骨に重力をかけることが老化を防ぐ(昨日の『ためしてガッテン』より)。
昨日のNHK『ためしてガッテン』は、骨粗鬆症を取り上げていました。
骨は骨芽細胞により作られ、破骨細胞により壊されています。
従来の骨粗鬆症の薬は服用後に30分の立位を続けなければいけないとか、20年くらい飲み続けないと効果が出ないなどの問題点がありましたが、破骨細胞の働きを抑制する新薬「デノスマブ」では2回の注射で画期的に骨密度が増えた症例もあるようです。
ただし、血中カルシウム濃度の低下などの副作用もあるということでした。
骨芽細胞、破骨細胞だけでなく、骨の奥には外部からの刺激や重力によって臓器の働きを活性化する「骨細胞」があって、骨細胞が働かなくなると「胸腺の萎縮、白血球の減少、栄養失調、動脈硬化、インスリン分泌低下、認知症の発症」などが起こることを番組ではマウスの実験で紹介していました。
老化によって骨粗鬆症が発症するというよりも、「骨細胞が働かなくなると老化する」と考えたほうがよさそうです。
骨細胞は元気の源、骨細胞を活性化させるのは運動や重力をかけることです。
「重力とオトモダチになること=指圧」ですから、指圧は骨細胞を活性化させ、老化予防になります。我が意を得たりという番組の内容でした。
番組では骨密度がピークの20才に骨密度を測れば、その後の骨密度の低下=骨粗鬆症発症が予測できるとのことでした。
また女子中高生の骨密度の計測から、骨密度に最も影響する(骨粗鬆症発症の)要因は「やせ型であること」、次に「母親の骨密度が低いこと」、次に「身長(身長が低いと骨密度も低い)」でした。
「運動(不足)」は骨密度に影響する要因としては身長に次いで4番目、カルシウムの摂取量は女子中高生では足りているとみえて影響は0%という結果だったそうです。
寝たきりの方にでも指圧は重力を骨細胞に届けることができます。
圧を深い部位にまで届けることができる垂直圧は、老化防止にも効果があるということです。
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