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2014年7月19日 (土)

60代女性、左下肢外側の痛み、しびれ。

 

   60代女性、しばらく鹿児島の実家で高齢のお母様のお世話をしていたということで2ヶ月ぶりの指圧です。

  主訴は左下肢外側の痛みとしびれ、10分ほど歩くと足の甲にまで痛みが走ります。

 背中が丸くなっていて、背中から腰がこっています。

 飛行機が嫌いのようで、旦那様に行き帰り車で送ってもらって一人で鹿児島に長期滞在していたようです。

 左大腿外側の腸脛靭帯の真ん中あたりに痛みを再現する圧痛点がありました。

 腸脛靭帯の傷ということも考えられますが、典型的なのは丸くなった背中での脊柱管狭窄による神経根症状としての痛み、しびれです。

  腸脛靭帯に続く大腿筋膜張筋の支配神経は上殿神経でL4(第4腰神経)とL5(第5腰神経)からなります。

  また足の甲に続く下腿の筋肉の前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋は深腓骨神経支配でL4~S1(第1仙骨神経)からなります。

  つまり、左第4腰椎の際から仙骨にかけての短縮を拡げることが下肢外側から足の甲の痛みとしびれを緩和することになると考えられます。

 腰椎下部の間隔を短縮させているのは胸椎上部の筋緊張が原因になっていることもありますから、広範囲に目付をしてゆるめていきます。

  このケースで一番こっていたのは左の胸椎下部~腰椎上部でした。

 全身指圧後、大腿外側の腸脛靭帯を圧しても痛みは再現されず、股関節のストレッチでどの方向に動かしても痛みはでませんでした。

  指圧後には背中が伸びて、歩いても左下肢のしびれや痛みがなくなっていました。

  痛みを出さないようにするためには背部の筋肉をゆるめておく必要がありますから、「四つん這いになってわざと大きく背中を丸める(猫背になる)」脊柱起立筋のストレッチを覚えていただきました。

  合わせて伏臥位から上半身を起こすマッケンジー体操もできる範囲で行っていただきました。背中のストレッチができていれば神経根症状が出にくくなります。

  10分歩ければ脊柱管狭窄症としては症状が軽いほうですから、ストレッチを続けていけばさらに長く歩けるようになるのではないかと思います。
 

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