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2014年3月31日 (月)

鵞足マッサージ(大腿内側の縫工筋・薄筋+半腱様筋)。

 生活の木から秋冬講座の企画の依頼がありました。

 貴重な時間をさいて講座に来ていただく受講生のみなさんに毎回発見があるようにと、講座の内容をあれこれと考えております。

 まだ春夏の講座の内容を一つ書きあげただけの段階で、秋冬の新しい内容を考えるのはなかなか気力がいる作業です。

 いくつかの候補を絞り出した中から「鵞足マッサージ」はやってみようと思います。

 「鵞足ってなに?」という方もいらしゃるでしょうし、マッサージ関連の本でも「鵞足マッサージ」を取り上げた内容は読んだ記憶がありません。

 大腿内側の「縫工筋と薄筋」と大腿後側の「半腱様筋」が脛骨粗面に「ガチョウの水かきのような停止腱を作る」ので鵞足と呼ばれます。

 これらの3つの筋肉は膝関節内側を補強するという重要な働きがあります。

 「縫工筋の起始は上前腸骨棘」、「薄筋の起始は恥骨(大腿の付け根の大腿内側中央のスジは薄筋です)」、「半腱様筋の起始は坐骨結節」、それぞれ伸筋、内転筋、屈筋に分類され支配神経も違います。

 筋肉のとらえ方と大腿内側の引き締め、O脚改善、膝痛の改善で一つの講座にまとめてみたいと思います。

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2014年3月30日 (日)

ストレッチポールを使った骨盤矯正。

   昨日の朝、フジテレビの「にじいろジーン」でストレッチポールを使った骨盤矯正を優香さんとぐっさんが体験していました。

  やり方は、ストレッチポールの上に脊柱をつけて寝て、軽く曲げた膝を伸ばすだけです。

  大腿四頭筋を使って膝を伸ばすのではなく、「足を滑らせて、立てた膝を重力にまかせて落とす」と、股関節が上下に振動してストレッチポールに当たっている仙骨が圧し込まれます。

  この時には、立位で爪先をやや外側に開いてしっかりと膝を伸ばし、大殿筋を強く収縮させた時と同じように骨盤の前傾が矯正されます。

  もう一つの「ストレッチポールに脊柱をつけて鳥が羽ばたくように上肢を動かす運動」は、床の平面なら上肢の外転になるところが、スチレッチポールの高さがあるので肩を背中側に伸展していることになって、肩甲骨が内転し、広背筋のエクササイズとなって、猫背の矯正と肩の可動域を拡げることができます。

  ストレッチポールは2,000円くらいから売っています。

  産後に体型が戻らないという方にも、家でできる効果的な骨盤矯正法です。

 

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2014年3月29日 (土)

30代女性、左腰痛、背中のむくみ、左ふくらはぎのむくみ。

 30代女性、主訴は左腰痛です。

 慢性的に左の腰に痛みがあるそうですが、2月の大雪の後の雪かきで症状が悪化して、まだ腰痛が緩和されていないようです。

 大雪から1ヶ月半がたちますが、普段滅多にしない重労働でしたから、まだ雪かきの腰痛が治っていない方はいらっしゃいます。

 肩こりの自覚はないとのことで、肩幅がしっかりしていらしゃるので、頭の重さ(体重の13%)と上肢の重さ(体重の10%)を支えるのに有利です。

 しかし肩幅があると上肢の筋肉も発達しているので、腕力に頼り過ぎるということにもなります。

 このケースで気になったのは「背中のむくみ」と下半身のむくみです。

 下半身では特に「左ふくらはぎ」が、右に比べて2周りほど多くむくみが溜まっています。

 慢性的な左腰痛が雪かき後に悪化してからなかなか治らない原因には、背部と下肢の筋肉の使わな過ぎによる「水の停滞」があるようです。

 伏臥位背中の指圧で通常なかなか出逢わないレベルのむくみが気になったので尋ねてみると、「御本人に自覚はありませんでした」。

 猫背・手仕事の同じ姿勢で同じ筋肉を使って腰を痛め、拮抗筋や下半身の筋肉を使わないので血行が悪く、血液による傷の修復がなかなか進まないのです。

 滅多に出逢わないレベルの背中のむくみですから、背中や下肢後側のむくみが緩和された伏臥位の指圧後にはトイレに行きたくなるものと思っていました。

 しかしそれはなく、仰臥位の指圧、ストレッチ後に左腰痛は解消されましたが、施術後にもトイレに行くことはありませんでした。

 指圧中もリラックスしていただいていたと思っておりますが、体の中に腎機能を停滞させる「何か」があって、反応が遅れているのでしょう。

 おそらく帰りの途中で大きな変化が落ち着いて、信じられないほど大量の排尿があったのではないかと思います。

 「背中のむくみ」を自覚していない女性は多いと思います。

 慢性の腰痛がある時には、腸腰筋の拮抗筋である脊柱起立筋や広背筋を鍛えることが腰のストレッチになります。

 伏臥位で前腕は床につけて体幹を起こし、①片方の下肢は伸ばし、片側だけ平泳ぎの下肢の動きをする、②①の動きで片膝を屈曲で止めて骨盤を左右に揺する、これは腸腰筋のストレッチになります。

 また、両手でタオルを持って背中側で肩伸展+内旋+内転の広背筋のエクササイズ(背中側でタオルを持った両手を左右に動かす)をすること、爪先立つこと(大股で歩く、踵の上げ下げで下腿三頭筋を鍛える)こともお薦めしました。

 むくみが緩和されれば、おそらくこの御客様の体重は5kgくらい減って、腰痛になりにくい体になるはずです。

 

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2014年3月28日 (金)

仰臥位、肩甲骨内側縁の菱形筋のセルフストレッチ。

 肩甲骨内側縁の上部、小菱形筋の停止部に痛みを持つ人は多いものです。

 肩甲骨と胸郭の間には肩甲下筋などの筋肉を挟みますが、機能的関節に分類され「肩甲胸郭関節」とよばれます。

 脊柱から肩甲骨内側縁に向けて斜め下方に伸び、肩甲骨の内転に働くのが小と大の菱形筋です。

 肩甲骨内側縁上部に停止するのが小菱形筋、その下に小菱形筋の3倍ほどの幅のある大菱形筋が停止します。

 体の前で手を使う時には肩甲骨が外転するので、菱形筋は日常生活でしっかりと収縮されない「使わな過ぎの筋肉」です。

 肩甲骨内側縁上部の小菱形筋の停止部は、肩甲骨内側縁下部の大菱形筋と比べて、肩関節外転時に肩甲骨が上方回旋する時にも動きが小さくなります。

 しっかりと使われないだけでなく、しっかりとストレッチされない部分が肩甲骨内側縁上部の小菱形筋です。

 そこで仰臥位での菱形筋のセルフストレッチを考えてみました。

 仰臥位で両膝を立てて、両上腕を体幹と垂直に伸ばしてから(肩屈曲90°)、肘を曲げて左右の手で反対側の肘をつかみます。

 左斜め下へ向かう左菱形筋をストレッチするには、両手で肘をつかんだまま右上腕を斜め上に伸ばします。

 この時に体幹は右へ回旋されますから、そのまま自分の右手でつかんだ左肘を斜め上に投げ飛ばすようにして体幹を右回旋で倒し、次いで両膝を倒します。

 「一人反り投げ」、あるいは受身のような感覚です。

 痛みがあれば上腕の斜め上挙上は無理をせず、体幹の回旋も途中で止めます。

 反動を利用して元に戻し、肩甲間部の菱形筋の収縮と弛緩を繰り返すことで、詰まりやすい肩甲骨内側縁の血行促進をします。

 次いで同様に両肘をつかんで左上腕を斜め上に伸ばす右菱形筋のストレッチを行います。

 自分で自分を投げ飛ばし、重力にまかせることで、非日常の感覚を体験し大きなリラックスが生まれます。

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2014年3月27日 (木)

丸めたタオルを握ると血圧が下がる、アキレス腱2cm以上は心臓病予備軍、昨日の「ためしてガッテン」。

 昨日のNHK「ためしてガッテン」では、世界各国からの健康情報を特集していました。

 中でも、「タオルを母指と四指がつかない太さで30%の力で2分間握って1分間休むのを左右各2回行うことで血圧が下がる」と「アキレス腱の太さが2cm以上だと心臓病になりやすい」というのは、指圧・マッサージをする上で今日の御客様にも必要になるかもしれない情報なのでこのブログに取り上げます。

 「タオルを握ると血圧が下がる」の元ネタとなった研究では握力計を使っていましたが、番組ではタオルを使って、「タオルを30%の力で2分間握る」と血管内皮細胞から血管拡張作用のあるNO(一酸化窒素)が分泌されて血管が拡張し、これを繰り返すことで血管の柔軟性と血管内皮機能が改善されて「血圧が下がる」ということがこの番組の実験結果でも裏付けられました。

 以前このブログでも「握力が強い人は長寿である」という研究について紹介していますが、握力を使っている人が長寿である理由には、抹消の血管が拡張し血管内皮の柔軟性が保たれるので「高血圧による脳や心臓へのリスクが軽減される」ということがあるのですね。

 また「アキレス腱の太さが2cm以上の人は心臓病のおそれがある」という情報では、体を支えるアキレス腱は傷つきやすく、「傷ついたアキレス腱はコレステロールを溜めるので動脈硬化進行の目安になる」ということを紹介していました。

 問診で高脂血症がわかればアキレス腱の太さは要注意ポイントです。

 「ふくらはぎをもめば健康になる」、「ふくらはぎは第二の心臓」など重要性が指摘されている足のマッサージは、「アキレス腱へのコレステロール沈着防止」という効果も考えて施術していきましょう。

 「アキレス腱の太さを2cm以下に!」、血行促進による老廃物の排出を考えて丁寧に施術してください。

 「太いアキレス腱は傷ついているので脆い」、だから強い刺激は不適当です。丁寧に、気持ちのいい密着のあるタッチを創作してください。

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2014年3月26日 (水)

上からかぶさる体重移動で腰を痛めた症例。

 右骨盤から右大腿後側痛が主訴のマッサージの仕事をしている方に指圧をしました。

 下肢では右半腱様筋、右下腿三頭筋、上肢や肩の周囲では両方の上腕三頭筋、小胸筋、小円筋がこっていました。

 この筋緊張から、左ベッドサイドで頭部を向いて、伸び上がるように上からかぶさって「背中を圧している」様子が診えてきました。

 右下肢は、左べッドサイドで頭部を向けば、後ろに位置します。

 ベッドがあるので右股関節を外に開くことができないので、通常緊張しやすい大腿外側の大腿二頭筋ではなく、大腿内側の半腱様筋が緊張したようです。

 右下腿三頭筋のこりは、爪先立って、伸び上がって体重移動をしているということでしょう。

 爪先立って伸び上がると背筋が緊張し、前にかぶさって圧し込む時には腸腰筋が緊張します。

 下肢後側の緊張が坐骨神経を介して腰部の緊張を強めたということもあるようです。

 上腕三頭筋の緊張は指圧の時に肘を伸ばそうとする力が入り過ぎているということ、小胸筋のこりは「前に落とした10円玉を拾う時の力」が繰り返し入っていたということ、小円筋のこりは重ね母指で圧す時に「肩の内旋の力が瞬間的に入って、外旋筋ではありますが等尺性収縮を繰り返した」ということでしょう。

 伸び上がって上からかぶさって圧す時に、頭の移動は放物線を描きます

 つまりこの時には体重移動も放物線を描くので、体重移動が分散して垂直圧は難しくなっています。

 垂直圧をするには上からかぶさるのではなく、ふわりと母指指紋部を皮膚表面に密着させてから徐々に体幹をプッシュアップで起こしていきます。

 プッシュアップといっても、肘は自然に伸ばしたまま、体幹をゆっくりとわずかに起こして漸増の体重移動を母指に伝えます。

 上手な指圧師ほど無駄な動きはしません。母指を支点にして体幹を支えることで漸増漸減の体重移動をします。

 上からかぶさる圧し方ではベッドが高くなるほど爪先立って無理な姿勢になるので、急襲するねじれた圧刺激になり適量刺激はできません。

 いつも言いますが、一人用のマッサージベッドの上で御客様にまたがって圧すという光景は、施術者の技術不足と志の低さを露呈するようなものです。

 自分が疲れないように、御客様を疲れさせないように、終わってほっとしたというような施術にならないように、一つ一つのタッチに幸福感を乗せてください。

 上からかぶさる圧し方と母指を支点として体幹のプッシュアップで圧す指圧は真逆です。

 イメージをすることも難しいと思いますが、難治性の痛みを抱えた方と向き合っていくうちに、丁寧にふわりと触れていくしかないのだということがわかってきます。

 指力で圧し込むのではない、始めからふわりと安定した密着があって自在に適量刺激を作る、これが「指圧は芸術である」の指圧です。

 私も上からかぶさるような体重移動で腰を痛め、その反省と研究の結果、今があります。

 時間はかかりますが、「自分だったらこんな時どうされたい?」と痛みを抱えた方から教わってください。

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2014年3月25日 (火)

右薬指ばね指の亜急性症状悪化、眠っていただく指圧で指が伸びるようになりました。

 60代女性、6.7kgになったお孫さんを預かった翌日に、右薬指のばね指の症状が悪化して指圧にいらっしゃいました。

 右薬指は曲がっていましたが、触診で気になったのは前回よりも頚、肩、背部がこっていたことです。胸椎の前弯も増強していました。

 伏臥位の指圧では「足の指圧が気持ちいい」とのこと、上半身のこり、下半身のむくみという典型的なパターンです。

 運動不足の部位は単純に1、2、3で圧し込んでも気持ちいいということが多いです。

 右薬指に神経が伸びる頚椎下部には特別詰まっているということはなく、右鎖骨周囲や右腋窩、右肘での神経の圧迫もなさそうです。

 疲れていたようで、仰臥位の指圧中はずっと眠っていました。

 仰臥位右前腕内側の指圧では薬指の延長戦上で手関節から7cmくらいの部位に圧痛点がありました。

 ばね指の症状はPIP関節(第2関節)での引っかかりが強いので、この手関節から7cmの筋肉「浅指屈筋と深指屈筋」の働きと一致します。

 また、MP関節を屈曲させる背側骨間筋に緊張はほとんどなかったのですが、前腕外側の総指伸筋には強い緊張がありました。

 眠っていたので、前腕の緊張部位をゆるめてから、右薬指をゆっくりと伸ばしていくと、「曲がっていた右薬指を伸ばすことができました」。弾発現象で指が屈曲することもありませんでした。

 頭部顔面、前胸部、腹部と指圧をして、声をかけて目を覚ましていただき、骨盤と下肢のストレッチで指圧を終えました。

 ばね指は、腱鞘の炎症により滑液が小結節を作って指の屈伸時に引っかかりを作ります。

 屈筋の炎症であっても伸筋の緊張もゆるめることで、指伸展の抵抗がより緩和できます。

 これは指の問題であっても神経の出口である頚・肩、肩甲骨周囲から緩めるということとも同じく、ストッパーとなっている障害を広範囲に取り除いていくという施術が症状緩和には不可欠です。

 使い過ぎで血行不良になり、結節が大きくなったのであれば、全身性の血行促進により結節を小さくすればいいということです。

 腰にも御自分で自覚していないこりがありました。

 主婦がお孫さんのお守りをすると、できなかった家事をいつもよりも忙しく働いてこなしているということもあり、右手は使い過ぎになったようです。

 慢性症状の亜急性悪化では、全身性の血行促進とリラックスが画期的な症状改善につながることがあります。

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2014年3月24日 (月)

NHK『超常現象への挑戦』、脳への光刺激が他人にも伝播すること。

 NHK『超常現象への挑戦』を見ました。

 番組では、幽霊や、前世を語る幼児や、テレパシーを、科学で解き明かそうと研究している科学者たちの姿を紹介していました。

 幽霊の正体は「電磁波が脳の視覚野を刺激して幻覚を見る」ということがあるそうです。

 前世の記憶を持つ幼児には「繰り返し同じ話を聞かされて実際に経験したと思い込む幼児期健忘」ということがあるそうです。

 テレパシーの光刺激による実験では「光刺激を受けた治験者だけでなく、その治験者と意識し合う相手にも視覚野の同調がみられた」ということです。

 このテレパシーの実験は、巨大な木製の人形を燃やす「バーニングマンのイベント」でネバダ州の砂漠に集まった7万人の観衆の期待感が最高潮に達した時に乱数発生器(0と1の信号をランダムに作る)に異常が起きた「量子のもつれ」でも説明できるそうです。

 ニューヨークの9・11テロの時にも、世界中の乱数発生器に異常をもたらしたということがあったそうです。

 世界中の人々が感じた大きな不安が乱数発生器の異常と関係しているようです。

 科学では解明できない例もあり、まだ研究が必要な問題はいろいろとあるようです。

 指圧・マッサージでは離れた空間でのテレパシーとは違い、手指と肌の密着があります。

 意識の共有や共感はテレパシーより成立しやすいはずです。

 離れた空間からも興奮によって乱数発生器に異常をきたさせるような「量子のもつれ」を起こすことができるとしたら、熱と触圧刺激を伝えられるタッチは多くの変化を体や脳にもたらしているはずです。

 タッチがテレパシーと比べて情報量が多いのは当たり前ですが、心のこもらないタッチではテレパシーにも劣るかもしれません。

 温かい手と適量の触圧刺激に「痛みや不安がなくなりますように」という温かい気持ちが加われば、共感という信仰に近い鎮痛薬が生まれます。

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2014年3月23日 (日)

酒かすの摂取が非アルコール性脂肪肝炎の予防になると月桂冠総合研究所が発表。

 月桂冠総合研究所は「酒粕を摂取することで非アルコール性脂肪肝炎の予防効果がある」ことを発表しました。

 酒粕を摂取すると、難消化性で不溶性のタンパク質「酒粕レジスタントプロテイン」が脂肪分の摂り過ぎを防ぎ、生活習慣病である非アルコール性脂肪肝炎の予防になるそうです。

 アルコール性脂肪肝炎への効果は触れられていないので、お酒をたくさん飲んでいる人には酒の粕ではあってもアルコールのような反応が出てしまうのかもしれません。

 普段食べないものが薬になるということでは、お酒を飲まない人に酒粕は足りないものを補ってくれるということもありそうです。

 しかし、お酒が苦手な人は酒粕も苦手だったりするものです。

 こういうものこそサプリメントとして錠剤になるといいですね。

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2014年3月22日 (土)

「全身施術の時に先に脊柱起立筋だけを施術して、最後の方に菱形筋を施術するという方法は効果があるか?」御質問にお答えします。

 「全身施術の時に、先に脊柱起立筋だけを施術して、最後の方に大・小菱形筋を施術するという方法は効果があるか?」という御質問をいただきましたのでお答えします。

 実際にそのように教わって施術をしているとすれば疑問に感じて当然ですし、施術法を考えていく上での仮定なのだとすれば、面白い目の付け所です。

 脊柱起立筋は仙骨から腰部→肩甲間部→後頚部と走行して背中を反らす働きをする筋肉です。

 肩甲間部の脊柱起立筋の指圧では、脊柱起立筋の上に大・小菱形筋、大・小菱形筋の上に僧帽筋があり、意識はしていなくても肩甲間部の脊柱起立筋の指圧で大・小菱形筋も指圧をすることにはなります。

 しかし、脊柱起立筋と大・小菱形筋の筋の走行の向きが違うので、脊柱と平行に脊柱起立筋の胸最長筋を指圧していくと、大・小菱形筋の起始・停止への指圧や筋の走行に沿ったストレッチをする指圧はできません。

 効果的に筋緊張を緩めるためには、頭部・頚部・肩甲間部・腰背部・骨盤部というように、動作を考えながら部位ごとの筋緊張を主動筋と協力筋の筋の走行に沿って緩めていくほうが理にかなっています。

 御質問の「大きな筋肉を先に緩めて、時間を空けて後で細かい筋肉を緩める施術」よりも、私なら部位ごとに例えば肩甲骨周囲なら「筋肉の走行に沿って、表層筋から深層筋まで圧の深さを変えて、全て起始から停止までストレッチするように刺激しておきます」。

 施術時間を考えれば、じっくりと一部分のこりを緩めるのではなく、まずざっくりと全ての筋肉の走行に沿って軽く刺激をしていきます。

 肩甲骨周囲なら、まず筋肉を一通り触ってから、緊張の強い部位を緩め、それでも緩まなければ全身の施術後に、残してきた筋緊張部位の指圧をします。

 ある筋肉の起始と停止を刺激し、その筋肉をストレッチさせるタッチができていれば、強い刺激を繰り返さなくても全身施術後にはこりが残っていた筋肉も緩んでいるものです。

 脊柱起立筋を指圧して一時間後に脊柱から肩甲骨内縁に停止する菱形筋を指圧するというような施術は、表層筋と深層筋の深さの違いや、主動筋と協力筋の関係性を考えた理論的な施術とは思えません。

 点の施術ではなく、深さも考えた広く立体的な施術をしてください。

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2014年3月21日 (金)

NHK『病の起源』より、心臓病に低刺激衝撃波で“マッサージ効果”。

 昨夜はNHKBS1で『病の起源 心臓病』を見ました。

 心臓病の発症には、胎児の時の栄養不足と密接な関係があるようです。

 胎児の時に栄養不足になると、脳へ優先的に栄養が送られるので心臓が十分に発達できなくなります。

 心筋が十分に発達できず、ポンプの力が弱く、血流の悪い体を補うのは「足の筋肉」です。

 「歩くこと」で下肢の筋肉のポンプ作用を使えば、心臓の負担を減らすことができます。

 座位が多く、運動不足になりがちな現代の生活スタイルには、心臓病発症のリスクが潜んでいます。

 番組では、心臓病になっても心臓に大きな負荷をかけないように注意をしながら運動をすれば心臓病の症状が緩和されることを紹介していました。

 また「低刺激衝撃波」による治療は、心臓への“マッサージ効果”で血流の悪くなった心臓に新たな血管を作るということでした。

 ということは、「胸骨に母指や四指を当てた振動圧」でも、マッサージ効果で心臓に新たな血管を作るということがありそうです。

 「低刺激」で「深部にまで届く圧刺激」、これが症状を改善し、体の機能を蘇らせるのに、最も適した刺激であろうと私は考えています。

 「歩くこと」、第2の心臓である下肢へのマッサージ、そして心臓に響かせる圧刺激、タッチセラピーの血行促進による症状改善を裏付けるような番組でした。

 

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2014年3月20日 (木)

喉の炎症にオリーブオイル+ハチミツ+レモン。

 昨日は車の窓に花粉がこびりついていて、力を入れて雑巾で何回か拭かないと視界の邪魔物は綺麗になりませんでした。

 秩父や奥多摩の山は花粉で白く霞んでいました。

 外から帰って、喉に貼り付くような感じがあったのでうがいをした後に鏡で喉を見ると赤くなっていました。

 オリーブオイルとハチミツの抗炎症作用を思い出し、ハチミツといえば相性の良いレモン汁(レモンにも抗炎症作用があります)も入れて、小さじ1杯目分量でブレンドして舐めてからしばらく喉に留めておくと、スーッと喉の貼り付く感じが消えました。

 後で調べてみたら、オリーブオイルは風邪薬に含まれるイブプロフェンに似た抗炎症作用があるそうです。

 喉の炎症が風邪の引き始めなのか花粉やPM2.5の影響なのかはわかりませんが、今朝は喉の違和感が気にならなくなっています。

 前頚部や下肢の指圧もしているので(自分に指圧らしい指圧をしたいと感じたのは久しぶりなので異物が溜まっていたのだと思います)オリーブオイル・ハチミツ・レモンだけの効果ではないかもしれませんが、オリーブオイル・ハチミツ・レモンはお薦めです。

 シナモンパウダーやショウガ汁を加えてもいいと思います。

 体の要求に対して欲するものを考えてみると、薬になります。

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2014年3月19日 (水)

スギとヒノキ花粉が今年は一緒にに飛んでいます。

 2月の大雪の影響は花粉の飛散にも及んで、今年はスギ花粉の時期が遅れてスギとヒノキの花粉が一緒に飛んでいます。

 昨日は関東地方でも春一番が吹いて、今日も風が強く吹くという予報です。

 今日韓国では今春初の黄砂が飛来するということですから、風の勢いによってはそろそろ日本にも黄砂が飛んできそうです。

 指圧の御客様で敏感は方は「顔がピリピリする」、「舌がピリピリする」などの訴えがあります。

 この時期は、エアコンのフィルターや床の掃除で室内に入り込んだ花粉やほこりを取り除き、敏感な御客様のために施術環境を整える必要があります。

 実際に今朝エアコンのフィルターを掃除したら、いつものこの時期よりもほこりが溜まっていてびっくりしました。

 呼吸器系の症状を和らげるには、前頚部、鎖骨周囲、胸骨中央上縁「天突」、前腕内側で橈側の肺経を反対側の小鼻の横「迎香」までなど、血行促進、デトックスに働くツボの反応を探りながら適量刺激に調整して施術をします。

 咳き込む御客様の「天突」を刺激量を調整せずに単純に圧すだけでは、咳止めのツボもその効果を発揮できません。

 呼吸器からは遠ざかりますが、下肢内側の腎経の指圧のデットクス効果で、喉の奥に入り込んだ異物を排除するために咳が出るということもあります。

 血行促進、異物の排出の施術をしていれば、ウイルスなどの異物をもらうこともあります。

 掃除の後、施術の後には手洗いうがいをして、汗をかいたらできるだけ早く下着を着替えるようにしてください。

 それをしていてさえ「もらう」ことはあります。

 できるだけ異物を吸い込まないように、汗をかいた後に体を冷やして風邪をひかないように、体調管理につとめてください。

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2014年3月18日 (火)

八宗穴、「後谿」と「申脈」の組み合わせ、小指外転+足底屈・外反で背部を緊張させる体の使い方。

 八宗穴の「後谿」と「申脈」の組み合わせからは、小指外転+足底屈・外反で背部を緊張させる体の使い方が見えてきます。

 「後谿」は手の第5中手指節関節尺側で手を握ってできる横紋の端にとります。小腸経のツボですが、八宗穴では督脈の宗穴となります。

 「後谿」は小指外転筋上のツボですから、小指の外転が「後谿」を刺激する動きになります。

 督脈は、尾骨下端と肛門の間の「長強」から背注に沿って上行し、上唇を反転させて上唇小帯直下にとる「齦交」に終わります。

 督脈の緊張=背中を反らす背筋の緊張と考えれば、「後谿」の小指外転の動きも上肢外転+外旋の動きが伴うのが自然なので背筋を緊張させることになり、よって「後谿」は督脈の宗穴としての反応点となると考察することができます。

 「申脈」は外踝直下5分にとる膀胱経のツボですが、八宗穴では陽蹻脈の宗穴となります。

 「申脈」は長腓骨筋・短腓骨筋上のツボですからその筋肉の働きである足底屈+外反で刺激されます。

 内踝直下の照海と対称的に、「足内側先端をつかって踏ん張る」と申脈が刺激されます。

 陽蹻脈の走行は、「申脈(膀胱経)」→「僕参(膀胱経・踵骨外側面陥凹分・申脈の後部でアキレス腱内縁の下部)」→「跗陽(膀胱経・外踝上3寸 アキレス腱の前)」→「居髎(胆経・上前腸骨棘から骨盤外側を3寸下りた中殿筋・大腿筋膜張筋)」→「臑兪(小腸経・腋窩横紋後端上方で肩甲棘外端下際)」→「巨骨(大腸経・鎖骨外端と肩甲棘の間の陥凹部)」→「肩髃(大腸経・肩関節前方 肩峰と上腕骨頭の間)」→「地倉(胃経・口角外4分)」→「巨髎(胃経・鼻腔外8分で瞳孔の直下)」→「承泣(胃経・瞳孔下7分)」→)」→「睛明(膀胱経・内眼角内1分)」→「風池(胆経・乳様突起下端と瘂門との間)」となります。

 陽蹻脈は主に膀胱経を逆行し、側腹部から肩甲骨外側を巡ってから、顔の胃経、再び内眼角の膀胱経と上行し、風池の胆経に終わります。

 つまり陽蹻脈は体の後側と外側の陽の経脈を巡っています。

 「後谿」と「申脈」を組み合わせた体の使い方は、X脚気味に足内側で爪先立って上肢を背中側に外転させる動きです。

 「熊が獲物に襲いかかる前に立ち上がって腕を振り上げる動き」がこれに近いでしょう。

 「猫背+座位になりがちな現代の生活スタイル」ではなかなか日常生活動作にない動きなので、「後谿」と「申脈」の組み合わせは「不動性萎縮」によって硬くなった体をイメージするといいでしょう。

 4回にわたって八宗穴の手のツボと足のツボの4つの組み合わせの治療法を紹介しました。

 東洋医学で体を考える時に、縦のラインの経脈だけでなく、横につながる絡脈も存在し、縦のラインにも正経十二経だけではなく、いくつかの経脈をまたがって走行する「奇経」が存在します。

 1点のツボ圧しを覚えた段階では、ツボ指圧のスタートラインに立っただけです。

 人間の体は毎日変ります。

 個の多様性に合わせるためには、有名なツボを圧して終わりの施術では、たいして効果ありません。

 体の個性を指紋部の感覚で探っていったからこそ、手と足のツボを組み合わせた八宗穴の治療法や奇経の考え方が現代にまで伝わっているのです。

  

 

 

 

 

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2014年3月17日 (月)

八宗穴、前腕内側で橈側遠位橈骨動脈拍動部「列缺」と内踝下1寸「照海」の組み合わせ(大根を引き抜く時の体の使い方)。

 八宗穴の「列缺(肺経・八宗穴としては任脈の宗穴)」と「照海(腎経・八宗穴としては陰蹻脈の宗穴」の組み合わせは、大根をねじりながら踏ん張って引き抜く時のような強い体の使い方が見えてきます。

 「列缺」は前腕内側で橈側、手関節横紋から肘に向かって1寸5分の橈骨動脈拍動部にとります。

 「列缺」は、頭痛の特効穴で「四総穴」でもありますから、体の不調の緩和にとても重要なツボです。

 「列缺」は腕橈骨筋腱上にあるので、列缺を刺激する筋肉の使い方は「前腕を回外位から中間位に戻す」また「前腕を回内位から中間位に戻す」そし「前腕回内位で肘を屈曲する」ことです。

 この動きは、畑の大根を両手で持って引き抜く時に「ネジネジと手首を回し前腕回内位(手の甲を上に向けた形)で肘関節伸展から屈曲させる」ということです。

 強い力が必要なので、背中を丸め、おなかを引っ込めて体幹ごと上肢を引き上げる力に肘屈曲の力が加わるので、おなかを引っ込めた時に正中線の任脈が刺激されます。

 任脈は、股間会陰部の「会陰」から下唇の下オトガイ唇溝中央の「承漿」ですから、この大根を引き抜く時の腕橈骨筋の使い方で任脈が刺激され、よって「列缺」が任脈の宗穴(特異的な反応点)となったと考察します。

 「照海」を宗穴とする陰蹻脈の走行は、「然谷(腎経・内踝前前方 舟状骨粗面直下)→「照海(腎経・内踝直下1寸)→「交信(腎経・内踝の最も尖ったところの高さから2寸上で脛骨内側際)」→「睛明(膀胱経・内眼角内1分)」となります。

 正経十二経脈でも腎経から膀胱経へつながるので、陰蹻脈はほぼ腎経の流れを踏襲し、任脈の外5分が腎経ですから、陰蹻脈が正中線付近に作用する経脈であることがわかると思います。

 照海は後脛骨筋腱と長趾屈筋腱上のツボですから、足底屈+内反と第2趾から5趾の屈曲が照海を刺激する動きとなります。

 「大根を引き抜く時に足を踏ん張って足の外側に力が入って足趾を曲げる」と照海を刺激する筋肉の使い方になります。

 八宗穴の「列缺」と「照海」の組み合わせは、四肢に強い力を入れて踏ん張って体幹前面の中心まで緊張させた結果に現れた症状を緩和するので、肺や胸、横隔膜の症状を緩和します。

 主に足の施術をする方は、内踝から脛骨の際を上行する施術が「呼吸器系の症状を緩和する」ことをイメージしてみてください。

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2014年3月16日 (日)

八宗穴、第4・5中足骨底間「足臨泣」と前腕外側「外関」。

 八宗穴の手と足のツボを組み合わせた治療法で、正中線の胃や心を治療する「公孫」と「内関」の組み合わせと対称的なのが「足臨泣」と「外関」の組み合わせです。

 「公孫」は足の内側の母趾外転筋と前脛骨筋上のツボですから、股関節内転を伴って強く足を正中線の延長線付近に着地させて、母趾外転+足背屈の形になった時に刺激されます。

 四足歩行で考えれば、下肢の筋肉を強く使って走る時に「公孫」は刺激されます。

 そして「内関」は橈側手根屈筋腱と長掌筋腱の間のツボですから、四足歩行で考えれば指先を前内側に向けて手関節を屈曲させて地面を蹴る使い方の時に刺激されます。

 公孫と対称的に第4・5中足骨底間前の陥凹部の「足臨泣(胆経・八宗穴では奇経の「帯脈」)は、第4趾を外転させ中足趾節関節を屈曲させる背側骨間筋上のツボですから、股関節を外転気味に使った足外側での着地から、足を蹴り出す時に刺激されます。

 手関節背側横紋中央から肘に向かって2寸の「外関(三焦経・八宗穴では奇経の「陽維脈」)は、総指伸筋腱と小指伸筋腱の間のツボですから、示指から小指までの伸展と手関節の背屈、小指の外転の時に刺激されます。

 「外関」を刺激する動きを四足歩行で考えれば、四指を伸ばして手関節を背屈させる空中での着地前の形です。

 小指の外転を伴えば、上肢は外側に開き気味に使うのが自然です。

 足臨泣が宗穴となる「帯脈」は、「章門(肝経・第11肋骨前端下際)」→「帯脈(胆経・章門下1寸8分・臍の高さ)」→「五枢(胆経・帯脈内下方3寸で上前腸骨棘の内側)」→「維道(胆経・五枢の内下方5分」からなる側腹部の経脈です。

 体側を下行する胆経のツボがほとんどである帯脈は、胃や心臓の治療穴となる公孫や衝脈とは対称的に、体の外側の症状を緩和します。

 外関を宗穴とする陽維脈は、入り組んでいるのでまずは「胆経を逆行する」とザックリとイメージしてください。

 陽維脈の走行は、「金門(膀胱経・足外側面で踵の前下方・踵立方関節外側陥凹部)」→「陽輔(胆経・外踝上4寸で前に3分・腓骨の前)」→「陽交(胆経・外踝上7寸)」→「臂臑(大腸経・肩峰と上腕骨頭間の「肩髃」から肘に向かい3寸)」→「天髎(三焦経・肩甲骨上角外上方で肩井と曲垣の間)」→「臑兪(小腸経・腋窩横紋後端上方で肩甲棘外端下陥凹部)」→「風池(胆経・乳様突起下端と瘂門との間)」→「瘂門(督脈・項窩中央・後髪際入ること5分)」→「風府(督脈・項窩中央・後髪際入ること1寸)」→「脳空(胆経・瞳孔の真上で前髪の生え際の頭臨泣から後ろに5寸)」→「承霊(胆経・頭臨泣の後ろ3寸5分)」→「正営(胆経・頭臨泣の後ろ2寸)」→「目窓(胆経・頭臨泣の後ろ1寸)」→「頭臨泣(胆経)」→「陽白(胆経・眉毛中央上1寸)」→「本神(胆経・正中線上前髪入いること5分の神庭(督脈)の外3寸)」となります。

 「足臨泣(帯脈)」と「外関(陽維脈)」の組み合わせで治療対象となる部位は、体の側面や肩、肩甲骨周囲、耳の後ろ、頭部、そして胆経の始まる外眼角などです。

 「足臨泣」と「外関」のツボ刺激を「片頭痛や重症の肩こり」を緩和する時に試してみてください。

 

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2014年3月15日 (土)

足内側「公孫」と前腕内側「内関」、八宗穴の組み合わせ。

 STAP細胞の論文についての理研の記者会見で、脾臓の細胞での実験の写真を使うべきところに骨髄の細胞での実験の写真が使われていたり、他の論文から引用した文章であることが明記されていなかったり、論文にはいくつかの訂正すべき点があるという調査の中間報告がなされました。

 顕微鏡を見つめ、変化を記録し、長い時間をかけて論文を作成する研究者の世界は、体力的にも精神的にも厳しいものだと思います。

 STAP細胞が再現できるのか、今後の調査、研究が待たれます。

 STAP細胞の素材の細胞を得た脾臓と、東洋医学の「脾」は全くのイコールではありませんが、記者会見を見た後に、脾経の「公孫」が八宗穴であること、同じく八宗穴である心包経の「内関」と組み合わせて胃や心臓の症状緩和に使うツボとなることについて考えてみました。

 八宗穴には4つの足のツボと4つの手のツボがあり、手足の宗穴を組み合わせて(あるいはその宗穴が属する奇経の経脈を組み合わせて)、特定の症状を緩和します。

 公孫は足内側で第1中足骨側面近位にある脾経のツボですが、八宗穴として治療に使う時には奇経の「衝脈」の宗穴となります。

 衝脈は女子胞(女性生殖器)から正中線を上行する奇経の「任脈」とともに起こり、胃経の「気衝」(正中線上恥骨上際の「曲骨(任脈)」の外2寸)から腹部の腎経を「横骨(曲骨外5分)」から「大赫」「気穴」「四満」と上行し、任脈の「陰交」へ行ってから、再び腎経の「中注」「盲兪」「商曲」「石関」「陰都」「腹通谷」「幽門」と上行し、胸中に散じます。

 衝脈は主に腎経の腹部のツボからなり、腎経と公孫の脾経と肝経は「脾経の三陰交(内踝上3寸)」で交わります。

 よって「公孫」のツボ刺激は三陰交を介して腎経にも響くはずです。

 上腹部=心窩部は「五臓の腹診」では「心」を表します。またこの部位には胃があります。

 これらのことから、正中線の外5分を上行する衝脈(腎経)の走行によって宗穴である「公孫のツボ刺激」が胃と心臓の症状を緩和すると考えられます。

 八宗穴の治療で公孫と組み合わせて使う心包経の「内関(前腕内側中央手関節横紋から肘窩に向かい2寸)」は奇経「陰維脈」の宗穴でもあります。

 陰維脈は腎経「築賓(内踝上5寸で腓腹筋下部とヒラメ筋の間)」から、脾経を「衝門(曲骨外3寸5分)」「府舎」「大横」「腹哀」と上行し、肝経の「期門」から任脈の「天突(胸骨上際)」「廉泉(喉頭隆起上際で舌骨との間)と上行します。

 心包(心臓を包み守るもの)=膻中と言ってもいいので、期門から任脈の天突に上行する間には、任脈で乳頭線上の膻中も陰維脈の走行に含まれると考えるのが自然でしょう。

 よって「心の症状を緩和する心包経」の内関のツボ刺激が陰維脈の宗穴のツボ刺激となることも納得できます。

 八宗穴の手と足のツボの組み合わせはややこしいようですが、手足の使い方によって「体幹のあるライン」が刺激されることを示しています。

 足内側の公孫の刺激も、前腕内側中央にある内関の刺激も、正中線の刺激になるので胃・心の治療穴になると覚えてしまうとよいでしょう。

 東洋医学では四足歩行で人間の体を考えるので、ある動きに対して手足のツボが連動するのです。

 衝脈や陰維脈は脾経・胃経・腎経・肝経・任脈の垣根を超えて、体の使い方で柔軟にツボの反応を探っていった縦のラインで、他の奇経も同じように正経十二経脈の垣根を取り払っていて、その特異的な反応点となる手足のツボ八宗穴を組み合わせたのが八宗穴の治療応用です。

 折をみて、他の八宗穴についての私の見解も紹介します。

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2014年3月14日 (金)

左橈骨動脈手関節横紋際の沈んだ脈=心臓の脈、女性は手関節際の脈が触れにくいことも考慮した上で判断する。

 「黄砂が飛ぶ日は緊急搬送が増える」、これは数年前の長崎市のデータを分析した研究結果だそうです。

 中でも、黄砂が飛ぶ日には動悸(心臓がバクバクするなど)の訴えによる緊急搬送が増えるということでした。

 黄砂に含まれるPM2.5の汚染は、この研究から数年を経てさらに悪化しています。

 黄砂とともに運ばれてくるのは大気汚染物質だけではなく微生物も含まれていて、黄砂の飛ぶ日に呼吸器や目、皮膚の症状に以前から悩まされていたという方は多いようです。

 脈診では左手関節横紋際の「沈んだ脈が心臓の脈」です。

 中の詰まった実質臓器である肝・心・脾・肺・腎に病気があれば、脈は沈んで小さくかすかになり、中空臓器である腑の病気であれば「浮いた脈」になります。

 浮いた腑の脈の時は病気がまだ浅い部分にある、沈んだ臓の脈の時は病気が深い部分にまで侵入していると判断します。

 ただし「女性の手関節横紋際の脈は触れにくい」ということは考えに入れておく必要があります。

 一般的に筋力が弱く、前腕も手関節も細い女性の橈骨動脈は男性と比べて触れにくいのです。

 特に左手関節際の脈は沈んでいれば心、浮いていれば小腸ですが、右利きの女性の左手関節際の脈は普段左上肢があまり使われていないので沈んだ脈であることが多いのです。

 ぜんそくや冷え、左肩関節周囲のこり、左腋窩のこりなどを考えに入れて、それらを緩和する全身指圧を終えてもなお右手橈骨動脈と比べて明らかに脈が沈んでいる時は、循環器系に問題がある心の沈んだ脈と考えていいでしょう。

 左上肢の筋力が右と比べて弱ければ、動脈内の平滑筋も弱い、つまり右と比べて血行不良であると言うことができます。

 血液の勢いが弱ければ詰まりやすいということです。

 弱い筋肉を鍛えることで健康な体を作ることになりますが、弱い筋肉はハードなトレーニングができないのです。

 弱い筋肉を強く圧してはいけないということです。

 圧しっぱなしではなく、圧してから徐々に圧を抜いて血管を拡げることまでが指圧です。

 脈を取る時にも、拍動の弱い血管を強く圧してしまえば脈を止めてしまうので余計に脈が取れなくなります。

 かすかな脈を取れる繊細な圧の加減が必要です。

 健康な人では黄砂が飛ぶ日にもさほど体調の変化を感じないということがありますが、アレルギーを持つ人や体に病気を抱えた人では急性の重篤な症状を起こすこともあります。

 弱い人の体を察してあげてください。

 脈診で沈んだ脈であっても、丁寧に詰まりを取り除いていく施術ができれば脈の勢いを高めることができます。

 体に不調を抱えた方には、強く圧すことや、マニュアル通りのここは10点を圧すというようなことでは配慮が足りないのです。

 マニュアルで10点なら、角度や筋肉をとらえるライン取りの工夫をして20点、30点圧してみてください。

 そこから体に対する気づきが生まれます。

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2014年3月13日 (木)

健康な胃は食物を溜めた上部が背中側に膨らむ(昨日の『ためしてガッテン』)。

 昨日の『ためしてガッテン』は「胃もたれ」をテーマにしていました。

 大食いで有名なギャル曽根さんは他のテレビ番組で『胃が背中側に膨らむ』と言っていましたが、出演者の山瀬まみさんは実際に大食いで膨らんだ背中を触らせてもらったことがあるそうです。

 番組では、被験者の胃の上部に食べた物が溜まって胃の上部が背中側に膨らむ様子を紹介していました。健康な胃は背中側に膨らむのですね!

 健康な胃は胃の上部に食物を溜めて徐々に下部へ移動させ、「胃もたれの胃」は胃の下部に食物が落ち込むので胃が重くなるということのようです。

 胃もたれの胃はストレスの影響で消化管活動を活発にする神経伝達物質アセチルコリンの分泌が低下して、胃の上部の働きが衰えて「胃下垂の胃」になるようです。

 胃は平滑筋で、副交感神経に支配されているので、リラックスした時に活発に活動します。

 ストレスの連続により、胃の上部の平滑筋が弱くなって「胃下垂の胃」になるということなのでしょう。

 一般的に、生まれた時の体は機能の充実した「実証」と考えられるので、ストレスの積み重ねによって胃の筋力の低下した「胃もたれの胃」になるようです。

 昨年6月から胃もたれに「機能性ディスペプシア(機能性胃腸障害)」という病名が認められ、アセチルコリンの働きを強める新薬「アコチアミド」も承認されたそうです。

 生まれつき胃下垂の胃を持った人が胃もたれになるのではなく、ストレスによって筋力の弱い胃下垂になっていくのであれば、交感神経の緊張をゆるめることのできる指圧・マッサージは「胃もたれ」の予防効果が高いということになります。

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2014年3月12日 (水)

扁平足の改善。立位で股関節を内転させクロスさせたほうの足趾でラップの芯を巻きこむように圧して足のアーチを作る筋肉を鍛える。

 普段使わない筋肉を使うことは様々な症状の改善につながります。

 立位で股関節を内転させて足をクロスさせれば、内腿の内転筋群を使うことになるので大腿を細くし、骨盤を引き締めることになります。

 この姿勢でクロスさせたほうの足の下にラップの芯を当てて足趾を巻き込むように屈曲させて圧せば足のアーチを作る長母趾屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋を働かせることになります。

 後脛骨筋の働きは足の底屈+内反ですから、股関節を内転させることで足の内側が浮き気味になり足の外側に力を入れやすくなります。

 足趾の屈曲と足底屈+内反を意識しながら5秒ずつ数回、ラップの芯を足趾で圧します。

 座位の多い現代の生活スタイルでは足底が床に密着し、爪先立つことと足の底屈が日常生活動作から減っています。

 股関節の内転も少ないので内腿がたるみ骨盤が開き、内臓が下がる猫背姿勢になりがちです。

 また足の指圧でも工夫をすれば、ラップの芯を足趾で圧すの同じことができます。

 仰臥位で足をクロスさせて反対側の手で足底屈+内反+足趾を屈曲させるフォローをしながら、母指で足のアーチを圧し上げるように足底を指圧をします。

 長母趾屈筋はふくらはぎ外側でヒラメ筋の下の腓骨後面から起始し、長趾屈筋はふくらはぎ内側でヒラメ筋の下の脛骨後面から起始し、後脛骨筋はこの2つの筋肉の間から起始する、いずれも深層筋です。

 下腿後側の深部が施術ポイントになりますから、深部に圧を到達させるためには持続圧が必要になります。

 また下腿両側面から骨の後面際に斜めに圧を入れることも可能です。

 反対側の手で足趾の屈曲と伸展、足の内反+底屈と外反+背屈の筋肉を収縮させる動きとストレッチさせる動きを繰り返しながら圧すと、微妙な感覚ですが深層の筋肉を感じることができ、その感覚がわからなくても深部に圧を届ける助けになります。

 足趾の末節骨底に停止して趾節関節を屈曲させる2つの筋肉と土踏まず外側の足根骨に停止する筋肉ですから、足底面の停止部位もしっかりととらえて刺激します。

 偏平足だけでは病気ではありませんが、普段使わない筋肉を働かせることは健康への第1歩です。

 昨日の東日本大震災の特番で、復興支援に気仙沼にカフェを開いた俳優の渡辺謙さんが「0と1は違う」と仰っていたのが印象的でした。

 傷を癒し健康体に戻るまでには時間がかかりますが、何かを始めればそれは0ではない、1はやがて10にも100にもなります。

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2014年3月11日 (火)

のどの詰まり感に鎖骨と第1肋骨間に指頭を入れて圧し下げ、「完骨」「風池」を反対側の指で圧し上げる斜角筋のストレッチのタッチ。

 ぜんそくのある60代女性、主訴は左頚部から左肩周囲の痛みです。

 左側頭骨乳様突起際の「完骨」、完骨と天柱との間の「風池」に詰まりがあって圧すと痛みがあります。

 肺尖は鎖骨の上まできていますから、猫背で咳き込むぜんそくと肩関節周囲の詰まりは関係があります。

 全身指圧後も、この「完骨」「風池」の圧痛と鎖骨周囲の詰まり感が残りました。

 症状が十分に改善されていなければオーダーメードのタッチを創作するのが症状の違いに合わせていくセラピーのタッチです。

 まずはヘッドポジションから顔を右に向けて(頚椎の右回旋)、右手中指を完骨、示指を風池に当て左手掌を肩上部に当て足の方向に圧し下げます。これは斜角筋のストレッチ+僧帽筋のストレッチになります。

 次に右手は同じ位置に当てて、左母指を横に使って鎖骨内側上部を垂直に圧し下げてから足の方向に圧して鎖骨とその下の第1肋骨の隙間を作ります。

 第1肋骨は前斜角筋と中斜角筋の停止部です。

 この当て方では鎖骨と第1肋骨の間にあまり指が入らないので、今度は左サイドポジションに移動して、頭の方向を向いて、同じように斜角筋のストレッチを行います。

 指の使い方は使いやすい指でいいです。

 私は左中指と薬指の指頭を鎖骨内側上部に引っ掛けるように当ててから垂直に圧し込み、自分の体に向けて手前に引くようにしました。

 右手母指は完骨、示指は風池に当てて圧し上げました。顔を右に向けているのは同じです。

 これを5秒圧で数回繰り返し、胸骨上部の咳止めのツボ「天突」も左中指で圧しました。

 「どうですか?」と問いかけると「詰まりがとれて楽になった」とのこと、その言葉をうかがって指圧を終えました。

 鎖骨の下に隠れた第1肋骨との間に隙間ができれば、気管も楽になり、呼吸が楽になります。

 ヘッドポジションでは当たりの浅いタッチでも、サイドポジションから指の使い方を変えてアプローチしてみると深い部位まで圧を浸透させることができる場合があります。

 前斜角筋の起始は第3~7頸椎横突起、中斜角筋の起始は第2~7頸椎横突起ですから直接起始を圧してはいませんが、頚椎の回旋も利用して、筋肉の起始を引き上げ、停止を圧し下げるストレッチのタッチができると非常に効果があります。

 「完骨(胸鎖乳突筋・頭板状筋)」「風池(頭板状筋・頭半棘筋)」の点の痛みをただ単に1点ずつ圧すのではなく、その痛みの原因となる筋肉や持病を考えて施術をしてください。

 

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2014年3月10日 (月)

鷹匠の力を抜く姿勢のコツ、肩関節内旋30°、中指の伸展。

 土曜日の夜にテレビ東京の『Crossroad』という番組で、伝統の技を継承するために修練を続ける女性鷹匠を紹介していました。

 鷹匠に弟子入りしてから鷹に触れさせてもらえるまで3年、一人前になるまでには10年の修行が必要で、その後も鷹との訓練の日々が続きます。

 警戒心の強い鷹を腕に止まらせるためには、自然と一体になるための心の修養も欠かせないようです。

 鷹を腕に止まらせるためには、腕の形、指の形に力の抜き方のコツがあって、それは肘を90°に曲げた「小さく前へならえ」の形で肩関節を30°内旋させることと(女性の鷹匠は体幹前面との角度で60°と言っていました)、「中指を起こす(中指の伸展)」ことだそうです。

 肩関節内旋30°のような軽度屈曲は痛みのある時でも痛みの出にくい力の入らない安定した形です。

 また中指伸展は、他の指の屈曲と中指伸展とのバランスで、前腕の屈筋も伸筋も使うのでどちらかの側に筋収縮が偏りません。

 さらに力が抜ければ屈筋も伸筋も使わない状態に近づきます。

 指圧の中手指節関節屈曲+指節関節伸展もこれと「同じ境地」なのです。

 鷹が木の枝に止まるように自然に止まれる鷹匠の腕のリラックスと、優秀な指圧師の力の抜けた上肢の筋肉の状態は似ています。

 この屈筋も伸筋も使う形はバッグを持つ時にも応用でき、中指と薬指を曲げてバッグの持ち手を持って他の指を伸ばせば前腕の屈筋も伸筋も使うことになり、これに加えて肩関節を内旋させれば背筋も使うことになります。

 全ての指でバッグの持ち手を握って前腕屈筋だけを使い、肩関節中間位で腕力だけでバッグを持つよりは、中指と薬指屈曲で他の指は伸ばし肩関節内旋でバッグを持ったほうが、体の負担を減らすことができます。

 また、鷹匠が鷹を空へ放つ時に「曲げていた肘を伸ばす」というのは、鷹が飛び立つ力を邪魔しないようにほんの少しだけお手伝いをして鷹匠が黒子になる一瞬です。こういう控えめにも見える動作の中に、鷹の力を引き出す伝承の技、鷹との共生の関係を感じました。

 鷹匠の伝統の技の中に、指圧にも通じる自然と一体化するコツがあるのですね。

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2014年3月 9日 (日)

まだ体に大雪の影響が残っている方が多いようです。

 先週指圧をした方の中には、大雪の頃に指圧に来るタイミングだった御客様が何人かいらっしゃいました。

 大雪の日に駅で電車を一時間待たされていたり、雪かきもしたり、ちょうど受験のシーズンでお孫さんの心配をしたり、インフルエンザにかかったという方もいて、指圧に来るタイミングが遅れて、いつもにない緊張を体に溜めている方がいらっしゃいました。

 やはり寒さの影響やストレス、発熱後の老廃物は、脊柱の両側や大きな関節の周囲に溜まります。

 いつもの倍くらい肩から背部の筋肉が収縮して老廃物が溜まると、猫背の角度が大きくなります。

 こういったケースでは、大人の女性で猫背であれば高齢者でなくても強い刺激は不適切です。

 筋肉が弱い、脆いと考えて、丁寧に弱い圧刺激で筋肉を表層からストレッチしていきます。

 これができるかできないかが、単なる施術のタッチと、個々の違いに合わせたセラピーのタッチとの違いです。

 今週は前回の指圧からずいぶん間が空いてしまった方お二人に同じことを言われたのが印象的でした。

 「ずいぶんいろいろな所で施術を受けてきたけれど、先生のが一番です」、とても嬉しい言葉でした。

 私も大雪の雪かきを4日連続でやって背中を傷めました。

 それをどうやって治そうかと常に考えて、痛みが出る動き、痛みが出ないストレッチと毎日試していました。

 「こんな時、自分ならどうされたいか?」、それをわかろうとしながら体に触れてくれるセラピストでなければ私は体を安心して預けることはできません。

 痛みを抱えた体に触れるためには、自分の痛めた部位触れる時のように慎重で丁寧なタッチがでなければ、体は逃げていくのです。

 手を差し伸べて御客様の体との距離を縮め、心地よい触圧刺激を創り出すために必要なのは、「痛みに対する想像力」です。

 つながっていない神経と血管をつなげるくらいに自然で密着のあるタッチで、共有する時間と空間の中で御客様の体と自分の体が同化していくくらいに痛みを感じること、それは精神的には厳しい負担になります。

 しかし次第にその精神的な負担も経験によっていくらか和らいでいくものです。私はそうでした。

 常にワンタッチ毎に検査をしながら適量刺激を創っていきます。

 それを評価していただければそれは苦しいことではありません。

 体に触れるということは、地図を書き直していくようなことです。

 前回と同じことはありえない、ワンタッチをすれば同じ部位への次にするタッチは、刺激量を変えなければ適量刺激とはならない、指力を入れないタッチをするからこそいろいろな微妙な変化を感知することができます。

 部位から得られる情報に配慮してタッチを調整し続けるからこそ、疲れや不安や痛みに対応できるセラピーのタッチになります。

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2014年3月 8日 (土)

2014年4月~9月アロマ指圧講座。

 4月から9月の生活の木ハーバルライフカレッジでのアロマ指圧講座の日程です。

 飯能市美杉台の生活の木 薬草香園(TEL042-972-1787)では毎月第1木曜日の午後1時から3時に「ホームケアのアロマ指圧講座」を開講しております。

 4月3日「肩の関節運動を利用したツボ刺激」、5月1日「腰痛、坐骨神経痛」、6月5日「下肢のむくみ」、7月3日「上肢の痛み」、8月7日「頭痛とめまい」、9月4日「吐き気」を予定しています。

 初心者の方でも基礎を学ぶことができ、アロマや指圧の奥深さに興味が持てるような内容を考えています。全6回で全身施術ができます。

   
 原宿表参道校(TEL0120-821-272)では隔月第3水曜日の午前10時から12時に「症状改善のアロマ指圧講座」を開講しております。

 4月16日「肩の関節運動を利用したツボ刺激」、6月18日「下肢の関節運動を利用したツボ刺激」、8月20日「頭の重さを利用したツボ刺激」を予定しています。私の施術例を紹介しながら実践的な対処法を学んでいただきます。

 また生活の木スペシャルセミナー「美・健・食・創・心 心地よく暮らすための 人生の磨き方 12日間」の中で、7月13日(日)13:45~14:45「自分の癖を理解して体・肌・心のアンチエイジング」、15:00~16:30「誰にでもできて必ず効果のある正しい肩こりのマッサージの仕方」を開講いたします。

 詳しくは『ハーバルライフカレッジWeb』 http://hlc.treeoflife.co.jp をご覧ください。

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2014年3月 7日 (金)

昨日のアロマ指圧講座「腹部肥満」解消のタッチ。

 昨日の飯能 生活の木 薬草香園のアロマ指圧講座のテーマは「腹部肥満」の解消です。

 まず「腹直筋は恥骨から起始し、胸骨剣状突起に停止して胸郭前面を恥骨の方向へ引き下げるので体幹を前屈させる」ことを意識していただくために、立位で腹部に手掌を当てて、息を吐きながら恥骨の上から徐々におなかを引っ込めて「わずかに体幹を前屈させる」呼吸運動をしていただきました。

 大きく速く体幹を前屈させれば、主に腹直筋以外の筋肉を使うことになります。

 その後ベッドに両膝を立てて仰臥位で寝て、体幹をわずかに起こして(自分のお臍を覗くようにして)、500mlのペットボトルを逆さまにして上蓋を腹直筋に当てて、垂直圧の感覚を覚えていただきました。

 これは腹部肥満を解消する腹直筋のエクササイズ+垂直圧ですから、腹直筋を収縮させるだけでなく、深部の脂肪も燃焼させる圧力鍋のような圧刺激も加わっているということになります。

 おなかと背中で囲まれた腹部を鍋だとすると、深部にまで届き密着のある垂直圧をすることで「普通の鍋が熱効率の良い圧力鍋」になります。

 大事なことはペットボトルの約500gの荷重を乗せているだけでも、それが深部にまで届く垂直圧なら内臓の働きを活性化し、脂肪を燃焼させて、老化防止の効果が高いということです。

 実技では、正中線上の上腹部から「のの字」9点の手掌圧をしていき、それに振動を加えて運動効果を高めるというタッチを中心に施術を行いました。

 アロマオイルトリートメントでは脂肪燃焼効果の高いブラックペッパーとグレープフルーツを1%濃度で使い、ここでも「のの字9点の手掌圧+振動」を中心に、下行結腸と上行結腸を刺激する櫓棹揉捏、脇腹の絞り上げなどを行いました。

 芳香浴でもアロマデフューザーでブラックペパー+グレープフルーツを使いました。この精油の香りを嗅ぐだけでも脂肪燃焼効果があります。

 実際の施術では、おなかの手術をした方や内臓の病気を抱えている方には刺激を弱めた丁寧で慎重なタッチをしなければいけません。

 また背部の交感神経支配領域の筋緊張を先にゆるめておくことで、副交感神経支配領域の消化管活動が活発になります。

 大事なことは手掌を腹部の皮膚に圧力鍋のふたのようにしっかりと密着させることです。

 これができれば「おなかのたるみを揉みしだくようなことをしなくても効果がある」ことは、皆さんの締まったおなか、ゆるくなったズボンで感じていただけたことと思います。

 セラピーのタッチは雑巾を絞るような揉捏とは違います。

 おなかの表面から背部にまで圧を届けるしっかりとした密着のある垂直圧のタッチができれば、それは皮下脂肪も内臓脂肪も燃焼させるエクササイズになります。

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2014年3月 6日 (木)

骨に重力をかけることが老化を防ぐ(昨日の『ためしてガッテン』より)。

 昨日のNHK『ためしてガッテン』は、骨粗鬆症を取り上げていました。

 骨は骨芽細胞により作られ、破骨細胞により壊されています。

 従来の骨粗鬆症の薬は服用後に30分の立位を続けなければいけないとか、20年くらい飲み続けないと効果が出ないなどの問題点がありましたが、破骨細胞の働きを抑制する新薬「デノスマブ」では2回の注射で画期的に骨密度が増えた症例もあるようです。

 ただし、血中カルシウム濃度の低下などの副作用もあるということでした。

 骨芽細胞、破骨細胞だけでなく、骨の奥には外部からの刺激や重力によって臓器の働きを活性化する「骨細胞」があって、骨細胞が働かなくなると「胸腺の萎縮、白血球の減少、栄養失調、動脈硬化、インスリン分泌低下、認知症の発症」などが起こることを番組ではマウスの実験で紹介していました。

 老化によって骨粗鬆症が発症するというよりも、「骨細胞が働かなくなると老化する」と考えたほうがよさそうです。

 骨細胞は元気の源、骨細胞を活性化させるのは運動や重力をかけることです。

 「重力とオトモダチになること=指圧」ですから、指圧は骨細胞を活性化させ、老化予防になります。我が意を得たりという番組の内容でした。

 番組では骨密度がピークの20才に骨密度を測れば、その後の骨密度の低下=骨粗鬆症発症が予測できるとのことでした。

 また女子中高生の骨密度の計測から、骨密度に最も影響する(骨粗鬆症発症の)要因は「やせ型であること」、次に「母親の骨密度が低いこと」、次に「身長(身長が低いと骨密度も低い)」でした。

 「運動(不足)」は骨密度に影響する要因としては身長に次いで4番目、カルシウムの摂取量は女子中高生では足りているとみえて影響は0%という結果だったそうです。

 寝たきりの方にでも指圧は重力を骨細胞に届けることができます。

 圧を深い部位にまで届けることができる垂直圧は、老化防止にも効果があるということです。

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2014年3月 5日 (水)

相生関係を考えて母となる経絡をゆるめる。例えば大腸あるいは大腸経に主訴があるときの胃経。

 陰陽五行説の「木・火・土・金・水」の五つの性質は、臓の「肝・心・脾・肺・腎」、腑の「胆・小腸・胃・大腸・膀胱」とそれぞれ対応しています。

 「木が燃えて火になり、燃えた木が土になり、土は金属・鉱物を含み、金属の表面には水が凝結し、水によって木が養われる」というのが万物の相生関係です。

 火はその母となる木の影響を多大に受けています。

 現代医学でも子供が精神的に不安定になる原因には母親の精神的な不安定があり、子供だけでなく母親も治療するという考え方があります。

 「大腸経の募穴(胸腹部にある重要なツボ)が胃経の天枢であること」は経脈の相生関係を考える時にわかりやすい例です。

 「胆・小腸・胃・大腸・膀胱」の腑の相生関係で大腸の母となるのは胃です。

 大腸の不調は胃の影響を受けています。

 その胃経の臍の両脇2寸に大腸経の募穴となる「天枢」があります。

 大腸経にではなく胃経に大腸経の募穴があるということは、例えば便秘の指圧をする時に下行結腸やS状結腸を刺激するだけではなく、胃やその下部の胃経の位置にある小腸(天枢)を刺激していかないと消化管活動は活発にならないということを示しています。

 胃経は目の下から下行し、臍の両脇2寸をさらに下って、大腿前側、下腿前側から第2趾爪根部外側に終わります。

 猫背の座位姿勢では内臓が下がり便秘になる、それを矯正するのが胃経の指圧です。

 相生関係で考えた時の大腸経の母となる胃経の指圧は、大腸経や大腸を刺激する前に、その協力筋や接続する消化管を刺激しておくことになります。

 さらに相生関係で考えていけば胃の母となる小腸経や小腸の指圧をすることで、大腸経や大腸の症状はより改善しやすいということになります。

 木火土金水の万物の大循環を考えれば、1点のツボ圧しを重視して施術をするという考え方は東洋医学の理論が目指す方法ではないということがわかるはずです。

 遠回りに、マイルドに、気持ち良く、物足りない程度に、血行促進のお手伝いをして人間の持つ治癒力を信じて施術を終える、これがタッチセラピーの目指すところです。

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2014年3月 4日 (火)

関節痛の痛散湯はぜんそくにも効果がありそうです。

 ぜんそくがあって腰と肩に痛みがある60代女性の御客様から「痛散湯」はどうだろうかという御相談を受けました。

 痛散湯は、湿(水の停滞)を除く発散薬で関節痛や筋肉痛に効果のある「麻杏薏甘湯」に利尿・解熱・鎮痛作用のある防巳を加えた市販の漢方薬です。

 麻杏薏甘湯は、麻黄、杏仁、薏苡仁(ヨクイニン=ハトムギ)、甘草からなり、麻黄は鎮咳作用があるエフェドリンを含み、エフェドリンはぜんそくの薬として使われています。

 杏仁にも鎮咳・去痰作用があり、薏苡仁には利尿作用があって肌荒れやイボを治す作用があります。

 甘草は鎮痛作用がありますが、温・寒・補・瀉の中間的な性質を持つので、多くの漢方薬では生薬の副作用防止の目的で使われています。

 麻黄は発汗作用が強いので汗かきの体質には不向きで、防巳、薏苡仁の利尿作用もあって、痛散湯は水の停滞を取り除いてそれとともに体に溜まった痛み物質や老廃物を取り除いて鎮痛作用を発揮する薬だと言えます。

 このお客様が電話で痛散湯を注文し、薬が届いて飲み始めた翌日に指圧をしました。

 この日の朝は体がだるくてなかなか起きられなかったそうです。

 指圧でも血行不良で痛み物質を溜めた方は、全身施術後に体がゆるんで痛み物質が体中を移動するので起き上がれないことがあります。

 指圧を始めると、肩から腰にかけていつもよりもゆるんでいました。

 いつもなら指圧で交感神経の緊張がゆるんで副交感神経が優位になるとぜんそくの咳が出るのですが、この日は咳が全く出ませんでした。

 麻黄にはぜんそく症状を緩和する効果、薏苡仁には皮膚症状を緩和する効果があるので麻杏薏甘湯、痛散湯はアレルギー症状にも効果がありそうです。

 また水の停滞を取り除いてアレルギー症状を緩和するという考え方は現代医学でも取り入れられています。

 電話で痛散湯を注文する時には、現在服用中の薬を尋ねられ、痛散湯で起こりうる副作用についての説明も慎重過ぎるほどだったそうです。

 届いた薬には痛散湯と生薬のかぶらない「体を温める健康茶」と生薬の入浴剤のサンプルが入っていたそうです(抜け目のない商売です)。

 アレルギー症状があって慢性の関節痛や筋肉痛がある方に、痛散湯はアレルギー症状を治す効果もありそうですが、汗かきの人や問題となるほどの水の停滞が認められない方には適応ではありません。

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2014年3月 3日 (月)

「使い過ぎ」の部位への対応。卓球の福原愛選手、左第5趾付け根疲労骨折のニュース。

 卓球の福原愛選手が左第5趾付け根付近の疲労骨折で全治3ヶ月と診断されたそうです。

 卓球のフットワークでは爪先立つので、足の外側には着地の衝撃がかかります。

 トップレベルのほとんどのスポーツ選手は、体のどこかに「使い過ぎの故障」を抱えています。

 スポーツ選手でなくても、デスクワークなどの毎日の仕事で肩こりや腰痛になる原因は同じ体の使い方の連続、つまり使い過ぎです。

 同じデスク、同じ椅子で仕事をしていての肩こりでも、身長の違いや体形の違いによって、筋肉の緊張する部位には違いが出てきます。

 「肩上部僧帽筋の中心「肩井」をどうとらえたらいいか?」という質問をよくいただきますが、「筋肉の中心や典型的なツボを圧すことだけでは筋肉をストレッチすることはできない」が私の答えです。

 使い過ぎで傷になり炎症があれば、そこは触れなくていいのです。

 患部は安静にして、その周囲の傷になっていない部位に軽いタッチをして血行促進によって早期回復を促します。

 患部を治すのは本人の血液です。

 福原愛選手が疲労骨折をした左第5趾の付け根を強く圧しても害になるだけで治るとは思わないと考えられるだけのセラピストとしての感性があれば、「肩こりも同じです」。

 どこかに患部があれば、それをかばう周囲の協力筋や拮抗筋が緊張し、反対側の対角線に筋緊張が生じるものです。

 患部をかばって負担がかかった筋肉をゆるめることは、患部の血行促進につながります。

 患部をかばう筋肉のこりを見逃していれば、肩こりはやがて腰痛になったりするものです。

 タッチもストレッチも、気持ちのいい刺激を創作してください。

 「痛い!」と感じさせて体中を緊張させないでください。

 丁寧に慎重に、人間の体が備えている治癒力を信じて、御客様が御自分では意識していない筋肉の緊張を見つけて、ゆるめてください。

 施術中我慢をさせて、「終わってよかった」などと思われる強圧しはセラピーではありません。

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2014年3月 2日 (日)

30代男性、腰痛の指圧。筋肉が発達していて柔らかいので弱い刺激が適量。

 30代男性、朝起きる時に腰の左側に痛みを感じたということで指圧にいらっしゃいました。

 長身で痩せ型、筋肉はしっかりと発達していて、有酸素運動でできた柔らかい筋肉です。

 座位の姿勢は長身の人にありがちな、猫背で肩甲骨外側が前に傾き、股関節が外に開いています。

 脊柱は左に側弯し、左腰椎部分が狭くなっているので左の腰の筋肉の緊張が強くなっています。

 背部を軽く圧して痛みはないので、おそらく左腸腰筋が原因の腰痛であると考えられます。

 「雪かきをしましたか?」とうかがうと、していないとのこと、仕事が建設関係の職人さんなので、足場の悪い高所での猫背の手仕事が原因の腰痛であろうと思いました。

 伏臥位には難なくなれましたから、ギックリ腰ほどの筋肉の挫傷はなさそうです。

 発達していて柔らかい筋肉を持つ人は、酸素に富んだ血液を呼吸によって循環させることができているので「弱い圧刺激が適量」です。

 筋肉が発達している人は強い刺激にも耐えることはできますが、過剰な刺激でホメオスタシスを侵襲するようなことをすればセラピーにはなりません。

 私はこのケースで背部・腰部には重ね母指圧をしませんでした。

 急性腰痛の背部・腰部には「地雷が埋まっている」と考えてください。

 筋肉を爆発させるようなスイッチを圧してはいけないのです。

 伏臥位の指圧も伏臥位下肢伸展挙上回旋の腸腰筋のストレッチも痛みを感じさせることなく、眠っていただいたままできました。

 仰臥位の指圧ではおなかがが鳴る音が何度も聴こえました。

 交感神経の緊張がゆるみ、副交感神経が優位になったということです。

 仰臥位でもほとんど眠ったまま、骨盤調整のストレッチで指圧を終えました。

 指圧後、座位では特に背中を伸ばす意識をせずに座ったようでしたが、脊柱は生理的な弯曲を取り戻し、左側弯が解消されました。

 ベルトをはずして指圧をしたズボンがかなり下がったということは、骨盤の開きが矯正されたということです。

 立ち上がると長身の身長が一段と伸び、腰痛は感じなくなったとのことでした。

 「こんなにも変るものか…」、そのつぶやきが私を御機嫌にする何よりのほめ言葉でした。

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2014年3月 1日 (土)

頭痛のアロマオイルマッサージ。

 昨日は一年前に頚椎の手術をした頭痛が主訴の60代女性に、全身指圧後、頚部・頭部のアロマオイルマッサージを行いました。

 (マッサージの有資格者が施術する時はアロマオイルマッサージ、マッサージの資格がない方が施術する時はアロマオイルトリートメントと私は使い分けていますが内容は同じです。)

 昨日から左側頭部に頭痛があり、乳様突起際の左「完骨」左「風池」を圧すと強い痛みがあります。

 第4~第6頚椎棘突起上の皮膚には手術の痕が残っています。一年前の手術後は軽く触れても強い痛みがありましたが、最近は軽い指圧ができるようにうなっています。

 頚部には37°くらいの微熱を感じました。

 やはり大雪の影響はあったようで、大腿外側の胆経を指圧すると体が逃げるくらいの強い痛みを感じたようです。

 まず横臥位で側頭部から頚部・背部・下肢とゆるめていき、次に仰臥位で下肢・上肢・頭部・顔面・腹部と指圧を行いました。

 その後、濃度1%のローズマリー・シネオール・ウォーターをスプレーして頭皮マッサージを行いました。

 昨日のデスクワーク後に頭が痛くなったということですから、仕事のストレスも頭痛の原因だと考えられます。

 仰臥位で、引き締め系のスーッとする香りのローズマリーウォーターを頭皮にスプレーし、顔を正面に向けて前頭部から頭頂部へ、顔を右に向けて左側頭部を耳の上部から頭頂部へ、続いて右側頭部というように、四指指紋部で頭皮をストレッチしながら髪をくしけずっていきます。

 「いいこ、いいこ」と頭を撫でる感覚です。

 頭痛があっても、頭皮マッサージが気持ちいいとすれば、それはタッチが血行促進をして頭痛を緩和しているということです。力はいりません。

 顔の皮膚や目の周囲にローズマリーウオーターがつかないように注意してマッサージをします。

 頚部には、スパイクラベンダー1滴+ローズマリー・シネオール1滴+スイートアーモンドオイル10mlの1%濃度で中指と薬指で指頭軽擦をしました。

 仰臥位では頭の重さを利用して肩のほうから後頭骨に向けて頚椎の際を二指で持ち上げ、少し上にずらしを繰り返し、「天柱」まで来たら、指を横にずらして「風池」、「完骨」をとらえます。

 さらに頚を横に向けることで、胸鎖乳突筋と斜角筋群の軽擦を行います。

 最後に伏臥位で後頚部から肩甲骨上部と肩上部の軽擦をしてアロマオイルマッサージを終えました。

 主訴の左側頭部の頭痛は解消し、左の肩も頚も筋肉はゆるみ、頚部の熱感もなくなりましたが、右肩上部から右側頭部にかけての違和感を感じるとのことでした。

 これは昨日のデスクワークでできた新しいこりで、主訴が緩和されて筋肉の使い過ぎに気づいたということでしょう。

 あくびが盛んに出るようになりましたから、この後少し眠ることができれば、血管や筋肉の収縮がリセットされて右肩から側頭部の違和感も和らいでいるのではないかと思います。

 

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