昨日のアロマ指圧講座「腹部肥満」解消のタッチ。
昨日の飯能 生活の木 薬草香園のアロマ指圧講座のテーマは「腹部肥満」の解消です。
まず「腹直筋は恥骨から起始し、胸骨剣状突起に停止して胸郭前面を恥骨の方向へ引き下げるので体幹を前屈させる」ことを意識していただくために、立位で腹部に手掌を当てて、息を吐きながら恥骨の上から徐々におなかを引っ込めて「わずかに体幹を前屈させる」呼吸運動をしていただきました。
大きく速く体幹を前屈させれば、主に腹直筋以外の筋肉を使うことになります。
その後ベッドに両膝を立てて仰臥位で寝て、体幹をわずかに起こして(自分のお臍を覗くようにして)、500mlのペットボトルを逆さまにして上蓋を腹直筋に当てて、垂直圧の感覚を覚えていただきました。
これは腹部肥満を解消する腹直筋のエクササイズ+垂直圧ですから、腹直筋を収縮させるだけでなく、深部の脂肪も燃焼させる圧力鍋のような圧刺激も加わっているということになります。
おなかと背中で囲まれた腹部を鍋だとすると、深部にまで届き密着のある垂直圧をすることで「普通の鍋が熱効率の良い圧力鍋」になります。
大事なことはペットボトルの約500gの荷重を乗せているだけでも、それが深部にまで届く垂直圧なら内臓の働きを活性化し、脂肪を燃焼させて、老化防止の効果が高いということです。
実技では、正中線上の上腹部から「のの字」9点の手掌圧をしていき、それに振動を加えて運動効果を高めるというタッチを中心に施術を行いました。
アロマオイルトリートメントでは脂肪燃焼効果の高いブラックペッパーとグレープフルーツを1%濃度で使い、ここでも「のの字9点の手掌圧+振動」を中心に、下行結腸と上行結腸を刺激する櫓棹揉捏、脇腹の絞り上げなどを行いました。
芳香浴でもアロマデフューザーでブラックペパー+グレープフルーツを使いました。この精油の香りを嗅ぐだけでも脂肪燃焼効果があります。
実際の施術では、おなかの手術をした方や内臓の病気を抱えている方には刺激を弱めた丁寧で慎重なタッチをしなければいけません。
また背部の交感神経支配領域の筋緊張を先にゆるめておくことで、副交感神経支配領域の消化管活動が活発になります。
大事なことは手掌を腹部の皮膚に圧力鍋のふたのようにしっかりと密着させることです。
これができれば「おなかのたるみを揉みしだくようなことをしなくても効果がある」ことは、皆さんの締まったおなか、ゆるくなったズボンで感じていただけたことと思います。
セラピーのタッチは雑巾を絞るような揉捏とは違います。
おなかの表面から背部にまで圧を届けるしっかりとした密着のある垂直圧のタッチができれば、それは皮下脂肪も内臓脂肪も燃焼させるエクササイズになります。
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