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2014年3月18日 (火)

八宗穴、「後谿」と「申脈」の組み合わせ、小指外転+足底屈・外反で背部を緊張させる体の使い方。

 八宗穴の「後谿」と「申脈」の組み合わせからは、小指外転+足底屈・外反で背部を緊張させる体の使い方が見えてきます。

 「後谿」は手の第5中手指節関節尺側で手を握ってできる横紋の端にとります。小腸経のツボですが、八宗穴では督脈の宗穴となります。

 「後谿」は小指外転筋上のツボですから、小指の外転が「後谿」を刺激する動きになります。

 督脈は、尾骨下端と肛門の間の「長強」から背注に沿って上行し、上唇を反転させて上唇小帯直下にとる「齦交」に終わります。

 督脈の緊張=背中を反らす背筋の緊張と考えれば、「後谿」の小指外転の動きも上肢外転+外旋の動きが伴うのが自然なので背筋を緊張させることになり、よって「後谿」は督脈の宗穴としての反応点となると考察することができます。

 「申脈」は外踝直下5分にとる膀胱経のツボですが、八宗穴では陽蹻脈の宗穴となります。

 「申脈」は長腓骨筋・短腓骨筋上のツボですからその筋肉の働きである足底屈+外反で刺激されます。

 内踝直下の照海と対称的に、「足内側先端をつかって踏ん張る」と申脈が刺激されます。

 陽蹻脈の走行は、「申脈(膀胱経)」→「僕参(膀胱経・踵骨外側面陥凹分・申脈の後部でアキレス腱内縁の下部)」→「跗陽(膀胱経・外踝上3寸 アキレス腱の前)」→「居髎(胆経・上前腸骨棘から骨盤外側を3寸下りた中殿筋・大腿筋膜張筋)」→「臑兪(小腸経・腋窩横紋後端上方で肩甲棘外端下際)」→「巨骨(大腸経・鎖骨外端と肩甲棘の間の陥凹部)」→「肩髃(大腸経・肩関節前方 肩峰と上腕骨頭の間)」→「地倉(胃経・口角外4分)」→「巨髎(胃経・鼻腔外8分で瞳孔の直下)」→「承泣(胃経・瞳孔下7分)」→)」→「睛明(膀胱経・内眼角内1分)」→「風池(胆経・乳様突起下端と瘂門との間)」となります。

 陽蹻脈は主に膀胱経を逆行し、側腹部から肩甲骨外側を巡ってから、顔の胃経、再び内眼角の膀胱経と上行し、風池の胆経に終わります。

 つまり陽蹻脈は体の後側と外側の陽の経脈を巡っています。

 「後谿」と「申脈」を組み合わせた体の使い方は、X脚気味に足内側で爪先立って上肢を背中側に外転させる動きです。

 「熊が獲物に襲いかかる前に立ち上がって腕を振り上げる動き」がこれに近いでしょう。

 「猫背+座位になりがちな現代の生活スタイル」ではなかなか日常生活動作にない動きなので、「後谿」と「申脈」の組み合わせは「不動性萎縮」によって硬くなった体をイメージするといいでしょう。

 4回にわたって八宗穴の手のツボと足のツボの4つの組み合わせの治療法を紹介しました。

 東洋医学で体を考える時に、縦のラインの経脈だけでなく、横につながる絡脈も存在し、縦のラインにも正経十二経だけではなく、いくつかの経脈をまたがって走行する「奇経」が存在します。

 1点のツボ圧しを覚えた段階では、ツボ指圧のスタートラインに立っただけです。

 人間の体は毎日変ります。

 個の多様性に合わせるためには、有名なツボを圧して終わりの施術では、たいして効果ありません。

 体の個性を指紋部の感覚で探っていったからこそ、手と足のツボを組み合わせた八宗穴の治療法や奇経の考え方が現代にまで伝わっているのです。

  

 

 

 

 

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