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2014年4月30日 (水)

カーブスの効果と足りないマシーンを感じさせる殿部と下肢のたるみ。

  カーブスでトレーニングを始めた女性に指圧をしました。

  カーブスでは12種類の油圧式マシーンを使って30分のトレーニングをします。

  女性専用で、空いた時間に短時間で全身の筋肉を鍛える運動ができるということで、主婦や高齢者に人気のようです。

  私が指圧をした御客様は、前回指圧をした時よりも上腕三頭筋と広背筋が引き締まっていました。

  マシーンに背中をつけて肘を伸ばす運動が効いているようです。

  しかし体全体を指圧していくと、殿部や下肢外側にむくみをためていました。

  4月にできたばかりのそのカーブスのマシーンは8種類だそうで、インターネットでカーブスのマシーン紹介ページを見ると、最後のほうに下肢後方挙上や下肢内転・外転のマシーンがあります。

  おそらくその最後のほうの4つのマシーンが足りないのではないかと思いました。

  12種類のストレッチとインターバルにはジョギングもあって、元気のいいほめ上手のスタッフが揃っているそうです。

  指圧をした体全体のバランスから言わせてもらえば、股関節内転・外転のマシーン「ヒップアブダクター」と股関節伸展(下肢後方挙上)の「グルート」は是非店内に揃えてほしいと思いました。

  左右同時に鍛えているはずですが、右利きの人は左半身への効果が出るのに時間がかかるのではないかと指圧をして感じました。

  上半身はよく引き締まっていますから、下半身、左半身もトレーニングを続けていくことで効果が期待できます。

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2014年4月29日 (火)

気管支喘息の指圧。

 気管支喘息の60代女性に指圧をしました。主訴は夜間安静時の咳です。

  昨日も車の窓は黄色い花粉にねっとりと覆われていたので、花粉症ではない人でもこの時期は花粉を吸い込んでいます。

  気管支喘息の方は気道の刺激を避けることが発作の予防になるのですが、花粉症と診断されていなくても花粉が「吸入アレルゲン」と同じように気道を刺激しているのではないでしょうか。

  気管支は副交感神経の働きで収縮し、交感神経の働きで弛緩(拡張)しますから、気管支喘息ではリラックスした就眠時に気管支が収縮して咳が出るので厄介です。

  気道や肺を支配して気管支を収縮させる副交感神経は迷走神経です。

  気道や肺を支配して気管支を弛緩させる交感神経はT2~T7(第2胸神経~第7胸神経)です。

  このT2~T7の範囲はおよそ背中の肩甲間部と一致し、脊柱棘突起外1寸5分の膀胱経のツボでは「風門~膈兪」がこの範囲に当てはまります。

  このお客様は普段「汗をかかない」、「心拍数が少ない(1分間に60前後)」ということがあります。

  汗の分泌も心拍数の増加も交感神経の働きによるものです。

  気管支収縮による喘息の咳は副交感神経優位の状態で起こりますから、汗をかかないことも、心拍数が少ないことも「副交感神経が優位」、あるいは「交感神経の働きが低下している」と考えることができます。

  ですから肩甲間部の気管支支配領域の交感神経の働きを優位にさせるために適切なタッチは、アルント・シュルツの刺激の法則から「神経機能を亢進させる弱い刺激~適度の刺激」ということになります。

  夜間喘息発作時に上半身を起こした座位(起座呼吸)で「背中の軽擦をする」ということは、交感神経の働きを促す「あんま・マッサージ・指圧理論」にのっとたタッチということになります。

  「強い刺激は神経機能を抑制~停止させる」ので、喘息発作時に強く背中を圧すことは絶対にやってはいけないのです。

  自律神経の乱れを正す施術をする時には、「交感神経>副交感神経=ストレス過多」だけではなく、「副交感神経>交感神経=だるい」があり、過剰な神経の興奮を抑制するタッチと、働きの足りない神経を亢進させるタッチを適確に使い分ける必要があります。

  弱い刺激の指圧、軽い軽擦で肩甲間部、背部を施術し、前頚部の胸鎖乳突筋には迷走神経の働きを抑制するために持続を長くすることで刺激を強くしました。

  しかし、前頚部の胸鎖乳突筋上部内縁の1点目は頸動脈小体の刺激になって心拍数を下げる急所ですから、ここには強い刺激をしてはいけません。

  前頚部2点目以下の指圧でも、目的は迷走神経を抑制して心拍数を上げたいのですが、「丁寧に触れなければいけない部位」ですから、強く圧すのではなく、触れる・当てるくらいの弱い刺激で持続を長くすることを考えます。

  横臥位で肋間筋の指圧もしました。

  腋窩~脇腹は、どこも悪くなければくすぐったがる人が多い部位ですが、咳が続いていたので呼吸の補助をする肋間筋もこっていて、軽い圧をかけると気持ちいいとのことでした。この指圧は胸郭のストレッチを目的としました。

  呼吸器の圧迫を避けるために仰臥位から指圧を始め、冷えていた足の指圧の後には血行促進によって末梢が温まりリラックスできたからでしょう、咳が立て続けに出ました。

  続いて横臥位の指圧で背部の交感神経の働きが亢進すると咳は止まりましたが、血行促進によって鼻が充血し詰まってしまいました(圧発汗反射によって下になる側の鼻が詰まります)。

  しかし全身指圧後に立ち上がると鼻が通って咳も止まっています。

  この気管支喘息の指圧は、肩甲間部の交感神経支配領域を弱い刺激の指圧で興奮させ、前頚部の指圧で迷走神経を抑制し、肋間を軽く圧して胸郭を拡げて効果がありました。

 

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2014年4月28日 (月)

同じコースのランニング、ウォーキングを続けると体のバランスが崩れる。道路は水はけを良くするために路肩がわずかに傾斜している。

  道路の断面はかまぼこ型をしていて、水はけを良くするために路肩がわずかに傾斜をしています。

  同じコースのランニング、ウォーキングを続けていると、内側の足と外側の足の負担が違うので、体の歪みを作る原因ともなります。

  折り返しのコースでも行き帰りに道路の右端を通行すれば、右足の着地がわずかに下がり続けることになります。

  右側通行で折り返したら同じ道を左側通行で帰れるようなコースか、車の通らない道なら真ん中を通ることも、左右のどちらの端も使うことができます。

  コースをいくつか用意しておけば気分転換になり、新しい発見や発想のきっかけを得ることもあります。

  私は舗装されていないアップダウンのある道をウォーキングコースに入れています。

  昨日の朝は水を溜め始めた水田から蛙の声が聞こえていました。

  これから猛暑の前までが朝のウォーキングに快適な時期です。

  コースを変えてウォーキングを続けることで、体の左右のバランスがとれて、代謝が促進され、冬の間に溜まった脂肪を燃焼させることができます。

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2014年4月27日 (日)

右股関節の変形、ストレッチ不足で左アキレス腱が脆くなる。

  60代女性、主訴はインフルエンザの後に体調がなかなか元に戻らないことです。

  肩上部はやや後ろ側がこっています。これは背中が丸くなって肩の頂点が後ろにずれたということです。

  肩甲間部がこっているのは、まだ呼吸症状が治りきっていないので、その内臓筋肉反射と考えてよいでしょう。

  上半身がこっていて、下半身がむくんでいます。

  少し声が嗄れているのは花粉の影響もあるかもしれません。

  花粉症と診断はされていないようですが、小鼻の横で終わる大腸経の上肢外側にこりがあって、指圧中に眠ると鼻の通りの悪い寝息が聞こえてきました。

  仰臥位右股関節のストレッチで股関節を内転させようとすると引っかかる感覚があったのですぐに戻しました。

  変形性股関節症の診断はされていないのですが、前に何回か右股関節の内転で引っかかることがあって、1ヶ月に1回定期的指圧をしているうちはしばらくそういうことはなかったのですが、1ヶ月半指圧の間が空いた今回は、それ以上内転させると強い痛みが出そうな抵抗がありました。

  左アキレス腱の足背屈のストレッチでは、踵骨付近でキシキシと音を立てました。

  下腿三頭筋の停止部なのにキシキシ(起始起始)でも、マッサージジョークにならないのがこの不安定さの怖さです。

  無理に足背屈のストレッチをするとアキレス腱が切れてしまいそうな感覚です。足関節の不安定さ、ぐらつきが、アキレス腱の弱さを手指に伝えてきます。

  右股関節と左アキレス腱という対角線に、体のアンバランスが現れています。

  右股関節を内転させて傷ついた大腿骨頭を押し込んで刺激したくないので、無意識に股関節を外転させて右外側に体重をかけ、左足がしっかりと使われないのでアキレス腱が脆くなったのでしょう。

  股関節外転は楽ですから、病後に無理をしないように体を使っていれば、わざわざ股関節の内転はしなくても日常生活はできます。

  このケースの対処法も痛みの出ない範囲で小さなストレッチをする、丁寧にゆっくりと動かす、強い刺激はしないということです。

  よく眠っていました。寝た子を起こすような施術をする必要はありません。

  手足は温かく、指圧中に鼻が通ってきました。

  全身指圧後、嗄れていた声も聴き取りやすくなりました。

  血行促進によりのどが潤って、鼻の充血が緩和されたようです。

  インフルエンザから日常生活の運動量が減って下半身の関節はいつもより硬くなっていたようです。

  この指圧の血行促進によって、御本人は右股関節や左アキレス腱に違和感を感じないまま症状は悪化しないかもしれません。

  主訴に出なかったように痛みの出る動きをしなければ(使わなければ)、傷があったとしても日常生活に支障はないのです。

  これは痛みで苦しんでいる方にとっては解決法にもなります。

  痛みを抱えた方は痛みを出す動きを再現して、まだ治っていないことを確認しがちです。

  痛みに気づかないことも、痛みに気づいていないふりをすることも、痛みが現れなければ痛みの悪循環を断ち切ることになります。

  もちろんセラピストは未病のうちに見つけて、痛みに気づいていない方にはその症状を悪化させないためにも施術で見つけた体のアンバランスをお知らせすべきです。

  未病のうちに、それを気に病んで病気にしてしまわないようにケアしてください。

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2014年4月26日 (土)

肩甲骨は前に35°傾いている=肩甲平面。指圧・マッサージのストレッチは慎重に行う。

  肩甲骨は、体幹を腹部と背部に分ける前額面に対して前に35°傾いています。この肩甲骨の体幹に対して傾いた面を「肩甲平面」といいます。

  人がバンザイをする時に自然に上肢を上げる時の軌道は体幹よりも前方で、肩甲平面に沿っています。

  肩甲平面に沿って上肢を上げると、肩の腱板や関節包のねじれや歪みが起こりません。

  仰臥位で、ベッドやマットに肩甲骨をつけて肩のストレッチさせようとすれば肩甲平面から肩を伸展させることになり、肩の外転角度を大きくするほど無理が生じます。

  指圧・マッサージのストレッチは、ヨガの先生の模範ポーズを目指す必要はないのです。

  それぞれの個人差、痛みに対して、余裕を持った動きで少しでも関節可動域を拡げることができればいいのです。

  指力で圧すことが指圧ではないように、本当に叩いてしまっては叩打法ではないように、過伸展のストレッチもしなくていいのです。

  痛い思いをさせることがセラピーの目指すところではありません。

  血管にわずかに圧がかかれば血行促進はできるのです。

  それよりも、疲れた方たちが苦しい時に思い出して逢いたいと思うようなセラピストになってください。

  ゆるくていい、気持ち良ければ血流は良くなります。

  血液が傷を治すのですから、無理をさせず、「動かすのに楽な角度があること」は覚えておいてください。

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2014年4月25日 (金)

60代女性、脊柱管狭窄症、左大腿外側のしびれ。

  60代女性、前回の右上肢外側の痛みは指圧後に治ったそうで、今回の主訴は今朝起きた時の左大腿外側のしびれです。

  脊柱管狭窄症と診断されていて、左大腿外側の大腿筋膜張筋から腸脛靭帯に伸びる支配神経はL4~S1(第4腰神経~第1仙骨神経)の上殿神経です。

  脊柱管の狭窄は左第4~第5腰椎にあるということで、狭窄が重症ではないので、疲労が溜まると時々神経の圧迫が強くなるのでしょう。

  座位では脊柱が左に側屈していて左第1~3腰椎外側の腰部脊柱起立筋が硬く緊張しています。

  伏臥位の指圧では左腰部脊柱起立筋の緊張を弱い刺激で緩めていきます。

  左腰部脊柱起立筋の中で最もこっていたのは第1腰椎付近の最長筋、「神経が圧迫されている部位と側屈で緊張する部位は違う」ということが、この指圧では重要です。

  支配神経と主訴を単純に一致させただけの施術で満足していると、緩めるべき部位の施術が甘くなりますから要注意です。

  左下肢には大腿外側から下腿前側にかけて緊張がありましたが、右下肢はほとんどこっていませんでした。

  仰臥位ではバンザイをする姿勢になりました。 「仰臥位ではバンザイをしなければ背中が浮いてしまう」、これが猫背になると神経の圧迫が緩和されるため日常的に背中を丸めている脊柱管狭窄症の方の特徴です。

  それでも上肢、顔面頭部、前胸部と緩めて、全身指圧が終わる頃には上肢が体側に沿って下がっていました。

  指圧後に立っていただくと、胸が開き、背中が伸びて、脊柱の左側弯が改善されて左大腿外側のしびれは消えていました。

  左第4腰椎~仙骨間もストレッチされて神経の圧迫からは解放されたようです。

  背中を伸ばせるということは、脊柱管狭窄症であっても重症ではありません。

  毎日のスチレッチと定期的な指圧で、今までよりも快適に過ごせるのではないかと思います。

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2014年4月24日 (木)

不安神経症の動悸を下げる指圧。

  40代女性、主訴は動悸です。

  脈を測ると1分間に108、病院で抗不安薬を処方されて服用しています。

  人ごみや外出時に動悸にみまわれることが度々あると、行動が制限されて運動量が減り、気分も沈んで自分を開放するスイッチを見失ってしまうことがあります。

  顔色が白く、猫背で元気がありませんが、背部の交感神経支配領域はほとんどこっていません。

  左下肢前側(胃経)、両大腿後側がこっていて、上肢の筋肉が細く弱くなっています。

  上半身の使わな過ぎ、下半身の使い過ぎということです。

  気持ちが沈んで手仕事が減っているようですが、座っている時間が長く、自転車に乗ることもあるので下半身は使っていることになります。

  また考え過ぎ、気の使い過ぎで神経性胃炎の反応として胃経の緊張が現れています。

  一般的な肩こり、腰痛とは逆の体の緊張です。

  上半身の使わな過ぎの筋肉には、テンポを速めた軽快なタッチで「目覚めさせ」、運動させます。

  伏臥位の指圧で脈は84に下がりました。

  こっている下肢の筋肉には丁寧に弱い刺激を繰り返します。

  全身指圧後、脈は1分間に72、頬に血色が戻り、姿勢も顔色も良くなりました。

  頭の使い過ぎには体を動かすことが心身のバランスを取り戻す方法になります。

  動く気になれないのであれば、指圧・マッサージで体を動かせばいいわけです。

  それをきっかけに、プランターにジョウロの水やりでもいいので単純作業で腕を使えば体のアンバランスが変わっていきます。

  種や苗を買いに行く、花や野菜を育てる、建設的で具体的なことが行動療法になります。

  やがて収穫の喜びがある頃には、自分の周りに花や野菜で彩にあふれ、その作業が気持ちを盛り上げてくれるお守りになります。

  心臓に問題のある動悸ではなく、不安神経症の動悸には指圧・マッサージが良く効きます。

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2014年4月23日 (水)

70代女性ぎっくり腰、指圧後動けるようになって、また…。

  先日ぎっくり腰で指圧をした70代女性、指圧後にかなり楽になったようで安心していたら、数日たってゴミの袋を結ぶ時に中腰になってまた腰を痛めたようです。

  危篤状態になったとうかがっていた旦那様は、ナント、危ない状態のまま心臓は動いていて、御家族には緊張の日々が続いているようです。

  毎日病室を訪ね、いつ緊急のお知らせが来るかと、家で休んでいても気が休まることはないでしょう。

  御自分から丸椅子に座っていつもの問診、触診の姿勢になったので、座るのが大変なほどの腰の痛みではなさそうです。

  痛みは第1腰椎左際の奥に自覚しているようですが、こっているのは右腰部脊柱起立筋、脊柱が右に側屈しているので左腰をかばっての筋緊張のようです。

  今回も仙骨や腸骨、椎間関節棘突起を圧して痛みはなく、左腸腰筋の傷の回復に伴って傷をかばった部分に痛みが移ったと言ってもいい腰痛です。

  ゴミ袋を結ぶ時の中腰の動作での痛みは患部の傷が治りきっていないことを知らせる警告のようなもので、今回の腰痛は前回よりも軽そうです。

  病室に行ったら旦那様の点滴が詰まって止まっていて血の気のない顔をしていたことがあったそうで、それを看護婦さんに知らせないほうがよかったのかもしれないという心の葛藤を指圧をしながらうかがいました。

  回復の見込みがなく、会話もできず、終わりそうで永らえている命は御本人にも決して楽ではないでしょう。

  御家族も耐え忍ぶ日々です。

  指圧中、体位を変える時には腰に痛みが出るようでしたが、指圧後、立ち上がる動作で腰に痛みは出ませんでした。

  旦那様は鼻からチューブを入れて栄養摂取も痰の排出もしているそうですが、胃ろうや中心静脈栄養を断っても延命する最期の日々があるのですね。

  指圧の手技だけでなく、心を整理する時間を求められているのだと感じる施術が続きます。

  血行促進によって治す肉体のことだけではなく、興奮は鎮め、沈んだ心は救い上げる「心へのアプローチ」が求められています。

  この指圧には芳香浴にフランキンセンスを使いました。

 

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2014年4月22日 (火)

1000から7を引いていくデュアルタスク、認知症予防に運動をしながら計算をする。

  先日認知症の検査をした御客様から「1000から同じ数を引いていく計算をさせられた」とうかがっていました。

    このような単純計算は認知症の検査にも使われていますが、「運動をしながら計算やしりとりをする」ことが認知症の予防・改善に効果があることがわかってきました。

  運動をしながら計算をするなど、二つのことを同時に行うことをデュアルタスク(ダブルタスク)と呼んでいます。デュアルタスクをしている時に、脳は刺激され活性化します。

  TBSの安住アナも「1000から7を引いていくデュアルタスク」をやっているそうです。

  アナウンサーの能力のピークは32~35才だそうで、その年齢を超えた安住さんは最近言葉が出てこないことがあってデュアルタスクを始めたそうです。

  考え事が頭から離れずに眠れないという人も、布団の中で足の底屈や背屈、手の掌屈や背屈を繰り返しながら1000から7を引いていけば、二桁になる前に眠れそうな気がします。

  セラピストはタッチをする時にデュアルタスクどころかマルチタスクをしています。

  セラピストは体を使って指圧・マッサージをするだけでなく、筋肉、支配神経、ツボ、体温、脈、匂い、皮膚の色、呼吸や胃腸の動く音など、それぞれの名称を頭に浮かべると同時に五感で探っています。

  「指圧をすることが健康にいい」のは体を使うだけでなく脳を使うからです。

  体を使うだけの圧刺激ではセラピストのタッチとして欠けています。

  私もストレッチをしながら1000から7を一桁まで引いていくデュアルタスクをやってみましたが、最後は6、1000から70を引く毎にいったん休憩など、やりながらやり方を考えていったら2回で飽きてしまいました(993、986、979と1桁の数字が3ずつ増えていくことに気づけば計算しなくてもできるようになります)。

  指圧は診断即治療ですから、触れて瞬時に様々な情報の判断をして適量刺激の体重移動をします。これがデュアルタスク以上の脳の活性化になっているようです。

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2014年4月21日 (月)

70代女性、仕上げの下肢牽引で右足内側に激痛、変形性膝関節症手術後痛みの自覚がなくてもくれぐれも慎重に。

  70代女性、旦那様の三十三回忌前日の体調を整える指圧です。

  「庭の草が伸びてきたので草刈をした」ということで肩がこっています。

  お子さんたちの家族が集まるので庭も家の中も綺麗に掃除をして疲れたようです。

  先日は息子さんのすすめで認知症の検査を受け、異常はなかったそうです。

  耳が遠くなったので、会話を広げようとして相槌をうっても別の話になって会話が成立しないことは指圧中にもあるので、息子さんも呆けたのではないかと心配したのでしょう。

  背中が丸くなってきたので、頚から肩にかけては神経根症状の痛みがあります。

  骨と骨との間隔が狭くなって神経の出口を圧迫して神経の痛みが末梢に向かって広がるのが神経根症状です。

  伏臥位、仰臥位と指圧をして、仕上げの右下肢伸展挙上牽引で「右足内側に激痛が走りました」。

  仰臥位下肢の指圧の終わりにも下肢伸展挙上牽引をしていますが、この時には痛みがありませんでした。

  右第1趾を触ろうとすると「触らないで!」というくらいの痛みです。

  外反母趾ではありますが、下肢の指圧の時にそこを圧しても痛みはありませんでした。

  考えられるのは両膝の変形性膝関節症の手術をした後、伸びきらない膝内側からの痛みです。

  手術後3年たっていて痛みの自覚をはないようですが、膝は常に軽度屈曲しています。

  左下肢伸展挙上牽引では痛みはなく、毎回ゆっくりと下肢を牽引しているので右下肢牽引で痛みが出たのは初めてです。

  「触らないで!」というのを「触らないとわからないから」と納得させて撫でるように触ると痛みはありません。

  次いで軽く圧をいれても痛みはなく、その後普通に触って痛みは出ませんでした。

  足の内側に異常はなく、右膝内側からの痛みだったようです。

  仰臥位下肢の指圧の後、上肢、顔面頭部、前胸部、腹部と指圧を進める間に、膝の角度が自然に深くなって神経を圧迫しやすい形になっていたのでしょう。

  膝軽度屈曲の持続は、手術で滑らかにした膝内側の軟骨を再び傷つけているということもあると思います。

  決して目一杯伸ばしたわけでもないのですが、傷があれば伸展でも屈曲でも痛みが出ます。

  手術後や変形がある時はくれぐれも慎重にストレッチをしてください。

  指圧後、立ち上がり、歩いて痛みはないので三十三回忌は無事すませることができたのではないかと思います。

 

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2014年4月20日 (日)

2点同時のツボ圧しはどちらも適量刺激にならない。

  利き腕とその反対側では同じ筋肉でも使い方に左右差があり、現代の生活スタイルでは上半身の使い過ぎ、下半身の使わな過ぎという上下の差もあります。

  「2点同時のツボ圧しはどうか?」という質問をいただきましたが、2点同時に圧せば1点への集中に欠け、どちらにも適量刺激は難しくなります。

  2点同時に圧すなら、弱く浅い刺激でごくざっくりと相対的に筋肉を緩めることを目的として、その部位の始めか、仕上げに行います。

  例えば第9・10胸椎棘突起間外1寸5分の「肝兪」を左右同時に圧すとして、筋肉の硬さには必ず左右差があるので、強い力で圧し込むようなツボ圧しを同時に行えば、どちらかが過剰刺激になるか、どちらも適量刺激を超えてしまいます。

  またベッドの側面の立ち位置から左右の肝兪を圧せば、2点に圧が分散されることで体重移動が甘くなり、絶妙の垂直圧とは違う指圧になります。

  ですから2点同時に圧す場合は弱い刺激で筋肉を気持よく緩めることを考えてください。

  片側の一つの筋肉上で2点を同時に圧す場合は、2点間を外側に引っ張ってストレッチをするような圧刺激を考えてください。

  強く圧すことがツボ圧しではなく、1点に集中して、そこに最適の刺激量と最適の持続を絶妙の漸増漸減圧で行うことがツボ圧しです。

  漸増の圧刺激から漸減で圧を解放していくことで血管を拡げるイメージを忘れないでください。

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2014年4月19日 (土)

膝に負担の少ない山の下り方「横向きになって足を体幹より後ろに下ろす」、階段でも。

  NHKの「にっぽん百名山」という番組の最後に「膝に負担の少ない山の下り方」を紹介していました。

  急斜面の山道の大きな段差を下りる時に、正面を向いて下りると大股になって前の足と膝に大きな負荷がかかり、後ろに残した膝の屈曲も大きくなります。

  正面を向かずに、横向きになって体幹より後ろに足を下ろせば、股関節伸展+膝関節軽度屈曲で着地することができ、上に残した膝も強く屈曲しないように加減して足を下ろすことができます。

  大腿後側の筋肉「ハムストリングス」は膝の屈曲と股関節の伸展に働きます。

  横向きで足を体幹より後ろに下ろすことで、ハムストリングスを働かせて下肢前面の筋肉と膝関節の衝撃を和らげることができるのです。

  膝痛の方が階段を下りる時も、「横向き+足を体幹より後ろに下ろす」ことで膝への衝撃を軽減して痛みを出さずに階段を下りることができます。

  御客様にアドバイスする前に、自分で試してみてください。

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2014年4月18日 (金)

80代女性、足が自分の足のようではない、足裏マッサージの効果あり。

  80代女性、米寿を過ぎています。

  主訴は「足が自分のものではないように感じる」ということです。

  痩せていることが気になります。食は細いとのことです。

  背中の丸みは極端ではなく、お話の内容も過去の記憶がしっかりとしています。

  足の感覚が鈍くなる病気には糖尿病や閉塞性動脈硬化症がありますが、その診断はされておらず、降圧薬と血管拡張薬を服用中です。

  さてこの場合も一番楽な姿勢になっていただいて指圧を始めます。

  伏臥位を選ばれたことからも極端な猫背ではなく、心臓の状態も良好のようです。

  骨粗鬆症はあると考えて、通常の3割程度の圧で密着と持続のある指圧をしていきます。

  着地から指力を入れた圧迫で、増圧のスピードが速ければ骨が折れることがあります。これがわかるかわからないかが単なる施術者とセラピストの違いです。

  伏臥位の指圧でわかるのは「筋肉を使っていないこと」です。

  寝ているか、座っていることがほとんどの生活なのでしょう。

  仰臥位下肢の指圧では「足裏の指圧がとても気持ちいい」とのこと、動かなければ筋肉は使われないので血液が滞り神経の伝達も鈍ります。

  使われていない筋肉への指圧・マッサージは運動になります。

  普段運動をしていない弱い筋肉ですから、受け入れることができる弱い刺激をします。

  耳がはっきりと聴こえていて、声もしっかりとしています。

  旦那様はすでに亡くなられていて、亡くなる日に出かけていって親戚に挨拶をしていたというお話をうかがいました。

  お迎えが来る前兆を感じていたのかもしれません。

  御自分でも「早くお迎えが来ないかと思っている」とのお話でしたが、息子さん一家と同居していて、何不自由ない生活をされている様子です。

  全身指圧後、足取りにふらつきはありましたが、迎えの車に乗る時には靴の後ろを踏んづけたまま速足で車に乗り込んで帰っていかれました。

  足の指圧で血行促進されているので、いつもよりも感覚がはっきりしていたのではないでしょうか。

  足裏マッサージ、特に湧泉の刺激が、普段使われていない部位の刺激として最も効果があったと感じた指圧でした。

  これが「圧せば命の泉湧く」というですね。

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2014年4月17日 (木)

昨日のアロマ指圧講座、原宿でも「肩の関節運動を利用したツボ刺激」。

  昨日のアロマ指圧講座は、原宿表参道校でも飯能に続いて「肩の関節運動を利用したツボ刺激」がテーマでした。

  肩関節の筋肉の起始部あるいは停止部をピンポイントで指でとらえて、肩の屈曲・伸展、内転・外転、内旋・外旋の運動を加えて筋肉をストレッチさせていきます。

  例えば棘上筋には上腕骨大結節上部の棘上筋停止部に指を当てて、肩を屈曲させる筋肉ですから肩を伸展させ、棘下筋には大結節中部の棘下筋停止部に指を当てて、肩を外転させる筋肉ですから肩を内転させます。

  小円筋は大結節下部の小円筋停止部に指を当てて肩を内旋させますが、この筋肉は使われていないことが多いので外旋も加えます。

  上腕二頭筋長頭の起始部関節上結節はただ肩に触るだけでは刺激できないので、結節間溝上部の上腕二頭筋長頭腱に指を当てて肘伸展+肩外転90°から100°に外転してできる肩関節の隙間から関節上結節を刺激します。

  このように小結節では肩甲下筋、小結節稜では大円筋・広背筋、烏口突起では小胸筋・烏口腕筋・上腕二頭筋短頭と、それぞれの筋肉をストレッチする関節運動を加えていきました。

  またマジョラム+ラベンダーの鎮痛のブレンドオイルでも同様に自然に滑るのにまかせながら肩の関節運動を行いました。

  「これは肩こりに効くのか、肩関節の痛みに効くのか」という質問がありました。

  肩の代表的な筋肉の中心付近を圧す施術では、肩関節の炎症、石灰化、腱断裂などの痛みには通用しませんし、肩こりにも揉み返しになったり本当の原因を見逃すことになりがちですが、この方法なら肩こりにも、肩関節周囲炎のリハビリにも使えます。

  起始・停止の腱をとらえてストレッチを加えれば、腱紡錘が刺激されて筋肉全体を緩めることができます。

  腋窩から肩甲骨前面の肩甲下筋起始部をとらえようとすれば激痛を与えるだけなので(これは皆さん私に圧されて理解できたと思います)、小結節から小結節稜までに及ぶ停止部に指を当てて、内旋に働く筋肉なので外旋させれば強い痛みを与えずに筋肉を緩めることができます。

  もう一つ大事なことは、この施術法ではセラピストも肩を内旋・外旋させることで肩のストレッチになり、ほとんど指で圧し込まないので疲れにくいというメリットがあります。

  鎖骨外端下部で触れる肩甲骨烏口突起をとらえられるようになることもセラピストととしての一つの技術の習得です。

  太った人、痩せた人、また右と左の違いでもとらえにくい烏口突起があります。

  鎖骨外端下部を指で探って、「前に落としたお金を拾う形」で小胸筋を緊張させて烏口突起を見つけてください。

  ミリ単位で指をずらして、指を当てた部位を見ないでポイントを探ってください。

  視覚を使えば触圧覚が鈍ります。

  理論的に筋緊張を緩める知識と、正確に筋肉の起始・停止をとらえるテクニックを磨いて、肩こりと肩関節周囲炎の症状緩和に貢献してください。

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2014年4月16日 (水)

70代女性、旦那様の危篤状態が続く朝、起きたらしばらく動けないほどの急性腰痛。

  70代女性、朝起きて立とうとしたら腰の強い痛みでしばらく動けなくなったそうです。

  入院中の旦那様が昨夜は危篤の状態になり、病院から連絡があって病室で見守っていましたが少し持ち直したので家に帰って眠り、目覚めた朝にぎっくり腰になりました。

  旦那様は2月から肺炎を繰り返し、命は何とか持ちこたえてきましたが今度こそ危ないそうで、朝早く指圧をしてもらえないかとの電話をいただいて、営業開始時間前からの指圧です。

  いつもはさほど背中が丸くなっていないのですが、玄関を上がってくる姿は腰が曲がったおばあさんそのもので、膝のつっぱた歩幅の狭い歩き方でどうにか足を進めています。

  座ることを避けたいので、「楽な姿勢で寝てください」と申し上げると、動作はもたつきながらも伏臥位をとりました。

  伏臥位ができるということは傷があっても小さいだろうと想像できます。

  頚から腰までの脊柱両側が強く緊張してパンパンに張っています。

  後頭部から後頚部、背部、腰部と筋肉を緩めていきます。

  ポキッというような関節包内の空気のはじける音もなく、手応えからも椎間関節や仙腸関節のズレが原因の腰痛ではなさそうです。

  左足底の指圧では強い痛みを感じたようです。

  1ヶ月ほど前に卓球のサークル活動で、左足を強く踏まれたことがあったそうです。

  ここのところ左足をかばっていたことに加えて、昨日は畑にジャガイモを植えたそうで、前屈みの姿勢が腸腰筋の疲労を溜めることになったのでしょう。

  そして旦那様危篤の精神的なストレスがダメ押しになって、朝起きた時に腸腰筋の緊張が限界を超えて一部が裂けて傷になったようです。

  仰臥位の指圧では「頭がいつも以上に気持ちいい」とのこと、頭は血行不良でむくんでいました。

  指圧中に葬儀屋さんや火葬場の話が出るのも御得意様ならでは、旦那様が入院した時から治る見込みのない病気であることはうかがっていました。いざという時の覚悟は何度かの危篤状態を経てできているようです。

  全身指圧後に正座の姿勢まで起き上がると、頭の血が下がって軽い起立性低血圧の状態になりましたが、一息ついて立ち上がると来た時の強い腰の痛みはありませんでした。

  旦那様にいよいよという時が来ても、何とか喪主が務まるように指圧で仕上げられたようです。

  「病院から連絡があるまでは安静にしていましょう」と申し上げました。

  患部は仙骨内側の真ん中に近い腸腰筋の傷のようです。

  ストレスによって腰痛は悪化します。

  今朝は蜘蛛の糸にすがるような電話をいただきました。

  旦那様にも何度か指圧をしました。

  いろいろな人と、いろいろなお話をしながら、期待に応えたいと思って指圧をしています。

  予想外に早い時間の指圧だったので、立ったまま朝食を食べて急いでセラピストに変身した朝でした。

 

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2014年4月15日 (火)

40代女性、左の喉、耳、側頭部の痛み、耳鼻科の検査で異常なし。

  40代女性、5日前に左の喉が痛くなり、その翌日に左耳の痛みで耳鼻科を受診しましたが検査で異常がみつかりませんでした。

  耳鳴りやめまいはなく、処方された鎮痛薬を飲んでも左耳、左側頭部の痛みが続くので指圧にいらっしゃいました。

  前回指圧をした時の主訴は右片頭痛でした。

  座位の触診でも、左肩上部よりも右肩上部がこっています。

  片頭痛の時には胆経に沿った体側の筋緊張を伴うことが多いのですが、左右ともに体側の筋緊張はありません。

  顔の歪みはなく、頭のむくみもほとんどありません。脳の出血や血液の滞留を伴う重篤な病気ではなさそうです。

  左鎖骨上の胸鎖乳突筋と前斜角筋を圧して痛みがあり、左耳周囲の指圧でも痛みがあることを確認して伏臥位から指圧を始めます。

  背部はこっていました。背中の緊張を緩め、下半身に移ります。

  下半身は特に問題なく、仰臥位の下肢、上肢の指圧でも特に問題はありませんでした。

  顔面、頭部、頚部、前胸部の指圧は時間をかけて念入りに行いました。

  血管の一部が拡張し、三叉神経を刺激していることが疑われますが、三叉神経の出口である眉、頬骨、下顎骨正面下部は特別な圧痛ポイントとはなっていませんでした。

  頭部顔面の指圧ではウトウトと浅い眠りに入ったようです。

  左側頭部の指圧では痛みがあったということですが、左鎖骨周囲の筋緊張が緩み、右肩上部のこりも緩んで、全身指圧後にはかなり楽になったようです。

  ここしばらく「ストレスが続いていた」ということなので、筋緊張、交感神経優位の状態で、左耳の奥、左側頭部で一部の血管がホースの両端を踏んづけたように拡張して三叉神経を刺激していたのではないかと思います。

  バットで殴られたというような痛みではないようなので、おそらく重篤な脳血管障害ではないでしょう。

  少しウトウトできたことで、痛みの連続を断ち切ることができ、血行促進によって痛みがすっかり消えるのではないかと期待しています。

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2014年4月14日 (月)

30代男性、頭痛。デスクワーク、猫背、O脚、肥満。

  30代男性、3週間前から頭痛を繰り返し、鎮痛薬でしのいできましたが根本的な解決にならないので御得意様である奥様のお薦めで指圧にいらっしゃいました。

  仕事はデスクワークで、座位の姿勢はひどい猫背です。

  また股関節が開いたO脚、肥満、運動不足は視診だけでも明らかです。

  前頭部から側頭部の締め付けられるような頭痛、鎮痛薬で治まるということから、猫背で頭の重さが頚や胸部、背部にかかり、血行不良を起こした筋緊張性頭痛のようです。

  太っていて頭部顔面が大きくて重そうですが、頚が太く短く、肩幅が広いので自覚的な肩こりはないようです。

  実際に頚部や肩上部のこりはさほどでもありません。

  伏臥位の指圧で後頭部、頚部、背部を緩め、下肢の指圧に移ると足首の硬さと足の内反の形が気になります。

  足の内反はO脚に伴う足底外側の着地を意味します。「靴の外側が減りますか?」の質問の答えがイエスだったので確認がとれました。

  O脚、足の外側着地の改善は、猫背解消、頭痛解消、肥満解消のポイントです。

  指圧中よく眠りました。

  以前奥様からうかがっていた「いびき」は全くなく、無呼吸症候群のようなことも、脈がとぶこともありません。

  猫背の解消が気道を拡げ、舌の落ち込みも改善したようです。

  仰臥位の指圧では上腹部の「洋梨型肥満」が気になりました。

  お酒はあまり飲まないようなのですが、このままの体重ではやがて非アルコール性肝炎や脳や心臓の詰まりが起こりそうです。

  全身指圧後、猫背は改善していました。

  デスクワークの合間のストレッチに、胸の前で肩の高さで肘を曲げて両拳を合わせ、拳で圧し込む体幹回旋+肩甲骨内転のストレッチを覚えていただきました。

  運動不足解消にはできるだけ歩くこと、O脚の改善は奥様に足底を足背屈の方向に圧していただくようお話しました。

  「足を圧してもらっても効かない」と言われて奥様はマッサージをしなくなったそうですが、弱い刺激でも形状記憶させるように繰り返せばいいのです。

  弱い刺激、気持ちのいい刺激では効かないと今までは思っていたかもしれませんが、私が触圧覚の教育をしておきました。

  頭痛は解消し、今後しばらく頭痛は起こらないはずです。

  それで彼は触圧刺激の正解を理解すると思います。

 

 

 

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2014年4月13日 (日)

80代女性、肩の痛み、背中が丸くなり背部の筋緊張、膀胱炎。

  80代女性、主訴は肩の痛みで、寝ている時に「足の置場がない」という感じで目が覚めて眠れなくなるそうです。

  この「足の置場がないという感覚」をどうとらえるかでセラピストのセンスが評価できます。

  1月に膀胱炎になってまだ服薬治療中ということで、私には膀胱炎と「足の置場のない感覚」の関連性が診えてきました。

  膀胱経の経絡は内眼角の「睛明」から頭頂部、後頭部を経て脊柱の両側を下り、下肢後側を下って第5趾爪根部外側に終わります。

  膀胱炎になってからは体調が悪く、12月以来の指圧で、背中が丸くなり背部の筋肉が緊張しています。

  左肩甲骨外側の小円筋を圧すと強い痛みがあります。

  猫背で肩が体幹よりも前に出て内旋し、左肩はほとんど同じ姿勢のままストレッチされていないようです。

  背部の緊張→交感神経優位→血管収縮・血行不良→膀胱炎が治りにくい、ということはあったと思います。

  「足の置場のない感じ」は、背部の筋緊張による椎骨の間隔の短縮→坐骨神経の圧迫ということがベースにあります。

  下腿後側の浅い部位=腓腹筋は使われておらず圧しても痛みはありません。ふくらはぎの表面はむくんでいます。

  しかし、深部のヒラメ筋を圧すと強い痛みがありました。

  これは座位が多く、腓腹筋を使うような膝をしっかりと伸展させて足を底屈させる動きはしていなかったということです。

  そのかわりに膝軽度屈曲で立ち上がったり、歩いたりしていたのでヒラメ筋がよく使われていたということです。ヒラメ筋の支配神経は坐骨神経の延長の脛骨神経です。

  特徴的だったのは大腿内転筋群の緊張を伴わない股関節を閉じた(両大腿内側を近づける)状態から開く時の動きの硬さです。

  普通、老人性の歩行はO脚になって下肢外側が緊張します。

  この女性も下肢外側の緊張はありました。

  下肢外側の緊張があれば股関節外転が常なので普通は股関節が外に開きやすいのですが、「膀胱炎」で痛みや頻尿が続いていたので、骨盤底筋を等尺性収縮させて締める力が加わって、股関節内転のロックが長い間かかっていたようです。「オシッコをがまんする」時の骨盤底筋の緊張です。

  全身指圧、股関節などのストレッチの後、体がかなり楽になったようです。

  就寝してから1時間おきに目が覚めてトイレに行くとのことで、「日中の運動が少なく、年齢的に心臓の働きが弱くなってきているので、就寝姿勢で重力の影響が減ると末梢のむくみが還りやすくなって尿が作られる」ことをお話すると納得されたようです。

  抗生物質の服用で一時は便秘になったということですが、今は便秘ではないとのこと、毎日ヨーグルトを食べているようなのでそれも良かったのでしょう。

  疲れて免疫力が落ちて膀胱炎になる女性は指圧・マッサージに来る御客様にもたくさんいらっしゃいます。

  しかし、膀胱炎と膀胱経の緊張を結びつけて考えるセラピストはなかなかいないのかなと思います。

  このケースは高齢者でもあり、膀胱炎と膀胱経の関連が強くにおいましたが、若い方では背部の筋緊張はあっても坐骨神経症状はない場合が多いので見逃してしまうことが多いかもしれません。

  治りにくい症状を改善するためのポイントは、見逃している体のロックをどれだけ見つけて解放するかということです。

  高齢者の方にはゆっくりとわかりやすい言葉を選んで話をしてください。

  安心をお土産に帰っていただくのがセラピーです。

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2014年4月12日 (土)

「聴診器も滅菌処理が必要」スイス ジュネーブ大などの研究チームが発表。

  「スイス ジュネーブ大などの研究チームは、『聴診器の体に当てる部分(膜面)には、それを使って診察する医師の手の大部分より多くの細菌が付着する』と米医学誌に発表した」というニュースがありました。

  最も細菌が付着するのは指先ですが、それに次いで聴診器の膜面の細菌が多かったそうです。

  聴診器を頻繁に滅菌する医療関係者を目にしたことはありません。

  聴診器に滅菌が必要となれば、われわれ指先を使うセラピストは手洗いと手指の消毒を今まで以上に心がける必要があります。

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2014年4月11日 (金)

頚椎症の頚部から肩甲間部の適量刺激は本当に難しいとあらためて実感した症例。

  「朝、動悸がして心窩部から突き上げるような痛みがあった。今は右肩が痛くて右手まで走るような痛みがある。家に来て指圧をしてもらえないか?」、お得意様の60代女性からの電話です。

  心臓を締め付けられるような痛みが長く続いたり、短くても繰り返せば病院を考えるでしょうし、左肩から左上肢への放散痛という典型的な狭心症の症状でもないようです。

  冠動脈の詰まりで右肩に痛みが放散する場合もありますが、動悸も心窩部から上へ突き上げる痛みも治まっているということなので、指圧・マッサージの治療対象だろうと考えました。

  この女性は以前、ストレスによる心臓神経症という診断を受けたとうかがっています。

  まず、ティッシュにイランイランを1滴たらして香りを嗅いでいただきます。

  イランイランは動悸を鎮める香りです。

  脈をとると1分間に84、脈がとぶことはありません。

  昨日よく眠れなかったということで、アレルギー性鼻炎による鼻づまりと微熱もあります。

  この2、3日忙しかったそうで、ストレスによる交感神経優位の状態が続いていたようです。

  右肩の痛みは肩甲間部が一番気になっているようなので、心臓の圧迫を避けるために、右肩を上にした横臥位から指圧を始めます。

  いつもは遠回りの施術をしていますが、緊急性の確認のため主訴の部位の軽い四指圧から始めます。

  右肩甲間部の「肺兪」「心兪」に痛みがあって、体側に沿わせた右上腕を後方に引いて(肩を伸展させて)肩甲骨内側縁の隙間を拡げる四指圧でも痛みがあります。

  猫背手仕事の姿勢で右手を使う時に肩甲骨が外転して菱形筋の停止部が引っ張られ続けることで緊張したということが痛みの原因の一つです。

  頭の重さは「肺兪」「心兪」のあたりで支えたようです。

  2年前に頚椎症の手術をしているので、右肩から右手へ走る痛みは腕神経叢を伝わる神経の痛みのようです。

  右上肢内側で尺側には尺骨神経に沿った痛みがあり、これは「心経」の経脈です。

  さらに肩周囲の筋緊張をゆるめるために横臥位の指圧の後、心臓が苦しくないことを確認してから伏臥位の指圧も行いました。

  後で考えればこれがやり過ぎで、適量刺激を超えてしまったかもしれません。

  伏臥位の後、仰臥位で全身指圧を終え、微熱が下がり、鼻づまりが解消して、動悸もないことから安心して帰ってきました。

  しかし、3時間ほどして「右肩の痛みがぶりかえして強くなったようだ」という電話をいただきました。

  指圧をしなくても痛みは強くなったかもしれないし、患部を強く刺激する指圧はしていないので、指圧による揉み返しではないかもしれませんが、弱い刺激の指圧でもタッチを重ねれば適量を超えることがあります。

  仰臥位の指圧がいらなかったかもしれません。

  御自分で市販のインドメタシンの外用薬を使って痛みが強くなってしまったこともある敏感な方なので、適量刺激を超えてしまったかもしれないことをお詫びして、安静をアドバイスしました。

  指圧・マッサージの血行促進によって痛み物質を含む老廃物が流れる時に、痛みが強くなるということもあります。

  そんな場合でも一晩寝たら痛みがすっかり消えてしまうということもあります。

  2年前の頸椎手術直後は触ることもできなかった頚や肩甲間部が見違えるほど回復してきた過程を見ているので、少し注意が甘かったようです。

  頚椎周囲が主訴の指圧は難しいケースが多く、自分が弱い刺激と思うタッチより「もっと弱く」が適量刺激だとあらためて肝に銘じました。

 

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2014年4月10日 (木)

下肢伸展挙上足趾屈曲から足首を持って下肢を下げることで下肢の重さを利用してふくらはぎをしぼるセルフマッサージ。

  指力や腕力を使わずに下肢の重さを利用してふくらはぎをしぼるセルフマッサージで、重力を利用したタッチテクニックの練習をしてみましょう。

  まず、床に下肢を伸ばして座り、背中を壁につけます。

  足趾屈曲+足底屈+膝伸展+股関節屈曲30~45°で片方の下肢を伸展挙上し、両手で足首を持ちます。

  両手は密着だけで、圧はかけません。

  挙上した下肢を下げることによって、下肢の重さを利用して圧をかけ、両手はふくらはぎの太さに合わせて自然に間隔を拡げながら膝に向けて移動するのにまかせます。

  指力や手力で圧をかけるのではなく、下肢の重さでふくらはぎをしぼって膝に向かって自然に滑るのにまかせます。

  途中で時々止まってしまうことがあっても、それがゆらぎとなり「味わいになる」のです。

  セラピストの力を動力にして動かすタッチと、重力にまかせるタッチの違いを感じてください。

  オイルを使う、入浴中にバスタブで行う、滑剤やお湯でタッチのニュアンスが変わります。

  体重移動のタッチ感覚を磨く練習になります。

  指力で圧し込む真逆に、体重移動の垂直圧があることを感じてください。

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2014年4月 9日 (水)

肩こりと肩関節周囲炎の違い。

  先日、「肩こりと肩関節周囲炎の違い」についての質問がありました。

  「肩の筋肉が収縮した状態のまま緩まないのが肩こり」、「肩関節周囲で組織が損傷したり石灰化して、強い痛みを伴う炎症を起こしているのが肩関節周囲炎(四十肩・五十肩を含む)」です。

  一般的に肩こりとして意識するのは筋肉の中央部分、肩関節周囲炎の痛みは肩関節周囲の筋肉の端の部分に感じます。

  肩こりなら一回の指圧でも筋緊張が緩むことが多いのですが、肩関節周囲炎は血行促進によって一時的には痛みを緩和できても傷が治るまでには長い時間がかかります。

  肩こりでも毛細血管や神経線維、筋肉細胞が損傷していることがありますから、いつも言うことですが「こりに強い刺激をすれば傷を拡げ、揉み返します。」

  ですから是非考えていただきたいのは、「こりを圧し潰すことが理論的な指圧・マッサージではない」ということです。

  こりや痛みがあれば心身は緊張して交感神経が優位になっています。

  交感神経が優位の状態では血管が収縮しているので、痛みを与えるような刺激をすればさらに緊張が増して血流が悪くなります。

  これが痛みの悪循環です。

  強く圧して御客様を痛がらせて、鬼の首でもとったようにそれをセラピーだと言うようでは困ります。

  典型的な点のツボ圧しからは脱皮してください。束になって機能する筋線維を揉みほぐすイメージで施術をするのもやり過ぎです。

  体はいくつもの筋肉の走行を持っていて、それらを複雑に連携させて動きを作っています。

 指圧・マッサージは、筋肉の走行に沿ったタッチによってストレッチをすることだと考えてください。

  緊張した体を緩めるためには「気持ちのいい刺激」を与えることです。気持ちのいいタッチは副交感神経を優位にして血管を拡げ、血行を促進します。

  『北風と太陽』のお話のとおり、冷たい風が吹き続ければ旅人はコートを抱き締めるように身にまとい、暖かい陽射しを浴びればコートを脱ぎたくなるものです。

  強い刺激は血管を収縮させて体を冷やす北風のようなもの、気持ちいいと感じていただける適量の刺激が「暖かい陽射し」です。

  マニュアルで教わった手順のどこからどこまでを圧すかだけを考えて、気持ちのいい適量の刺激に調整することがおろそかになっていませんか?

  「肩井」を圧し潰すことを肩こりの施術と考えているうちは、自律神経の調整はできません。

  肩関節周囲炎も同じく、痛みを与えないように血行促進をしていくことで「血液によって傷を修復するお手伝いをする」のが指圧・マッサージです。

  痛みや不安を抱えた方が苦しい時に思い出すセラピストになってください。

 

 

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2014年4月 8日 (火)

急性副鼻腔炎で服薬中の微熱とむくみ、弱い刺激、テンポを速く、施術時間は長過ぎないように。

  二日酔いでめまいがして指圧後も血圧が高かった女性に2日の間を空けて指圧をしたところ、指圧後に血圧を測ったら正常範囲に戻っていました。

  土日はどうなったかと心配でしたが杞憂におわりました。

  アレルギー体質、更年期、高齢など、多愁訴の御客様への施術は自分の健康な体を基準にしていてはつとまりません。

  思いを巡らし、気を配り、御客様の痛みや不安を想像して丁寧な対応をしてください。

  午後には「風邪から急性副鼻腔炎になり抗生物質服薬中の30代女性」に指圧をしました。

  主訴はむくみとだるさ、触診で微熱があることがわかりました。

  抗生物質の服用は1週間になるとのことでしたが、まだ炎症はあって、細菌との戦いは続いているようです。

  炎症反応の結果として血液が集まり、戦い終えた血漿成分が漏れ出してむくみになります。

  今後3週間の抗生物質服用が必要とのことで、体の微熱からはやむを得ない感じです。

  猫背もかなりのもので、おばあさんの背中になっています。

  顔がむくんで痛いという訴えもあり、鼻の症状ですから顔の圧迫を避けて仰臥位下肢から指圧を始めます。

  左右を比べると右下肢のほうがむくんでいました。

  体調不良で普段のようには利き足を使えていないのではないかと思いました。

  右上肢の指圧に移ると、おなかが動き始め、熱が下がりました。

  リンパの還る鎖骨周囲の硬さを緩め、上肢外側三焦経を緩めると、おなかが動き始めました。

  頭痛もあったということでしたが、頭頂部から後頭部にかけてむくんでいました。脳脊髄液を仙骨に送るイメージで百会、四神総を指圧します。

  副鼻腔に圧をかけるイメージで、前額部、頭頂部、鼻の両側、頬骨、側頭部、顎関節から顔面の奥に圧を伝えます。

  副鼻腔の炎症では顔がむくみますから、頸部から前胸部へとリンパを流していきます。

  上腹部もむくんでいました。

  体調不良の運動不足に加えて、腸内細菌叢の善玉菌も抗生物質によって死滅するので、胃腸の働きが滞るのは無理ありません。

  全身指圧後、背中が伸びて、むくみも流れました。

  「体が楽になった」とのこと、体中を縛り付けていた老廃物でできた紐が緩んだようです。

  まだしばらく細菌との戦いが続くとすると、今は小顔になっても、炎症反応の結果として顔がむくむことはあると思います。

  原則としては感染症の時に指圧・マッサージは禁忌になっています。

  しかし、急性の症状の強い時を除けば、指圧・マッサージによる血行促進は症状緩和に大きく貢献することができます。

  御客様のクオリティ・オブ・ライフに貢献できるかどうか、体の状態を見極めて、疲れた体に無理をさせないように施術をしてください。

  ここでも強い刺激は理論からはずれます。

  むくみにはテンポの速いタッチ、癒し系のまったりとしたタッチでは余計に疲れせます。

  そして病中・病後に長過ぎる施術は禁物です。

 

 

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2014年4月 7日 (月)

総コレステロールなど検査基準値の見直し、女性の中性脂肪値は厳しくなっています。

  人間ドック学会と健康保険組合連合などで作る専門家委員会は、総コレステロールなどの検査基準値の見直しを発表しました。

  見直されたほとんどの正常値の範囲が広がって基準が緩くなっています。

  ただし、女性の中性脂肪の正常範囲は今までの男女共通30~149から、32~134と厳しくなりました。

  これは女性の病気と高い中性脂肪値の関連がより明確になってきたということでしょう。糖質の摂り過ぎは禁物です。

  総コレステロールは今までの正常範囲は男女共通で140~199でしたが、男性は150~254に緩和されました。

  女性の総コレステロールの正常範囲は年齢で3つに分けられ、31才~45才は145~238、46才~65才は163~273、66才~80才は175~280です。

  総コレステロールの数値が高めのほうが長寿であるというデータが反映された見直しなのでしょう。

  総コレステロールには善玉コレステロールも含みますから、ここが中性脂肪の数値とは違うところです。

  血圧は今までの収縮期130未満、拡張期85未満から、収縮期147~88、拡張期94~51に見直されました。

  BMIは25未満から、男性は27.7~18.5、女性は26.1~16.8になりました。

  指圧・マッサージはただ圧すだけではなく、施術の中に「今」がなければいけません。

  今の健康情報を施術の中に盛り込んでください。

  環境省有識者委員会の「妊婦も温泉入浴OK」という発表も、「今頃やっと?」という感じですが、嬉しい情報でした。

  温泉にせっかく来たからと、のぼせるまで入ったり、熱過ぎる温泉に我慢して入ったり、デトックスのし過ぎにならなければ、妊婦さんも温泉でリラックスできるはずです。

  指圧・マッサージも同じ、妊婦さんに力で圧し込むようなタッチをすれば害になり、気持ちのいい時間を提供できれば救いになります。

 

 

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2014年4月 6日 (日)

60代女性、右上腕外側痛、脊柱管狭窄症の影響。

  60代女性、主訴は右上腕外側の痛みです。

  2年前に脊柱管狭窄症と診断されていますが、現在は治療をしていません。

  毎日遊びに来るお孫さんは9kgになって、できるだけ抱っこはしないようにしているとのことです。

  座位で背中を診ると、明らかに胸椎の後弯が増強し、腰椎の前弯も減弱しています。

  背中はパンパンに張っていて、右肩から上腕外側の軽い手掌把握揉捏で痛みがあります。

  問診から、「自転車に乗ると楽、スーパーのカートを押すと楽、300mくらい歩くと座って休みたくなる」とのことでしたので、猫背が楽な脊柱管狭窄症であることは間違いなさそうです。

  脊柱管狭窄症の症状が重ければ、仰臥位の施術ができないか、横臥位か伏臥位の施術で背部の緊張を緩めてからなら仰臥位ができるということを知っておいてください。

  脊柱管狭窄症の方は、普段、猫背の姿勢で背中を固めているので、仰臥位では腹筋運動のように上半身が浮くような感じになります。

  ですから仰臥位ではバンザイをして背中を伸ばしたくなるのが脊柱管狭窄症の御客様の特徴です。

  伏臥位でも脊柱管狭窄症の御客様は「猫背が楽」であることを考えて、胸にバストマットを当てて、胸椎の後弯を矯正し過ぎないようにします。

  この時は仰臥位のバンザイとは逆で、上肢を体側に沿わせて下げると、猫背を維持しやすくなります。

  症状が重ければ横臥位から始めますが、バストマットに胸を当てて腕を下げた伏臥位が苦しくないことを確認して、指圧を始めました。

  背中の緊張を緩めた後、気になったのはカチンカチンのお尻と下腿上部です。

  坐骨神経症状は問診でもなく、殿部から下肢後側の筋緊張もほとんどないのですが、矯正下着と弾性ソックスの締め付けでお尻と下腿上部が必要以上に硬くなっています。

  矯正下着の締め付けでおなかは余計に膨らんでいます。

  全体の体型からお尻だけ小さいのはタッチセラピストの触圧覚に視覚以上の違和感を知らせました。

  おそらく骨盤周囲と膝下の不必要な締め付けが血行不良を起こさせ、脊柱管狭窄症の症状に影響しています。

  そのことを指摘して伏臥位の指圧を終え、仰臥位になると、やはり「バンザイの形」になりました。

  右上肢外側のこりは猫背のまま腕力でお孫さんを抱き上げる時、また抱っこから降ろす時に、上腕三頭筋に強い負担がかかるのでしょう。

  全身指圧後、右上腕外側痛は気にならないレベルに緩和し、座位でも脊柱が正常なS字カーブに近づきました。

  自宅ではストレッチポールを使っているとのこと、私は脊柱管狭窄症の御客様から「痛すぎて使えない」という理由でストレッチポールをいただきました。

  実際にストレッチポールを使ったストレッチをいくつかやっていただくと、痛みもなくできます。

  脊柱管狭窄症としてはかなり軽いレベル、指圧によって狭窄部位が拡がったということもあるようです。

  伏臥位から上半身を起こすマッケンジー体操も痛みがなくできました。

  指圧前の座位の背中は老化した脊柱管狭窄症の猫背、指圧後の背中は若く見えます。

  不自然な矯正下着をやめて、時々指圧に来ていただければ、この御客様の体のメンテナンスに十分な効果を発揮すると思います。

 

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2014年4月 5日 (土)

二日酔いでめまい、実は血圧が高かった。

  前日に腰の具合が悪くてお宅に出かけて指圧をした御得意様の60代女性、夜に調子が良くなって久しぶりに日本酒を飲んだら朝起きたらめまいがして気持が悪いそうで、申し訳なさそうに「今日も来てもらえないか?」と電話がかかってきました。

  ただの二日酔いではなさそうな感じを電話の声から感じて(第一声までの無言の間に胸が騒ぎました)、血圧計を持ってお宅に出かけました。

  足と手を触ると微熱があります。

  いつもよりも脈が速く、ここで血圧を測っても高い数値が出るだけだと考えて仰臥位から指圧を始めます。

  かなりお酒を飲んだようですが、お酒の臭いがしません。

  また、心窩部痛があって気持ち悪いとのことですが、上腹部に硬さはありません。

  右肋骨弓中央際でわずかに触れる肝臓にも硬さはありません。普通、肝臓に負担がかかれば硬くなっているものなのですが。

  ペパーミントを1滴ティッシュにたらして、嗅いでいただきながら下肢の指圧から始めます。

  仰臥位下肢の指圧が終わっても熱は下がりませんでした。

  上肢、顔面、頭部と指圧を進め、足に触れてみると熱は下がって平熱になったようでした。

  速かった脈もいつも通りに戻っています。

  そして熱が下がった頃からお酒の臭いが体から発散してきました。

  途中で水を飲みましたが吐くようなことはなく、横臥位の指圧を終えて、血圧を測ってみました。

  すると、収縮期血圧158、拡張期血圧108、脈拍59でした。

  おそらく朝めまいがした時にはこれより2割増しくらいの数値があったのだろうと考えられます。

  全身指圧は血行促進により血圧を下げていますから、めまいがした時には収縮期血圧180以上-拡張期血圧120以上-脈拍80以上だったのではないでしょうか?

  心臓肥大で脈拍が遅く、普段の脈拍が60以下の方ですが、高血圧の診断をされていたり、治療をしているとはうかがっていません。

  電話がかかってきてから第一声までの間で感じた不安は脳の出血や詰りでしたが、顔の歪みや運動機能、発語などに異常はありませんでした。

  「昨日の今日だから『二日酔いだって!ふざけるな!』と怒られるかと思った」そうですが、(私の芸風はそんな感じですが)、今回はそうも言えない気がしました。

  ふざけるなと言いそうな私に電話をかけさせる体の異変は余程のことです。

  指圧後、お気に入りの御酢をいただきました。

  戸棚を開けて探して出してくる様子からも、かなり具合が良くなったことはわかります。

  しかし、これが一過性の高血圧ではないかもしれないので、まずは一日安静にしていただいて、次回の指圧の前と後に血圧を測ってみようと思っています。

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2014年4月 4日 (金)

肩の関節運動を利用したツボ刺激、昨日のアロマ指圧講座。

  昨日の飯能 生活の木 薬草香園のアロマ指圧講座は、「肩の関節運動を利用したツボ刺激」がテーマでした。

  「肩が上がらない」と訴える方には、腱板断裂や石灰化など、肩関節周囲に炎症や傷や詰りがあるので患部周辺は痛みが強く、通常の指圧はできないものです。

  そこで私は、肩関節付近の筋肉の起始部あるいは停止部に指を当てるだけにして、肩の関節運動をすることで筋肉のストレッチ+ツボ刺激を行っています。

  例えば広背筋・大円筋では、仰臥位肩外転45°+肘屈曲90°で、筋停止部である上腕骨小結節稜に中指と薬指を当てて、前腕を前後に倒すことで肩関節内旋・外旋のストレッチ+ツボ刺激で血行促進をしています。

  同様に上腕二頭筋長頭では結節間溝に指を当てて肘の屈伸、上腕二頭筋短頭では烏口突起に指を当てて肘の屈伸というように、ピンポイントで起始部に指を当てて筋収縮と弛緩の動きを繰り返すと同時にツボ刺激を行っていきます。

  上部僧帽筋の停止部は鎖骨外側であるとか、見逃しがちなポイントを細かく刺激していき、仰臥位でも伏臥位でも関節運動+ツボ刺激を行って、まんべんなく肩の関節運動に働く筋肉をゆるめ、血行促進をしていきます。

  講座終了後には受講生の方の肩の関節可動域が拡がりました。

  マジョラム+ラベンダーのオイルを使った関節運動も行いました。

  次回原宿の講座でも行いますので、肩の出せるタンクトップなどで来ていただけると、オイルを使った肩の関節運動+ツボ刺激には十分な肌の露出です。

  

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2014年4月 3日 (木)

歩行の時に足先が外を向いてはいけない理由。

  御客様から「ウォーキングを始めたけれど歩き方がしっくりこないので見てほしい」と言われて、実際に歩いていただきました。

    しっくりこない理由は「足先が外を向いているから」とすぐにわかり、「踵を体の正中線の延長線上に着地する」というアドバイスの後に歩いていただいてからは、足の運び方のコツを納得していただけたようです。

    どうして足先を外へ向けて歩くとしっくりこないのでしょう?

   極端な例をあげれば、ずいぶん懐かしいものまねになりますが、片岡鶴太郎さんが小林旭さんのまねをする時に、「足先を外に向けて振り上げるので、股関節が外転し、膝が曲がり、体重が後ろに残る」という動きです。

   足先を外に向けると、体幹を前に運ぶには無駄な動きが多くなります。

  体幹の直線の移動を無駄なく行うためには、足先を内側に向けて踵で着地してから爪先に体重を乗せると「膝伸展で前にのめる」歩き方になります。

 足を内側に入れると、膝がしっかりと伸びて大腿前側と大腿内側を引き締める「モデル歩き」、足先が外を向けば、膝が曲がり、股関節が外に開き、踵体重になる「力士のツッパリ稽古」、これくらいの違いがあります。

   指圧・マッサージの御客様がウォーキングを始める動機は、健康のため、肥満解消、運動不足の解消、そして医師やセラピストからのアドバイスもきっかけになります。

  施術をしたら終わりというのではなく、肩こりや腰痛改善のためにストレッチやウォーキングを薦めてください。

  そして御客様にわかりやすい説明ができるように、自分の体で試してください。

 

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2014年4月 2日 (水)

自分の腓腹筋内側下部を触って筋収縮の様子を確認する。

  自分のふくらはぎの筋収縮の様子を確認してみましょう。

   椅子に座って、左ふくらはぎ内側の盛り上がりのふもと、腓腹筋の下部(アキレス腱の手前)に右中指と薬指を当てます。

  続いて、腓腹筋内側下部に指を当てたまま、膝を伸ばして、足を底屈させます。

  これだけでは筋の収縮が弱いので、足趾を屈曲させます。

 椅子に座って腓腹筋をしっかりと収縮させるためには、膝の伸展と足の底屈だけではなく、足趾の屈曲を加える必要があることがわかります。

   これは施術の時にも同じです。

  爪先立って膝を伸ばすかわりに、仰臥位下肢伸展挙上の時に膝伸展+足底屈+足趾屈曲までの形を整えられると、下腿三頭筋をしっかりと収縮させることができるので、軽擦程度でむくみをしっかりと還すことができます。

   下肢伸展挙上をすれば重力の助けもあるので、むくみを還すの有利です。

   しっかりと膝を伸展させて足底屈で足趾屈曲をするには、大腿前側遠位を片手で下に圧して膝をしっかりと伸展させて、アキレス腱を自分の肩に乗せて足底屈+足趾屈曲までするという方法があります。

   しかし、この方法では軽擦をする手が足りませんね。

    そこで膝の伸展を下肢牽引の力で行えば、ふくらはぎの軽擦ができます。

    また、こういう時に二人で施術をすると、丁寧な施術になってお客様の満足感も効果もアップします。

   入浴時に湯舟の中でふくらはぎの収縮を確認してみてください。

    自分の体を使って筋収縮の様子を知ることで、施術の時に効果的な関節の屈伸のフォローがわかってきます。

 

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2014年4月 1日 (火)

鼻づまりの解消には血管を収縮させる。圧迫と冷やすことの適量刺激。

  花粉症の60代女性に指圧をしました。

  鼻づまりで、微熱があります。

  鼻づまりはアレルギー反応、炎症反応による血管の拡張ですから、「血管を収縮させる」ことを考えます。

  血管を収縮させる時の基本は、圧迫と冷やすことです。

  しかし、このお客様の旦那様は「鼻づまりは温める派」だということで、「冷やしていいのか?」と尋ねられました。

  こういう時に思い出すのが400勝投手の金田正一さんで、金田さんは投球後に肩のアイシングをしませんでした。

 日常生活でも、肩を冷やさないように細心の注意を払ったのが、金田さんの体調管理の方法でした。

   現在の常識ではピッチング後の投手の肩は炎症が起きているので、炎症が拡がらないようにアイシングで血管を収縮させます。

  金田さんのように人一倍頑健な体の持ち主は温めて血行促進しても「炎症を散らすことができる」ようですが、普通の体力の人や虚弱な体の人が炎症部位を温めると、血管を拡張させて炎症を拡げ、回復を遅らせることになります。

   また花粉症はアレルギー反応ですから、圧迫や冷却で血管を収縮させて一時的に症状を緩和できても、アレルゲンを取り込めば再びアレルギー反応で鼻がつまってきます。

   ですから指圧・マッサージを受けて鼻づまりが解消した御客様でも「冷やして血管を収縮させる効果」に確信を持てないということがあると思います。

    しかし、セラピーとして症状緩和をうたって手技療法をしているのであれば、自信を持ってセオリーを伝えるべきです。

   冷やし過ぎは冷却後に血管を反射的に拡張させてしまうことがあります。

  これは点鼻薬でも副作用として血管拡張があるのと同じです。

   大切なことは適量刺激です。

  鼻の両側の指圧も同じです。

 「鼻通(鼻の両側で目頭と小鼻の真ん中)」でも「迎香(小鼻の横)」でも、同じところをいつまでも圧し続ければ揉み返しで炎症を拡げます。

   誘導作用を利用して広範囲に指圧をする、花粉症でも基本は全身の血行促進です。

  全身の血行促進によって「マイルドに炎症を散らす」という鼻づまりの緩和ができます。

   冷やすのは水で濡らしたタオルでもよく、氷をなめても誘導的に鼻の血管を収縮させることになります。

  「圧迫側が血管拡張、上が血管収縮」の圧発汗反射(半側発汗反射)を利用すれば、鼻のつまった側を上にして横臥位で寝ていても鼻が通ってきます。

  両方の鼻がつまっていれば、横臥位で上になる側の合谷から曲池の上肢大腸経を指圧すれば大腸経は鼻の下の人中で交差して下になる反対側の小鼻の横「迎香」に刺激が伝わるので、両方の鼻が通ってきます。

   花粉を吸い込む量が多ければなかなか理屈通りにいかないこともありますが、セオリーは正しく伝えてください。

   そして圧迫も冷やすことも大事なのは適量刺激なのだと、セラピスト自身が深く理解してください。

  このお客様は指圧後に鼻をかんで大量の鼻水が出て、鼻づまりが解消しました。

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