40代女性、左側頚部、左腰の痛み、ふくらはぎがつる、むち打ち後遺症。
40代女性、10年前に交通事故でむち打ち症になり、その後、左側頚部の痛み、左腰痛、左片頭痛があって、ふくらはぎがつることもあるそうです。
ヒノキの花粉症があり、抗アレルギー薬を飲んでいて、マスクをしています。
脈は1分間に84、右に比べて左の脈が弱く、肌は汗をかいています。
御得意様の紹介で遠くからいらっしゃたので、期待もあって緊張しているようです。
むち打ちの後は頚を動かさないように背部を緊張させていたのでしょう、背中は80代の円背の女性のように胸椎が後弯しています。
座位の触診では左頚部から腰部の緊張が右に比べて強く、下半身はむくんでいて特に左殿部以下がたぷたぷしています。
上半身の緊張、下半身のむくみ、利き腕の右と比べて左半身の使わな過ぎが診えてきます。
伏臥位から指圧を始め、頚部には弱い刺激で状態を確かめながら指圧し、胸椎の後弯も弱い刺激で緩めていきます。
左中殿筋の指圧では痛みがあり、腰痛をかばう姿勢で左股関節を常に外転させていることが推測できます。
坐骨神経に沿った下肢後側の指圧で痛みはありませんでしたが、足趾が丸まっていて、足がつる原因は足趾に体重をかけて爪先立ちをしていないので下腿三頭筋が使われていないからだとわかります。
足もむくんでいて、足底、足背、内踝、外踝のむくみ加減は今年施術した方の中で一番です。
仰臥位左三角胸筋溝の指圧ではギシギシと音がして、利き腕ではない左肩は固定されてストレッチ不足は明らかです。
花粉症があるので頭部顔面の指圧にも時間をかけました。
おなかには問題なく、仰臥位下肢の指圧からおなかは動き始めていました。
指圧前、指圧後にトイレに行き、ズボンがゆるゆるになりました。
胸椎の後弯が改善されるとバストアップし、鼻水が止まり、鼻づまりが解消されました。
むち打ちの後遺症により様々な症状に悩まされてきたようですが、体全体を気持ち良い刺激で緩めたことで、芯からリラックスできたようです。
おそらく帰りにもトイレに行きたくなったり眠くなることがあるので車の運転に注意してくださいと申し上げて指圧を終えました。
仰臥位で背中を反らすマッケンジー体操、後ろに大きく歩幅をとって爪先に体重をかけて歩くことを覚えていただいたので、体はもっと締まってくるはずです。
むち打ち症の後遺症では頚に指圧ができない方もいますが、この御客様には全身に指圧ができました。
体のサビを落とすように全身の指圧ができたことで、むち打ち後遺症は緩和されていくはずです。
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