アントニオ・ガウディはリウマチだった。鎮痛のためのサクラダ・ファミリアだったのかもしれません。
今日の産経新聞に「スラムダンク」で有名な漫画家の井上雅彦さんがアントニオ・ガウディの世界観を描き、ガウディ作品とともに展示する「特別展 ガウディ × 井上雅彦 - シンクロする創造の源泉 - 」(六本木の森アーツセンターギャラリー)の紹介記事がありました。
ガウディは幼い頃からリウマチだったのですね。
時には動けないこともあり、友だちと遊ぶこともできず、ロバに乗って学校に通うこともあったそうです。
リウマチで走れなかったガウディは虫や植物の観察に明け暮れ、それが後の建築家としてのデザインの基礎になったようです。
井上さんは、リウマチだったガウディが病弱で立てないことがあったからこそ「人間は骨で立つということを強く意識していた」と考えて、今回の展示でガウディの世界観を作品にしたそうです。
完成までに300年かかるサクラダ・ファミリアの構想は、創造の世界にいる時には痛みから解放されて体が自由になるガウディが、鎮痛のために終わらない建築が必要だったから生まれたものなのかもしれません。
ガウディは76才で路面電車にはねられたことが原因で亡くなったそうです。
リウマチの痛みを建築に向けるエネルギーが、当時としては健康な人よりも長生きをさせ、世界遺産となる7つの作品を生み出す原動力となったのではないかと思います。
ガウディが骨で立つイメージで作っていたかと思うと、2026年に完成するといわれているサクラダ・ファミリアは、「傷みを抱えた骨」のように見えます。
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