しました。

 患部をはずしてその遠位と近位の施術による「誘導作用」にまかせたわけです。

 講座終了後、その受講生の方の左上腕骨内側上顆の痛みは消えていました。

 レッスンプロとしてはそれは最高の出来のはずで、言葉では「御相手の施術が上手だったのですね」と言えたのですが、本田選手じゃないですが心の中の子どもの頃の私は『ちょっと悔しい』と言ってました(講座の前にも指圧をしてきていてもう十分にほめられてるのですが、心の奥には欲しがり屋さんの自分がいて、『自分で治したかったなぁ』という感情が湧いてきました。いまだ木鶏足らずですね)。

 手根管症候群のアロマオイルトリートメントは手関節遠位の手根骨と手根骨を横切る横手根靭帯との手根管の圧迫を緩和する目的で行い、仰臥位肩関節90°屈曲・肘伸展で、前腕内側を求心性に軽擦+手関節から手掌・手指へ遠心性に軽擦し、手関節背屈のストレッチをかけるオイルストレッチを行いました。

 原宿の講座でも近々この内容を取り上げてみたいと思います。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 9日 (木)

明治神宮の静謐な空気と転地療養感。

 昨日は原宿の生活の木で打ち合わせがあって、その後に明治神宮で御参りをしてきました。

 毎日痛みを緩和する方法やもっと違った最適な施術法はないかといつの間にか考えていることが常になっているので、打ち合わせの時も「もっともっと人の体に触れるということは凄いことなんだよ」という思いが溢れ出してきてしまう自分に気づいて、ちょっと恥ずかしかったかななどと思いながら明治神宮の参道を歩いていくと、空気の静謐さに頭も体のクールダウンされていくことを感じました。

 表参道の街並みから原宿駅を越えるだけで、転地療養感に満ちた空間が広がっています。

 境内には大太鼓の音が鳴り響いていて、境内の左右がロープで仕切られて人が集まっていたので、どなたかが来るのだろうとは思ったのですが、横綱白鵬関と日馬富士関の奉納土俵入りがあったのですね。

 用事があったので御参りだけして明治神宮を後にしたのですが、ロープに仕切られて集まっている人たちに高齢の方が多く、はしゃいだ感じもない様子を見ると、政治家ではない、アイドルや俳優さんではないという気はしました。

 奉納土俵入りがあったと夜のニュースでわかって『なるほど』と納得しました。

 ちょっと待っていれば奉納土俵入りを見ることができたのに、残念に思わない自分が残念でもありますが、昨日もまた勉強しなければいけない課題に気づきながらの明治神宮だったので足を止めることはできませんでした。

 タッチを学ぶということはタッチのニュアンスの多様性を学ぶということです。

 こりを緩めるということは、筋肉のロックを解く最適な手順を選択し、最適な刺激量の加減をしていくことです。

 それをわかりやすく伝えたい、そんなことを考えながら静謐な空気の明治神宮の森を後にしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 7日 (火)

四足歩行で考えるとわかること、肘関節をまたぐ円回内筋と膝関節をまたぐ膝窩筋は似ている。

 膝窩をまたぐ「膝窩筋」と肘窩をまたぐ「円回内筋」は同じような働きをしているのですが、膝裏の筋肉と肘の前面の筋肉ですから、普段見慣れている上肢下肢の使い方からは理解できる人が少ないと思います。

 東洋医学では経絡の陰陽を四足歩行で考えます。陽の当たる背中が陽の経絡になります。

 円回内筋を四足歩行で考えてみると、肘窩が膝窩と同じように後ろを向くのでわかりやすくなります。

 膝裏で大腿骨外側上顆から起始し脛骨上部後面に停止する「膝窩筋」は、膝を屈曲させ、脛骨を内旋させます。

 歩く時や走る時に、大股でしっかりと膝を伸展させて体幹の後方で地面を爪先で蹴る時、「膝伸展の関節のロックを解除するために」膝窩筋は脛骨を内旋させます。

 脛骨内旋によって爪先の内側で地面を蹴ることになり、膝関節を屈曲させる動きが滑らかに行われます。

 上腕骨内側上顆と尺骨鈎状突起から起始し橈骨上部内側の円回内筋粗面に停止する「円回内筋」は前腕を回内、屈曲させます。

 水泳のクロールの上肢の動きで考えれば、前に手を伸ばして水に手を入れていく時に前腕を回内し、水中では肘は屈曲していきます。

 前腕の回内によって肘の屈曲が滑らかに行えるようにする、これが円回内筋の働きだと言えます。

 解剖学の図で見ると、膝窩と肘窩の違いはありますが膝窩筋と円回内筋はそっくりです。

 『地球の歩き方』という旅の本のように、解剖学の本も注目ポイントを絞って探っていくと体の読み方や面白さが見えてきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

前腕の筋肉を数式のように考えてみる。屈筋群は上腕骨内側上顆に起始し、伸筋群は上腕骨外側上顆に起始する。

 筋肉をゆるめるためには、起始と停止、支配神経、筋肉の作用を理解する必要があります。

 筋肉の両端にある腱紡錘をスタティックストレッチのようにゆっくりと伸ばす方向に刺激することができれば、収縮した筋肉をゆるめることができます。

 筋肉の作用の反対の動きを考えていけば、施術の中にストレッチを取り入れていくことができます。

 上肢の支配神経は第5頚神経から第1胸神経からなる腕神経叢の延長ですから、尺側手根神経支配領域に症状があって患部がゆるんでも症状が緩和されない時には、求心性に、腋窩→鎖骨周囲→第8頚神経と第1胸神経の出口である頚椎下部から胸椎上部と、詰まりのある部位を探っていくことができます。

 解剖学の図を何度も読み返していると、筋肉の規則性に気づくと思います。

 前腕屈筋群は上腕骨内側上顆に起始し、前腕伸筋群は上腕骨外側上顆に起始します。

 これは「前腕屈筋群を働かせる時には手掌を下に向ける前腕の回内を伴い」、「前腕伸筋群を働かせる時には手掌を上に向ける前腕の回外」を伴う」ことを意味します。

 手仕事を続ける時には圧倒的に前腕屈筋群を使っていることがわかります。

 尺側手根屈筋(手関節を掌屈し尺屈する)と長・短の橈側手根伸筋(手関節を背屈し橈屈する)は対称的な働きをする筋肉ですから比較してみましょう。

 尺側手根屈筋は起始が上腕頭と尺骨頭に分かれた一つの筋肉で、尺骨頭は尺骨上半分の後縁に起始しているので尺骨にも働きかけながら手関節を掌屈・尺屈しています。

 また停止は第5中手骨底だけでなく、豆状骨にも停止します。

 一方、長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋は橈骨から起始せずに外側上顆の近位(長)と遠位(短)から起始し、停止も第2中手骨底(長)と第3中手骨底(短)のみで手根骨との結びつきはありません。

 これらのことから尺側手根屈筋のほうが起始も停止2ヶ所にあって、一つの筋肉ではありますが2つの筋肉並みの働きをすることがわかります。

 逆に考えれば、共に手関節を背屈し橈屈する長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋は、尺側手根屈筋と反対の働きをする一つの筋肉とみることもできるのです。

 また示指だけの付け根をしっかりと持って手関節尺屈+掌屈をすれば長橈側手根伸筋のストレッチができると解剖図から考えていくこともできます。

 骨も筋肉も、何度も何度もぼんやりとながめているうちに、或る日、その役割や意味が自分の気づきとして浮き上がってくるものです。

 数式のようなものが見えてくるようになるまで、何度も何度も解剖学の図を見直してください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 6日 (月)

職場の暖房設定温度は18℃、震災から復興を進める県庁では節電が続いています。

 震災後、福島県庁に就職した20代女性が正月の帰省中に指圧にいらっしゃいました。

 主訴は頭痛、頚から肩周囲の筋肉がパンパンに張っています。

 職場では暖房の設定温度が18℃になっているそうで、厚着をし、膝掛けをして、パソコンで仕事をしている時間が長いとのことでした。

 震災から復興を進める県庁では経費節減のため節電が続いているのですね。

 肩幅が広くなったようで背筋も太くなっていましたから「運動をしていますか?」と尋ねたら、特に運動はしていないとのこと。

 足の冷えもないので、寒さに適応するために筋緊張を続けることで筋肉を鍛えて、熱を作り出す筋肉が太くなったのだろうと思いました。

 下肢の筋肉も全体的に緊張していました。寒くて下肢を突っ張って歩いていたのかもしれません。

 全身指圧後、頚、肩、背部、そして下肢の筋肉もゆるみました。

 寒さに耐えるために筋肉を等尺性収縮させて熱を作り出すのは、女性ではなかなか難しいことです。

 寒さで体調を崩す人もいることでしょう。

 筋緊張性頭痛もその一つですが、何とか適応して頑張って仕事をしていることが体全体から伝わってきました。

 去年の正月は福島なまりが指圧中にも出ていましたが、今年は電話の予約の時だけ福島なまりで、指圧中はこちらの地元の言葉に戻っていました。

 大学生の頃から指圧をしてきましたが、いろいろな経験を重ねて豊かに成長していることが伝わってきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 5日 (日)

右仙骨外側の痛みの原因が右梨状筋と右腸脛靭帯上部(大腿筋膜張筋下部)から来ていると考えられる症例。

 50代女性、主訴は右仙骨上の外側の痛みです。

 さて、この時点で「仙腸関節の問題として片付けてしまっていいと思いますか?」

 答えはNOです。

 「深部痛は限局性に乏しい」ということを考えれば、離れた患部からの痛みが原因なのかもしれません。

 このケースでは資格試験の勉強で座位姿勢が続いたという背景がありました。

 伏臥位で指圧を始めます。

 後頭部から頚部、肩甲間部まではほぼ問題はありませんでした。

 腰部脊柱起立筋は左右ともに緊張していて、左腸骨前部の大腿筋膜張筋を指圧すると強い痛みがあり、左足底前部(第1中足骨と第2中足骨間の前部)にウオノメがあります。

 大腿筋膜張筋は股関節を屈曲させ、立位では腸脛靭帯とともに膝の伸展に働きます。座位の股関節屈曲姿勢では大腿筋膜張筋を緊張させることにもなります。

 右殿部仙骨上では、中央でも、仙骨孔上でも、仙腸関節上で、最初は軽く触れても痛みがありました。

 しかし右大腿筋膜張筋を圧して痛みはなく、右中殿筋にも痛みはありません。

 そして右梨状筋を圧すと、主訴の痛みと一致するような痛みが再現されました。

 「梨状筋の問題」がクローズアップされてきます。

 右大腿後側中央のラインを圧して痛みがあったので、坐骨神経の出口である梨状筋で坐骨神経が圧迫された「梨状筋症候群」という見方ができます。

 梨状筋は股関節外旋筋ですから、資格試験の勉強の座位の連続で「右股関節外旋姿勢が常であったこと」が浮かび上がってきます。

 右股関節外旋に加えて座位姿勢で爪先に体重をかけていませんから、足を背屈させる右前脛骨筋もこっていました。

 このことから右下肢はO脚気味になっていたということがわかります。

 右下肢はO脚で、左骨盤前部では座位では股関節を屈曲させ、立位では膝を伸展させて立位を保持する大腿筋膜張筋がこっていました。

 左足底にウオノメができた原因は、左足に体重を預けて、左第1・第2中足骨間前部の接触刺激が強くなっていたということです。

 仰臥位の指圧では、「右大腿外側の腸脛骨靭帯上部にこの施術で一番の圧痛」がありました。

 伏臥位の指圧では痛みのなかった右大腿筋膜張筋ですが、仰臥位で指圧をすると腸脛靭帯に停止するあたりに痛みがありました。

 体位や、指の当て方、角度を変えて初めてとらえられる患部があるということはいつも考えておいてください。ちなみに大腿筋膜張筋を一番とらえやすい体位は横臥位膝屈曲です。

 仰臥位で右大腿骨大転子周囲から大腿外側を弱い刺激で丁寧にゆるめていきます。

 右下肢はO脚になっていますから、下腿の前脛骨筋も丁寧にゆるめ、上肢、頭部顔面、前胸部、腹部と指圧をして、最後に股関節のストレッチを行いました。

 膝90°屈曲で右股関節内転+内旋のストレッチをすると、右殿部から大腿外側にかけて強い痛みがありました。

 ということは、梨状筋と大腿筋膜張筋下部から腸脛靭帯上部には傷があるということです。

 回復を早めるためには痛いところまで我慢してストレッチせずに、「仰臥位両膝屈曲で痛みが出ない程度に膝を左右に倒すストレッチをする」ことをアドバイスさせていただきました。

 指圧・マッサージでは「偏った同じ使い方の連続で緊張した筋肉をゆるめることで骨格を矯正する」ことができます。

 骨格の矯正だけで施術を終えて「筋緊張を見逃すことがないように!」、仙骨周囲の痛みでも原因はいろいろあるのです。

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 4日 (土)

尺側手根屈筋のストレッチは橈屈をしてから背屈させる。

 手関節の使い方で、スナップを強く利かせる時には、橈屈・尺屈(握手をする形で上・下に動かす)を背屈・掌屈より先に行います。

 野球でピッチャーがカーブを投げる時や、卓球で変化球サーブを打つ時には、橈屈・尺屈を先にしたほうが手関節の可動域が拡がってボールに鋭い回転をかけることができます。

 ストレッチをする場合も同じで、先に背屈・掌屈をしてしまうと橈屈・尺屈の可動域が制限されてしまうので、例えば「手関節を尺屈し、掌屈する尺側手根屈筋のストレッチ」では「手関節を橈屈してから背屈」させます。

 この感覚をまずセルフストレッチで身につけて、施術の時には他動的ストレッチで丁寧にゆっくりと行います。

 丁寧にゆっくりと行う理由は、この手関節のストレッチを強く速く行えば「関節技になるから」です。

 仰臥位・右尺側手根屈筋の他動的ストレッチは、被術者の右肘の下に施術者の左手を入れて軽く支え、右肘関節軽度屈曲で「右母指を中に入れて軽く拳を握らせた手」を施術者の右手で包み込んでゆっくりと橈屈させてからゆっくりと背屈させます。

 橈屈を目一杯しないように気をつけてください(くれぐれも関節技にならないように)。

 「被術者と施術者は神経でつながっていない、よって施術者は被術者の痛みがわからない」、このことを頭に入れておかないと御客様を傷つけてしまうことになります。

 しかし、「御客様に痛みを与えていないか?」と常に気配りをしていけば、やがて神経がつながっているかのように、表情から、脈から、呼吸から、痛みの有無がわかるようになってきます。

 ある一つの筋肉の働きがわかれば、その逆の動きを考えていけばストレッチになりますから、施術を続けていくうちに反射的にその場でストレッチを作ることもできるようになってきます。

 自分の体のセンサーを通して、痛みを、気持ちの良い刺激を、常に上書き保存していってください。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 3日 (金)

「パナソニックが筋肉をサポートするパワードスーツを量産化」のニュース。

 「パナソニックが筋肉をサポートして重たい物を持ち上げるパワードスーツを量産化し、一着50万円程度で販売する」というニュースがありました。

 パワードスーツは原子力発電所などでの短時間の作業を想定したもので、年間1000体を生産する予定だそうです。

 医療用の研究が進んで量産化されれば、杖や車椅子や義手や義足にかわってパワードスーツを着用するのが当たり前になるかもしれません。

 機械的に筋肉の動きを再現することで、リハビリ効果が上がることもあるでしょう。

 一方で従来どおりのリハビリで機能回復をはかることもさらに重要になってきます。

 機械にまかせて筋肉を使わない生活が続けば体は衰えていきます。

 ギックリ腰のような急性の強い痛みがある症状の受傷時には安静が第一ですが、パワードスーツが高機能になれば痛みを感じさせずに立ったり寝たりのサポートまでできるようになるかもしれません。

 介護用のパワードスーツが量産化されれば、今後益々需要が見込まれる介護職の離職者を減らすことができるかもしれません。

 パワードスーツの今後の進化に期待大です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 2日 (木)

大滝詠一さん解離性動脈瘤で死去のニュース。

 昨日は例年通り、2つの神社と一つのお寺へ出かけて初詣をしてきました。

 いつもなら紅梅が咲き始めているのですが、今年は遅いようです。

 大晦日の「大滝詠一さんがリンゴをのどに詰まらせて亡くなった」という報道にはびっくりしました。

 『まだそんな年ではないだろうに』と思っていたら、昨日になって「解離性動脈瘤」が原因という報道に変って、きっとうちの父が亡くなった時と同じような状況だったのだろうと思いました。

 動脈瘤が解離する時には強い痛みがあるはずですから、その少し前から予兆はあったのだろうと思います。

 おそらく高血圧と高脂血症の診断は受けていて、動脈瘤があることもわかっていたのではないでしょうか。

 今年3月には名盤「EACH TIME」のデジタルリマスタリングバージョンが発売されることになっていた矢先の突然の永眠でした。

 フィル・スペクターのような音を重ねて厚みを持たせたサウンドや、楽器の一つの音色へのこだわり、安定した聞き取りやすい穏やかなボーカル、日本のポップスのクラッシックとなっていくだろう名曲を残した素敵なアーティストでした。

 ご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 1日 (水)

2014年元旦 あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。

 この一年が皆様にとって健康で幸せな一年となることをお祈りいたします。

 昨年は一年を通して学んだことも気づいたこともたくさんありました。

 今年も健康を追求し、発見の多い年にしていきたいと思っています。

 今朝も日課のストレッチとエクササイズをすませたので、これから例年通り初詣に行ってまいります。

 昨年は大晦日まで無事施術ができたことに感謝し、今年一年も痛みや不安を抱えている方のお役に立てるように祈って頭を下げてまいります。

 元日の新聞に入ってくる県民だよりには「あんま・マッサージ・指圧無資格者の施術に注意」という県からの注意喚起が例年通り掲載されていました。

 「職業選択の自由」から資格がなくてもマッサージ類似行為が許されているという現実がある中、手技療法を教える場を与えていただいている私は、「あんま・マッサージ・指圧理論にのっとたタッチの加減」を伝えていくことが、これからも続けていかなければいけない大切な仕事の一つだと考えています。

 こりや痛みには弱い刺激をしてください。

 逆に、だるさを感じている体に癒し系のまったりとしたタッチをしてしまえば症状を悪化させます。

 頚に痛みを感じている方の患部周囲の筋肉をゴリゴリと強く圧すのは危険です。

 痛みを感じている患部に傷口をこじ開けるような強圧は絶対にしないでください。

 基本的なことの積み重ねが大切です。

 何度も何度も、解剖学や生理学の本を開いて知識を補足してください。

 人の体はワンタッチのミスで壊れます。

 人の体調を整えるには「丁寧で繊細な創作のタッチ」の積み重ねが必要です。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »