30代男性、頭痛。デスクワーク、猫背、O脚、肥満。
30代男性、3週間前から頭痛を繰り返し、鎮痛薬でしのいできましたが根本的な解決にならないので御得意様である奥様のお薦めで指圧にいらっしゃいました。
仕事はデスクワークで、座位の姿勢はひどい猫背です。
また股関節が開いたO脚、肥満、運動不足は視診だけでも明らかです。
前頭部から側頭部の締め付けられるような頭痛、鎮痛薬で治まるということから、猫背で頭の重さが頚や胸部、背部にかかり、血行不良を起こした筋緊張性頭痛のようです。
太っていて頭部顔面が大きくて重そうですが、頚が太く短く、肩幅が広いので自覚的な肩こりはないようです。
実際に頚部や肩上部のこりはさほどでもありません。
伏臥位の指圧で後頭部、頚部、背部を緩め、下肢の指圧に移ると足首の硬さと足の内反の形が気になります。
足の内反はO脚に伴う足底外側の着地を意味します。「靴の外側が減りますか?」の質問の答えがイエスだったので確認がとれました。
O脚、足の外側着地の改善は、猫背解消、頭痛解消、肥満解消のポイントです。
指圧中よく眠りました。
以前奥様からうかがっていた「いびき」は全くなく、無呼吸症候群のようなことも、脈がとぶこともありません。
猫背の解消が気道を拡げ、舌の落ち込みも改善したようです。
仰臥位の指圧では上腹部の「洋梨型肥満」が気になりました。
お酒はあまり飲まないようなのですが、このままの体重ではやがて非アルコール性肝炎や脳や心臓の詰まりが起こりそうです。
全身指圧後、猫背は改善していました。
デスクワークの合間のストレッチに、胸の前で肩の高さで肘を曲げて両拳を合わせ、拳で圧し込む体幹回旋+肩甲骨内転のストレッチを覚えていただきました。
運動不足解消にはできるだけ歩くこと、O脚の改善は奥様に足底を足背屈の方向に圧していただくようお話しました。
「足を圧してもらっても効かない」と言われて奥様はマッサージをしなくなったそうですが、弱い刺激でも形状記憶させるように繰り返せばいいのです。
弱い刺激、気持ちのいい刺激では効かないと今までは思っていたかもしれませんが、私が触圧覚の教育をしておきました。
頭痛は解消し、今後しばらく頭痛は起こらないはずです。
それで彼は触圧刺激の正解を理解すると思います。
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