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2014年5月 1日 (木)

80代男性、初診の注意事項。

  80代男性、主訴は肩や腕の痛みです。

  この症例をもとに、高齢者の初診時の注意事項をあげていきます。

  まず問診から、高血圧と糖尿病があって降圧薬と血糖降下薬を服用中であることがわかりました。

  ポケットからは4つの薬が出てきて、後で調べてみると、降圧薬が2種類と血糖降下薬と、もう一つは尿酸値を下げる薬だとわかりました。

  指圧中は調べがついていなかったので高尿酸血症であることはわかりませんでしたが、足を触って痛風結節はありませんでした。

  脈を測ってみると1分間に96、降圧薬が2種類出ていることからも、血圧が下がりにくく、普段も脈が速いことが多いのだろうと推測できます。

  大柄で手足の大きい方で、車の運転もするし、現役で外の仕事をしているということです。

  座位では背中が丸くなっています。

  肩関節の可動域は正常なので、肩や腕の痛みは使い過ぎと背部の硬さが影響しているようです。

  戦争前から働いているということなので、その戦争は真珠湾以降の太平洋戦争のようです。もう少し年齢の高い方は、戦争といえば真珠湾攻撃より前からの15年戦争とか大東亜戦争という言い方をします。

  仰臥位下肢から指圧をしました。

  理由は脈が速く高血圧もあるので心臓の圧迫を避けたいということです。

  糖尿病の80代ですから、末梢の神経障害もあるかもしれません。

  指圧中は尿酸値を下げる薬を飲んでいることはわからなかったのですが、痛風の症状が出ている方の足を強く圧せば激痛を与えてしまいます。

  この症例では足の痛みや、糖尿病からの末梢神経障害の訴えはなく、手足が温かかったので、実際に手足の感覚で不自由はなさそうです。

  指圧中よく眠りました。

  仰臥位の指圧の後は、御自分から伏臥位になりました。

  上肢下肢のシルエットからすると、背骨が詰まっていて脆そうな感じなのですが、70年以上外仕事で働いてきて今も現役だからでしょうか、脊柱管狭窄症の方のような体位変換に時間がかかるということはありませんでした。

  それでも強く速い圧刺激は高齢者に絶対にしてはいけません。

  圧し込む速度が速いほど、着地した時の圧が強いほど、殺法に近づきます。

  血圧、血糖値、尿酸値が高いことと高齢であることから、動脈硬化は進んでいると考えられます。

  硬くなった血管は脆く拡がりにくい、だから血圧が上がってよく使う肩や腕はこりやすいということです。

  全身指圧後、背中が伸びて、肩の関節運動が滑らかになりました。

  問診の時には昭和の体操の腕の上げ方を見せていただきましたが、指圧後は太極拳のように余裕のある動きで肩が上がります。

  肩周りの指圧では関節周囲の筋肉の起始部や停止部にピンポイントで指を当てて、小さな関節運動を繰り返し行ってあります。

  高齢者の初診は何があるかわからないので、私は仰臥位の指圧から始めることが多くなります。

  「一番楽な姿勢から、弱い圧刺激、小さな関節運動」が安全な施術です。主に手掌圧や両母指圧で指圧をして、重ね母指圧はほとんどしません。

  それでも十分に満足していただけたようです。

  薬の手帳を持っている方も多いので、時間がかかってもカルテに書き写して、薬の手帳がなく現物だけで何の薬かわからなければ後で調べてください。

  データが多いほど御客様の体の状態にタッチを反映させることができます。

 

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