「華佗夾脊」、胸椎~腰椎の棘突起を挟む34のツボ。
「華佗夾脊」についての質問をいただきましたのでお答えします。
華佗は漢の時代の医師で、薬学、鍼灸、養生法に優れ、「五禽戯(虎、鹿、熊、猿、鳥の動きをまねた体操法)」を創作した導引の元祖とされ、『三国志』に登場する曹操の典医であったと伝えられています。
華佗が用いたとされるツボが「華佗夾脊」で、「夾」には両脇から中のものを挟むという意味があり、胸椎から腰椎までの17個の棘突起を両脇から挟む位置にある34のツボが「華佗夾脊」です。
華佗夾脊は棘筋を圧すことになる奇穴で、私は指圧で意識したことはありません。
基本指圧では棘筋の指圧を考えていません。
膀胱経の正穴をとらえた最長筋の指圧で棘筋まで緩めるのが指圧の王道だと私は考えています。
何よりも「気持ちがいいこと」「安全であること」がセラピーのタッチです。
国家資格を持つ施術者以外にもマッサージ類似行為が許されているのは、職業選択の自由を尊重した裁判の判決があるからで、そこには「有資格者並の健康被害を起こさないための知識と技術」が求められています。
「際のツボ圧し」に特効を求める前に、自分の技術を磨いて、セラピーの本質をつかんでください。
セラピーのタッチは御客様が余裕をもって受け入れられるものでなければいけません。
ギリギリを選択するのではなく、選択肢が二つあれば、物足りない方を選んでください。
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