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2014年3月 5日 (水)

相生関係を考えて母となる経絡をゆるめる。例えば大腸あるいは大腸経に主訴があるときの胃経。

 陰陽五行説の「木・火・土・金・水」の五つの性質は、臓の「肝・心・脾・肺・腎」、腑の「胆・小腸・胃・大腸・膀胱」とそれぞれ対応しています。

 「木が燃えて火になり、燃えた木が土になり、土は金属・鉱物を含み、金属の表面には水が凝結し、水によって木が養われる」というのが万物の相生関係です。

 火はその母となる木の影響を多大に受けています。

 現代医学でも子供が精神的に不安定になる原因には母親の精神的な不安定があり、子供だけでなく母親も治療するという考え方があります。

 「大腸経の募穴(胸腹部にある重要なツボ)が胃経の天枢であること」は経脈の相生関係を考える時にわかりやすい例です。

 「胆・小腸・胃・大腸・膀胱」の腑の相生関係で大腸の母となるのは胃です。

 大腸の不調は胃の影響を受けています。

 その胃経の臍の両脇2寸に大腸経の募穴となる「天枢」があります。

 大腸経にではなく胃経に大腸経の募穴があるということは、例えば便秘の指圧をする時に下行結腸やS状結腸を刺激するだけではなく、胃やその下部の胃経の位置にある小腸(天枢)を刺激していかないと消化管活動は活発にならないということを示しています。

 胃経は目の下から下行し、臍の両脇2寸をさらに下って、大腿前側、下腿前側から第2趾爪根部外側に終わります。

 猫背の座位姿勢では内臓が下がり便秘になる、それを矯正するのが胃経の指圧です。

 相生関係で考えた時の大腸経の母となる胃経の指圧は、大腸経や大腸を刺激する前に、その協力筋や接続する消化管を刺激しておくことになります。

 さらに相生関係で考えていけば胃の母となる小腸経や小腸の指圧をすることで、大腸経や大腸の症状はより改善しやすいということになります。

 木火土金水の万物の大循環を考えれば、1点のツボ圧しを重視して施術をするという考え方は東洋医学の理論が目指す方法ではないということがわかるはずです。

 遠回りに、マイルドに、気持ち良く、物足りない程度に、血行促進のお手伝いをして人間の持つ治癒力を信じて施術を終える、これがタッチセラピーの目指すところです。

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