丸めたタオルを握ると血圧が下がる、アキレス腱2cm以上は心臓病予備軍、昨日の「ためしてガッテン」。
昨日のNHK「ためしてガッテン」では、世界各国からの健康情報を特集していました。
中でも、「タオルを母指と四指がつかない太さで30%の力で2分間握って1分間休むのを左右各2回行うことで血圧が下がる」と「アキレス腱の太さが2cm以上だと心臓病になりやすい」というのは、指圧・マッサージをする上で今日の御客様にも必要になるかもしれない情報なのでこのブログに取り上げます。
「タオルを握ると血圧が下がる」の元ネタとなった研究では握力計を使っていましたが、番組ではタオルを使って、「タオルを30%の力で2分間握る」と血管内皮細胞から血管拡張作用のあるNO(一酸化窒素)が分泌されて血管が拡張し、これを繰り返すことで血管の柔軟性と血管内皮機能が改善されて「血圧が下がる」ということがこの番組の実験結果でも裏付けられました。
以前このブログでも「握力が強い人は長寿である」という研究について紹介していますが、握力を使っている人が長寿である理由には、抹消の血管が拡張し血管内皮の柔軟性が保たれるので「高血圧による脳や心臓へのリスクが軽減される」ということがあるのですね。
また「アキレス腱の太さが2cm以上の人は心臓病のおそれがある」という情報では、体を支えるアキレス腱は傷つきやすく、「傷ついたアキレス腱はコレステロールを溜めるので動脈硬化進行の目安になる」ということを紹介していました。
問診で高脂血症がわかればアキレス腱の太さは要注意ポイントです。
「ふくらはぎをもめば健康になる」、「ふくらはぎは第二の心臓」など重要性が指摘されている足のマッサージは、「アキレス腱へのコレステロール沈着防止」という効果も考えて施術していきましょう。
「アキレス腱の太さを2cm以下に!」、血行促進による老廃物の排出を考えて丁寧に施術してください。
「太いアキレス腱は傷ついているので脆い」、だから強い刺激は不適当です。丁寧に、気持ちのいい密着のあるタッチを創作してください。
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