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2014年3月14日 (金)

左橈骨動脈手関節横紋際の沈んだ脈=心臓の脈、女性は手関節際の脈が触れにくいことも考慮した上で判断する。

 「黄砂が飛ぶ日は緊急搬送が増える」、これは数年前の長崎市のデータを分析した研究結果だそうです。

 中でも、黄砂が飛ぶ日には動悸(心臓がバクバクするなど)の訴えによる緊急搬送が増えるということでした。

 黄砂に含まれるPM2.5の汚染は、この研究から数年を経てさらに悪化しています。

 黄砂とともに運ばれてくるのは大気汚染物質だけではなく微生物も含まれていて、黄砂の飛ぶ日に呼吸器や目、皮膚の症状に以前から悩まされていたという方は多いようです。

 脈診では左手関節横紋際の「沈んだ脈が心臓の脈」です。

 中の詰まった実質臓器である肝・心・脾・肺・腎に病気があれば、脈は沈んで小さくかすかになり、中空臓器である腑の病気であれば「浮いた脈」になります。

 浮いた腑の脈の時は病気がまだ浅い部分にある、沈んだ臓の脈の時は病気が深い部分にまで侵入していると判断します。

 ただし「女性の手関節横紋際の脈は触れにくい」ということは考えに入れておく必要があります。

 一般的に筋力が弱く、前腕も手関節も細い女性の橈骨動脈は男性と比べて触れにくいのです。

 特に左手関節際の脈は沈んでいれば心、浮いていれば小腸ですが、右利きの女性の左手関節際の脈は普段左上肢があまり使われていないので沈んだ脈であることが多いのです。

 ぜんそくや冷え、左肩関節周囲のこり、左腋窩のこりなどを考えに入れて、それらを緩和する全身指圧を終えてもなお右手橈骨動脈と比べて明らかに脈が沈んでいる時は、循環器系に問題がある心の沈んだ脈と考えていいでしょう。

 左上肢の筋力が右と比べて弱ければ、動脈内の平滑筋も弱い、つまり右と比べて血行不良であると言うことができます。

 血液の勢いが弱ければ詰まりやすいということです。

 弱い筋肉を鍛えることで健康な体を作ることになりますが、弱い筋肉はハードなトレーニングができないのです。

 弱い筋肉を強く圧してはいけないということです。

 圧しっぱなしではなく、圧してから徐々に圧を抜いて血管を拡げることまでが指圧です。

 脈を取る時にも、拍動の弱い血管を強く圧してしまえば脈を止めてしまうので余計に脈が取れなくなります。

 かすかな脈を取れる繊細な圧の加減が必要です。

 健康な人では黄砂が飛ぶ日にもさほど体調の変化を感じないということがありますが、アレルギーを持つ人や体に病気を抱えた人では急性の重篤な症状を起こすこともあります。

 弱い人の体を察してあげてください。

 脈診で沈んだ脈であっても、丁寧に詰まりを取り除いていく施術ができれば脈の勢いを高めることができます。

 体に不調を抱えた方には、強く圧すことや、マニュアル通りのここは10点を圧すというようなことでは配慮が足りないのです。

 マニュアルで10点なら、角度や筋肉をとらえるライン取りの工夫をして20点、30点圧してみてください。

 そこから体に対する気づきが生まれます。

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