70代女性、前腕内側の尺側手根屈筋のこり。
70代女性、主訴は右前腕内側で尺側(小指側)のこりです。
体がこってきて夜眠れなくなると指圧に来る御得意様です。
肩上部僧帽筋、背部がこっていて、伏臥位の指圧でゆるめ、仰臥位にうつって下肢、上肢と指圧をしていくと、右だけでなく左前腕内側にも同じこりがありました。
これは尺側手根屈筋のこりです。
手関節を掌屈(手掌側に曲げる)+尺屈(小指側に曲げる)させるのが尺側手根屈筋の働きです。
ヤンキースの田中投手が靭帯を部分断裂した部位は、尺側手根屈筋の肘関節部分にある内側側副靭帯だと言われています。
70代の女性ですから尺側手根屈筋を緊張させた原因はカーブのような変化球を投げたとは考えられません。
両手を使うものといえば…。ちょっと考えて「植木バサミ」を思いつきました。50~70cmくらいの両手を使う植木バサミです。
尋ねてみると、昨日のくもりの日曜日にぼうぼうに草が伸びた庭の手入れをしていました。
両手を使う植木バサミは、ハサミを開く時に肘の屈曲が大きくなって前腕は回内し手掌側が下を向き、ハサミを閉じて切る時に上肢は「肘伸展+前腕回外+手関節尺屈」の動きをします。
尺側手根屈筋を強く使って植木バサミを使い、肩は上げてから下げる動きを繰り返して上部僧帽筋が緊張し猫背の手仕事で背部もこって交感神経が優位となって夜眠れなくなっていたということです。
全身指圧後、体の緊張も表情もやわらいで、電動自転車に乗ってあっという間に視界から消えていきました。
大量のじゃがいもと玉ねぎをいただいたので、いろいろと重荷をおろして軽くなったのがよくわかりました。
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