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2014年8月16日 (土)

むくみには皮下0.2ミリ~2ミリで触れる。

  「むくみと皮下脂肪の見分けがつかない」という御質問をいただきましたので、ここでも取り上げておきます。

 皮膚は表皮、真皮、皮下組織に分かれ、表皮の厚さは約0.2ミリ、真皮はその下の皮下2ミリくらいまで、脂肪は真皮の下の皮下組織に貯えられます。

 指を2ミリ以上沈めて触れた時には、真皮を越えて皮下組織に触れていることになります。
 
  ですから皮膚表面に母指指紋部や手掌を密着させて、0.2ミリ~2ミリを探るタッチができない人は「むくみと皮下脂肪の見分けがつかない」ということになるのかもしれません。

  私はそれがわからなくて困ったことがなかったので、皮膚表面に手指を密着させて検査をするタッチができていたのでしょう。

  指圧ではそれを「診断」といい、そこから漸増漸減圧で適量刺激を創ることが「治療」、これを合わせて一圧しの流れの中で行うことが「診断即治療」という指圧の極意です。

  「皮膚表面に母指指紋部を密着させて何が起こっているのかを瞬間的に判断して適量刺激を創る」、そのために指圧では指力で圧し込むのではなく体重移動で圧刺激を創っていくのです。

  皮膚表面にふわりと手指を密着させることができないと2ミリどころか何センチも指を沈めてしまって、むくみが主訴という方に施術をしてもむくみをはじいてしまってむくみ解消の効果がないということになるかもしれません。

  基本的にリンパの施術は浅リンパ管に還す真皮の深さの施術でいいので深く圧し込む必要はないのです。

  また皮下脂肪をぐりぐり潰して燃焼させようとする施術もあるようですが、こりとむくみ、熱と冷えに対応する施術ができれば、皮下脂肪のことを考える必要はありません。

  全身のこりとむくみ、熱と冷えを解消する施術ができれば脂肪も燃焼します。

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