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2014年3月 4日 (火)

関節痛の痛散湯はぜんそくにも効果がありそうです。

 ぜんそくがあって腰と肩に痛みがある60代女性の御客様から「痛散湯」はどうだろうかという御相談を受けました。

 痛散湯は、湿(水の停滞)を除く発散薬で関節痛や筋肉痛に効果のある「麻杏薏甘湯」に利尿・解熱・鎮痛作用のある防巳を加えた市販の漢方薬です。

 麻杏薏甘湯は、麻黄、杏仁、薏苡仁(ヨクイニン=ハトムギ)、甘草からなり、麻黄は鎮咳作用があるエフェドリンを含み、エフェドリンはぜんそくの薬として使われています。

 杏仁にも鎮咳・去痰作用があり、薏苡仁には利尿作用があって肌荒れやイボを治す作用があります。

 甘草は鎮痛作用がありますが、温・寒・補・瀉の中間的な性質を持つので、多くの漢方薬では生薬の副作用防止の目的で使われています。

 麻黄は発汗作用が強いので汗かきの体質には不向きで、防巳、薏苡仁の利尿作用もあって、痛散湯は水の停滞を取り除いてそれとともに体に溜まった痛み物質や老廃物を取り除いて鎮痛作用を発揮する薬だと言えます。

 このお客様が電話で痛散湯を注文し、薬が届いて飲み始めた翌日に指圧をしました。

 この日の朝は体がだるくてなかなか起きられなかったそうです。

 指圧でも血行不良で痛み物質を溜めた方は、全身施術後に体がゆるんで痛み物質が体中を移動するので起き上がれないことがあります。

 指圧を始めると、肩から腰にかけていつもよりもゆるんでいました。

 いつもなら指圧で交感神経の緊張がゆるんで副交感神経が優位になるとぜんそくの咳が出るのですが、この日は咳が全く出ませんでした。

 麻黄にはぜんそく症状を緩和する効果、薏苡仁には皮膚症状を緩和する効果があるので麻杏薏甘湯、痛散湯はアレルギー症状にも効果がありそうです。

 また水の停滞を取り除いてアレルギー症状を緩和するという考え方は現代医学でも取り入れられています。

 電話で痛散湯を注文する時には、現在服用中の薬を尋ねられ、痛散湯で起こりうる副作用についての説明も慎重過ぎるほどだったそうです。

 届いた薬には痛散湯と生薬のかぶらない「体を温める健康茶」と生薬の入浴剤のサンプルが入っていたそうです(抜け目のない商売です)。

 アレルギー症状があって慢性の関節痛や筋肉痛がある方に、痛散湯はアレルギー症状を治す効果もありそうですが、汗かきの人や問題となるほどの水の停滞が認められない方には適応ではありません。

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