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2014年5月31日 (土)

右眼球打撲、結膜炎。

  先週の月曜日、指圧を終えて日が暮れてから涼しくなったので庭の枝を切っていて、落ちた枝を拾い上げて右に顔を向けた時に右目を何かで強く打ち付けました。

  疲れた体で暗くなってから余計なことをしなければよかったと後で反省しましたが、その時は出血もあって急いで顔を洗って患部の状態を確認しました。

  右眼球の外側、白目が真っ赤で、出血は目からなのか瞼からなのかわかりません。

  幸い目の中心をはずれていたので視力に異常はなさそうで、よく見ると下の瞼に傷があって、おそらくぶつかる瞬間に目を閉じて瞼の上下を下から上に突き上げるように何かにぶつけたようです。

  眼科は終わっている時間なので救急外来も考えましたが、出血の量は少なく痛みも強くならないので、とりあえずドラッグストアで結膜炎用の抗菌目薬とドライアイ用の涙液の目薬を買ってきて様子をみることにしました。

  翌朝、右目は目ヤニではりついていて、目を開けるとわずかに出血がありました。

  右目だけで周りを見て景色がぼやけて見えるようなことはないので、おそらく右眼球打撲・結膜炎だろうと思いました。

  昨夜右目をぶつけた枝の茂った場所には角材が斜めにたてかけてあって、しゃがんで枝を拾ってから右上に顔を向けた時にカウンターパンチのようにちょうど右目外側に当たってしまったようです。

  その日の午前中の指圧は、真っ赤な目でいつもよりうつむいて指圧をしました。
 
  目薬をさしたり、氷で冷やしたりしながら昼休みが終わる頃、炎症反応で目ヤニが出て、いくらか瞼の痛みが増してきました。

  眼科に行かなくても治るだろうとは思いましたが、これは抗生物質かなぁという感じです。

  指圧のセンセイですから、顔目を治療するツボ「合谷」の指圧で治したほうが形がいいかと思ったのは3秒くらいで、「これは合谷を圧している場合ではない」の判断のもと眼科に行ってきました。

  視力、眼底、眼圧などの検査後、異常はないとのことで、結膜炎の診断で抗生物質のタリビット点眼薬を処方していただき、一週間たって再診で治癒の診断をいただきました。

  このケースで大事なことは失明につながらないかを検査していただくことです。

  もしも 眼球の中心をもっと強くぶつけていたら、もしも斜めにとがった枝だったらなど、後で考えれば運が良かったとしか言えません。

  いつもならサングラスをして帽子をかぶって枝を切るのですが、暗くなって涼しくなったからと、疲れた体で余計なことをするからこの有様です。

  庭仕事は帽子、サングラス、長袖、長ズボン、暗くなってからやらない、肝に銘じました。

  ちなみに眼精疲労で合谷を圧すなら、右目には左の合谷を指圧します。鼻と上唇の間の中央の溝にある「人中」で交差して反対側の小鼻の横「迎香」に終わるのが大腸経です。

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2014年5月30日 (金)

左足外側の痛み→左第5趾上部のウオノメをかばっている。

  60代女性、主訴は左足外側の痛みです。

  触診では左第5中足趾節関節に痛みがあります。

  左第5趾爪根部にはウオノメがあって、ウオノメの接触刺激を避けるために足趾を外下側に緊張させて関節炎様症状が起きたようです。

  左足外側や足底の筋肉に沿った触診では痛みがなく、関節の外転運動、屈曲運動で痛みが再現されました。

  改善策としては靴の接触刺激を避けるために中敷きなどで調整することで、ワイズの広い靴を履くようにします。

  もともと左足は右足に比べて外反母趾の度合いが強く、右足よりの足のアーチが衰えていて左足はしっかりと使われていません。

  座位で爪先を使って広げたタオルを足元に丸めてくる運動や踵の上げ下げで足のアーチを鍛えることも改善策です。

  左足の弱さ=右足体重、右利きで右肩こりということもあり、右肩から背部を緩め、むくんだ左下肢にはエクササイズになるような1秒圧の速いテンポの指圧をしました。

  症状は緩和されたのですぐに整形外科で靴を作らなくてもすみそうです。
 
 

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2014年5月29日 (木)

歩行練習用ロボットとバランス練習用ロボットをトヨタが今秋から医療機関に有償提供。

   トヨタ自動車は今秋から20の医療機関に新たに開発したリハビリ用ロボットを臨床研究モデルとして有償提供するそうです。

 新たに開発されたロボットは、脚の振り出し動作と膝伸展で体重を支える動作をアシストする「歩行練習アシスト」と前後左右の体重移動をゲーム感覚で練習できる「バランス練習アシスト」の2種類です。

  今朝も楽天の星野監督の黄色靭帯骨化症がニュースになっていて、手術をすればその後に長期のリハビリが待っています。

  たまたま昨日指圧をした方は星野監督がCMに出ていた警備会社のOBの方で、思い入れも深いようで大変心配していらっしゃいました。

 神経の傷は末梢の神経線維であれば修復されていくのですが、神経線維の傷でも神経細胞に近いほど治りにくく、神経細胞がだめになっていれば手術は成功しても症状は消えないことがあります。

  今朝のニュースではフジテレビは星野監督は手術をすると報道し、日本テレビはまだ決まっていないと報道していました。

  できるだけ痛みが少ない治療法とリハビリが、安価でどなたにでも受けられるようになってほしいものです。

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2014年5月28日 (水)

前縦靭帯、後縦靭帯、黄色靭帯、椎間板の位置、楽天星野監督休養のニュース。

   楽天の星野監督が腰椎椎間板ヘルニアと胸椎黄色靭帯骨化症で休養するというニュースがありました。

  椎間板ヘルニアは椎間板の髄核が線維輪を押し出したり、線維輪が破れて髄核が神経を圧迫して「腹側から背側へ神経を圧迫」し、黄色靭帯骨化症は「背側から腹側に神経を圧迫」します。

  椎骨の周囲の靭帯の位置は、前縦靭帯が椎体の前、後縦靭帯が椎体の後ろ(脊柱管の前)、黄色靭帯が脊柱管の後ろになります。

 椎骨と椎骨の間にあるのがクッションの役目をする椎間板です。

  頚椎では後縦靭帯骨化症(前から後ろへ神経を圧迫)が多く、胸椎では黄色靭帯骨化症が多いようです。

  ジャイアンツの越智投手も胸椎黄色靭帯骨化症だそうですから、加齢の他に投球動作の体の使い方で黄色靭帯への接触刺激が多くなって骨化することがあるのでしょう。 星野監督も名投手でした。

  胸椎黄色靭帯骨化症では骨化して厚くなった黄色靭帯で脊柱管狭窄を起こし、下肢がしびれて歩けなくなるようです。

   3時間近い野球の試合で硬いベンチに座っていることも星野監督の症状を悪化させたのだと思います。

  手術の難しい部位ですし、手術をしても症状が緩和されないこともある病気です。

  腰椎椎間板ヘルニアと黄色靭帯骨化症で、前から後ろから神経を圧迫されては顔を洗うための体幹の前屈も、背中を反らすことも星野監督は痛くてできなかったのではないかと思います。

  安静、保存的治療ということになるかもしれません。

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2014年5月27日 (火)

指を思い通りに動かせない、ジストニア(脳神経疾患)の場合もある。

 今朝の産経新聞に脳神経疾患「ジストニア」のことが掲載されていました。

 ジストニアでは手指や唇が動かなくなったり、眼瞼痙攣、書痙、痙性斜頸もジストニアに含まれます。

 コブクロの小渕健太郎さん(ギター)もジストニアで一時活動を休止しています。

 ジストニアはピアニストなどの音楽家やスポーツ選手に多く発症し、「筋肉がかってに緊張した結果、異常な運動が起こったり姿勢の異常が起こります」。

  指が動かしにくいからといって腱鞘炎や関節炎ではないこともあるわけです。

   私は眼瞼痙攣の女性に指圧をしたことがありますが、発症のきっかけは息子さんを亡くしたストレスからだったのではないかと感じていました。

  音楽家やスポーツ選手も特定の筋肉の使い過ぎに加えて、長年のストレスが運動神経の誤作動を生じさせるのではないかと思います。

  ボットクス(ボツリヌス菌注射)で神経を麻痺させて筋肉の過剰な動きを抑制する方向に治療していくことが一般的ですが、私が指圧をした女性には全く効果がなく、指圧でリラックスすることで目が開くということがありました。

  病気がジストニアであったとしても腱鞘炎や関節炎であったとしても、手指の神経は第5頚神経~第1胸神経の支配を受け、脳からの運動の指令を受けて動きます。

  記事にはジストニアの患者さんの「リハビリを続けるうちにどの筋肉を緩めれば力が抜けるかわかってきた」というコメントが載っていました。
 ジストニアも腱鞘炎、関節炎も「患部=治療部位ではない」ということはしっかりと理解してください。
 
 手関節の炎症であれば治療部位は前腕の屈筋を中心に支配神経の出口である頚部、肩甲間部から上腕への施術が重要になります。

  そして気を和らげること、気が病んで病気、精神的にリラックスできる時間と空間を提供するのタッチセラピーの本質です。

 ジストニアの新しい治療法として脳への電気刺激も研究されているようです。

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2014年5月26日 (月)

弁慶の泣き所「向う脛(むこうずね)」と鵞足。

  弁慶の泣き所として知られる「向う脛(むこうずね)」は、ふくらはぎの反対側を意味する言葉ですから、 向う脛は下腿前面を指しています。

  膝蓋骨の中心点から下腿前面に下りてすぐの出っ張りが「脛骨粗面」です。

  縫工筋・薄筋・半腱様筋の停止部が癒合した「鵞足」は脛骨粗面のやや内側にあって、縫工筋は膝を伸ばして左右の大腿の隙間を閉じた状態ではたわんでいます。

  縫工筋は膝屈曲で股関節を外転・外旋・屈曲(大腿挙上)させて「あぐらをかく」時に大腿内側から膝関節内側下部に伸びる一本の棒のように緊張して、曲げた膝を外側に倒します。

   この縫工筋の働きと反対に、倒した膝を起こすのが薄筋の役目です。

  弁慶の泣き所は下腿前面を広く指しても間違いではないと思いますが、この鵞足のある下腿前面上部のやや内側を攻撃すれば、あぐらをかくように相手を倒すことができます。

 今朝は昨日のAKBの握手会でメンバーとスタッフが暴漢に襲われて大怪我をした事件が大きく取り上げられています。

  この事件の影響で、これから様々のイベントの警備はさらに厳しくなることでしょう。
 
 万が一暴漢が迫ってきて逃げることもできないような時には、下腿上部やや内側の「鵞足を思いっきり蹴る」という捨て身の反撃で相手を倒して、ひるんだすきに逃げるというサバイバル法をやってみる価値はあると思います。

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2014年5月25日 (日)

冠状動脈ステント手術2回の60代男性、左肩痛。

  60代男性、初めての御客様、主訴は左肩痛です。

  冠状動脈を拡げるステント手術を2回受けているとのことですから、狭心症の症状の左肩放散痛が出ることがあるのでしょう、座位の触診で左肩はほとんどこっていません。

  肥満体で猫背がひどく、心臓の薬の他に高血圧、糖尿病の薬を飲んでいて、コレステロールも高いということです。

    脈は1分間に72、しっかりとした実証の脈で脈がとぶことはありません。

  心臓の圧迫を避けるために仰臥位下肢から指圧を始めます。

  下肢はむくんでいて、疲れると右膝が痛くなるということで、右膝の軟骨は磨り減っていそうです。

  指圧前、仰臥位の終わり、伏臥位の終わりにトイレに行かれたので、むくみを溜めていたことは確かです。

  伏臥位の指圧では左肩ではなく右肩上部、左腰、左大腿後側がこっていました。

  猫背で右手の使い過ぎ、右手を使う時に脊柱左側弯で左腰部の緊張、右膝をかばって左膝屈曲で左大腿後側の緊張、という体の使い方が診えてきます。

  全身指圧後は背中が伸びて、やや左肩の痛みは残るものの体が楽になったということでした。

  仕上げの座位の指圧でも左肩はゆるんでいたので、左肩痛は心臓からの放散痛と考えられます。

 まだ病院を受診するタイミングではないそうですが「左肩痛が続くようなら早めに主治医の先生の診察を受けてください」と申し上げて指圧を終えました。

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2014年5月24日 (土)

30代女性、主訴は頭痛、妊娠4か月つわりが続く。

   遅い時間に電話がかかってきたのは30代女性の御得意様、主訴は3日前からの頭痛です。

  2人目のお子さんを妊娠し、妊娠4か月でつわりの真っ最中、産婦人科の診察をずいぶん待たされ受けてから頭がズキズキ痛むようになって指圧にいらっしゃいました。

  前回の妊娠では妊娠高血圧で緊急搬送、緊急手術で出産し、早産のお子さんは3.11の東日本大地震の日には新生児集中治療室にいました。

  血圧が気になりましたが、毎日測っているそうで今日も120-70の正常値です。

  重症筋無力症の持病がありますが、私はそのことで特別他の方たちと変わった様子を感じたことはありません。

  座位の姿勢はひどい猫背、仰臥位で頭の指圧をから始めます。

 天柱~完骨の後頭部の際を圧すと痛みがあり、頚の付け根の肩根点の指圧でも頭痛を再現するような痛みがあります。

  猫背姿勢による頭の重さで肩こり、背部のこり、頚から上の血行不良から筋緊張性頭痛、そして一部はむくみによる血管拡張の片頭痛という混合性の頭痛のようです。

  夜中に6回トイレに行くことがあったということで、体全体、特に下肢はむくんでいます。

 運動不足もあって、むくみは夜眠ると重力の影響が軽減された下肢から還って尿となり、膀胱を刺激して目が覚めます。高齢者が夜中にトイレに行くのと理由は同じです。

   上肢の指圧では、右腋窩の肩甲下筋、右大胸筋停止部、左鎖骨下筋、左指伸筋に飛び上るくらいの痛みがありました。

  三焦経の前腕外側中央手関節遠位2寸の「左外関」は「つわりの反応点」となっていたようで、始めに圧した時にはつわりの気持ち悪さが再現され、弱い圧を続けるうちに吐き気が消えていきました。三焦経は口から肛門までの消化管の経脈です。消化器系の症状では注目してみてください。

 外関の真裏、手関節掌側中央遠位2寸心包経の内関がつわりのツボとして知られていますが、ツボは体の使い方でずれていくものです。水の代謝をつかさどる三焦経上に反応点があらわれることもあります。ツボは典型をなぞるのではなく、探ってください。

  エコーの画像でおなかの赤ちゃんは元気に動いていたそうですが、太っているので臨月といってもいいようなおなかを触ると、胎児の動きはほとんどありませんでした。お母さんがリラックスしたので赤ちゃんも眠ってしまったのかもしれません。

 横臥位、抱き枕で背部の指圧、下肢後側の指圧を終える頃には、頭痛も吐き気も消えていました。

 以前から彼女のピンチの時には指圧が良く効いていたので、信頼が絶大であることもあって、吐き気のための洗面器の用意をしていなかったことに後で気づきました。

  むくみが尿となりトイレを我慢させてしまったようで、横臥位の指圧後は急いでトイレへ、その後の座位の仕上げの指圧ではすっかり猫背が改善していました。
 
 出産は母体のことを考えて、予定日より早く帝王切開をすることが決まっているそうです。

 前回のように母乳が出にくければ指圧をする約束をして、軽くなった体で帰っていきました。
 
 

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2014年5月23日 (金)

精油の安息香(ベンゾイン)と「安」息香酸「ナ」トリウム「カ」フェイン。

   昨日指圧をした御客様は「アンナカは市の名前かと思った」そうで、私も御客様が服薬中の薬の名前としてアンナカとカルテに書いたことは一度もありません。

  アロマセラピストなら「アンナカ=安息香酸ナトリウムカフェイン」の安息香のところで「おや?」と思ったのではないでしょうか?

  名前が示すように鎮静の香りの安息香が興奮剤の名前に含まれるというのはおかしなものです。

  調べてみると安息香には安息香酸が多く含まれていて、安息香酸ナトリウムは保存料として清涼飲料水などに使われています。

   コーラには安息香酸ナトリウムとカフェインが使われている商品もあり、以前、コーラに習慣性や中毒性があると言われたことがありましたが、アンナカに依存性があるならコーラに依存する人もいるかもしれません。

  カフェインの興奮作用、眠気覚ましのコーヒーの効果を感じている方は多いと思います。

 指圧をしていると痛みで眠れないという方も多くて、睡眠薬で何とか眠っているという方もいらっしゃいます。

  夜眠れなくて苦しんでいる方が多いのに、「覚醒」していたいというのは自ら健康を害しています。

  一日の働きには限界があります。

  さて、昨日指圧をした「アンナカを安中市だと思った」方は30分のウォーキングを日課にして睡眠薬がいらなくなったと喜んでいました。

  「大股で歩く」、「肘を伸ばして後ろに振る」、この2点に注意して歩くことで、足底屈、膝伸展、肘伸展、肩下制、肩甲骨内転の普段の手仕事で使わない筋肉を使うことができます。

  普段使わない筋肉を使って体全体をバランス良く爽快に疲労させて、綿のように眠ればいいのです。

  覚醒剤のヒロポンは「疲労をポンととる」から来た名前だそうです。とんでもないことです。
 
   ロボットのように軍需工場でヒロポンを注射されて働かされた人、ヒロポンで興奮させた体で飛行機で出撃した人、現在の常識では許されないことです。

  人間は動物だから動くことが自然です。日中よく動いて夜は疲れて眠ればいいのです。夜はリラックスする時間です。健康のためには夜に考え事をするのはやめましょう。
 
   夜の考え事は胃腸が働くべき時間に胃腸の働きを阻害し、空っぽの胃を自分の胃液で傷つけていきます。

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2014年5月22日 (木)

無理をしないこと。

 

   今朝のウォーキングは雨上がりの水色の空で空気も爽やかでした。

 薄い蒸気の膜の向う側の太陽はサングラス越しにギラギラと夏の輝きをしていました。

  砂漠のようだった地面が雨で潤って、保湿のお手入れのできた肌を見るようでした。

  爽やかな雨上がりの適温適湿の朝ですが、午後には雷注意報が出ています。洗濯物、布団干しは油断できません。

  午前中は往診があります。

  こういう天気のうちは、低気圧から高気圧に変わって比較すると血行促進されているので状態がいつもよりも良いはずです。

   状態が良い体に「強い刺激はいらない」と考えてください。

  神経のつながっていない他者が余計な刺激をするよりは、環境の好転を体の好転に結びつけて、ただただ気持ちの良い刺激を創作してください。

  硬さとぶつかってもう一つ圧し込むような無理はしないことです。

   無理を承知でぐいぐい要求を突きつけるのは「ゴリ押し」、 御客様を慮る(おもんばかる)ことがセラピーです。

  体は環境の影響を受けています。

  天を受け入れ、天と戦わないこともセラピーです。

  爽やかな今日の午前中は、自分もリラックスして環境に見合ったタッチをしてください。

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2014年5月21日 (水)

生活の中の猫背の原因を施術例からいろいろと。

  40代女性、痩せていて猫背、顔色が悪く、頚から背中がこっていました。

  胃がもたれてあまり食事がすすまないということで、腹直筋が緊張して胃の硬さが手掌に伝わってきます。

 指圧をしながらの会話で、10ℓのジョウロを使って水やりをしていることがわかりました。

 体が細くて腕も細いので10ℓの重さは背中にも負担がかかります。

 猫背姿勢で胃が圧迫されて胃の働きが悪くなっているということがあるようです。

 「水を汲みにいく往復の回数を減らすために10ℓのジョウロを買った」ということですが、この体ではジョウロの水を減らして往復の歩きを増やしたほうが問題の解決になります。

 10ℓのジョウロに水を10ℓ入れなくてもいいわけで、水やりで頑張らずにホースを使ってもいいのです。

  重たいジョウロを持って下を向いて庭の草花に水やりをするので猫背が形状記憶されていきます。

 消防士の放水のようにホースを使って遠くから放物線を描いて水やりをすれば顔を下に向けなくてもいいのです。

  ちょっとした発想の転換が胃の圧迫をなくして体の不調を改善することになります。

  施術中は御客様と会話をしながら何が原因になっていそうかを一緒に考えてください。

  それには適確なデータの分析が必要です。

  体に触りながら原因を絞り込んで答えを引き出すための質問をしていくのも施術のうちです。

  御客様の不安を払拭できるように今体で起きていることをわかりやすく伝えて安心していただくことがセラピーです。

  腹直筋の緊張の多くは虚証の神経性胃炎で、頭でっかちに考え過ぎて体を伸び伸びと動かしていないことのあらわれです。

  御自分で考えているほど「体はそんなに悪くない」ことがほとんどです。

  全身指圧後、おなかも動いて背中も伸び、顔色も良くなりました。

 この一週間で指圧をした御客様の猫背の原因は、長身の男性の久々のパソコン長時間作業、クリーニングで服をたたむ仕事をしている(作業台を広く使って体幹前屈が大きくなります)、赤ちゃんの抱っこ、庭の手入れ(植木ばさみ)、家事などいろいろでした。

  体は物語を連れてくる、その物語を読むのはセラピストです。

  御本人は自分で書いた物語に気づかないか、忘れています。

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2014年5月20日 (火)

本物のぎっくり腰にならないように少しでも全身を伸ばしておく指圧。

 

   50代女性、朝起きたら頭痛がして、しばらくして今度は「ぎっくり腰になりそうな腰痛」が気になって指圧にいらっしゃいました。

 
  昨日は久しぶりにウォーキングをして、今朝はいつもよりも一時間遅く起きたということです。

 朝の頭痛は普段よりもよく寝て血管が緩み過ぎた休日明けの片頭痛だったのでしょう。デパートの北海道展で買ったハッカ精油の香りが効いたそうですから血管収縮に働いて片頭痛が治ったようです。

  座位の触診では昨日お孫さんのお世話もしているということで両肩がこっていました。

  右腸骨稜外側に痛みがあるということなので、仰臥位股関節の屈曲で痛みが再現するかを調べます。

  マットに寝る時には痛みのために何度も動きが止まるようなことはありませんでした。

  膝屈曲で股関節を屈曲しても痛みは出ませんでしたが、膝伸展で下肢をマットに下ろす時に患部の痛みが再現されました。

 腰には小さい傷ができているようです。

 他の関節運動で痛みは出ませんでした。仰臥位下肢の指圧から始めます。

 下肢、頭部顔面、前胸部、腹部は問題ありませんでしたが、両肩上部、右三角筋前部がこっていました。お孫さんの抱っこが原因かもしれません。

  伏臥位の指圧ではよく眠りました。

  弱い刺激の指圧で背部、腰部、殿部、下肢後側と指圧をしていきます。

  右腸骨稜周囲は詰まった感じがありましたが、弱い刺激の指圧で痛みが出ることはありませんでした。

  下肢の坐骨神経の延長部位も特にこっていませんでした。

 全身指圧後、再び仰臥位股関節屈曲をしても痛みは出ませんでしたが、やはり右膝伸展で下肢をマットに下ろす時には痛みが出ました。

  それでも起き上がる動作には時間がかからず、やはり右腰に傷はあるようですが2、3日で治りそうな小さい傷のようです。

 「ぎっくり腰のなりかけ」のうちの指圧は、雑な刺激や無理な関節運動をすれば傷を拡げてしまうことがあります。

  今回はおそらく右腸骨の内側の腸骨筋の小さな傷です。

 傷がすっかり塞がるということはなかなかないわけで、血行促進によって傷を修復するお手伝いをした指圧です。

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2014年5月19日 (月)

「元気」があれば治癒力を活性化させるお手伝いをするだけでいい。まかせる、信じること。

  20代女性、連休に九州へドライブ旅行へ行ってきた脊柱管狭窄症の女性の娘さんです。

  主訴は背部の痛み、昨年8月に出産しているので授乳姿勢の影響が大きいようです。

  別の治療院では背骨が曲がっていると言われたそうですが、そうは診えません。

  座位では左肩が上がり左肩上部と右肩甲下部がこっていて右殿部に体重がかかっています。

  左手で頭を支える授乳姿勢で「そのままでは左に倒れてしまうので脊柱を右側弯させて右殿部で体重を受けとめている」のでしょう。

  伏臥位では背骨は曲がっておらず、骨盤が右に下がっていました。

  「このままだと私みたいになっちゃうから」とお母様に言われて指圧にやってきたそうです。

 細い体で筋肉も細いのですが、ペットボトルの蓋が開けにくいような手指の腱鞘炎はなく、肌もきれいで骨盤も締まっています。

  女性ホルモンが体全体を潤して「元気」が体に満ち溢れています。

  先天の元気もあると思いますが、子育ての充実した生活で後天の元気も毎日更新していそうです。

  お母様から後でうかがった話ですが「大雪の日にカーポートが潰れないようにと屋根の雪下ろしをした」という豪快な娘さんです。

  便秘をしているということでしたが、背部の緊張を緩めるとおなかがグーッと音を立てて動き始めました。

  手足の冷えもなく、細い腕なのに上肢のこりはありませんでした。

  全身指圧後、背部が緩んでバストアップされたので、その後の母乳の出が良くなっていると思います。

  「元気」がある体には、余計な力をぶつける必要はありません。体の良い循環を妨げているストッパーをはずしてあげるだけでいいのです。

  病気を診つける力だけでなく、元気を感じることも大切です。

  元気を感じたら、治癒力を引き出すお手伝いをするだけがいいのです。

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2014年5月18日 (日)

エアリズムは施術の汗の不快感を軽減してくれる優れものです。

  

    昨日もいろいろな方に指圧をしました。


  脊柱管狭窄症の60代女性は前回の指圧の後に「治った」と思ったそうで、連休には秩父札所巡りと、九州と広島のドライブ旅行も無事に行ってきたそうです。

 秩父の山寺の階段も鹿児島の実家のお墓参りも途中で足を止めることなくできたそうですが、指圧をしてみると長距離の車の移動で背中はがっつりとこっていました。

 それでも患部の第4~5腰椎をかばうための上部の背筋のこりが主で、坐骨神経症状が出ていないのは指圧の全身調整による効果があったのだと思います。

  股関節と膝に痛みがなく、おそらく脊柱管の狭窄も軽度だと思いますので、このまま定期的に指圧を受けていただいて、また旅行を楽しんでいただくお手伝いができれば嬉しいことです。

  昨日は遅ればせながら、ユニクロの下着「エアリズム」を着て指圧をしてみました。

  下着は速乾性のものを着ていてユニクロのものもよく着ているのですが、エアリズムは軽くて圧迫感がなく、汗の乾きも他の下着と比べて優れものでした。

 体に力を入れないように指圧をしていても、腋窩から手指、鼡径部から足と血流が良くなるので、どうしても腋と鼡径部に汗をかきます。

  普段なら時間があればすぐに下着を着替えるのですが、昨日は施術後の汗の不快感が半減して、タオルで拭くだけで大丈夫でした。

  エアリズムは着た感じが涼しいと思っていましたが、思った以上に速乾性に優れていました。

 汗の不快感は快刺激を創作するセラピストの感覚を邪魔します。

  また、嫌な気持ちを我慢していると疲労が早まります。

  エアリズム、試してみる価値があります。お薦めです。

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2014年5月17日 (土)

「髀関」(胃経 大腿前側1点目のツボ)の取り方を考えてみましょう。

  大腿の付け根の前側にある胃経のツボ「髀関(ひかん)」の取り方を考えてみましょう。

 「髀」は大腿の意味で、「髀+関」で股関節を指し、「髀関」は股関節に効くツボであることを意味しています。

 取穴部位は「上前腸骨棘下方で縫工筋と大腿筋膜張筋の間の陥凹部に取る」とされています。

  縫工筋と大腿筋膜張筋の間には下前腸骨棘に起始する大腿直筋があります。

  ということは、「髀関をとらえたという感覚」は、「縫工筋と大腿筋膜張筋と大腿直筋の3つの筋肉に当たるような刺激」です。

  縫工筋は、膝を曲げて立ててから外側に倒すあぐらをかく時の「股関節屈曲と外旋」に働き、その時に大腿の付け根で硬くなる筋肉が縫工筋です。

  髀関をとらえるために、まず膝を立ててから外側に倒して骨盤前側の上前腸骨棘に起始する縫工筋を大腿の付け根で確認します。

  縫工筋の外側が陥凹部でその外側に大腿筋膜張筋があります。

  股関節の外転に働く大腿筋膜張筋は、縫工筋から母指一つ分くらい外にずらして圧したほうがツーンと響く感じがわかります。

  縫工筋と大腿筋膜張筋の間に大腿直筋があり「髀関」がありますから、母指指紋部の先端が縫工筋に当たり、母指指紋部の関節付近が大腿筋膜張筋に当たるように、指紋部を広く使って指先が斜め上を向くようにしてツボをとらえてみましょう。
 

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2014年5月16日 (金)

70代女性、眠れない原因は膝痛による運動不足。

  70代女性、月に一回指圧をしている御得意様、主訴は眠れないことです。

  眠れないといっても「寝つきが悪い、寝てもすぐに目が覚めてしまう」ということのようです。

  両腕を使う植木バサミで庭の手入れをして疲れたということですが、座位の触診で肩も背中もそれほどこっていません。

  気になったのは歩く時に左膝を軽く曲げて足を引きずるように歩いていたことです。

  4年ほど前に両膝の変形性膝関節症の軟骨を削る手術をしています。

  仰臥位で下肢から指圧をしていきます。

   膝を速く深く屈曲させたり、股関節を内転させて膝の内側に負担をかけるような膝の伸展をさせると両膝に痛みが出ることはわかっているので、今回の指圧では下肢の関節運動はいつもよりもさらに小さく行いました。

 この指圧のポイントは背部の交感神経支配領域があまり緊張していないことと、膝の痛みによる運動不足です。

  いつもなら下肢の指圧の後に、膝の屈曲+股関節の屈曲+内旋・外旋、下肢伸展挙上牽引をゆっくりですがしっかり行いますが、今回は膝を伸ばしきらず、股関節をほとんど屈曲させずに、下肢後側をマットからあまり上げずに、股関節の内旋・外旋や下肢伸展牽引を行いました。

  「痛みを与えないこと」を重視しました。

  膝の関節可動域は下肢の指圧だけでも拡がります。

  いつものように「こんな話をするのはセンセイにだけ」というお話をうかがいながら、デトックスをしていきます。

  伏臥位の指圧も終わり、最後にもう一度、あまり下肢を持ち下ずに下肢伸展牽引を股関節を少し外転させた形で行って施術を終えました。

  立ち上がって歩いた時の両膝は来た時と比べる伸びるようになって、左足を引きずるような歩き方もしなくなりました。

  今回は大腿四頭筋のエクササイズもしませんでした。

  下肢伸展挙上で自分の下肢の重さを負荷として大腿四頭筋を鍛える代わりに、大腿の指圧を重視しました。

  「何となく」、今日は苦行をさせたくない感じがしました。

  大きなキャベツ2玉と大量の玉ねぎをいただきました。

  玉ねぎの硫化アリルのにおいには安眠効果があると言われていますが「分けてくれるほど玉ねぎがあっても眠れないんですね」と申し上げると「全然効かない」と笑っていました。

  変形性膝関節症の手術をしても、若いころのように真っ直ぐに膝を伸ばして立てたり、深く膝を曲げることができる人はほとんどいません。

 軽度屈曲で膝を使ううちに、また新たな膝関節の変形が生まれて膝痛を抱えている方もいらっしゃいます。

  保存的な治療で再手術をしないですむように、ちょっと伸ばす、リラックスしていただく、それで玉ねぎよりは眠れるようになります。

  若い頃ほどの日中の運動量がなくなると肉体と精神の疲労感がアンバランスになって床に入ってからも不安について考えるなど、頭でっかちでネガティブな生活になりがちです。

  玉ねぎのにおいや薬よりも、運動しにくい体に運動させるように指圧・マッサージをしながら「話をすること」「安心を得ること」で交感神経の緊張から解放される方がいらっしゃいます。

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2014年5月15日 (木)

のぼせを発散させるにはテンポの速いタッチ、熱中症予防には運動させるタッチをする。

  ホームセンターの園芸コーナーには暑さに強いサンパチェンスが大鉢で売られていました。

  PM.2.5を吸収し浄化するサンパチェンスは去年以上に量産されるようになったようです。

  昨日は日中の気温が30℃を超えた地域が多く、今朝は熱中症での救急搬送がニュースになっていました。

 熱中症の予防には30分のウォーキングを習慣にして汗をかける体にしておくことが良いとされています。

 しかし、寝たきりの方など、少し息が上がるくらいに心拍数を上げる30分のウオーキングができない方もいます。

  その代りになるのが指圧・マッサージです。

  使っていない筋肉を収縮させて、ウォーキングの代わりになるようにするためには、癒し系のゆったりまったりしたタッチをしてはいけません。

 弱い筋肉のテンションを上げていくわけですから、「弱い刺激」で「速いテンポ」で、ポンポンとリズム良く施術をします。

 下半身の施術はもちろん、熱中症の予防、頭部顔面ののぼせを発散させるために「頚から上の施術」が必要です。

  1秒圧の指圧でも、指圧点から四方に血行促進されていきますから、頚から上の指圧は「求心性」の施術を大まかに考えておけば、こもった熱は発散され、血行が促進されて、「運動したのと同じ効果」を発揮します。

  使わない筋肉は弱いわけですから、少しずつ鍛えていくつもりで弱い刺激の速いテンポのタッチを行い、同じ部位に長過ぎる施術はしないということも大切です。

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2014年5月14日 (水)

肩甲間部・胸部から頭部の詰まった感じ、体幹の右回旋、下半身の使わな過ぎ。

 電話を受けた時からそんな感じがしていたのですが、マッサージをしている女性が指圧を受けに来てくれました。

 主訴は右殿部と右肩甲間部の痛みで、胸から上が詰まった感じがするということです。

 右肩甲間部を指で示す時の肩甲骨の柔らかい動きが後ろ合掌をするヨガの先生かと思ったくらいだったので、全体的にはしなやかな体をしています。

 背中を打ったことがあるそうで、右肩甲間部には挫傷の痕が残っているだろうとは思いますが、動きを見る限りそれが大きな障害にはなっていないようです。

 気になったのは座位で体幹が右に回旋していること、腰椎の後弯、骨盤の右側が下がっていること、下半身のむくみ、手首の硬さです。

 これらは一つのことに原因がありそうなので解説していきます。

 伏臥位の指圧では右肩甲間部から腰まで脊柱起立筋がこっています。

 右殿部の指圧では仙骨、仙腸関節に問題はなく、中殿筋の指圧が気持ちいいということなのでこの部位に問題があるとは思えません。

 体幹の右回旋による腰部からの神経の刺激が右殿部の痛みとなっていそうで、骨盤が右に下がっているのは右足体重が常で、座位では右坐骨に体重をかけているのでしょう。

 リフレクソロジーで指の関節を使って圧しているということで、「右肘を曲げて脇腹につけ、右手関節を掌屈させて指節関節で低い位置の足底を強く圧そうとする時に体幹を右回旋させてから前屈させているので右脊柱起立筋が緊張し、腰椎後弯の癖がついているのではないか」と思います。

 ボクサーが強いパンチを打とうとする時と似ています。

 そして左はあまり使わず利き腕の右を使うことが多いので右の緊張が強くなっているのでしょう。

 関節で圧していると必ず変形しますから、左右の母指指紋部を均等に使うことがこの体の抱えてる問題を解決する方法です。
 
 肘を曲げて肘を脇腹につけて指の関節で圧すと体の正中線を指圧点に向けにくく、圧す手の側に体が開きます。つまり右手関節で圧せば体幹は右に回旋して体重移動が甘くなります。強く圧しているつもりでも大して圧は入らず、やがて指の関節を変形させることになります。

 母指指紋部を自分の体幹正中線の延長線上で足底の指圧点に密着させて、肘伸展で御客様の足の背屈→底屈の関節運動を利用して圧せば体幹からの体重移動を逃がさずにしっかりと圧すことができます。

 緊張した背部の筋肉は弱い刺激の指圧で緩め、あまり使っていない下半身にはテンポの速い1秒圧の指圧で筋肉を目覚めさせていきます。

 指圧後、体幹の右回旋と腰椎の後弯は改善されました。

 手が温かくて、体がしなやかなことはセラピストとしては体から薬を出せるに等しい長所ですから、さらに良くするために手関節のストレッチと下半身を目覚めさせる叩打法のアドバイスをさせていただきました

 セラピーの叩打法は「必ず空気が抜ける音がすること」、「最初に半拍休符が入るンタンタンタンタのスカのリズムでできるだけ接触を短くする(タンタンタンタンではない!)」、是非上手にできるように練習してください。
 

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2014年5月13日 (火)

指圧中、最近旦那様の車の運転に不注意が多くなったことの相談を受けました。

 御得意様の60代女性、指圧は肩と腰のこりの定期点検です。

 
 指圧中、最近旦那様が車をバックさせていて電柱にぶつけた話になりました。

 信号が青になっても発進が遅れたり、交差点で左折をする時に右から車が来ているのに強引に曲がってしまうなど、車の運転が上手だった旦那様に不注意が目立つようになって一緒に車に乗っているとハラハラすることが多くなったそうです。

 また、車の運転が好きだった旦那様が車で遠出をするのを嫌がるようになったのも最近のことのようです。

 橋本病(甲状腺機能低下症)があってチラージンを服用しているそうですから治療はしていても意欲低下の傾向はありそうです。

 70代という年齢から認知症の始まりではないかと旦那様のことを心配しているようですが、経過観察中の白内障があるということなので、視力や視野に問題がありそうだと私は感じました。

 白内障が進行してくもりガラス越しのような景色を見ているのかもしれないですし、信号に気づくのが遅れるのは視野が狭くなる緑内障や眼瞼下垂ということもあるかもしれません。

 いろいろとお話をうかがうと、年齢的に男性更年期というよりは鬱の傾向もありそうな気がします。

 「まず眼科に行くように勧めてみてはいかがですか」と申しあげると、旦那様はしばらく眼科に行っていなかったようなのでどうやらそれが心に落ちるアドバイスになったようです。

 主婦は連休中休めるわけではありません。

 指圧の時間は数少ない自分だけのリラックスの時間です。

 その最中に出てきたふとした「心に引っかかっていること」、それにいくつかの進む道を一緒に考えることもセラピーです。

 選ぶのは御客様ですから、決めつけたり、圧しつけるのではなく、思いつく事実の可能性や選択肢を施術をしながら考えるセラピストであってください。

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指圧中、最近旦那様の車の運転の不注意が多くなったことの相談を受けました。

 

御得意様の60代女性、指圧は肩と腰のこりの定期点検です。

 指圧中、最近旦那様が車をバックさせていて電柱にぶつけた話になりました。
 信号が青になっても発進が遅れたり、交差点で左折をする時に右から車が来ているのに強引に曲がってしまうなど、車の運転が上手だった旦那様に不注意が目立つようになって一緒に車に乗っているとハラハラすることが多くなったそうです。
 また、車の運転が好きだった旦那様が車で遠出をするのを嫌がるようになったのも最近のことのようです。
 橋本病(甲状腺機能低下症)があってチラージンを服用しているそうですから治療はしていても意欲低下の傾向はありそうです。
 70代という年齢から認知症の始まりではないかと旦那様のことを心配しているようですが、経過観察中の白内障があるということなので、視力や視野に問題がありそうだと私は感じました。
 白内障が進行してくもりガラス越しのような景色を見ているのかもしれないですし、信号に気づくのが遅れるのは視野が狭くなる緑内障や眼瞼下垂ということもあるかもしれません。
 いろいろとお話をうかがうと、年齢的に男性更年期というよりは鬱の傾向もありそうな気がします。
 「まず眼科に行くように勧めてみてはいかがですか」と申しあげると、旦那様はしばらく眼科に行っていなかったようなのでどうやらそれが心に落ちるアドバイスになったようです。
 主婦は連休中休めるわけではありません。
 指圧の時間は数少ない自分だけのリラックスの時間です。
 その最中に出てくるふとした「心に引っかかっていること」、それにいくつかの進む道を一緒に考えることもセラピーです。
 選ぶのは御客様ですから、決めつけたり、圧しつけるのではなく、思いつく事実の可能性や選択肢を施術をしながら考えるセラピストであってください。

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2014年5月12日 (月)

健康雑誌の記事「小股歩き」、足趾に体重を乗せるエクササイズとだけ考えれば「あり」ですが…。

  昨日書店で健康関連の本をチェックしていたら健康雑誌の「小股歩き」という見出しに目が止まりました。


  「大股で速く歩く」という健康常識に対抗しての「小股歩き」ということなのだと思いますが、足趾に体重を乗せるエクササイズと考えれば「あり」、大股でも足趾に体重を乗せる歩きができれば全く必要ありません。

  小股歩きは股関節を開かずに両膝をつけて歩き、体幹の後ろで足趾に体重を乗せることを目的とします。
 
  膝軽度屈曲で爪先立つことになりますから、ヒラメ筋、長母趾屈筋、長趾屈筋のエクササイズにはなります。

  しかしふくらはぎの腓腹筋や下腿前側の筋肉のエクササイズにはなりにくく、大腿四頭筋も使いません。

  両膝をつけることで大腿内転筋群を使うことはできそうですが、その記事を読んだ直後に忘れないうちに書店で小股歩きを試してみて、「これは人前ではできない歩き方だ」と思いました。

  今朝も私はこれから大股の速歩きで後ろの歩幅を大きくとって、爪先に乗り上げるように歩いてきます。

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2014年5月11日 (日)

指圧のファーストタッチで手根部が上がり過ぎていないですか?

  昨日、デイサービスで高齢者のマッサージをしている男性の指圧の手の構え、姿勢をチェックさせていただいて、気づいたことを記しておきます。

  セラピーのタッチをするなら是非注意してください。

  指圧の手の形で、「手指が被術者の皮膚へ着地をする時から手根部が上がり過ぎていると、当たりが強くなってしまいます。」

  苦手の指をしていて指紋部を広く当てにくい人の手根部が上がり過ぎていると、鋭角な圧刺激が強く入って、いきなり数kgの圧刺激から急増圧で圧し込んでしまうことがあります。

  それでは御客様の体は引いてしまいます。リラックスできません。

  限りなくゼロに近いふわりとした指の着地をするには手根部をできるだけ皮膚に近づけておきます。
 
  四指の指紋部を皮膚に密着させて皮膚をとらえたままわずかに母指の方向に引くことで手根部は少し上がり、母指指紋部に徐々に体重移動していくことで自然に手根部は上がっていきます。

  手指も手首も柔らかく使ってください。

  四指の間に隙間があると圧を逃がしていることになります。

  マッサージ屋さんの看板を見ても多くは間違っているのですが、手根部が上がっていて四指の間に隙間がある構えは「圧が入る形と圧が逃げる形が混在している」ので、正しいタッチセラピストの技術を掲げる看板としてはいかがなものかと思います。

  もう一つそのマッサージをしている方で気になったことは、彼には右足底内側と左膝と右肩(肩甲挙筋)に痛みがあったのですが、これは指圧をする時に「右肩を上げて御客様の体に乗り上げる形で右肩からの重さを右母指に落とし込んでいる」ことが原因なのではないかと思いました。

  その時に右足底内側と左膝にはガクンという衝撃がかかっているのでしょう。おそらく伏臥位で左背部を指圧する時にはそんな感じだと思います。

  デイサービスのマッサージもしていますから、そのままでは強過ぎる圧刺激を和らげるために、右足底内側や左膝に衝撃を吸収しているということもありそうです。

  強い圧を和らげるためにセラピストが自身の体を緊張させて刺激を吸収しているとすれば、無駄な力のためにさらに余計な力を使う疲れる施術をしています。

  体のどこにも力を入れずにゼロから自在に圧を漸増してまた漸減していくのがセラピーのタッチです。

  肩からの体重移動ではなく、体幹からの体重移動をするにはもっと上肢の力を抜く必要があります。

  腕が太くなり過ぎるようなら上肢の力が入り過ぎています。注意して腕の太さを観察してみてください。

  彼は考え方がセラピーの本質をついていて素晴らしいセラピストになれるだろうと私は思うのですが、頭で感じていることを技術に反映させることは難しいことですし、彼のタッチを見て「指圧は難しいんだなぁ」とあらためて思いました。

  力が抜けるまで5年かかるか、10年かかるか、簡単ではありませんが、続けていけば今の自分のタッチはまだまだだということが後ではっきりとわかると思います。
 
 

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2014年5月10日 (土)

昨夜の「キンスマ」、ふくらはぎもをもむ、合谷の指圧で血圧が下がる。それはそうなのですが、もう少し考えてみると…。

  昨夜のTBSテレビ「キンスマ」では、ふくらはぎをもむことや合谷の指圧で血圧が下がるということを紹介していました。

 
  末梢の指圧・マッサージで血行が促進されて血圧が下がるというのは毎日の指圧の症例からも確かにその通りです。

  特に血圧が高い方や緊張の強い方では効果がはっきりとあらわれます。

  気になったのは合谷を5分間強めに圧し続けるということやその圧し方の角度、そして1点や1部位の刺激よりも全身性のほうが効果があるということには言及されていないこと、さらに実験の内容を知らせていないグループと知らせているグループ、血圧の高い人や低い人を混ぜた検証ではなかったということです。

  先日、日本指圧学校から「頭部への指圧刺激が瞳孔直径・脈拍数・血圧に及ぼす効果」という研究発表が届きました。

  「頭部への指圧刺激が副交感神経を優位にして瞳孔は縮瞳し、脈拍と血圧は下がる」ということを検証することが目的の実験です。

  20才から46才の健常成人が被験者ですから、結果を見るとキンスマの高血圧の方たちほどの血圧の低下は見られなかったようです。

  この実験では指圧刺激をした被験者である「刺激群」の体の変化と、9分間安静にしただけで体の変化を測定する「無刺激群」の体の変化を測定しています。

  刺激群で大きな変化がなかったわけですから、無刺激群では特に変化はありませんでした。

  このように「地道な検証はテレビ的ではない」ものです。

  理論では導き出されるはずでも、「これだけやればOK!」などと言い切れる結果が出なかったりするものです。

  あの圧し方で合谷を5分間圧し続けなくても血圧は下がります。
 
  セラピーのタッチとしてはあの圧し方では違います。

  テレビ的な、雑誌の見出し的なやり方は、適量刺激を超えていることがあります。

  科学的な検証は地味で、飛びつきたくなるようなセンセーショナルな見出しをつけにくいものです。

 

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2014年5月 9日 (金)

40代女性、左側頚部、左腰の痛み、ふくらはぎがつる、むち打ち後遺症。

  40代女性、10年前に交通事故でむち打ち症になり、その後、左側頚部の痛み、左腰痛、左片頭痛があって、ふくらはぎがつることもあるそうです。

  ヒノキの花粉症があり、抗アレルギー薬を飲んでいて、マスクをしています。

  脈は1分間に84、右に比べて左の脈が弱く、肌は汗をかいています。
  御得意様の紹介で遠くからいらっしゃたので、期待もあって緊張しているようです。

  むち打ちの後は頚を動かさないように背部を緊張させていたのでしょう、背中は80代の円背の女性のように胸椎が後弯しています。

  座位の触診では左頚部から腰部の緊張が右に比べて強く、下半身はむくんでいて特に左殿部以下がたぷたぷしています。

  上半身の緊張、下半身のむくみ、利き腕の右と比べて左半身の使わな過ぎが診えてきます。

  伏臥位から指圧を始め、頚部には弱い刺激で状態を確かめながら指圧し、胸椎の後弯も弱い刺激で緩めていきます。

  左中殿筋の指圧では痛みがあり、腰痛をかばう姿勢で左股関節を常に外転させていることが推測できます。

  坐骨神経に沿った下肢後側の指圧で痛みはありませんでしたが、足趾が丸まっていて、足がつる原因は足趾に体重をかけて爪先立ちをしていないので下腿三頭筋が使われていないからだとわかります。

  足もむくんでいて、足底、足背、内踝、外踝のむくみ加減は今年施術した方の中で一番です。

  仰臥位左三角胸筋溝の指圧ではギシギシと音がして、利き腕ではない左肩は固定されてストレッチ不足は明らかです。

  花粉症があるので頭部顔面の指圧にも時間をかけました。

  おなかには問題なく、仰臥位下肢の指圧からおなかは動き始めていました。

  指圧前、指圧後にトイレに行き、ズボンがゆるゆるになりました。

  胸椎の後弯が改善されるとバストアップし、鼻水が止まり、鼻づまりが解消されました。

  むち打ちの後遺症により様々な症状に悩まされてきたようですが、体全体を気持ち良い刺激で緩めたことで、芯からリラックスできたようです。

  おそらく帰りにもトイレに行きたくなったり眠くなることがあるので車の運転に注意してくださいと申し上げて指圧を終えました。

  仰臥位で背中を反らすマッケンジー体操、後ろに大きく歩幅をとって爪先に体重をかけて歩くことを覚えていただいたので、体はもっと締まってくるはずです。

  むち打ち症の後遺症では頚に指圧ができない方もいますが、この御客様には全身に指圧ができました。

  体のサビを落とすように全身の指圧ができたことで、むち打ち後遺症は緩和されていくはずです。
 

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2014年5月 8日 (木)

「華佗夾脊」、胸椎~腰椎の棘突起を挟む34のツボ。

  「華佗夾脊」についての質問をいただきましたのでお答えします。

  華佗は漢の時代の医師で、薬学、鍼灸、養生法に優れ、「五禽戯(虎、鹿、熊、猿、鳥の動きをまねた体操法)」を創作した導引の元祖とされ、『三国志』に登場する曹操の典医であったと伝えられています。

  華佗が用いたとされるツボが「華佗夾脊」で、「夾」には両脇から中のものを挟むという意味があり、胸椎から腰椎までの17個の棘突起を両脇から挟む位置にある34のツボが「華佗夾脊」です。

  華佗夾脊は棘筋を圧すことになる奇穴で、私は指圧で意識したことはありません。

  基本指圧では棘筋の指圧を考えていません。

  膀胱経の正穴をとらえた最長筋の指圧で棘筋まで緩めるのが指圧の王道だと私は考えています。

  何よりも「気持ちがいいこと」「安全であること」がセラピーのタッチです。

  国家資格を持つ施術者以外にもマッサージ類似行為が許されているのは、職業選択の自由を尊重した裁判の判決があるからで、そこには「有資格者並の健康被害を起こさないための知識と技術」が求められています。

  「際のツボ圧し」に特効を求める前に、自分の技術を磨いて、セラピーの本質をつかんでください。

  セラピーのタッチは御客様が余裕をもって受け入れられるものでなければいけません。

  ギリギリを選択するのではなく、選択肢が二つあれば、物足りない方を選んでください。

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2014年5月 7日 (水)

後頭骨下部から仙骨までの脊柱の手掌圧には背筋の起始を刺激するという意味もある。

  「後頭骨下部から仙骨までの脊柱の手掌圧」の目的は一つではありません。

  施術の始めに脊柱棘突起に手掌圧をするのには、「脊柱の歪みを診る」という意味があります。

  また伏臥位の指圧の最後には「脊柱横突起調整法」「脊柱棘突起調整法」としての手掌圧と、「脊髄神経刺激法」としての脊柱の撫で下ろしがあります。

  さらに脊柱の手掌圧の目的には「背筋の起始の刺激」があります。

  浅背筋である「僧帽筋、肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋、広背筋」は、後頭骨から仙骨までの脊柱に起始します。

  僧帽筋と広背筋は浅背筋の中でも表層にありますから、深く圧し込む必要はありません。

  深背筋も脊柱に起始し、呼吸の際に肋骨を上下させる上後鋸筋と下後鋸筋の下に頭板状筋、頚板状筋、脊柱起立筋、横突棘筋があります。
 
  棘突起に起始する筋肉が多いので、起始から指圧をしていくとすれば棘突起に母指を当てていくことになりますが、「指圧は基本的に骨を圧しません」。

  脊柱にある背筋の起始の刺激は手掌圧でいいのです。

  拙い指力の圧迫法で棘突起を押し込めば神経を傷つけてしまうことがあります。頚椎の刺激は特に注意が必要です。

  僧帽筋は表層にありますから、僧帽筋の肩こりであれば指力で圧し込むのではなく、後頭部から頚椎の起始部への軽い手掌圧の後に、停止部の鎖骨外側3分の1、肩甲棘、肩峰を手掌で圧し下げるくらいでもいいのです。

  背筋を筋肉の走行に沿って停止まで丁寧に刺激することは意味のある施術ですが、起始の多くは脊柱棘突起にあるので、背筋の起始の刺激は後頭骨から仙骨までの手掌圧にまとめることができます。

  脊柱の手掌圧を起始の刺激とした後に、例えば肩甲間部の5点を指圧で3回圧すことの意味は、1回目は表層、2回目、3回目と徐々に深層の筋肉まで圧刺激を浸透させていくということにあります。
 

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2014年5月 6日 (火)

しんちゃん生後9ヶ月と一緒におかあさんの腰痛の指圧。

  去年の今頃はまだお母さんのおなかの中にいたしんちゃんが腰痛のお母さんの指圧についてきてくれました。

  生後9ヶ月のしんちゃんは寝返りがうてるようになりました。

  しんちゃんのために広くしているわけではないマットですが、お母さんのとなりに大の字に陣取ったしんちゃんのお邪魔にならないように指圧が始まります。

  妊娠2ヶ月から始まった早いつわりで、おなかにいたしんちゃんは何度もここに来ていました。

  指圧の途中、しんちゃんからのリクエストでおっぱいタイムがあり、私は締め出されてしばらくぼうっとしていました。

  お母さんがトイレに行っている間はしんちゃんのマッサージです。

  仰向けのしんちゃんの左右の股関節を動かして「走ってる、走ってる」と言うと、しんちゃんはニコッとします、もっとやれと目で合図します。

  やがてしんちゃんはマットの中央で寝てしまい、お母さんと私は端っこのほうで指圧をします。

  おばあちゃんがついてきてくれた時もありましたが、私はこれでいいと思っています。

  いつからか私の指圧に形はなくなりました。

  亡くなっていった方々や贔屓にしてくださる方々の要求が私の施術となりました。

  その時その場所のライブ感の中で命の要求に応えようとすることが私の指圧です。

  体重が10kgを超えたしんちゃんからも、お母さんのリラックスはこれにあるのだと教えられました。

  のんびりと指圧が終わり、腰痛はかなり改善できましたが、しんちゃんを抱き上げるお母さんの腰がまたスタートラインに立つ姿を見ました。
 

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2014年5月 5日 (月)

60代女性、右肩こり、脊柱の左側弯。

  今朝5時18分の地震は横揺れがあって持続も長く、東日本大震災の揺れ方に似ていました。

 震度は最大でも千代田区で5弱だということで、私の家の揺れは震度4くらいのようでした。警告のような地震が起きるたびに、大地震への備えは緩められないのだと考えさせられます。
 
  60代女性、初めての方に指圧をしました。主訴は右肩こりです。
 
  カーブスに通っていて、水中ウォーキングもしているとのことですが、下半身はたるんでいます。
 
  そのカーブスはわが町にできたマシーンが8種類の店舗と違い12種類のマシーンを備えているそうですが、運動の強度を自分で加減してししまうということもあるでしょうし、何よりも女性の下半身の引き締めは難しいということなのだと思います。
 
  座位の姿勢は脊柱が左に側弯していて、右肩が上がっています。体の左右のバランスが取れていないことも、下半身を引き締めにくい原因なのでしょう。
  御得意様の紹介で、「是非行ったほうがいい」と前から言われていたそうで、緊張していたのか脈拍は1分間に108でした。
  伏臥位背部の指圧で脊柱の左側弯を矯正していくと、伏臥位の終わりには体温が上がって全身から汗をかいていました。脈は84に下がりました。
 
  仰臥位下肢の指圧で消化管が動き始めおなかが鳴ります。いつの間にか寝息が聞こえてきました。
  全身指圧後、脊柱の左側弯が矯正されて右肩が下がりました。肩こりも緩んでいます。
  マッサージにかかったことがないそうで初めての指圧でしたが、今後相当体の状態が悪くなっても私のタッチが効きそうです。
  体が歪んでいれば、代謝が悪く痩せにくいということがあります。
   全身を調整する施術を受けると代謝が良くなります。評判の良いセラピストを薦められたら、勇気を出して施術を受けてみてください。体が良く変われば人生観が変わることさえあると思います。

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2014年5月 4日 (日)

60代女性、滲出性中耳炎の難聴を指圧で改善できた症例。

  60代女性、主訴は耳が聴こえにくいことです。

    「痛みのない中耳炎」ということですから滲出性中耳炎と診断されているのでしょう。
 
    自宅近くの耳鼻科の診療所で治療を受けて1ヶ月たっても治らないので昨日は大きな病院を受診して「診療所の治療は正しい」と言われてきたそうで、その翌日に今度は指圧ですから、だいぶ焦っているようです。
 
    問診で、中耳炎の前に風邪を引いていてそれは海外旅行の直後だったということがわかりました。
 
 疲れ、風邪のウイルス、飛行機の中で起こる耳管狭窄のツーンとした耳の詰まりなど、難聴に結びつきそうなストーリーが想像できます。
 
  座位で胸椎の後弯は骨粗鬆症のありそうな大きなカーブを描いています。
 
  坐骨神経痛の症状に度々悩まされていて、整形外科で脊柱管狭窄症と診断されただろう診察の場面を説明してくれるのですが、本人は病名がよくわかっていないようです。
 
  猫背が楽、背中を反らせると痛い、そして仰臥位でバンザイをしたので、背中の加齢的な変形からも脊柱管狭窄症で間違いはないと思います。
 
  御自分では「ひどい肩こり」とのことですが、肩のこりはそれほどでもなく、問題は胸椎の後弯で緊張した背中と運動不足でむくんだ下半身です。
 
  咽頭炎、扁桃炎の薬と滲出性中耳炎の薬、降圧薬を服用中で熱はありません。
 
  伏臥位から指圧を始め、背部の緊張には弱い圧で緩め、下半身のむくみにはテンポの速い指圧で血行促進していきます。
 
  伏臥位の指圧が終わる頃には、血流が良くなって体温が上がり、汗をかいていました。
 
  仰臥位頭部の指圧では、耳の周囲に漸増漸減圧の指圧だけではなく深部に届かせる振動圧を加えて耳管狭窄を開放していくイメージで指圧をしました。
 
  全身指圧後、「自分の声が頭のテッペンから聞こえる」と言っていたのが嘘のように、耳がよく聴こえるようになったそうです。
 
  耳管狭窄による難聴が主訴で痛みのないこの滲出性中耳炎には、耳の周囲の振動圧と漸増漸減圧によって、狭窄した耳管を漸減圧に引きつけて拡げることができたようです。
 
  高血圧もありますから、加齢による難聴も起こりやすい年齢ではあります。
 
  「難聴はなかなか治りにくい」と最初にお話ししてあったのですが、1回の指圧で耳の聴こえが良くなった症例です。
 
  指圧中、会話は全て聴き取れていたようなので、滲出性中耳炎の難聴は高齢者の難聴のように治りにくいものではないようです。
 
  指圧後に胸椎後弯も改善されましたから、背部の血行促進も難聴の改善に貢献しているはずです。
 
  伏臥位で上半身を起こすマッケンジー体操を覚えていただいたので、痛みの出ない範囲で続けていけば、脊柱管狭窄症も悪化しないのではないかと思います。

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2014年5月 3日 (土)

30代女性、左殿部の痛み。

  30代女性、主訴は左殿部の痛みです。

  体のだるさと、前額部の締め付けられるような頭痛も続いています。
 
   近所の接骨院で電気治療とマッサージを受けた翌日に起き上がれなくなるほどダメージを受けたということで指圧にいらっしゃいました。
 
   接骨院で受けた施術は適量刺激を超えていて揉み返しになったようです。
 
   丸椅子に座ることが苦痛ではなさそうなので、座位になれないようなぎっくり腰ではありません。
 
   右肩上部と右側頚部、左右の腰がこっていて、お尻は外側に膨張した感じで下半身がむくんでいます。
 
   仙骨、仙腸関節を圧して痛みはありませんが、左腸骨上の大殿筋、中殿筋を圧して痛みがあります。
 
   下着を履く時に痛みが出るということですから、股関節屈曲(大腿挙上)の働きをする腸腰筋の傷も考えに入れて指圧を始めます。
 
   伏臥位の指圧では後頭部から殿部までは弱い刺激の指圧をしていきます。こりには弱い刺激です。
 
  左殿部の指圧では中殿筋、大殿筋の広い範囲で痛みが出ました。
 
   運動不足で骨盤周囲の筋肉が緩んで腸骨が開き気味に見えます。中殿筋、大殿筋に痛みのある左腸骨には手掌を広く当てて閉じる方向に振動圧をかけます。
 
   下肢のむくみにはテンポの速い1秒圧の指圧で血行を促進し、たるんだ下肢を目覚めさせていきます。
 
   伏臥位仕上げの手掌圧では、右肩甲間部に軽く触れた時、頚椎下部~胸椎上部でポキッと音がしました。
 
    この関節腔で空気がはじける音は、仰臥位の左手関節掌側、左三角胸筋溝でも起こりました。
 
   猫背・手仕事で頭の重さが首から背中にかかり、左上肢が固定されて、ストレッチ不足だったことが頭痛の原因のようです。

   伏臥位で左股関節伸展挙上をすると主訴の痛み再現されました。

  左腸腰筋の伸展痛も、左大殿筋の収縮痛もこの時点ではありそうです。
 
   右股関節伸展挙上では左の主訴の部位に響きました。これは腸腰筋の挫傷でよくあることです。
 
   指圧前にトイレに行き、伏臥位の終わりでトイレに行き、指圧が終わってトイレに行きました。
 
   体のだるさの原因がむくみであることは明らかです。

 仕上げの仰臥位股関節屈曲のストレッチで、1回目は痛みが出ましたが、2回目は痛みが出ませんでした。
 
   立位股関節屈曲(大腿挙上)を膝を曲げてベッドに足底をのせるようにしていただいて痛みは出ませんでした。
 
   体幹の前屈でも痛みはなく、腸腰筋がストレッチされたことで下着を履く動作で痛みは出なくなったようです。
 
   そして座位で大腿骨大転子斜め上3cmの大殿筋を圧すと主訴の痛みが再現されました。
 
    激しい運動をしてもいないし、ぶつけたこともないようなのですが…。
 
   指圧後ズボンはゆるくなり、テンポの速い指圧で目覚めた下半身の血行はいい感じに促進されました。
 
   おそらく左腸腰筋にも小さな傷はあって硬く収縮していたのだと思います。
 
   左の大殿筋と腸腰筋を比較すると、座位で左殿部に体重がかかり続けて大殿筋の傷が主訴ではないかと考えた指圧です。
 

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2014年5月 2日 (金)

昨日のアロマ指圧講座、腰痛、坐骨神経痛。

  昨日の飯能 生活の木ハーバルライフカレッジのアロマ指圧講座は「腰痛、坐骨神経痛」がテーマでした。

  腰痛の原因を大まかに見分ける方法は、立位で体幹の前屈と後屈をしていただいて、前屈で痛みが出る腰痛は腸腰筋の挫傷や椎間板ヘルニア、後屈で痛みが出る腰痛は脊柱起立筋の挫傷や脊柱管狭窄症と判断することができます。

 ぎっくり腰(急性の強い痛みを伴う腰痛)では、仰臥位膝屈曲で股関節を屈曲させていく途中で痛みがあり、それを戻す時にも痛みが出ます。

  第4腰神経から第3仙骨神経が束になって梨状筋を貫いて坐骨の下から下肢後側を下行する坐骨神経に沿って痛みが走るようなら坐骨神経痛です。

  坐骨神経痛の症状は神経の圧迫があれば椎間板ヘルニアでも脊柱管狭窄症でも起こります。

   腰痛の指圧をする時に大切なことは、原因は何であっても「できるだけ痛みを出さずに血行促進をする」ということです。

  「 弱い圧の持続で」伏臥位の腰から脊柱腹側の腸腰筋に圧を届けるということをイメージして腰部、骨盤部を指圧していきます。
 
  伏臥位下肢伸展挙上の腸腰筋のストレッチは痛みを出さないように徐々に上げていき、どこでも止められるように注意して行い、小さく股関節の内旋外旋も加えます。
 
   伏臥位下肢伸展挙上の腸腰筋のストレッチは大殿筋のエクササイズとなりますから、腸腰筋がこっている腰痛持ちの人はお尻が垂れている傾向があります。
 
   指圧でお尻を引き締めることも腰痛を緩和することになるわけです。
 
   アロマオイルトリートメントはマジョラムで動脈血の血行促進、サイプレスで静脈血とリンパの血行促進を目的として下腿の坐骨神経支配領域に行いました。
 
   足底から内踝、そして下腿内側の脛骨の際を上行するラインは三陰交を経てヒラメ筋を刺激することができます。
 
   むくみやすい部位、運動しにくい部位のエクササイズになるタッチですから大切です。
 
   講座終了後、トイレに向かわれた方は尿量の多さに驚いたかもしれません。
 
   初めての受講生の方も、神経をとらえて垂直圧が入るとかなり痛いということがわかったと思います。
 
   垂直圧の持続ができれば指力は必要ないのです。難しいのは垂直圧を気持ちのいい適量刺激に調整するということです。
 

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2014年5月 1日 (木)

80代男性、初診の注意事項。

  80代男性、主訴は肩や腕の痛みです。

  この症例をもとに、高齢者の初診時の注意事項をあげていきます。

  まず問診から、高血圧と糖尿病があって降圧薬と血糖降下薬を服用中であることがわかりました。

  ポケットからは4つの薬が出てきて、後で調べてみると、降圧薬が2種類と血糖降下薬と、もう一つは尿酸値を下げる薬だとわかりました。

  指圧中は調べがついていなかったので高尿酸血症であることはわかりませんでしたが、足を触って痛風結節はありませんでした。

  脈を測ってみると1分間に96、降圧薬が2種類出ていることからも、血圧が下がりにくく、普段も脈が速いことが多いのだろうと推測できます。

  大柄で手足の大きい方で、車の運転もするし、現役で外の仕事をしているということです。

  座位では背中が丸くなっています。

  肩関節の可動域は正常なので、肩や腕の痛みは使い過ぎと背部の硬さが影響しているようです。

  戦争前から働いているということなので、その戦争は真珠湾以降の太平洋戦争のようです。もう少し年齢の高い方は、戦争といえば真珠湾攻撃より前からの15年戦争とか大東亜戦争という言い方をします。

  仰臥位下肢から指圧をしました。

  理由は脈が速く高血圧もあるので心臓の圧迫を避けたいということです。

  糖尿病の80代ですから、末梢の神経障害もあるかもしれません。

  指圧中は尿酸値を下げる薬を飲んでいることはわからなかったのですが、痛風の症状が出ている方の足を強く圧せば激痛を与えてしまいます。

  この症例では足の痛みや、糖尿病からの末梢神経障害の訴えはなく、手足が温かかったので、実際に手足の感覚で不自由はなさそうです。

  指圧中よく眠りました。

  仰臥位の指圧の後は、御自分から伏臥位になりました。

  上肢下肢のシルエットからすると、背骨が詰まっていて脆そうな感じなのですが、70年以上外仕事で働いてきて今も現役だからでしょうか、脊柱管狭窄症の方のような体位変換に時間がかかるということはありませんでした。

  それでも強く速い圧刺激は高齢者に絶対にしてはいけません。

  圧し込む速度が速いほど、着地した時の圧が強いほど、殺法に近づきます。

  血圧、血糖値、尿酸値が高いことと高齢であることから、動脈硬化は進んでいると考えられます。

  硬くなった血管は脆く拡がりにくい、だから血圧が上がってよく使う肩や腕はこりやすいということです。

  全身指圧後、背中が伸びて、肩の関節運動が滑らかになりました。

  問診の時には昭和の体操の腕の上げ方を見せていただきましたが、指圧後は太極拳のように余裕のある動きで肩が上がります。

  肩周りの指圧では関節周囲の筋肉の起始部や停止部にピンポイントで指を当てて、小さな関節運動を繰り返し行ってあります。

  高齢者の初診は何があるかわからないので、私は仰臥位の指圧から始めることが多くなります。

  「一番楽な姿勢から、弱い圧刺激、小さな関節運動」が安全な施術です。主に手掌圧や両母指圧で指圧をして、重ね母指圧はほとんどしません。

  それでも十分に満足していただけたようです。

  薬の手帳を持っている方も多いので、時間がかかってもカルテに書き写して、薬の手帳がなく現物だけで何の薬かわからなければ後で調べてください。

  データが多いほど御客様の体の状態にタッチを反映させることができます。

 

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