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2014年5月24日 (土)

30代女性、主訴は頭痛、妊娠4か月つわりが続く。

   遅い時間に電話がかかってきたのは30代女性の御得意様、主訴は3日前からの頭痛です。

  2人目のお子さんを妊娠し、妊娠4か月でつわりの真っ最中、産婦人科の診察をずいぶん待たされ受けてから頭がズキズキ痛むようになって指圧にいらっしゃいました。

  前回の妊娠では妊娠高血圧で緊急搬送、緊急手術で出産し、早産のお子さんは3.11の東日本大地震の日には新生児集中治療室にいました。

  血圧が気になりましたが、毎日測っているそうで今日も120-70の正常値です。

  重症筋無力症の持病がありますが、私はそのことで特別他の方たちと変わった様子を感じたことはありません。

  座位の姿勢はひどい猫背、仰臥位で頭の指圧をから始めます。

 天柱~完骨の後頭部の際を圧すと痛みがあり、頚の付け根の肩根点の指圧でも頭痛を再現するような痛みがあります。

  猫背姿勢による頭の重さで肩こり、背部のこり、頚から上の血行不良から筋緊張性頭痛、そして一部はむくみによる血管拡張の片頭痛という混合性の頭痛のようです。

  夜中に6回トイレに行くことがあったということで、体全体、特に下肢はむくんでいます。

 運動不足もあって、むくみは夜眠ると重力の影響が軽減された下肢から還って尿となり、膀胱を刺激して目が覚めます。高齢者が夜中にトイレに行くのと理由は同じです。

   上肢の指圧では、右腋窩の肩甲下筋、右大胸筋停止部、左鎖骨下筋、左指伸筋に飛び上るくらいの痛みがありました。

  三焦経の前腕外側中央手関節遠位2寸の「左外関」は「つわりの反応点」となっていたようで、始めに圧した時にはつわりの気持ち悪さが再現され、弱い圧を続けるうちに吐き気が消えていきました。三焦経は口から肛門までの消化管の経脈です。消化器系の症状では注目してみてください。

 外関の真裏、手関節掌側中央遠位2寸心包経の内関がつわりのツボとして知られていますが、ツボは体の使い方でずれていくものです。水の代謝をつかさどる三焦経上に反応点があらわれることもあります。ツボは典型をなぞるのではなく、探ってください。

  エコーの画像でおなかの赤ちゃんは元気に動いていたそうですが、太っているので臨月といってもいいようなおなかを触ると、胎児の動きはほとんどありませんでした。お母さんがリラックスしたので赤ちゃんも眠ってしまったのかもしれません。

 横臥位、抱き枕で背部の指圧、下肢後側の指圧を終える頃には、頭痛も吐き気も消えていました。

 以前から彼女のピンチの時には指圧が良く効いていたので、信頼が絶大であることもあって、吐き気のための洗面器の用意をしていなかったことに後で気づきました。

  むくみが尿となりトイレを我慢させてしまったようで、横臥位の指圧後は急いでトイレへ、その後の座位の仕上げの指圧ではすっかり猫背が改善していました。
 
 出産は母体のことを考えて、予定日より早く帝王切開をすることが決まっているそうです。

 前回のように母乳が出にくければ指圧をする約束をして、軽くなった体で帰っていきました。
 
 

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