「元気」があれば治癒力を活性化させるお手伝いをするだけでいい。まかせる、信じること。
20代女性、連休に九州へドライブ旅行へ行ってきた脊柱管狭窄症の女性の娘さんです。
主訴は背部の痛み、昨年8月に出産しているので授乳姿勢の影響が大きいようです。
別の治療院では背骨が曲がっていると言われたそうですが、そうは診えません。
座位では左肩が上がり左肩上部と右肩甲下部がこっていて右殿部に体重がかかっています。
左手で頭を支える授乳姿勢で「そのままでは左に倒れてしまうので脊柱を右側弯させて右殿部で体重を受けとめている」のでしょう。
伏臥位では背骨は曲がっておらず、骨盤が右に下がっていました。
「このままだと私みたいになっちゃうから」とお母様に言われて指圧にやってきたそうです。
細い体で筋肉も細いのですが、ペットボトルの蓋が開けにくいような手指の腱鞘炎はなく、肌もきれいで骨盤も締まっています。
女性ホルモンが体全体を潤して「元気」が体に満ち溢れています。
先天の元気もあると思いますが、子育ての充実した生活で後天の元気も毎日更新していそうです。
お母様から後でうかがった話ですが「大雪の日にカーポートが潰れないようにと屋根の雪下ろしをした」という豪快な娘さんです。
便秘をしているということでしたが、背部の緊張を緩めるとおなかがグーッと音を立てて動き始めました。
手足の冷えもなく、細い腕なのに上肢のこりはありませんでした。
全身指圧後、背部が緩んでバストアップされたので、その後の母乳の出が良くなっていると思います。
「元気」がある体には、余計な力をぶつける必要はありません。体の良い循環を妨げているストッパーをはずしてあげるだけでいいのです。
病気を診つける力だけでなく、元気を感じることも大切です。
元気を感じたら、治癒力を引き出すお手伝いをするだけがいいのです。
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