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2014年3月22日 (土)

「全身施術の時に先に脊柱起立筋だけを施術して、最後の方に菱形筋を施術するという方法は効果があるか?」御質問にお答えします。

 「全身施術の時に、先に脊柱起立筋だけを施術して、最後の方に大・小菱形筋を施術するという方法は効果があるか?」という御質問をいただきましたのでお答えします。

 実際にそのように教わって施術をしているとすれば疑問に感じて当然ですし、施術法を考えていく上での仮定なのだとすれば、面白い目の付け所です。

 脊柱起立筋は仙骨から腰部→肩甲間部→後頚部と走行して背中を反らす働きをする筋肉です。

 肩甲間部の脊柱起立筋の指圧では、脊柱起立筋の上に大・小菱形筋、大・小菱形筋の上に僧帽筋があり、意識はしていなくても肩甲間部の脊柱起立筋の指圧で大・小菱形筋も指圧をすることにはなります。

 しかし、脊柱起立筋と大・小菱形筋の筋の走行の向きが違うので、脊柱と平行に脊柱起立筋の胸最長筋を指圧していくと、大・小菱形筋の起始・停止への指圧や筋の走行に沿ったストレッチをする指圧はできません。

 効果的に筋緊張を緩めるためには、頭部・頚部・肩甲間部・腰背部・骨盤部というように、動作を考えながら部位ごとの筋緊張を主動筋と協力筋の筋の走行に沿って緩めていくほうが理にかなっています。

 御質問の「大きな筋肉を先に緩めて、時間を空けて後で細かい筋肉を緩める施術」よりも、私なら部位ごとに例えば肩甲骨周囲なら「筋肉の走行に沿って、表層筋から深層筋まで圧の深さを変えて、全て起始から停止までストレッチするように刺激しておきます」。

 施術時間を考えれば、じっくりと一部分のこりを緩めるのではなく、まずざっくりと全ての筋肉の走行に沿って軽く刺激をしていきます。

 肩甲骨周囲なら、まず筋肉を一通り触ってから、緊張の強い部位を緩め、それでも緩まなければ全身の施術後に、残してきた筋緊張部位の指圧をします。

 ある筋肉の起始と停止を刺激し、その筋肉をストレッチさせるタッチができていれば、強い刺激を繰り返さなくても全身施術後にはこりが残っていた筋肉も緩んでいるものです。

 脊柱起立筋を指圧して一時間後に脊柱から肩甲骨内縁に停止する菱形筋を指圧するというような施術は、表層筋と深層筋の深さの違いや、主動筋と協力筋の関係性を考えた理論的な施術とは思えません。

 点の施術ではなく、深さも考えた広く立体的な施術をしてください。

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