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2014年3月10日 (月)

鷹匠の力を抜く姿勢のコツ、肩関節内旋30°、中指の伸展。

 土曜日の夜にテレビ東京の『Crossroad』という番組で、伝統の技を継承するために修練を続ける女性鷹匠を紹介していました。

 鷹匠に弟子入りしてから鷹に触れさせてもらえるまで3年、一人前になるまでには10年の修行が必要で、その後も鷹との訓練の日々が続きます。

 警戒心の強い鷹を腕に止まらせるためには、自然と一体になるための心の修養も欠かせないようです。

 鷹を腕に止まらせるためには、腕の形、指の形に力の抜き方のコツがあって、それは肘を90°に曲げた「小さく前へならえ」の形で肩関節を30°内旋させることと(女性の鷹匠は体幹前面との角度で60°と言っていました)、「中指を起こす(中指の伸展)」ことだそうです。

 肩関節内旋30°のような軽度屈曲は痛みのある時でも痛みの出にくい力の入らない安定した形です。

 また中指伸展は、他の指の屈曲と中指伸展とのバランスで、前腕の屈筋も伸筋も使うのでどちらかの側に筋収縮が偏りません。

 さらに力が抜ければ屈筋も伸筋も使わない状態に近づきます。

 指圧の中手指節関節屈曲+指節関節伸展もこれと「同じ境地」なのです。

 鷹が木の枝に止まるように自然に止まれる鷹匠の腕のリラックスと、優秀な指圧師の力の抜けた上肢の筋肉の状態は似ています。

 この屈筋も伸筋も使う形はバッグを持つ時にも応用でき、中指と薬指を曲げてバッグの持ち手を持って他の指を伸ばせば前腕の屈筋も伸筋も使うことになり、これに加えて肩関節を内旋させれば背筋も使うことになります。

 全ての指でバッグの持ち手を握って前腕屈筋だけを使い、肩関節中間位で腕力だけでバッグを持つよりは、中指と薬指屈曲で他の指は伸ばし肩関節内旋でバッグを持ったほうが、体の負担を減らすことができます。

 また、鷹匠が鷹を空へ放つ時に「曲げていた肘を伸ばす」というのは、鷹が飛び立つ力を邪魔しないようにほんの少しだけお手伝いをして鷹匠が黒子になる一瞬です。こういう控えめにも見える動作の中に、鷹の力を引き出す伝承の技、鷹との共生の関係を感じました。

 鷹匠の伝統の技の中に、指圧にも通じる自然と一体化するコツがあるのですね。

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