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2014年10月31日 (金)

左肩甲間部の痛みから2週間後に右殿部痛(仙腸関節よりも下の痛み)。

 左肩甲間部の痛みで左手がしびれ、指圧後も体幹を左に傾けて帰っていった女性、画像検査の結果は「手術が必要な変形はみつからない」ということだったようです。

 医師の説明がそれだけだとするとはっきりしないのですが、「変形があるにはあるけれど骨や椎間板に大きな変形はない、今の痛みは画像に写らない筋肉や靭帯の傷による痛みと神経症状」ということなのでしょう。

 今回は「風呂から出てベッドに座り、立ち上がろうとしたら右のお尻が痛くてぎっくり腰のようになった」ということで指圧にいらっしゃいました。

 玄関から入ってくる姿勢に左への傾きはなく、骨盤ベルトをしていらっしゃいました。

 御自分で指を差す痛みの中心は右仙腸関節下部の第3仙骨孔の外側です。

 左肩甲間部の痛みで左に傾いた体幹と拮抗して左に倒れないようにするために、対角線の右腰から殿部に負担がかかったことを想像するのは容易です。

 また、左手は薬指と小指の運動障害が顕著で、曲げると伸ばすことができなくなっていてこれは尺骨神経の神経症状です(整形外科ではその説明がなかったそうですが、これは誰が診てもわかるのではないかと思うのですが)。

 左肩甲間部の痛みと尺骨神経支配領域の障害から、第7頸椎の下から出る「C8」と第1胸椎の下から出る「Th1」の神経根症状が疑われます。

 左の斜角筋隙、鎖骨と第1肋骨の間、腋窩、肘部管、ギヨン管(小指球下部)と触診しても、左の肩甲間部に痛みが響きます。

 弱い刺激で全身指圧をし、右仙腸関節には骨盤の前後左右の小さい可動域のストレッチと股関節の屈曲伸展回旋のこれも小さい動きのストレッチを行い、殿部には軽い振動圧なども加えました。

 右殿部痛は仙腸関節というよりは位置からすると梨状筋か大腰筋の問題です。

   あらゆるストレッチはそこそこでき、立ち上がって腰を少し曲げる、歩く、で殿部の痛みが再現されます。

 おそらく患部はそれほど大きな傷ではないと思いますが、3日はかなり痛い、1週間は歩く、座る、で痛みを感じるでしょう。

 電話がかかってきてすぐ、「シンギングボウル(チベットの金属をミックスした仏壇のおりんのようなもの)」のヒーリングミュージックを用意し、スピリチュアルな精油は何がいいかと考えデトックス系のローズマリー・シネオール、ジュニパーにしました(喘息があって、霊的な感受性の強い方です)。

  いろいろ準備したわりには、バキボキンと仙腸関節が入って治るというような症状ではなく(多少股関節や仙腸関節で音は鳴りましたが)、立ち上がった時は一瞬治ったかと思いましたが、歩いて痛みが出て、御本人も私も「あーぁ、やっぱり…」ということで。

 それでも説明だけはくどいほどさせていただきました。

 首の牽引をしてかえって状態を悪くさせたり、次に行った整形外科でもなかなか判断ができずに説明もたいしてしてくれなかったようですが、左肩甲間部は前回と比べたら安静と栄養で相当良くなっています。

 ほとんど自力で回復させてきてその負担が右殿部に急性腰痛としてあらわれたということです。右殿部痛は必ず治ります。

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2014年10月30日 (木)

潔癖症の傾向のプラス面をお話すること。

  指圧中に潔癖症の傾向が強くなってきて心配だという話になりました。

  心身の調子が悪くなってくると不潔なものが気になるというのです。

  例えばスーパーで剥き出しで売られているものが買えない、エスカレーターの手すりにつかまれない、などだそうです。

  うちの指圧のお客様には電車の吊り革につかまれない人もいれば、他人が握ったおにぎりが食べられない人もいます。

  経費節減やエコのために割り箸から塗り箸に変わった食事のお店には「マイ箸」持参で行くことにしたという人もいます。

  電車で他人が座っていた椅子に座るのはその「体温の熱が冷めてから」という人もいます(混んでいる電車ではなかなか座れないですね)。

  こういう話をあげていくと、「自分はまだまだ潔癖症のチャンピオンではない」とだいたいの方が納得します。

  トイレットペーパーを三角に折られて平気だった人も「用を足した人が手を洗っていない手で三角に折った」かもしれないことに気づけば、嫌な気持ちになるでしょう。

  鍵を締めたか不安だったら戻って確認すればいいのです。それはうつだと言われようが、外出中ずっと気になっているよりはよっぽどましです。

  不衛生なものを食べて体を壊すよりは、自分で素材から吟味して調理して美味しく食べればいいのです。

  生レバーや毒キノコやお惣菜のコーナーで立ち話をするおばちゃんのツバがとんだかもしれない剥き出しのお惣菜を食べずに病気になっていないならそれでいいのです。

  などとお話をしながら肩こり+猫背の指圧をしました。

  肯定して味方になることが肩こり+猫背の矯正に一役買っていたのは間違いありません。

  技術を尽くす、感覚を尽くす、言葉を尽くす、最高のエンターテイメントを提供してください。

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2014年10月29日 (水)

40代男性、睡眠薬を飲んでも夜中に起きてしまう。ラベンダーの香りとヒーリングミュージックをお薦めしました。

  御本人ではなく奥様からの相談です。「夜なかなか眠れないので睡眠薬を飲んで寝ている旦那様が夜中に起きてしまう」とのこと、睡眠薬は以前処方されていたものが体に合わなかったので軽いものに変えてもらったそうです。

  お話からすると抗不安薬か睡眠導入剤を使用しているのでしょう。

  御夫婦ともに指圧のお客様で、どちらもメンタルの病気の診断を受けています。

  しかし、私は御夫婦ともに病気というよりも性格や「傾向」として考えていいのではないかと思っています。

  旦那様の不眠の原因は仕事のようで、週末の金曜の夜は薬を飲まずに寝てしまい、しかも薬を飲んだ時よりもグッスリと眠ることができるようです。

  旦那様が言うには「センセイのところの音楽がいいなぁ」と言っていたのだとか。

  うちで指圧を受けている時には爆睡していく旦那様です。

  認知症改善の夜の香りとして「ラベンダーとオレンジスイートを2:1の割合で使う」ように、うつや不安、不眠に対してもこれらの副交感神経を優位にする香りは効果があります。

  旦那様の爆睡指圧によく使っているのはラベンダーの香りで、ヒーリングミュージックは自律神経を調整するテンポのゆったりしたCDを流しています。

  私のオリジナルの音楽以外はCD屋さんのヒーリングミュージックのコーナーで買えるのでラベンダーの香りと一緒に試してみてはいかがですかとお薦めしました。

  毎日多少は嫌なことがあって、失敗をしたり、苦手なことをしなくてはならなかったり、苦手な人に合わなければいけなかったり、それは誰でもそういうものです。

  過去の失敗を何度も思い出していればうつうつとしてきますが、気持ちを切り換えて先の準備を万全にしていけば次からの失敗を防げます。

  ぎっくり腰でも寝違えでも、傷の確認をするようにして痛みを再現していればくっつこうとした傷も開いてしまってなかなか治らず、痛みを忘れている時に傷は治っていくものです。

  指圧学校で、浪越徳治郎先生は気持ちの切り換えの名人であったとうかがったことがあります。

  生きるということは苦しい思いも恥ずかしい思いもするものだと覚悟して、失敗を振り返るのは最小限にして前に進むことが肝心です。

  旦那様は日曜に笑点もサザエさんも見ているそうですが、私はあの音楽を聞くと「明日は学校だ」という子供の頃の気持ちになってがっかりしてしまうので「もやもやさまあず2」を見ています。

  症状が特別重いということはないと思います。

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2014年10月28日 (火)

水曜日にお借りした本の新田義貞の鎌倉攻めの道を通ってお通夜に。

  昨夜、88才で亡くなった親戚の女性のお通夜の式場に向かう道が新田義貞の鎌倉攻めのコースに沿っていて、水曜日に90才の男性にお借りした「新田義貞の行軍のコースを写真で紹介した本」を読んだばかりだったので、縁を感じないわけにはいきませんでした。

 古戦場となった場所はまだ家もまばらで、新田義貞の軍勢が鎌倉へ向かったコースを逆行してお通夜の式場に着きました。

 遺影のとてもいい笑顔から、苦しまずに眠るように亡くなったのだろうと思いました。

 読経を聴きながら、遺影の下にふわりと広がる透けた布が雲に見えてきて、まんまと演出に引っかかっている自分がいました。

 彼と彼女はどこかで逢ったことがあるのかもしれないなどと想像してみたり…。

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2014年10月27日 (月)

昨夜のテレビ朝日の「小顔実験」、頭部顔面の骨は縫合なので強く押し込んでも効果はない。

 昨日は福祉のイベントで黄色いTシャツを着て「とぅもろー体操」をしてきました。

    福祉会館のホールのステージを使うのかと思っていたのですが、福祉会館の外にステージが設けられていて、爽やかな晴天の下、観客の皆さんとともに汗ばむくらいの体操ができました。

 

    昨夜はテレビ朝日の番組で「何種類かの「小顔エステ」を受けてどれくらい小顔になるか?」を放送していました。

  芦田愛菜ちゃんのものまねでおなじみのタレントのやしろ優さんの小顔実験では、いくつかの小顔エステの後、「顔面の骨を押し込む激痛の小顔矯正」で全くサイズが変わらないという結果になりました。

  同じような施術をする小顔矯正の裁判で、「頭部顔面の骨は縫合であるからほとんど可動性はない」という医学的な常識に対して、施術側は論理的な弁明ができなかったということがあったのもまだ記憶に新しいことです。

  テレビ朝日の番組はそれを証明することになったと私は思います。やしろ優さんに激痛小顔矯正を施術した方がよく放送を許したものです。

  顔のたるみやむくみの主な原因は「筋肉の使わな過ぎ」ですから、番組で放送した激痛耳つぼマッサージなどのように、痛さの不快感で交感神経を優位にすれば血圧が上がり血管が収縮して血行は促進されます。しかも顔のたるみをリフトアップの方向に引っ張れば効果はあるでしょう。

  しかし、それならば優しいタッチでむくみを浅リンパ管に還していけば無理がないので効果が持続して痛い刺激以上の効果があります。

  朝の所ジョージさんの番組では「肩こりには体温より少し高い温度のお風呂に入って肩は水圧をかけないために出す」とか、「肘を曲げて肩を5回まわすとちょうど良い肩こりの運動になる」などを紹介していました。

  もちろん、あんま・マッサージ・指圧理論からいえば、所さんの番組で紹介された方法が理にかなっています。

  小顔エステを連続で受ければ内出血し、もっと大きな怪我をするおそれがあります。適量刺激は物足りないくらいが正解だということです。

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2014年10月26日 (日)

昨日の生活の木スペシャルセミナー「介護予防のエクササイズと唾液腺マッサージ」と「要介護の指圧・マッサージ」

  昨日は天候にも恵まれてお出かけ日和にもかかわらず、原宿表参道校で生活の木スペシャルセミナーに参加してくださった皆様ありがとうございました。

  「介護予防のエクササイズと唾液腺マッサージ」を60分、「要介護の指圧・マッサージ」が90分で、両方の実技をされた方がほとんどだったので、エクササイズと力を使わない手掌圧とアロマオイルトリートメントの実技で、今まで体験したことのない筋肉が刺激されて、後で程好い疲れを感じていただけたのではないでしょうか。

  帰宅してからメールで送られてきた参加した皆様の感想を読ませていただいて、高い評価に胸のつかえがとれました。

  後半の実技は19名の参加者に対して一人一人に細かくアドバイスするには十分とは言えず、終了後に5人の方から相談を受けたのですが十分な時間が取れなかったのでこれも一般的な回答をすることしかできずに「あれで良かったのか」と考えながら帰宅したところ、即実践していきたいとの感想が多かったことで救われました。

  実際に今介護をしている方が多く参加してくださったことに、介護をする方が役に立つようなセミナーを今後も考えてみたいとの思いを強くし、終了後の打ち合わせでも、介護をする人、介護を受ける人、高齢者のためのスペシャルセミナーの企画が話題になりました。

  次回は質問に答える時間をもっと長く作って、介護をする人、介護を受ける人に即役立つ情報を満載したセミナーにしたいと考えています。

 今日の午後は福祉のイベントで地元の御当地健康体操「とぅもろー体操」を音楽に合わせてキレキレの指さばきで実演してきたいと思います。

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2014年10月25日 (土)

家族の介護のマッサージは自分のためにするのだということ。疲れない手掌圧での全身施術。

 今日の介護予防のエクササイズと介護のマッサージのセミナーで一番伝えたいことは何かを考えながら朝のウォーキングをしてきました。

  自分が要介護の状態にならないために運動をするということは自分のためなのですが、要介護の家族にマッサージをするということも家族が亡くなった後になって考えれば自分のためのことだったと気づくことでしょう。

  マッサージをするという「することがあったこと」が、家族が亡くなった後、自分の気持ちをやわらげてくれます。

  痛みで日に何度も「体を揉んでくれ、擦ってくれ」と言われて介護に疲れた家族の方に呼ばれて私は指圧をしてきました。

  寝たきりで痩せた体には、強く揉むことも強く擦ることも要りません。手当てでいいのです。

  力は必要ありません。

  お父さん、お母さんなら、手を当てて命がこぼれていかないように部位を変え、全身の状態を確認しながら自分も深い呼吸をして10~15分ほどリラックスしていればいいのです。

  20人ほどでの実技ですから細かいテクニックではなく、指先からだんだんと手根部を皮膚表面に密着させ、手根部から徐々に離して次の部位に移動し、全身を施術する「疲れない手掌圧」を覚えていただきたいと思います。

   また老化した肌を強い刺激で傷つけないために「滑剤としてアロマオイルを使う」実技も行います。

  今回は認知症予防のローズマリーカンファー2:レモン1のアロマミストやブレンドオイルを用意していただきました。

    セミナーの後は次回のセミナーの打ち合わせがあります。要求をきいていただいたので断りにくく、「タッチはすごいことなんだ。この前こんなことがあって…」を伝える機会が増えていきます。

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2014年10月24日 (金)

「喜劇で怖いのは慣れ…自分たちだけで楽しんで、客席を置いてきぼりにしてしまう危険もある」、大地真央さんの言葉。

  今日の産経新聞に女優の大地真央さんのインタビュー記事がありました。

  「コメディーは、実は一番難しい。お客様に教えていただくことが多いです。毎回、笑いが起こる場面も違うし、地方に行くと反応も違う。」

  「喜劇で怖いのは慣れです。…一歩間違えると、自分たちだけで楽しんで、客席を置いてきぼりにしてしまう危険もあるんです。お客様は一回一回の舞台を初めてごらんになるのですから、鮮度を保ちたい。…」

  これは指圧・マッサージに置き換えることができますし、他の仕事でもそうだと思います。

  良かれと思ってやっても、お客様には受け入れることができない刺激もあるのです。

  指圧棒を使って痛い施術をすることを公然と言い放っている人もいますが、「無資格者の施術による健康被害に注意」という国や自治体からの広報がある中で、そんなものがなくならないことが不思議です。

  そもそも「器具を使わないこと」を掲げているのが指圧ですから、指圧棒という器具の名前からしておかしなものです。

  喜劇の舞台も指圧もライブですから、お客様のツボを毎回丁寧に探りながら、自分が鮮度を保って適切なコール・アンド・レスポンスを積み重ねていかなければなりません。

  慣れて油断したり、刺激は強ければいいなどと勘違いしていれば、下品で殺伐としたものに堕してしまいます。

  人間は皆同じでなくていい、そしてその違いを尊重し、命を尊重する行為がタッチです。

  今日の体は昨日とは違います。前回の施術と同じことを今日やるべきではありません。今日のベストの体調にお客様の体を調整するよう努力してください。

  明日の午後は原宿生活の木で介護予防のエクササイズと要介護の方へのマッサージのセミナーがあるので指圧ができません。宜しくお願いします。

 

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2014年10月23日 (木)

「こりとぶつかるな」ということは守りの固い所を攻めても得点できないと考えてみてください。

  昨日は80代女性のお宅で坐骨神経痛の指圧をしてきました。

    来月90才になる旦那様は指圧が終わるのを待って、新田義貞が鎌倉攻めをした時の古戦場を写真で紹介した本を出してきて、「是非読んでほしい」とお茶をいただきながら話をするのを楽しみにしていらっしゃいます。

    そのうちにシベリアに抑留されていた頃の体験をまとめて雑誌に掲載された自伝のコピーやGHQの占領政策を批判した文章のコピーまでいただいて、これを読みこなしていくのが次の指圧までの宿題になります。

    家族のケアまで目を配るのが往療(出張治療)だと私は考えています。

    旦那様の気分が良ければ坐骨神経痛の奥様の負担を減らせます。

    私が講座で必ず言うことは「こりには弱い刺激」です。

    こりとぶつからずに周囲からゆるめる、砂山の山くずしなら頂上に立てた棒が倒れないように周りから砂をとっていくということです。

    サッカーの強烈なシュートでもキーパーの正面をつけば得点にはならず、転がすくらいのシュートでも守りが誰もいなければ得点になります。

  周りからゆるめていくと主訴に触れる時にはそのこりがゆるんでいるということがあり、真っ向からぶつかると緊張が高まって周囲までこってしまうということがあります。

  セラピーのタッチは現状とぶつかることではなく、現状を認めていくことです。

  こりもむくみも冷えも、それを確認したら丹念により良い状態にしていけばいいのです。

  こっているからといってそれで否定されたり弾劾されたりするようなことではない、温かい手で触れて状況を変えていけばいいのです。

  その場の空気を変えることができる転地療養感のあるセラピストになるためには、正面からぶつかるのではなく、側面や斜め、周囲からの治療を心がけてください。

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2014年10月22日 (水)

70代女性、右手関節掌側で尺側の痛み、夜眠れない。

  70代女性、主訴は右手関節掌側で尺側の薬指と小指の下の痛みで、肩がこって夜眠れないということです。

  右手関節の痛みの原因はその部位にあるのか、その部位より近位(体幹の中心に近い)でその部位を支配する尺骨神経が圧迫されたことによるのかを探っていきます。

  普通は問診、座位の触診という流れなのですが、お得意様なのでいきなり自らマットの方に移動されました。

  この時点で尺骨神経となるC8(第8頸神経)とTh1(第1胸神経)の神経根症状と推測できたので、「主訴の治療ポイントは遠回りする」ということで、仰臥位下肢から指圧を始めます。

  下肢、上肢と指圧をして右手関節の指圧で主訴を再現するような痛みはありませんでした。

  顔面、頭部、前胸部、腹部と指圧して伏臥位に移ります。

  左上肢は左肩外転90°+左肘屈曲90°で指先が上を向く姿勢をとりましたが、右上肢は体側に沿わせて伸ばしました。

  これは右肩周囲に緊張や痛みがあることを示しています。右背部をストレッチすると痛いので猫背にしておきたいということです。

  左半身の指圧が終わり、右肩に移ると、右棘下筋下部の指圧で飛び上るくらいの痛みがありました。

  この時にゴリッという音がして少し離れた部位で関節がはまったような音がしました。

  亜脱臼というほどではないと感じたので関節包で空気がはじけた音なのでしょう。

  右手関節の痛みが尺骨神経の神経根症状によるものであれば右第7頸椎~第2胸椎間でC8とTh1が圧迫されていれば公式通りです。

  右手関節の主訴の部位を通る深指屈筋の支配神経はC8とTh1なので右背部と右手関節の2ヶ所で考えればど真ん中の正解となります。

  しかし、治療ポイントはC5~C6からなる肩甲上神経支配の棘下筋にあったと考えられ、しかもゴリッと詰まりが解放される音がしたのはかなり下の右第6胸椎付近です。

  要するに、尺骨神経圧迫の原因となるポイントは尺骨神経の走行するライン以外に現れることもあるのです。

  猫背姿勢による筋緊張を丁寧に緩和していかなければ尺骨神経の走行に沿った施術だけで尺骨神経の圧迫を解放することはできないということです。

  ですから広範囲に目付をして施術をすることが主訴の痛みを丁寧に取り除くことになるのです。

  全身指圧後、右手関節の痛みは消え、右棘下筋の痛みもなくなり、いつの間にか指圧中に右手も左手と同じように指先が上を向く右肩関節外転90°、右肘屈曲90°になっていました。背部の緊張がとれたので夜はぐっすりと眠れるでしょう。

  椎骨間の出口で神経が圧迫された神経根症状による手関節の痛みや手指のしびれの症状でも、筋肉のこりが原因であれば丁寧なタッチで症状を緩和することができますが、骨や靭帯の変形や筋肉の断裂などでは痛過ぎて触れることもできないというケースがあります。

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2014年10月21日 (火)

日本指圧学校広報「指の光」のベビー指圧の注意。

  昨日届いた日本指圧学校広報に「ベビー指圧の注意」がありました。

 「ずんずん運動」で乳児を死亡させて逮捕された女性の無資格マッサージ事件があってのことだと思います。

  「指で強く圧さない」、「首は絶対に揺さぶらない」、「頭部は危険であるから圧したり、揺さぶったりしない」、「体を持ち上げて揺さぶらない」という注意が書いてあります。

  指圧は「指で強く圧す」ことではありませんし、首や頭を揺さぶったり、体を持ち上げて揺さぶる手技はありません。

  基本ができていれば柔らかい赤ちゃんの体に対して強く指で圧すようなことはしないはずです。

  赤ちゃんに「頭部の指圧」をしないという注意は事故を起こさないために必要です。

  「ずんずん運動」の乳児死亡事件が報道された後に私の講座に来ている受講生の方にうかがってみると、ベビーマッサージはやり方の指導をするだけで、「お母さんが施術をする」というところが多いようです。

  そもそも新陳代謝の盛んな乳児に専門家のマッサージが必要かと聞かれたら、私は「いいえ」と答えます。

  お母さんが赤ちゃんの体を撫でる、体を洗う、体を拭く、抱くなどの日常のスキンシップで十分にマッサージ効果はあります。

  母親の本能にはぐずる赤ちゃんを抱っこし、おしりをポンポンと優しく叩くなど、副交感神経支配のポイントを刺激する方法が組み込まれているはずです。

  ベビーマッサージをもう少しグレードアップするなら筋肉や神経の走行に沿った軽擦をアドバイスするくらいで、実際の施術はお母さんでいいと思います。

  指で強く圧すことも、首や頭を揺さぶることも指圧ではありません。

  赤ちゃんには重ね母指の垂直圧を入れる必要もありません。

  皮膚表面に当てるくらいの手掌の手当てで十分に効果があります。

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2014年10月20日 (月)

人を見かけで判断してはいけないということ、「マツコ・デラックス・デラックス」くらいの理容師さんが繊細だったこと。

  昨日は晴天の下で健康体操を滞りなく行うことができました。

   介護予防運動の必要性や町の取り組みをプリントでもお伝えすることができたので、地域への啓蒙活動として貢献できたと思っています。

   今後どのように運動を続けていくか、運動に参加しなかった人こそ運動に参加してほしい対象者が多いなどの問題はありますが、運動を体験する場を設けることで徐々に参加者を増やしていきたいと思います。来週の日曜にも福祉のイベントで健康体操をする予定が入っています。

  健康体操の後は買物のついでに少し髪を切りたいと思って1080円カットのお店に入りました。

  マッサージをされるような理容室や美容室だと私の許容範囲からすると「やめてください」と言いたくなるのでカットのみのお店に行くのですが、そこは初めてのお店で入ったとたん4人中3人の理容師の姿勢や体型がおかしなことになっていて「しまった!」と思いました。

  一人はひどい猫背、一人は猫背で身長が高く、股割りのように股関節を大きく開いて幅が1m50cmを超えるのではないかというくらいに股関節を開きながら後ろ髪をカットしています。つまり足を固定せず、股関節を開くことで体幹と腕の位置を下げてカットしているのです。

  一番嫌だなと思ったのがマツコ・デラックスをデラックスにしたくらい肥満で大男の理容師さんで、おなかが前に出過ぎているので、上肢を目一杯伸ばして髪を切っています。

  そして順番が来るとそのマツコ・デラックス・デラックスさんにカットをされることになりました。

  ところが、カバーや首の周りにまく紙タオルなどの扱いからして繊細で、髪に触れる櫛やハサミの感覚からして絶妙で、「自然な感じで、そろえるくらいで」と言ったこちらの感覚をよく汲み取ってくれて仕上がりも上手で、その間に出入りするお客さんへの挨拶が誰よりも早く丁寧で笑顔も感じられ、「なにものだ、この人は」と見かけとの大違いにびっくりでした。

  すごく料金の高いお店でも櫛で耳を攻撃しているのではないかと思うような雑な人もいるのに、よくよく考えてみれば肘伸展で背筋を使って安定させて手を使っているので、肥満症の病名はついているだろうと思われる理容師さんですが、カットに無駄な力は使っていないのでしょう。

  何の具合かわかりませんが、わずか10分のカットに絶妙のタッチを感じました。

 

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2014年10月19日 (日)

縁と気がリピーターを作る。

  今日は健康体操を指導する日なので、朝から地元の「ともろぅー体操」のDVDに合わせて動きを復習したり、運動の説明のリハーサルをしたりしていました。

  昨日は竹田城を見に山に上って全身筋肉痛だった方が指圧にいらっしゃって、翌日には筋肉痛を気にせずに仕事ができたそうなのでほっとしました。

  普通はあのままなら3日は筋肉痛ですから、弱い刺激で効果的に血行促進できたようです。もっとも御本人にとっては触れただけでも痛かったようです。

  急性の炎症ですから刺激量が多過ぎれば悪化させてしまい、リピートもしていただけなかったかもしれません。

  その指圧の後、先日の指圧中に「左肩甲間部から左指先へ痛みとしびれがあってじっとしていられなかった」方から電話をいただきました。

  大学病院の診察を受けても原因がまだわかっておらず、大学病院の先生に紹介された整形外科で首の牽引を受けたら起き上がれないほど痛くなったとのこと、「指圧に行ってもいいですか?」という電話でした。

  じっとしていられないくらい痛いというのは靭帯か筋肉の断裂か骨や靭帯の変形による神経の圧迫、腫瘍も考えられます。

  求められればいつでも指圧をしますとお話しましたが、できれば検査の結果が出てからということで納得していただきました。

  指圧をしてからずっと気になっていましたが、気は通じるもので、たまたまその方が紹介してくださった御夫婦を午前中に指圧して、「痛みで弱気になっているので励ましてあげてください」というお話をしたところでした。

  縁が合って指圧をさせていただいて、こちらが毎日思っていると皆さんも時々思い出してくださいます。

  毎朝、お経のようにお得意様、親類縁者、友人や気になる方などの名前を読み上げて、「痛みが取れますように、病気が治りますように」と大いなるものに頭を下げています。

  触圧刺激を補完するものは血流に乗った「気」なのだろうと考えています。

  ですから毎朝血行を良くして気を配れるようにしています。

  出かける時間です。体操のセンセイに変身です。

 

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2014年10月18日 (土)

脊柱管狭窄症の左下肢の痛みとしびれ、背中を伸ばすことで解消した症例。

 60代女性、久しぶりの指圧です。スーパーで買物中に左下肢の痛みとしびれでしばらく歩けなくなり、その翌日の指圧です。

  脊柱管狭窄症と診断されていて高血圧の薬も飲んでいます。脊柱管狭窄症での服薬や通院はしていません。

  毎日ストレッチをしていて、調子が悪くなった時に指圧を受けています。

  座位では背中が丸く、硬くなり、身長が縮んでいます。

  10kgになったお孫さんを毎日預かっているということで、「3才までは抱っこしてあげる」と約束してしまったそうで、上腕三頭筋のこりと脊柱起立筋の短縮からはお孫さんを抱き上げる動きが診えてきます。

  伏臥位の指圧で首から背中、腰、殿部、下肢とゆるめていきます。

  昨日は便秘で便秘薬を飲んだということですから、背部の筋肉の短縮→坐骨神経の圧迫、交感神経の緊張→便秘は関連しています。膀胱直腸障害といった重い症状ではないと考えられます。

  手足に冷えはなく、仰臥位で肘を曲げたバンザイの姿勢をとったので、まだ背中はゆるみきっていないようです(形状記憶合金のようにひどい猫背や脊柱管狭窄症では仰臥位で背中が浮いてしまうのでバンザイをして背中を反らせて着地します)。

  肩関節の動きに問題はなく、脈拍は1分間に72で、のぼせもなく、おなかの冷えもありません。

  全身指圧を終えていくつかのストレッチをしても痛みやしびれは再現されませんでした。

  ストレッチをしている時に、「毎日円筒形のストレッチポールで背中を伸ばしているけれど左に倒れてしまう」という話になって、「えっ!うちのストレッチポールは脊柱管狭窄症のお客様が痛くて背中を伸ばせないからセンセイにあげると言われていただいたものなんですよ」とお話しました。

  つまり脊柱管狭窄症は後ろから神経が圧迫されているので、背中を伸ばせば痛いものなのです。

  実際にストレッチポールに背中をのせていただくと、ウチに来る腰痛のどなたよりも楽に背中を伸ばし、左に倒れることもありませんでした。

  このようなケースでは指圧後に体の左右のバランスもとれるので、MRIなどで検査をしてみると神経の圧迫はほとんどなくなっているのだろうと思います。

  年齢的に骨粗鬆症や椎間板のクッションが潰れてきているということはあると思いますから、背中のこりをゆるめることで、椎骨間の神経の圧迫が消えて下肢の神経症状がなくなるということがあるのでしょう。

  その後、仰臥位で背中をつけて、片側の大腿後側を両手で持って股関節屈曲で振り上げてから振り下ろす動きを利用して上半身を起こし背中をストレッチする運動などを紹介して指圧を終えました。

  お孫さんが待っているからなのでしょう、けっこうな速足で帰っていかれました

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2014年10月17日 (金)

「セドナ」、求めて行く者にはシーツをゆっくりと引いていくような刺激が大きな意味を持つ。

  昨夜はNHKの「地球イチバン」という番組で、パワースポットとして有名なセドナを取り上げていました。

    川原亜矢子さんがネイティブアメリカンの末裔のヒーラーに受けた施術では、羽根で頭や体幹に軽く触れることや、シーツをゆっくりと足の方へ引いていく終了動作が「触圧刺激」として大きな意味を持っていると感じました。

    求めて行く者はその目指した環境の中で五感が研ぎ澄まされるので、わずかな刺激でも大きなパワーを与えることができます。

    太鼓の音や風の音、木々の揺れる音、デジタルではない秒針で、そこには揺らいだ時間が流れます。

    セドナで磁力と体の関係を調査している人も番組では取り上げていました。

    音や磁力、振動、気圧、気温、重力など、体は様々な自然界の影響を受けています。

    「そこ」を求めてやってくる人は何かを得ようと五感をフルに活用しています。

    強い刺激はいらない、ゆったりとした時間を作る秒針はシーツをゆっくりと引くことでも生まれ、その行為は「お祓いにもつながる軽擦になる」のだと思いました。

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2014年10月16日 (木)

昨日のアロマ指圧講座「アキレス腱マッサージ」。

 昨日は生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校で「アキレス腱マッサージ」をテーマにアロマ指圧講座をしてきました。

    「アキレス腱マッサージ」としたのは最近の「ふくらはぎを揉めばいい」という風潮に対して、ただ揉めばいいのではなく、下腿後側の解剖学的な構造を考えながら施術をしてほしいという思いがあるからです。

    つまり単にふくらはぎを揉めば一般の方は表面の「腓腹筋だけの刺激になってしまう」ということがあり、さらに筋繊維の部分と収縮力が10分の1しかないアキレス腱の部分を同じ強さで揉んでしまうのは正しい指圧・マッサージではないということを理解していただきたいのです。

   アキレス腱はふくらはぎ表面のほぼ半分を占めています。腓腹筋の内側頭と外側頭の盛り上がりより下ではタッチを弱くするべきです。

   何故ならばアキレス腱はコラーゲンが主成分で血管が少なく傷つきやすいからです。

   すでに傷ができている可能性を考えてアキレス腱にはより丁寧なタッチをしてください。

   ふくらはぎは腓腹筋の下にヒラメ筋、その下に外側から長母趾屈筋、後脛骨筋、長趾屈筋と3層構造になっているので、これらの筋肉個々の筋収縮、筋弛緩を足の底屈、内反、足趾の屈曲などのエクササイズとその反対の動きのストレッチをしていきながら施術することが必要です。

   また、アキレス腱は立位で後ろから見ると内側に向かってカーブしています。

   よく行われている「アキレス腱のストレッチ」は立位で足を前後に開いて、前の膝を曲げ、後ろの膝を伸ばし、後ろの足底で床を押さえつけるようにアキレス腱を伸ばしますが、これは踵に力が入りにくいのでむしろ腓腹筋上部のストレッチとして効いてきます。

  アキレス腱を伸ばすストレッチはアキレス腱が内側にカーブしていることを考慮して、足を内側に約10°傾けるということも必要です。

  正座から片膝を立てて、足一つ分前に着地して足先を10°内側に傾けてから胸で膝を上から踵に圧すようにしてアキレス腱をストレッチします。膝の向かう方向は足先の向かう方向ではなく、10°戻した元の方向です。

  このストレッチで正座の時に足がしびれたようになれば下腿前側の前脛骨筋のエクササイズになり総腓骨神経が圧迫されたということですから、アキレス腱からふくらはぎにかけてストレッチされたということになります。

 下肢後側の基本指圧、下肢後側の他動的ストレッチ、もちろんアキレス腱の他動的ストレッチも行い、最後にローズマリー・カンファーを使った足から下腿後側のアロマオイルトリートメントを行いました。

  ふくらはぎを揉むにしても脛骨と腓骨の際を指紋部でとらえて、しっかりと手掌を密着させて全体に圧をかけて把握揉捏ができれば表面の刺激だけで終わることはありません。

  タッチに必要な細かい身体感覚を紹介してありますから、受講していただいたた方それぞれの体で感覚を熟成させてください。今後の施術のお役に立てば幸いです。

 

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2014年10月15日 (水)

母乳が乳児の脂肪燃焼遺伝子を活性化させ、母乳で育った子は肥満などの生活習慣病になりにくい。

  東京医科歯科大学内分泌代謝学の小川佳宏教授らの研究チームはマウスを使った実験から「母乳の脂質が脂肪燃焼遺伝子を活性化させて、母乳で育った子は肥満などの生活習慣病になりにくい」という論文を米医学誌に発表したそうです。

 脂質の豊富な母乳で育った子の体内では、脂質を認識し脂肪を燃焼させる遺伝子を活性化させるタンパク質が機能しやすくなるのだそうです。

 母乳はお子さんの生活習慣病予防にもなる大切な栄養源だったのですね。

 

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2014年10月14日 (火)

左乳腺炎、肩甲骨周囲のゼラニウムを使ったアロマオイルマッサージ。

  台風19号が近づいている午前中に、左乳腺炎と頭痛が主訴の30代女性に指圧とアロマオイルマッサージをしました。

    そろそろ2才が近づくお子さんは11kgになったそうですが、食が細いということで母乳が大切な栄養源です。

    1週間くらい前からだるくて調子が悪いそうですから2週続いた台風の影響もありそうです。

  座位の触診でまず気がつくのは前回の指圧の時よりも肩から背中の筋肉が細くなっていることです。運動不足もあると思いますが、筋肉のタンパク質も母乳に使っているのでしょう。

 左背部のこり、殿部以下のむくみ、冷えはありません。

  リフレクソロジーができる御本人の希望で、全身指圧後、肩甲骨周囲を中心に首から腰と、足から下腿に、ゼラニウムを使ったアロマオイルマッサージをしました。

  基材はスイートアーモンドオイル、濃度1%です。

  指圧とは違った「当たり」で緩めていけるのが滑らせる宿命にあるオイルマッサージの魅力です。休みのない子育てで溜まった疲労物質を、気持ちの良い刺激でさらにデトックスしていきます。

  僧帽筋、肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋の、後頚部から肩甲間部を斜め下に向かう軽擦で筋膜、筋肉の癒着をゆるめていきます。

  11kgを抱き上げ、下ろす両方の上腕三頭筋も、指圧とは違った当たりでこりが深部から浮き上がってきました。

  伏臥位で下から肩を持ち上げて肩甲骨を浮き上がらせて内側→下角→外側→上部の棘上筋、と肩甲骨周囲をゆるめていきます。

  左乳腺炎と左背部のこりも直結していると考えられるので、脊柱起立筋に沿ってもゆるめていきます。

  耳の周囲、特に顔面神経の出口の耳の穴の前の陥凹部と、顎関節周囲の3つの唾液腺も示指や中指の軽擦でゆるめていきます。ここは頭痛解消のポイントとなるケースが多く、ストレスでこる部位です。

  下腿のむくみ、足裏の老廃物を流し、頭頂部「百会」の指圧で脳脊髄液を刺激し、下垂体からの卵胞刺激ホルモンの分泌を促して、アロマオイルマッサージを終えました。

  施術後は「呼吸が楽になった」ということで、上肢内側の肺経に頭痛のツボ「列缺」があることからしても、抱っこや主婦の様々な手仕事と肺経のこり、呼吸が浅くなる、酸素不足で頭痛、といった流れは密接に関係しています。

 お子さんと旦那さんをずいぶんと待たせてしまいました。

  手元にあったフェンネルを差し上げて指圧を終えました。

  下垂気味の胃の健胃薬として、むくみの排出、エストロゲン様作用など、フェンネルが効きそうな体質です。

  一つまみ食べていただいて、美味しいと感じたようですからきっと効果があることでしょう。

  乳房マッサージはしていませんが乳腺炎にも周りからの血行促進によって効果があるはずです。

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2014年10月13日 (月)

20年以内に卵巣の老化阻止が可能のニュース、妊娠障害や更年期障害がなくなる。

  イギリス、ケンブリッジ大学の幹細胞研究のパイオニア、オーブリー・デグレイ博士はタイムズ誌のインタビューで「20年以内に卵巣の老化をコントロールすることができる」と語ったそうです。

  卵巣の老化を止めるだけでなく若返らせることもできるので、女性の妊娠の年齢制限は実質的になくなり、将来は高齢出産がますます増えるかもしれません。

  卵巣が若返るということは高齢出産による胎児へのリスクは若い女性と変わらないことになり、更年期障害もなくなります。

  卵巣が若返れば、エストロゲン減少が原因となる腱鞘炎などの女性に多い病気にかかる人も減ることになりそうです。

  文部科学省の「平成25年度体力・運動能力調査」では高齢者の体力が年々向上し、75~79才の女性は15年間で5才若返っていることになるそうで、70~74才の男性も握力など4種目で過去最高の数値を記録したということです。

  医療と運動で老化を予防できるというのは明るいニュースです。

 

  今日は台風が日本列島を縦断していく予報ですが、朝のウォーキングでは雨がパラつく程度で風も吹いていませんでした。天気予報がなければ何の心構えもなく大型台風に驚いたに違いないくらいの静かな朝です。大きな被害が出ませんように…。

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2014年10月12日 (日)

来年度から「健康ポイント制度」の導入、申請のあった自治体に文部科学省が補助金。

  来年度から「健康ポイント制度」が導入されて、申請のあった自治体には文部科学省が補助金を出すそうです。

  健康ポイント制度は、検診や運動教室などへの参加でポイントがたまり、商品券や地域の名産などと交換できるというシステムのようです。

  「日常的に運動をしていない人の70%は今後も運動をする意思がない」という調査の結果があるそうで、医療費の抑制は国の差し迫った課題ですから、国民に御褒美をあげてでも運動をしてもらって健康を維持してほしいという思いは切実です。

 これも時代の流れとはいえ、運動がポイントによって管理されると考えると、とても窮屈な感じがします。

  健康診断を受けて、気持ち良く体を動かして、それでお米や野菜までいただけると考えることにしたいものですが、ポイント制度という語感にはちょっと抵抗があります。

 そういう私は毎日運動をしていて、今月は地元の健康体操の指導をする日も2日あります。

  運動習慣のない人は、健康体操に参加して、しかも音楽に合わせて体を動かすようなことはなかなかやらないのではないかと思っているのですが、ポイント制度になると参加者が増えるのでしょうか?

  健康体操の当日は、ポイントは出せませんが、体を気持ちよく動かして、キレのいい動きで、運動の効果を示してきたいと思います。

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2014年10月11日 (土)

すぐに大きな声を上げて感情を昂ぶらせる人のストレスで肩こり、腰痛。

  50代女性、主訴は左腰痛で肩もこっていました。

    指圧をしていくと触れないような部位はなく、全身指圧後に腰痛も肩こりも緩和され、どのストレッチをしても痛みはありませんでした。

    指圧後に「こんな話をするのも何なのですが…」から話始めたのが職場ですぐに大声を上げて感情を昂ぶらせる人の存在です。

    自分に言われていなくても大きな声を聞くたびにビクッとして、寝る前にも思い出してなかなか眠れないそうです。

    腰痛や肩こりはストレスで悪化します。耳を塞ぐ動作までしなくても猫背になって下を向いてやり過ごそうという姿勢をとれば呼吸も浅くなり、血行が悪くなって筋肉は緊張をためて硬くなっていきます。

    「タッチセラピー」は共感の時間です。

    体のことを深く考えた時間だったというセラピストと、体のことを考えてもらった時間だったというクライアントの間に生まれる共感が、クライアントの心の扉を開いて問題点をデトックスするように言葉にしていきます。

    「その人は病気でかわいそうな人だと思って、できるだけかかわらないようにしたらいいんですよ。おそらく血圧が高くて心の病がありますよ」、自分は変えられるけど、他人は変えられない、定番の答えですが、公式のように指圧をしているとこういった話をする機会が度々あります。

    体に触れている間、できるだけその体の痛みや心のわだかまりの正解を知りたいと思って時間を過ごしていると、ある部分ではつながって、重なって、鏡のような、他人のようで他人でもないような存在としてお客様の話を聴くことができるので、その方以上に 「そこまで言わなくても…」とお客様が思えるくらいストレッサーを糾弾できれば、お客様もスカッとして溜飲を下げることになります。

    くれぐれも丁寧な言葉で、嘘はつかずに、エンターテイメントトークショーであるべきだというのは私の芸風なので、それぞれのセラピストが自分の本当を出せていればそれでよく、お客様の分まで乗り移ったように語彙豊富に悪しざまに批判するのはやり過ぎれば引かれます。

    共感のタッチが心の扉を開きます。心を不自由にしているわだかまりがわかったら、お守りになるような言葉の味方をお土産にして、元気で帰っていただいてください。

 

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2014年10月10日 (金)

50代女性、左肩甲間部から左小指までの痛み、じっとしていられないほど痛い。

  50代女性、3日前から左肩甲間部から左肘、左小指までに走る強い痛みがあります。

    私が休みで外で仕事をしていたので、指圧に来る前日に鍼治療を受けたそうですが、頭に施術するだけで、それもカッサのような器具を使って軽擦をするようなことが主だったようで、話の通じない残念な施術者だったようです。

    歩く姿勢は脊柱が大きく左側弯し、肩を脱臼した人のように見えます。

    しかし肩関節についての訴えはなく、最初に訴えたのが左肩甲骨下部の棘下筋の痛みです。

   座位では背中の側弯が自然に治りましたが、無理にいい姿勢をとったためかすぐに痛み出したので一番楽な姿勢をとっていただくとバストマットを胸に当てた伏臥位になりました。

    寝る時は背中を起こして仰臥位で寝る姿勢が少しはましだったそうで、バストマットを当てることも同じでそれは猫背のほうが楽だということです。

  ということは脊柱の後ろから神経を圧迫する脊柱管狭窄症や後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症の可能性は高く、前から神経を圧迫する椎間板ヘルニアの可能性は低いということです。

  頸椎から腰椎までの脊柱棘突起を圧して痛みはないので、ヘルニアではなさそうです。

  首の痛みやこりの訴えはなく、膀胱直腸障害も出ていません。

  左肩甲間部では上部の小菱形筋に沿った脊柱から肩甲骨へ斜めに下がる触診が痛みと一致し、それが棘下筋から小指まで左上肢の尺骨神経に沿って痛みとしびれとして走っているようです。

  痛みは時々小菱形筋の下の大菱形筋と左前腕外側上部の橈骨神経支配領域にも感じるようです。

  尺骨神経はC8~Th1(第8頸神経~第1胸神経)からなり、小菱形筋の起始は第6頸椎~第1胸椎の棘突起ですから、頸椎下部から胸椎上部での左神経根症状ということは言えそうです。

  痛みのある付近の軽い手掌圧で痛みは軽減され、痛みを訴える部位は移動していきました。

  指圧後も痛みは消えず、じっとしていても痛いということは筋肉の断裂や回旋腱板断裂ということもあるかもしれません。

  突然の発症ということからは筋肉や靭帯の挫傷による「ぎっくり背中」ということが疑われます。

  残念ながら私の指圧で症状緩和まではいきませんでしたが、普通の筋肉痛の痛みではないので、整形外科でMRIの予約をとってあるということなので、鎮痛の治療を御願いしたいと思います。

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2014年10月 9日 (木)

皆既月食を見ながら相対的な時間を過ごすことの健康効果。

  昨日の夕方、東から赤くて真ん丸な月が出て、6時半頃からしだいに月が欠けて皆既月食になりました。

   雲に隠れて月が見えない時間もありましたが、ニュースにも取り上げられたように「皆既月食ヨガ」が行われるなど、全国で月を眺めながら時間を過ごした人が多かったようです。

   時間には絶対的な時間と相対的な時間があって、「楽しい時間はあっという間に過ぎていく」という時の時間は相対的な時間です。

   絶対的な時間に支配されるのではなく、「1秒の長さはこちらが決める」のが相対的な時間です。

   相対的な時間は呼吸・脈拍が目盛りになります。

   指圧・マッサージをする時間を相対的な時間と感じているか、絶対的な時間に追われて施術をしているかでタッチの質は大きく変わります。

   呼吸が時間を作り出し、時間は施術者と被術者の呼吸が決めるというタッチができれば、それは短い時間であっても豊かな長い時間と感じることがあります。

   皆既月食を眺めながらその空の下でヨガをしたら素敵なのではないかと思うのは、先祖からの自然の中での感動の記憶によるものなのでしょう。

  自然現象への畏怖と敬意を感じながら、雄大で美しい無言劇をゆったりとした呼吸の中で眺める時間は、副交神経を優位にし、深いリラックスをもたらしてくれます。

   頂き物のケーニッヒクローネの美濃焼壺入りアルテナというお菓子を食べながら月が欠けていくのを眺めていました。

  壺ごとレンジで温めていただくと、はちみつの甘さが引き立って、チョコレートケーキの部分が洋の主張をせず、粒でゴロッと入っている栗が和のテイストでお月見気分を盛り上げてくれました。

  掌に収まる濃い茶色の光沢のある美濃焼の壺です。

  何か入れたいと思い、何がいいかと考えて、月だなと…、月を眺めていました。

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2014年10月 8日 (水)

60代女性、右肋骨上部外側痛→前鋸筋のこり。

 60代女性、肩から背部がこっていて自覚的には足がほてると感じています。

  しかし、触ってみると足先、手先は冷えています。

 これは後のおなかの指圧で、大腸に吸収されていない水が溜まっているのでおなかの深部が冷えて末梢がほてっているということがわかりました。

  仰臥位上肢の指圧では右三角胸筋溝に痛みがありました。

  右手の使い過ぎで、肩こり、右大胸筋のこりというのは一般的ですが「時々、肋骨に痛みが走ることがあった」ということなので、肋間神経痛と前鋸筋の筋肉痛も疑われます。

 ここから浅く、深く、細かく、筋肉を探っていきます。

 まず表面の大胸筋上部を肩関節に向かう方向に圧して訴えを再現するような痛みはありませんでした。

 少し深く圧をかけて、小胸筋も訴えの痛みとは一致しませんでした。

  肋骨に沿った肋間の痛みもなく、残ったのは肋骨から肩甲骨内側縁に停止する前鋸筋上部の筋肉痛です。

 前鋸筋は第1~8肋骨外側面中央部に起始し、肩甲骨内側縁に停止します。

 のこぎりのような形の薄い筋肉で肋骨側が広く、停止では肩甲骨内側縁に収まるように狭くなっています。

 前鋸筋の働きは上肢を前に出す「肩甲骨の外転」で、前鋸筋上部は下にある物を持ち上げようとする時に腕を下に伸ばす「肩甲骨下方回旋」で働き、前鋸筋下部「肩甲骨上方回旋」で働きます。

 台風の前に、庭にある大きな植木鉢をたくさん片付けたりしていれば前鋸筋上部を使って肋骨に沿った腋窩に痛みを溜めている方もいることと思います。

  仰臥位で大胸筋、小胸筋の下の腋窩の肋骨側を母指で圧しながら上肢を垂直に挙上すると痛みが強くなったので、やはり前鋸筋の筋肉痛のようです。

 腕を斜め上に伸ばして(肩外転135°)、4指で軽いサークリングをしているうちに痛みは緩和されていきました。

 使い過ぎのこりなので、肩外転135°のバスタオルや棒を使ったストレッチを痛みの出ない範囲でやっていただくことにして指圧を終えました。

 腋窩には肩甲骨内側縁に停止する肩甲下筋もあるので、筋肉の走行と働きをよく勉強してどこの痛みなのか鑑別できるようにしておく必要があります。

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2014年10月 7日 (火)

指の関節を曲げて母指と四指の対立圧をすれば揉むことになり、指の関節を伸ばして母指と四指の対立圧を作り手関節を尺屈させれば指圧になる。

  指圧を教えていると指圧の感覚をつかむ瞬間を目にすることがあります。

  指圧を受けてそれが単なる圧迫法ではないとわかる感受性を持っている人は、時間がかかってもいつかそれが自分の感覚の中で確かなものになる瞬間が訪れます。

  自分の右大腿前側を右の母指と四指の対立圧で圧してみてください。

  右母指を大腿前側の内側、四指はそろえて大腿前側の外側に当てます。

  この形で、指の関節を曲げて両側から圧し込めば大腿前側をつかみ上げるだけの把握揉捏になるので揉んでいることになります。

  同じ形で、指節関節を伸ばしたまま手関節を尺屈させて母指に圧を集めるようにすると指圧になります。

  このことを繰り返し教えてもそれを理解して自分のものにするということは簡単ではありません。

  「指で圧す」という先入観を払拭できないうちは指を曲げてしまい、後頚部や側頚部で対立圧をするとこのような把握揉捏になっていることがよくあります。

  指節関節屈曲では「つまみ上げる」ことになり、指節関節伸展で「指圧ができるようになる」ということがわかる瞬間を先週は2人の人で見ることができました。

  これがわかるとスタートラインに立てたと言っていいと思います。

  手関節の尺屈だけで、指を曲げて力いっぱい圧迫するよりも安定した垂直圧をかけることができるのです。

  ここからこの先ずっと触圧覚の感性を磨く旅が続きます。

  微調整を全てのタッチで行ってください。

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2014年10月 6日 (月)

台風18号。

 台風18号が関東地方に近づいていますが、午前7時の段階では時々雨が強くなるくらいで風もあまり吹いていません。

  夜が明けて雨の弱くなった時に傘をさして外を歩いてきましたが、さすがにウォーキングをしている人はなく、途中で雨が強くなって帰ってきました。

  台風との距離が遠かった土曜日の蒸し暑さのほうが体には不快で、今は少し肌寒いくらいですが不快感はありません。

  気圧に変化があらわれる台風の前日、前々日に体に変化が起きて、雨になってしまえば体は減圧の環境に折り合っているようです。

  大きな被害が出ないことを祈っています。

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2014年10月 5日 (日)

糖尿病の60代男性、右足の甲の第二中足骨骨折後2ヶ月の指圧。

 糖尿病の60代男性、2ヶ月前、建築の仕事中にハンマーが足の甲に落ちてきて、「右第2中足骨骨折」と診断されました。

   1ヶ月は患部を固定して松葉杖の生活、その後は右足の爪先を上げた踵歩きで松葉杖は使っていないそうです。

   主訴は左肩のこりと、右膝と右大腿後側の痛みで、右の足趾を強く背屈させてはいけないと病院で言われているそうです。

   右足はむくんでいて血色が悪く、少し冷えています。

   右足の甲の真ん中にバンドエイドだけしていて、ハンマーが当たった傷口はまだ完全に治っていないそうです。

   糖尿病があるので傷が治りにくいということがあり、右膝や右大腿後側の痛みの原因は糖尿病の末梢神経障害ということもあるかもしれません。

  しかし大きな原因は膝軽度屈曲で体重をかけないように歩く踵歩きにあると考えられます。

  右利きなので、左の肩こりの原因は骨折による運動不足、ストレッチ不足です。座位の手仕事で固定されてあまり動かさない左肩は、骨折の運動不足で普段以上に血行不良になります。

  伏臥位で足首にクッションを当てて指圧を始め、頚部、背部、腰部、殿部とゆるめていきます。

  右足に体重をかけたくないので左足に体重をかけて片足立ちのようになるため、左大腿は後側も前側も外側も内側もこっています。

  痛みのある右大腿後側もこっているので、膝屈曲の座位の時間が長いことと、膝軽度屈曲で踵を着地させる立位でも緊張させて使っていることがわかります。

  右足は触れる程度にして、足の甲と足趾の指圧は行わず、足趾の背屈と底屈のストレッチもしませんでしたが、足底を弱い圧で指圧をして痛みが出ることはなく、足の甲も触れる程度では痛みが出ませんでした。

 右足関節の底屈・背屈のストレッチはむしろしてほしかったようで、始めは軽くストレッチをし、リクエストに応えて関節可動域いっぱいにストレッチをしても痛みは出ませんでした。

    右膝は20代で怪我をして水が溜まったことがあるそうなので、2ヶ月間膝をしっかりと伸展できていないので、運動不足で古傷の周囲の違和感が強くなっているということもありそうです。

  右大腿後側の痛みはこり、右膝の痛みは古傷と運動不足とすると、足の感覚の鈍さを感じるような反応もないので、糖尿病の末梢神経障害は考えなくてよさそうです。

  仰臥位下肢伸展挙上の大腿四頭筋のエクササイズを覚えていただいて指圧を終えました。

  全身指圧後すぐにトイレに行きました。血行促進によって肩はゆるみ、右足の色はピンク色になって、むくみを溜めて膨らんでいた足が小さくなり、全身に汗をかいたようです。

  上から落ちてきたハンマーが頭に当たっていたら命に危険が及ぶようなことになっていたかもしれません。

  御嶽山の噴火で亡くなった方の死亡原因のほとんどが噴石に当たった損傷死だそうです。

  身の危険を避けるためには、毎日の慣れた仕事でもぬかりなく注意をしなければなりませんね。

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2014年10月 4日 (土)

「すべてのものはより良くなりたがっている」辰巳芳子さんの言葉。

 「すべてのものはより良くなりたがっている。ちょっと手を添えるだけでいい」、料理研究家 辰巳芳子さんのドキュメンタリー番組での言葉です。

 医食同源という言葉がありますが、指圧も料理も根本に流れる真理は同じです。

  痛みを抱えた体も、食材も、こうなりたいという方向性を持っています。

  「ちょっと手を添えるだけでいい」、いじくりまわせば正解が見えなくなります。

  「365日、美味しいごはんと美味しい味噌汁を毎日いただく薄紙を重ねる幸福感が人生を豊かにし、信じる力が育成されていく」

  私もそう思います。

  懸命に考えて、工夫して、最適な味付けを適量にする、穏やかに話し、厳しく答えを示し、その答えを残していく、仕事は違ってもそれが生きることだと思います。

  薄紙を重ねるような毎日の幸福感が人生を豊かにするように、薄紙を一枚ずつ剥がしていくような丁寧な鎮痛のタッチが痛みを抱えて懸命に生きる人を応援します。

 

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2014年10月 3日 (金)

昨日のアロマ指圧講座「慢性の肩こり」。

  昨日の飯能生活の木薬香草園のアロマ指圧講座は「慢性の肩こり」がテーマでした。

  「こりには弱い刺激」を意識してファーストタッチは最も弱く浅く、徐々に圧を深く浸透させていくという基本的な後頭部から肩甲間部までの指圧とストレッチの実技を座位と伏臥位で行いました。

  アロマオイルトリートメントは筋肉痛・神経痛に効果の期待できるローズマリー・カンファーを1%濃度で使って、肩こりのツボ刺激を意識した母指軽擦を前腕に行いました。

 ローズマリー・カンファーは認知症予防にも使われる集中力をアップする精油ですが、施術をしただけで施術を受けていない私が眠くなり、施術を受けた受講生の方たちも眠くなったのは、タッチのゆったりとしたタイミングと1%濃度であることで深いリラックスを生んだのだと思います。

  高血圧の方には血管を収縮させる方向に働くローズマリー・カンファーの使用を控えるという考え方もあると思いますが、1%濃度で使うということと、「強い刺激をしない」という理論的な技術をマスターできていれば、ラベンダーを使った時のような深いリラックス感を与えることもできるということを受講生の方に感じていただけたのではないでしょうか。

  今回は撫で肩の肩こり対策として、500gの重りを使った肩関節90°屈曲と肩関節90°外転のスロートレーニングも行いました。

  肘を伸ばして8秒かけて肩の高さまで腕を上げて、8秒かけて腕を下ろします。

  前に腕を上げる、横に腕を上げる、たったこれだけのことをわずか500gの重りを持って今回は行いましたが、前に上げる時は拳の母指が上に、横に上げる時は手の甲が上に、こんなことを守るだけで、肩屈曲では三角筋前部線維と烏口腕筋、肩外転では三角筋中部線維と棘上筋が鍛えられて「慢性の肩こり解消法」になります。

 「母指の指紋部を皮膚表面に当ててずらさずに、そこへ垂直に体重移動する」、ようするにこれを体のどの曲面に対してもできるようにするのが指圧の練習です。

  今回は50点だった体重移動が80点になる瞬間を見ることができました。

  本当にわずかなこと、微妙なタイミングなので自分のものにするには時間がかかりますが、これができるようになるとタッチの凄さがわかって世界観が変わります。

  自分の体の力が抜けていて、受け手だけでなく自分もリラックスできて眠くなるような施術、昨日はかなり高いレベルでその状態を感じていただけたのではないかと思います。

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2014年10月 2日 (木)

酸素分圧を理解して気圧の体への影響を考えてみましょう。

  酸素分圧について説明を加えておきます。

  酸素分圧を理解するのに「大気中では高度は違っても酸素が空気中の成分の約21%であることは変わらない」ということが大前提です。

 地上では大気圧によって空気が圧縮されるので酸素が濃くなり、大気圧が減る上空にいくほど酸素は薄くなります。0mの酸素濃度を100%ととすると富士山頂での酸素濃度は60%になります。

  これを具体的にペットボトルであらわしてみると、0mでは21%の酸素を含む空気が自分の体の周囲に500mlのペットボトルで100本分あるとすると、3776mの富士山頂では大気圧が低くなって500mlのぺットボトル容器が1.6倍の800mlに膨張するので自分の体の周囲に60本しかおけない、中身は変わらない、よって酸素が薄くなります。

  0mでは気圧が空気を圧縮するので酸素がたくさんあって、それと比例して窒素も酸素の約4倍存在しています。

  上に行くほど空気に圧がかからないので空気は薄くなりますが、酸素と窒素の比率1:4は変わらないのです。

  酸素分圧の説明から、気圧が低くなった時の血行不良での肩こりや関節痛をお客様に説明できると説得力のある施術になります。

  高地の減圧された環境で強過ぎる圧迫をすれば体に負担が大きいことはもうわかりますね。

 体は恒常性を保とうとするので大きな変化を嫌います。高地で指圧をする時に、強く圧せば平地以上に負担が大きくなります。

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2014年10月 1日 (水)

減圧室の死亡事故から低気圧の時の指圧が効果的であることを考えてみました。

  減圧室で2名の死亡事故があった埼玉県ふじみ野市の真名井の湯では、昨年5月に「減圧が正常に働かない」ということがあって製造販売会社の人が調べたところ、その時は従業員の操作ミスだったそうです。

  今回の事故後の検査では減圧動作に異常はなかったものの、45分で開くはずの扉がが55分かかって開いたということですから、機器の問題なのか人的ミスか、今のところわかっていないようです。

  事故のあった減圧室は15分かけて高度3500mの状態まで減圧していき、その状態で15分過ごし、また15分かけて加圧して計45分間過ごした後に扉が開くしくみのようです。

  他の減圧室では1700m程度の環境を作ってインストラクターが同席するというシステムのところもあるようですから、5年ほど前から始まったという減圧室の適切な減圧の評価は定まっていないようです。

  高度が上がると気圧が下がり、気圧と酸素分圧は比例していて、3776mの富士山頂では0mを100%として気圧も酸素分圧も60%に低下するそうです。

  このことを日常生活で考えると気圧が下がると酸素不足になるということです。

  大気の圧が減れば血管が拡張し、片頭痛が起こる、関節痛の炎症部位がむくんで痛みが増す、酸素も不足している、というようなことが起こってきます。

  それが急に大きな症状としてあらわれたのが減圧室の死亡事故です。

  3500mの高地環境を模した減圧で高山病の症状が出れば救急措置が必要ですが、日常の低気圧による酸素不足なら指圧による加圧が効果的です。

  大気圧と同じように全身性の施術が効果的だということも理解していただけると思います。

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