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2014年11月30日 (日)

伝票処理で合谷、手三里、曲池のこり。

 10月、11月はイベントが多く忙しかった方が多いようで、1ヶ月ぶりで指圧にいらっしゃった40代女性のお得意様、主訴は全身の疲労で先日は頭痛もあって便通も快調とは言えないようです。肩から腰までこっていました。

  手足に冷えはなかったのですが、座位で両上腕を持って肩を挙上させると右肩関節がミシミシと音を立てました。

  今回の指圧では左右ともに合谷、手三里、曲池の上肢背側で橈側の大腸経がこっていました。ストレスによる消化管運動の異常もあるのでしょう。

 「何かいつもと違うことをしましたか?」と尋ねると、伝票の整理のお手伝いをしたとのことでした。

  伝票が綴じてあって右手で左から右にめくるとすれば、卓球のバックハンドの動きになるので手関節は背屈で橈屈気味に使われます(めくり下げるなら尺屈ですが、薄い小さな紙ならめくり上げてから離すだけで十分です)。

  またこれを右手で右から左にめくったとしても手関節を背屈し橈屈する位置で伝票を離すことになります。ドアノブを右手でつかんで左にひねる動き、卓球のフォアハンドでドライブ回転をかける動きです)。

  右手にボールペンを持って左手で伝票をめくったとしても同じで長と短の橈側手根伸筋を使うことになるので手三里、曲池がこります。

  伝票をめくるのもボールペンを握るのも示指の第1関節伸展で中手指節関節屈曲になるので、背側骨間筋が収縮して合谷が圧痛点となります。

  全身指圧後、背中、腰が伸びて、肩関節の挙上で音もしなくなりました。

  まだしばらく忙しいそうですが、メンテナンスができてよかったです。

 「伝票くらいで…」と思うかもしれませんが、慣れない仕事は緊張もするし、普段しない動きは楽な動きとはならずに力が入ってしまうものです。

  事務員さんコントに出てくる肘に巻く両端がゴムの黒い布は手三里、曲池をカバーしていますし、指にはめるゴムも作業効率の必然性から生まれたものなのでしょう。

  伝票で大腸経を使うとは、発見でした。

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2014年11月29日 (土)

女子胞(子宮)と衝脈、任脈。

  東洋医学では子宮を「女子胞」と呼んでいました。

   殿部第2仙椎棘突起外3寸の膀胱経のツボ「胞肓」のように、胞のつく経穴は子宮の治療穴であることを示しています。

   女子胞からは衝脈と任脈が起こり、衝脈と任脈の働きが順調であれば気血が充実して月経が順調で妊娠もしやすいとされています。

   衝脈は、腹部では正中線外5分を通る腎経の走行に似ていますが、鼡径部では胃経の「気衝」を通り、臍の下では任脈の「陰谷」を通って、喉から唇に向かいます。

   任脈は腹部から胸部の正中線を上行し、口の周りを巡ってから下の歯ぐきに終わります。

   月経不順の改善や妊娠しやすい体にしていくためには、自覚的に腹部の冷えはなくても下腹部をカイロで温めて衝脈と任脈の脈気を活発にするといいでしょう。

   その時に第2仙骨棘突起3寸の「胞肓」もカイロで温めると腰痛の予防にもなります

   白髪が気になる、手足がほてる、おなかの脂肪が気になるという女性にも、おなかと仙骨を温めて衝脈と任脈の脈気を盛んにすることをお薦めします。

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2014年11月28日 (金)

帝王切開で出産後3週間の指圧、主訴は頭痛。

  30代女性、第2子を帝王切開で出産後3週間の指圧で、主訴は頭痛、腰が縮んで診えます。胃がむかついてあまり食べられないということもあるようです。

 初産が妊娠高血圧で緊急搬送されての帝王切開だったので、今回は帝王切開での出産日が決められていました。

  しかし臨月に入って血圧が140を超えていたので、予定より1週間早い出産となったようです。

  まだおなかに痛みがあるとのことなので仰臥位から指圧をし、その後は横臥位で指圧をしました。

  仰臥位下肢の指圧では下肢内側腎経に沿ったむくみがあり、左大腿は薄筋に沿ったこりが、右大腿は胃経の大腿直筋「梁丘」、脾経の内側広筋「血海」、胆経の「足陽関」に圧痛点がありました。

  両股関節の回旋運動でポキポキ音がし、膝軽度屈曲から股関節屈曲の大腿二頭筋のストレッチと下肢伸展挙上足背屈の坐骨神経のストレッチでは両下肢ともに腰に響く痛みがあったようです。

  左上肢では手背部母指と示指の間の「合谷」を圧して強い痛みがあり、この大腸経から右胃経に連なり右大腿「梁丘」の痛みの流れが診えてきます。

  帝王切開から一週間ベッドの生活で鎮痛薬のロキソニンを目一杯服用していたそうなので、それで胃炎になったということがあるかもしれません。

  耳の周囲、後頭骨下際の指圧では強い痛みを感じたようです。

  下肢の運動不足、ストレッチ不足、血行不良があるので、首から上では痛み物質の滞留→頭痛という血行不良による症状が起きていたということです。

  腹部9点の手掌圧を軽く行い、横臥位では抱き枕を使って背部から下肢の指圧をし、最後にストレッチポールを使って背骨のストレッチをしました。

  むくみがあり、胃がむかつき、エストロゲンの不足は間違いないので指圧後にフェンネルシードを数粒食べてもらいました。

  フェンネルは大正漢方胃腸薬にも使われているウイキョウですから、胃薬になりエストロゲン様の働きもし、むくみにも効果があります。

  まだおなかは妊婦さんのままのようで、これから体を引き締めていかなければいけませんが、おそらくこの一回の指圧で大デトックスになったと思います。

  前回の出産の後と比べると、今回の方が状態は良いと思いました。

  先天性の病気のある方ですが、元気なお姉ちゃんの後に男の子を産むことができて、本当におめでとうございます。

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2014年11月27日 (木)

タンスの移動、肩こり、腰のこり、前腕内側のこり。

  いつになく肩がこっている80代女性、右肩上部のツボ「肩井」に丸い磁気のテープが貼ってありました。

  指圧をしていくと磁気テープの貼ってあった僧帽筋のすぐ後ろの肩甲挙筋にも圧して痛みがありました。

  腰もこっていて、仰臥位の指圧では肘窩に近い前腕内側中央でやや尺側に強い痛みを感じるポイントがありました。

  ここは上腕二頭筋腱が停止し、浅指屈筋と深指屈筋が起始する部位です。肘屈曲+手関節掌屈+指屈曲の映像が診えてきます。

 「何かを持ち上げたり、運ぶようなことをしましたか?」と尋ねると、タンスを移動して部屋の模様替えをしたそうです。

  引き出しを一段ずつ抜いて、中身のないタンスを引きずって移動させてから、また引き出しを一段ずつ入れる作業は80代には普段はしないかなりの重労働です。

  タンスの引き出しを抜いて抱える動作では肘屈曲+手関節掌屈+指屈曲に加えて、持ち上げますから肩が上がり僧帽筋と肩甲挙筋がこって腰にも負担がかかります。

 長時間の作業ではなかったようなので全身指圧後、体が楽になったようです。というのは指圧の後に雨の中、買物に行ってきたそうで後で手作りのお惣菜をいただきました。

  80代とはいえ気力がしっかりしていて、治った気になると治ってしまうというたくましさがあります。

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2014年11月26日 (水)

冬は腎を病みやすい、腰痛、頻尿、のどの痛み、耳鳴りなど。

  東洋医学で腎の性質は、水、寒、北、骨、髪、耳などに反映されています。

   冬に病みやすいのが腎で、寒さで腰痛になる、頻尿になる、耳鳴りがするなどの症状がある時には腎経に圧痛点があらわれていることがあります。

    足底からの腎経の流れは下肢内側から脊を貫いて腎へ出て、膀胱を巡る流れと、腹部から胸部へ上る流れに分かれます。

    腎から膀胱へ下る流注は尿管を示しているととれますが、大腰筋を示しているととることもできます。

  胸部正中線の外2寸を上行する腎経は肺、喉、耳と影響します。

   水の代謝が順調であればリンパや静脈血は心臓に還って、不要なものは尿として排泄されます。

    ふくらはぎがむくむ、顔がむくむといった症状は腎の働きの衰えを表しています。

   働きの衰えた腎経の刺激を促進するためには腎経の刺激だけをするのではなく、「肝心脾肺腎」で腎の母となる肺を補い、腎の子となる肝を瀉します。

  補うタッチは「受け入れやすい、温かい、ゆったりとした」癒し系のタッチ、瀉するタッチは「テンポの速い、小刻みな、(やや強め)」の体を起こしていくタッチです。

   肺経は鎖骨下部外側から上肢内側で橈側を母指に向かい、胸部と肩甲骨周囲も肺を反映しますから、ここにはゆったりとした気持ちのいいタッチをします。

  肝経の流注は第1趾外側から下腿内側で脛骨に沿って上行、大腿で縫工筋後縁に沿って上行、そして腹部外側から第9肋骨前下際の肝臓に注ぎ、目や頭ののぼせにも反映されます。

    肝経へのテンポの速いタッチと、頭ののぼせを下ろす頭部への小刻みなタッチで血のバランスをとると、腎の働きはさらに促進されます。

 

 

 

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2014年11月25日 (火)

腎経が内踝の太渓まで進んでから一度戻るのは踵の上げ下げを反映している。

   腎経は、足底の「湧泉」から舟状骨粗面直下の「然谷」、内踝とアキレス腱の間の「太渓」と進んでから内踝の外周を「大鍾」、「水泉」、「照海」と戻ります。

   足底から順を追っていけば湧泉、然谷、照海、水泉、大鍾、太渓なのに、間を飛ばしてまた戻ることの意味を考えてみましょう。

  湧泉→然谷→太渓と直線で結ぶのに都合がいいのは踵を上げた形です。

  土踏まずの前方中央と、足内側で最も高い位置にある舟状骨の内側底面と、内踝とアキレス腱の間が直線で意識できるのは踵を上げた時しかありません。

 そして上げた踵を下ろす時に距骨中央下部の照海を起点に大鍾、水泉が下がります。

  腎経の足での流注の戻りは踵の上げ下げを反映させたものなのでしょう。

  足のむくみを還すことに必要な踵の上げ下げは水の代謝を司る腎経の働きを促進します。

  内踝を一度腎経が戻ることの意味は、手技療法の先人達が踵の上げ下げと腎経を関連付けて考えていたことの証です。

 

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2014年11月24日 (月)

60代男性、腰痛発症から3週間後の指圧。

  60代男性、ゴルフの練習中に腰が痛くなってから3週間後の指圧です。

  座位で姿勢に異常はなく、猫背になるよりも背中を起こしていた方が楽だということなので、脊柱管狭窄症のような後ろから前へ神経を圧迫する骨などの変形はなさそうです。

  仰臥位SLR(下肢伸展挙上)テストでは股関節を屈曲していくと左右ともに反対側の腰外側に軽い痛みが生じましたが、椎間板ヘルニアの診断名がつくほどのことはなさそうです。

  大腰筋の中心部の傷が左右に響いているか、外側の腸骨筋の傷、あるいは靭帯の傷の可能性が高いと思います。

 右大腿前側に痛みが走ることがあるそうなので、L2~L4の神経の圧迫があるかもしれません。患部があるのはL4~S3の坐骨神経症状が起きる部位より上です。

  このまま仰臥位から指圧をしていきます。

  足に冷えはなく、前腕内側は使い過ぎで硬くなっていますが、特に異常はありません。脈も落ち着いていてよく眠りました。

 腹部に腰の急性症状の時の硬さはなく、3週間という時間が傷をかなり癒したことがわかります。

  仰臥位から伏臥位に姿勢を変える時に躊躇はなく、ぎっくり腰で何段階にも分けて体の向きを変える人たちと比べると状態はかなり良いようです。

  伏臥位の指圧では以前にアキレス腱断裂をした左ふくらはぎに硬さはあったものの、下肢伸展挙上回旋の腸腰筋のストレッチで痛みは出ませんでした。

  全身指圧後、立ち上がるのにも躊躇なく、全身の筋肉がゆるんだのでおそらくこれで腰痛の仕上げになったと思います。

  長時間同じ姿勢をすると腰が気になるということでしたが、傷は回復してもその部分にはひきつれが残り、毛細血管が修復されていなければ血行不良になりやすいと理解していただければいいと思います。

  以前と同じようにまっさらに筋肉が回復するということはなかなかないか、時間がかかります。

  同じ姿勢を長時間続けないようにする、こまめにストレッチをする、無理をしない、急性腰痛(ぎっくり腰)になったことがある人は腰に血行の悪い部分があることを忘れないようにしましょう。

  年齢からすると若い筋肉と変形の少ない骨をしているので、もっとすごいパフォーマンスを望んでいるのかもしれませんが、3週間での回復を考えると(腰痛発症時の様子は想像するだけですが)順当です。

 

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2014年11月23日 (日)

70代女性、体幹右側屈・右殿部痛2回目の指圧。

 70代女性、今回の主訴は右殿部痛、2回目の指圧です。

   前回の指圧でウォーキング不足を指摘したところ毎日歩いているそうで、肩こりは前回よりも軽くなっています。

 体幹が右に側屈しているのはベッドで右を下にしてテレビを見ていることにも原因がありそうだということが指圧中にわかりました。

 テレビの位置を反対側に移動して、逆向きになれないかということはお話させていただきましたが、さてどうするでしょう。

 指圧中に手足はすぐに温かくなりました。

 横臥位の指圧で右殿部の痛みは仙骨前面から大腿骨大転子に停止する梨状筋に限定できました。下肢への坐骨神経症状はありません。

  股関節が硬く、仰臥位股関節内転内旋のストレッチで梨状筋が伸ばされる時に痛みを感じるようですから、長い間の右股関節外旋姿勢で柔軟性が乏しくなっています。

 前回指圧を受ける前にはアキレス腱がつることがあったということで、正座から片膝を立てるアキレス腱のストレッチをやっていただいたのですが、その姿勢でバランスを保つことが難しいようです。

   全身指圧後には体幹の右側屈ほとんど矯正できましたがまだ少し右の骨盤が下がり気味です。

 「ウォーキングの時間をカーブスに当てたことがこの体には合っていない」と前回指摘したところ、どうやら指圧のほうが効果を感じたようでカーブスは退会したそうです。

 カーブスのマシントレーニングを調べてみると梨状筋に悪そうな運動はないと思うのですが、御本人はトレーニング中に殿部に痛みを感じていたそうです。

 おそらく負荷が強過ぎると感じていてやめるきっかけを探していたのでしょう。運動に疑問を感じていない人や楽しめている人はいいのですが、不満を感じている人には話を聴いて気配りをして適量な負荷に調節することができればカーブスも悪くないと思うのですが…。

 姿勢の矯正と股関節の柔軟性の獲得、立位のバランスをとれるようにしていくと坐骨神経痛の症状を出すことなく、もっと健康な体にできそうです。

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2014年11月22日 (土)

ブライダルエステと足つぼマッサージが合わなくて…。

  結婚式を控えたお得意様の女性が体調が悪くて指圧にいらっしゃいました。右耳では耳鳴りもするそうです。

  引っ越しはすませていて、ブライダルエステの後は頭痛になり、近所の足つぼマッサージは痛いだけで体が受けつけなかったようです。

  座位の触診では肩がこっていて背中も緊張しています。

  デコルテのブライダルエステで揉み返しになっただけでなく、引っ越しによる環境の変化や通勤時間が長くなったこと、運動不足などもストレスになっていると感じました。

  また話を聴くかぎり、寒さに対する抵抗力が強そうな旦那様とはかなり冷えの感じ方が違いますから、暖房を控えていることで血行が悪くなっているということもあります。

  伏臥位から指圧を始めると、肩上部僧帽筋の前後、鎖骨と肩甲骨の上部にいつもにない強い緊張があり、やはりデコルテの施術が強過ぎたのでしょう。

  体表面全体にむくみが浮いているので、むくみを流しながら深層の筋緊張をゆるめていきます。

  腰までの緊張がゆるんだ時点で足に冷えはありませんでした。

  伏臥位下肢の指圧から胃腸が大きく収縮し拡張して動き出した音がしました。

  耳鳴りと腎経、水の代謝の悪さと耳の内リンパ水腫を考えて足底から内踝周囲、下腿脛骨後縁の指圧を丁寧に行いました。

  仰臥位頭部顔面の指圧では耳の周囲から前頚部を刺激してリンパの滞留を流していきます。

  腹部の指圧では胃に硬さを感じました。ストレス性の胃炎はありそうです。

  指圧前、指圧後にトイレに行き、揉み返したような肩の緊張も緩みました。

  結婚という大きな環境の変化では、嬉しさに隠れて様々なストレスが意識できていないこともあると思います。

  また嬉しさは実は紙一重のストレスなのだということに気づいていない人がほとんどだと思います。

  相手に合わせ過ぎたり、譲り過ぎたりして、食事から生活習慣まで遠慮を重ねればそれはストレスだったと後で気づくことになります。

  働いているので「暖房費は払うからと言って自分の体を冷やさないようにしたら…」とアドバイスをしてみたのですが…。

  ブライダルエステが合わないようなら、「前日に私がやってもいいので」と言ってあります。

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2014年11月21日 (金)

風邪、顎下リンパ節の腫れ、足の冷え、腎経「太渓」の圧痛。

 昨日は風邪で抗生物質服用中の60代女性に指圧をしました。

  指圧の主訴は右肩こりで、足が冷えていて右半身がこっています。

  抗生物質を飲み始めて10日目で咳は止まっていますが顎下リンパ節が腫れていて微熱があります。

  仰臥位から指圧を始めると、足の指圧では腎経の「太渓(内踝中央とアキレス腱の間」が圧痛点として浮かび上がってきました(「谿」の表記は「渓」に変わったようです)。

 「足の冷え」、水の代謝の滞り、腎経の流れ「足底→下肢内側→腹部正中線外5分→胸部正中線外2寸→のど→舌の付け根→腎は耳と二陰に開竅する」、太渓と風邪の症状の関連が見えてきます。

 下肢の指圧中に足の冷えは解消され、上肢の指圧の時には手から熱を発散していました。

 横臥位の指圧で右半身のこりをゆるめると、右肩の詰まりが解消されたようです。

  このケースは風邪の治りかけで発熱後の筋肉痛もあって水の代謝が悪く、足は冷え、のどに炎症が残り、顎下リンパ節が腫れていました。

  腎経の太渓は水の代謝を促し、冷えを取り除き、のどの痛みを緩和するツボでもあるのです。

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2014年11月20日 (木)

書店の東洋医学のコーナーが縮小、廃止されていたこと。

  経穴の図をインターネットで探してもなかなか思うようなものがなかったので、ある大書店で探したら、東洋医学のコーナーがなくなっていました。以前は東洋療法学校協会の出している教科書まで並んでいたのですが…。

  別の大書店では東洋医学のコーナーはあるものの本棚1つ分くらいに縮小されていて、また別の大書店でも東洋医学のコーナーは縮小されていました。

  そもそも経穴を線でたどった経脈は誰の体にも書かれているわけはなく、これを図に表わしたり、理解するのは簡単ではありません。

  書店の本棚で幅をきかしているものは、図の表現が雑なものが多いと感じました。

  2006年に経穴の見直しがあったので改訂できていない本は東洋医学のコーナーに並ばなくなったということもあるのかもしれません。

  古典が消えていくということはどの分野にもあるにしても、良いものは残していかないといけないと痛切に感じました。

  そんな中で買い求めてきたのが「経絡経穴図」小林三剛監修 中山仁二著 宝栄企画 2880円です。

  経穴を骨の図と筋肉の図で確認できるのでこの本にしました。

  写真や3Dのような図もありましたが、想像上のライン取りができるようになるにはイラストで勉強して生身の体で経験を積んでいくのが一番の方法ではないかと思います。

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2014年11月19日 (水)

冷えの肩こり。

  昨日はいつもよりも首から肩にかけてこっていると感じた女性に指圧をしました。

  10月、11月と外でのイベントが多い時期ですから、ストレスと朝晩の冷え込みで筋肉がいつも以上に硬くなっていたのでしょう。

   弱い圧で指圧をしても痛みを感じたようですから急性の筋肉痛の状態でしたが、「体を任せることが上手なのでしょう」、指圧後には筋肉の緊張がゆるんでいました。

  いつも言いますが、こりには弱い刺激、もの足りないくらいが適量刺激です。

  受け手の上手さを引き出すために圧を加減しながら弱い圧を有効にヒットさせることが大切なセラピストのテクニックです。

  「肝は筋肉を主る(つかさどる)」ですから、この指圧では足の冷えを根拠に第1趾爪の付け根外側「大敦」から脛骨を上行し膝窩横紋側面「曲泉」までの肝経の指圧に注目して施術をしてみました。

  足の冷えが解消するのと、肩こりの緩和はほぼ同時だったようです。

  経脈を使って体を操作できるのも、体を任せていただけるお客様の信頼があってのことです。

  ここで治ったという体の記憶がさらに信頼を高めて施術の効果をあげていくのがタッチセラピーです。

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2014年11月18日 (火)

第1趾内側で足趾の付け根の前、脾経のツボ「大都」がのどに効くツボであることの考察。

  脾経の第1趾内側付け根のツボ「大都」がのどに効くツボであることを分析してみましょう。

  「大都」は第1趾基節骨底に停止する母趾外転筋よりも前に位置しますが、第1趾でしっかりと地面をとらえて足の内側を着地させるために重要な位置にあります。

  「大都」を日常的に歩行や立位で刺激することができていれば外反母趾の予防になります。

 脾経の走行は足の内側から下腿内側の脛骨後縁、大腿前側の内側広筋、臍の横4寸(以前は3寸5分)、大胸筋の外周、腋窩中央下6寸の肋間「大包」と進み、心経へと連なります。

  また脾経は口に開竅しますから、喉から舌下まで影響し、その状態は唇に反映されます。

  五臓では肝心脾肺腎ですから、肺の母となるのは脾です。

  足の内側着地を主導し、第1趾の屈曲の根本が「大都」です。

  さらに股関節を内転気味にして膝を伸展させて歩けば内側広筋を使い、歩行で肩を大きく後ろに伸展させれば胸の外側から脇腹までの脾経の刺激になって肺を拡げることができます。

  脾経の第1趾内側の中足趾関節の前陥凹部「大都」のツボ刺激は、足の内側着地の刺激が上行するのと同じように脾経をたどって「のどに効きます」。

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2014年11月17日 (月)

緑色5cm楕円形の果物フェイジョア(フトモモ科)、パインのようなバナナのような味。

 地元の特産物を扱うJAの鶴ヶ島にある店で、緑色の楕円形で5cm大の果物「フェイジョア」を見つけました。

   「パインのような、レモンのような、オレンジのような味」という説明があり、イチゴのパックに12個入って280円ですから安いと思って買ってみました。

    皮をむくと果実はクリーム色で、マンゴーのような繊維があって、味はパインのような、バナナのような…、レモンやオレンジの味は感じませんでしたが、美味しいと思いました。洋梨に近い柔らかい酸味と甘味のある果物です。

    調べてみると、フェイジョアはフトモモ科でした。

    アロマでフトモモ科といえばユーカリやティートリーが思い浮かびますが、湿布のような刺激的な臭いは全くなく、トロピカルな香りも楽しめるので見つけた際には是非買って食べてみてください。

    グァバもフトモモ科の果実だということですから、フェイジョアのトロピカルな感じがわかるかと思います。

  埼玉県でもけっこうこじゃれた果物や野菜を栽培している方がいて、知らないのは残念なので油断ができません。

 

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2014年11月16日 (日)

肝経のツボ「太衝」、足の甲で第1趾と2趾の間の中足骨底間の前、陥凹部。

  第1趾と第2趾の間を足の甲にたどって止まるところ(中足骨底の前、陥凹部)に肝経のツボ「太衝(たいしょう)」があります。

    太衝は、前脛骨動脈幹が弓状動脈に分岐する部分にあるので、足の冷えの解消に重要なポイントです。

    「衝」のつくツボは動脈の拍動を感じる位置にあることを示しています(鼡径部にとる脾経「衝門」など)。

   実際は中足骨底前の陥凹部での拍動はわかりにくく、中足骨底の隆起を越えて内側楔状骨上では軽く触れただけで足背動脈の拍動がよくわかります。

  太衝のツボに入った感覚は中足骨前陥凹部にありますから、母指の先端を足趾の方に向けて、母指の関節を曲げて、母指指紋部で中足骨前陥凹部をとらえて母指の関節部分を内側楔状骨上の動脈拍動部に当てるという圧し方をすることもできます。

    太衝のツボ刺激は下肢内側から、生殖器をめぐって肝臓に伝わります。

    「肝は血を蔵す」ですから、血行不良による様々な症状(子宮や卵巣の不調によるおなかの痛みや、足の冷え、めまい、耳鳴り、目の疲れ、腰痛、湿疹など)に効果があります。

   一点あるいは数点の肝経のツボ刺激を経脈の線で結ぶには、仰臥位で両膝を立てて左右に倒すことや、体幹の側屈が「肝経の経脈の刺激」となり、より効果が期待できます。

   「肝は目に開竅する」ということもあり、開竅とは機能を発揮するという意味があります。

    肝障害では黄疸で目が黄色になり、貧血では下の瞼の裏が白くなります。

    血を蔵す肝の不調は目に現れるということがありますから、「太衝」のツボ刺激で疲れ目がはっきりとしてきたら、ツボを正確にとらえています。

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2014年11月15日 (土)

下肢内側の肝経、脾経、腎経の走行と血液の関係。

 下肢内側には肝経、脾経、腎経の3つの経脈が足から胸部へ向かって走行しています。

    肝経が一番前側のライン、脾経が脛骨後縁から内側広筋を直上する真ん中のライン、腎経が3つのラインの一番後ろ側になります。

    腎経は大腿内側の後ろ側ですから、尾骨下端と肛門の間の「長強」から、「膀胱をめぐり」、恥骨から腹部では臍の外5分(母指の半分の幅)のラインを上行し、正中線外2寸鎖骨下際の「兪府」に至ります。

    肝経は第1趾外側から下腿内側の脛骨を上行し、膝窩内端から縫工筋に沿って大腿内側を外側にカーブして、「生殖器をめぐり」、その後に、第11肋骨前端下際「章門」から第9肋軟骨付着部の「期門」に至ります。

    腎経は尿による水分の代謝、脾経は水分の運行、肝経は血液の貯蔵(出し入れ)に働きます。

   この3つの経脈は相互に関係しながら血液の浄化と栄養供給をしています。

    肝経に生殖器の不調を治すツボが多いのは、経脈の走行が生殖器をめぐることと、血液の出し入れによってのぼせや冷えを治すからで、大腿で縫工筋の後縁に沿っていることからしても、縫工筋は膝を立てて外側に倒す働きをする筋肉ですから、肝経は骨盤を開く時に緊張するということがわかります。

    つまり月経や出産の骨盤の動きと肝経の流れは寄り添っているわけです。

   腎経は半腱様筋や薄筋の走行に近いので、縫工筋とは逆に開いた骨盤を閉じる時に緊張します。つまりむくみを還す筋肉の使い方で腎経は緊張します。

  肝経と腎経の間で働くのが脾経ということになります。

    この3つの経脈と鵞足を形成する縫工筋、薄筋、半腱様筋を関連させて、次回の「鵞足マッサージ」の講座を行うために、どこがわかるとより理解が深まるかを考え中です。

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2014年11月14日 (金)

風邪の指圧、肺経上肢内側と鎖骨周囲のこりをゆるめる。

  昨日は風邪の指圧が続きました。冷えと乾燥で風邪をひく人が増えているようです。今朝は薄い霜が畑の雑草についていました。

 50代女性、一週間前から風邪をひいていて治りが悪く、近所のマッサージにも行ったようですが効果を感じなかったようで、車で一時間かけてウチまでいらっしゃいました。先月も指圧をしている方です。

  マスクをしていますが咳は出ません。額に熱はありませんが肩上部はこっていて熱がこもっています。

  座位の触診では上肢内側で橈側の肺経にこりがあり、特に右側がこっていて、首の付け根右側の斜角筋隙を圧すと上肢肺経の響く圧痛があります。

  座位の触診からおなかが動き始め、伏臥位、仰臥位ともおなかが動きどうしで、下痢でもしているのではないかと心配したくらいですが、そんなことはないそうで、指圧前にトイレに行き、指圧後もむくみが還ってトイレに行きました。

  風邪では、のどの炎症で首から肩の周囲が充血し血行不良になるということがあり、咳をすれば約5kgの頭部を首が支えるので首から肩にかけての筋肉がこってきます。

  午前中に風邪の指圧をした方は肩甲骨周囲から後頚部がこるタイプでしたが、こちらは猫背で肺を圧迫して肩の前側がこるタイプでした。

  神経でタイプを分ければ、肩甲間部と棘下筋から上肢尺側の尺骨神経がこるタイプと、斜角筋隙や鎖骨周囲から橈骨神経に沿ってこるタイプということになります。

  いずれのタイプも炎症によるむくみは軽く速いタッチで排出し、こった部位には弱い刺激で丁寧に血行促進するということが肝心です。

  おそらく一時間かけて求めてやってきていただいたので、触れた瞬間から治る方向に体は調節され始めたのだと思います。

  信じる力を持ち、体をゆだねることができるクライアントにセラピストは助けられているのです。

  私が指圧をした中で、最もおなかがよく反応したケースです(おなかが動けば副交感神経優位に自律神経のスイッチが切り換わったと考えていいでしょう)。

 

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2014年11月13日 (木)

飯能 蜻蛉亭 名栗川の紅葉を見ながら懐石ランチ。

   高齢の知人の指圧の後、紅葉を見てランチでもということになって、車で飯能の蜻蛉亭に行ってきました。

    蜻蛉亭は飯能駅南口から歩いても10分くらいで、名栗川を直下に見下ろす岸辺にあります。

   混んでいたら生活の木のレストランにするつもりで予約なしで行ったら、ちょうど一つテーブルが空いたところでラッキーでした。

   ランチの懐石弁当が2800円と3500円なのでお客の年齢層が高く、紅葉を見ながらゆっくりと食事をすることができます。

   大きな窓から、昔は江戸へ西川材をいかだに組んで運んだ河畔の景色を見ることができ、夜はライトアップされるようです。

   先付(八寸)、お造り、煮物、焼き物、天ぷら、おじゃこのご飯、赤だし、香の物にデザートの安納芋のプリンという内容で、どれも手がこんでいてお味のしっかりとした料理でした。

 (生野菜のような味付けのない料理がほしいと感じたくらいだったので、普段玄米菜食のような食事をしている人にはちょっと味がうるさいかも…)

   おやっと思うような食材を葛で包んだ一口や、グリーンのソースはニラソース?だったり、味覚の散歩になりました。

   食事の後は、街路樹の紅葉が盛りの美杉台へ行き、生活の木のハーブガーデンの散策をし、青梅の岩蔵温泉郷のあたりまでの紅葉ドライブをしてお気に入りの銀杏黄葉を紹介した後、飯能駅までお送りしました。

  タンパク質多めの懐石だったので、今朝は体に余裕がある感じです。

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2014年11月12日 (水)

70代女性、肩こり、便秘、めまい、脊柱左側屈、体の歪みによる不調の典型例として。

 70代女性、主訴は首から肩と背中のこりで、便秘もあり、時々ふらつくようなめまいがあります。

  降圧薬、高脂血症薬、骨粗鬆症治療薬、抗不安薬(肩こりに)を服用中です。

  座位では、脊柱が左側弯し、右肩が上がり、頸椎が右回旋して顔が少し右を向いています。

  この姿勢から、左下腹部S状結腸の圧迫→便秘、右の僧帽筋と肩甲挙筋のこり、左の胸鎖乳突筋のこりが診えてきます。

 伏臥位の指圧では、上半身の交感神経支配領域のこり、下半身のむくみ、つまり猫背手仕事のウォーキング不足がわかります。

  カーブスに半年通っているそうですが、ウォーキングの時間をカーブスに当てたことでストレッチをすべき上半身が硬くなり、下半身の運動ができていないということになっているようです。

   筋トレはもちろんいいことなのですが、運動に慣れていない筋力の弱い人に生活に支障をきたすようなこりがあれば、まず必要なのはストレッチです。

 仰臥位左上肢の指圧では、大腸経の曲池、手三里のツボ刺激でおなかが音を立てて動き始めました。

  耳の周囲にはむくみがあり、ふらつくようなめまいは肩こりの随伴症状としての内リンパのむくみが原因だったのでしょう。

  全身指圧後、脊柱の左側弯がかなり改善されましたが長年の癖なので、ラジオ体操でいいですから毎日ストレッチをして矯正していきたいところです。

  かなり楽になったようですが、脊柱側弯による腰周りの硬さがもう少しゆるんでくると便秘も改善していくでしょう。

  これは姿勢による肩こりとその随伴症状の典型例です。こりの強いところほど弱い刺激で薄皮をはがすようにゆるめていくことを忘れないでください。

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2014年11月11日 (火)

左アキレス腱断裂後一年半の指圧、主訴は疲労、足底・足趾が施術ポイント。

 左アキレス腱を一年半前に断裂した30代男性、主訴は全身の疲労です。

 整形外科でのリハビリに通っていたので指圧は久しぶり、手術をせずに固定とリハビリで治療をしたそうです。 

  座位の触診では右肩上部のこり、左右肩甲下部のこり、腰椎が後弯した猫背ですが、肩甲骨周囲は有酸素運動を行っている人の柔軟な筋肉です。

  一年半のリハビリでふくらはぎの筋肉の左右差はほとんどなくなっています。

   伏臥位の指圧では左肩甲下部、左大腿後側のこりがあり、左足底、左足趾はむくんでいました。

  まだ左アキレス腱をかばっていて、踏み込む、ジャンプする、といった動作はしないように気をつけているということで、足趾に体重をかけて爪先立つ動作はほとんどしていないようです。

  足趾や足底のむくみから、足裏マッサージ、リフレクソロジーの治療効果が発揮できるのはこういった症例だと思いました。

  骨折、捻挫、アキレス腱断裂、変形性膝関節症など、リハビリも勉強した足の施術に特化した専門家が整形外科領域のマッサージに注目していくと「足という部分の施術」を活かしていくことができるでしょう。

 肩甲骨周りが柔軟な方なので全身指圧後、手の温度が高くなるくらい血行が促進されて、右肩や背部、左大腿後側の筋緊張がゆるみました。

 「左アキレス腱をかばう+右手を良く使う」ことからの体のアンバランスですから、アキレス腱の代りに下腿最深部の長母趾屈筋、後脛骨筋、長趾屈筋を足底側から指圧して爪先立ったと同じような圧刺激をしていくことで、使いにくい下腿後側を使っているのと同じような運動をしていることになります。

☆ 左アキレス腱には手掌の持続圧で手当てをし、足の関節運動も小さい範囲で行いました。

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2014年11月10日 (月)

頸椎症手術から2年半、背中で左右の指の先端が触れたこと。

  先週一番のびっくりは、頸椎症手術後に週一回指圧をしているお客様の左右の指が背中で触れたことです。

  手術後しばらくは患部に触れない状態から、今では患部にも指圧ができるようになり、全身指圧+棘下筋のストレッチ後、「あと一年くらいしたら指の先端がつくのでは?」と言いつつ背中に左右の手をまわしていただいたら、左右の中指の先端が触れました。

  左頸椎下部の手術後は左肩外旋の可動域が狭くなっていたので、この日は指圧前に御自分で背中に手をまわして「こんなに届かないデモンストレイション」を見せていただいた後の指圧でした。

  背筋群や肩の内転筋・内旋筋をゆるめたことによるところが大きく、直立の良姿勢で外旋筋だけの外旋ではまだ指はつかないとは思いますが、手術の頃から比べたら奇跡のような瞬間でした。

  目に見える成果は小さくてもこつこつと寄り添ってみるとやがて大きな結果に結びつきます。あきらめないでください。ちょっとの成果や少しの期待外れに一喜一憂しないことです。

  2番目のびっくりは、車のエアコンのスイッチが効かなくなったことで、昨日交換したら冷房から暖房の各段階にカチカチという噛み合わせがあるのに驚きです。

 指先の感覚では無段階変速の柔らかいネジのように思っていたのですが、もともとはカチカチと動いていたのですね。

  関節の磨耗のようにコントロールノブも年を経てねじ切れていったのです。毎日使っていると経年変化に気づかないものですね。勉強させていただきました。

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2014年11月 9日 (日)

右片頭痛+右殿部痛、右肩下がる、右尺骨神経に沿ったしびれ、左肩上がる、左上腕内側肺経・心包経のこり。

 50代女性、主訴は右前頭部の頭痛で、薬を飲んでも芯が残っているような痛みがあります。

 右前頭部から前頚部に続く違和感があって、右尺骨神経に沿って小指までのしびれがあります。

 右殿部にも痛みがあるとのことで、座位の姿勢は右肩が下がり、左肩が上がっています。

 これらのデータから、右肩には頭の重さがかかって猫背で手仕事をした、その時に右殿部に体重をかけたということが推測できます。

 触診では、右尺骨神経の出口である右第7頚椎と第1胸胸椎の外側には軽く触れても痛みがあり、頭の重さがかかった右の首の付け根の斜角筋隙にも腕神経叢の圧迫を示す圧痛がありました。

 左肩は肘屈曲で固定されて肩が上がっていたようで、僧帽筋と肩甲挙筋がこっていました。

  このケースでは主訴の右半身に注目しがちですが、実際の治療ポイントは左上肢内側の肺経(上肢内側で橈側)、心包経(上肢内側中央)にありました。

  こりかたまっていたのは左上腕二頭筋中央や左尺側手根屈筋で、側腹部、殿部、大腿後側のたるみは歩幅を大きく後ろにとった股関節の動きができていないことを示しています。

 趣味の洋裁の時間が長く、運動不足で、本人はストレスと感じていないようですが、猫背の手仕事で体のバランスは左右も上下もおかしなことになっていました。

 全身指圧後、右前頚部や右殿部の硬さが消え、左右の肩の高さが同じくらいになりました。

 右手を使うために、右前下に頭の重さがかかると右頸動脈の血流が悪くなり、猫背が強くなれば頸椎の下部に負担が強くなって尺骨神経を圧迫することになります。

 手足に冷えがなかったのでこれくらいの症状でしたが、冷えがあればもっと重い症状になっていたと思います。

 左と比べると利き腕の右上肢のほうがこっていなかったくらいなので、右腕にはストレスとなっていなかったようですが右の体幹にはストレスだったということです。

 ストレッチや大股のウォーキングで今回の主訴の再発を予防することができます。

 右の頭痛には右半身の使い過ぎのこりだけでなく、左半身の使わな過ぎのこりにも注目してみてください。

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2014年11月 8日 (土)

「第2度房室ブロック、徐脈→迷走神経の過緊張」、施術では関節の硬さに問題ありと診ました。

 「第2度房室ブロック」の70代男性に指圧をしました。

  まず歩き方で小歩歩行が気になりましたが、パーキンソン病の診断はないそうです。

  降圧薬と尿酸値を下げる薬を服用中です。痛風の激痛の経験はないそうです。

  第2度房室ブロックは心房から心室への刺激伝導が途切れることがありますが、また復活します。ペースメーカなどの手術の必要はなく、原因は迷走神経の過緊張だとされています。

  前頚部の触診では左右の胸鎖乳突筋が非常にこっています。

  頸動脈小体へ圧がかかって徐脈になることもありそうです。

  手関節橈骨動脈の脈は1分間に48、これを60くらいに上げていきたいので、テンポの速い軽快な圧で全身施術をしていきます。

  冷えもなく伏臥位の姿勢で苦しくないようなので、バストマットと足首に枕を当てがって仰臥位の指圧から始めます。

  首、背中、非常にこっていました。下肢はむくんでいます。

  ストレッチ不足+運動不足は明らかです。年齢的な筋力と骨の弱さを考えて、弱い刺激でテンポを上げて、徐脈を上げていく施術をします。

  全ての関節が硬く、小歩歩行の原因は股関節、膝関節、足関節の硬さにあるようです。

  滑り止めのある靴下を履いていらっしゃったのですが、右は足底の向きが逆になっていてボツボツの滑り止めが足の甲にきています。

  「ここはチェックポイントです。」

  下肢末梢の神経障害で感覚が鈍くなっているかもしれないことを考えに入れておきます。

  右足の靴下のことを告げると、右足は捻挫をしたことがあり、その後に足の甲に老人性のイボができて現在治療中とのことでした。

  最初に感じた歩行の違和感が足(足関節)の問題に結びついてきました。

  体が硬いので爪を切るのも大変だそうです。

  体が硬い、関節が硬い、筋肉が硬いということは交感神経が優位の状態にあると考えられます。

  副交感神経である迷走神経の過緊張を考える前に、交感神経の緊張を緩めることが必要です。

 仰臥位の指圧に移り、上肢の指圧の時の橈骨動脈の脈は、まだ1分間に48くらいでした。

  全身指圧後、いくつかのストレッチを行い、座位の仕上げでは前頚部のテンポの速い弱い指圧、頚、肩、背中の速い軽擦、上肢伸展のストレッチ、肩の上げ下げなどを行いました。

  ここで橈骨動脈の脈を測ると1分間に60になっていました。

  全身状態から考えると、会話や声もしっかりしていて冷えはなく、指圧前指圧後にトイレに行きましたがむくみがあったのでこれも問題ありません。

  迷走神経の過緊張は筋肉や関節の硬さ、つまり交感神経優位の自律神経の乱れに問題がありそうです。

  ラジオ体操等で関節運動をする、一歩を大きくとる、そして心窩部に両手掌をのせておいて腹式呼吸をすることで迷走神経の調整をする、などのアドバイスで指圧を終えました。

  降圧薬で徐脈の傾向を助長しているということもありそうですから、体を動かすことで問題なく日常を過ごせるのではないでしょうか。

  加齢による心臓機能の低下を筋力で補うというのは高齢者の方すべてに当てはまります。

  くれぐれも徐脈の方にはまったりとした癒し系のタッチで「よりだるくしないように」してください。

  ここがわからなければ自律神経の調整はできません。特に副交感神経が優位なケースを見逃さないようにしてください。

 

 

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2014年11月 7日 (金)

昨日のアロマ指圧講座「慢性の腰痛」、自分では動かしにくい筋肉を他動的に動かすこと。

 昨日は往診の後、午後からは飯能生活の木で「慢性の腰痛」をテーマにしたアロマ指圧講座でした。

  慢性の腰痛の原因は、急性期の腰痛の強烈な痛みは減ったものの傷がひきつれて動かしにくかったり、使い過ぎ、使わな過ぎ、内臓の病気など、同じ姿勢の連続での血行不良も含まれます。

  関節の動きの悪い方向を見つけて、その周囲には自分では動かしにくい筋肉があるはずですからそこが治療ポイントになります。

  自分では動かしにくい筋肉を弱い刺激のタッチで丁寧に緩めて血行促進されたところで、他動的なストレッチを加えていくと関節可動域が拡がります。

  実技では伏臥位肩甲骨下部から足までの指圧と股関節から足趾までの関節運動を行い、足から下腿と腰にはローズマリー・カンファー+マジョラム+スイートアーモンドオイル(濃度1%)の鎮痛のブレンドのアロマオイルトリートメントを行いました。

  坐骨神経の走行に沿ってオイルを使うことに慣れておくと、痛みの強い腰痛の時に鎮痛効果が発揮できます。

  重力による体の短縮をストレッチできれば椎骨間の神経根症状を緩和できますから、骨盤から股関節周囲のストレッチは仰臥位、横臥位、伏臥位と姿勢を変えて効かない筋肉のないようにいろいろな角度で行いました。

  腰椎の椎骨間と下肢の各関節でストレッチができていれば腰痛は緩和できます。

  くれぐれも無理をしないこと、小さい動きでも30回~50回行えば効果があります。

  「股関節がずれているのではないか?」と心配されていた受講生の方がいらっしゃいましたが、女性は股関節が浅く関節している場合もあるので、診たところ異常はなさそうだったので、大腿挙上のエクササイズ(股関節の屈曲・外転・伸展)で筋力をつけていけば違和感はなくなると思います。

  股関節周囲の筋肉を鍛えることは腰痛改善に直結しますから、椅子に座ってゆっくりと8つ数えながら足を挙げていき膝を伸ばす(大腿四頭筋のエクササイズ・股関節屈曲)、椅子の背に両手を添えて支えて立位で下肢の側方挙上(中殿筋のエクササイズ・股関節外転)と下肢の後方挙上(大殿筋のエクササイズ・股関節伸展)をします。

  初めて参加した方は汗びっしょりになっていました。普段使わない筋肉を動かすことは軽い運動のようでも大きな刺激になるのです。

  強く圧さない、小さな関節運動から始める、そんな弱い刺激で受け入れられる刺激だからこそ、動かしていない筋肉を動かすことができるようになって、慢性の腰痛の症状を緩和していくことができます。

 

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2014年11月 6日 (木)

冷えと乾燥と機能性ドリンク、ヤクルトゴールド、森永のアロエべネ。

 ヤクルトゴールド、スーパーで簡単に手に入るのですね。

 飲んでみると薄味のヤクルトという感じで、グルコサミン、ローヤルゼリー、Ca、ビタミンDの効果はまだわかりませんが、久しぶりの乳酸菌シロタ株を腸は喜んで受け入れたようです。

   量は少ないですが満足感のある味なので間食のしたくなった時に飲むとダイエット効果がありそうです。

 日経ヘルス12月号では森永の美容ドリンク「アロエべネ(160円)」を紹介していました。

 アロエベラから抽出した植物ステロール、アロエステロールを日本で初めて配合したヨーグルトドリンクだそうです。

 「皮膚の水分量を上昇させ、シワの改善や真皮でのコラーゲン、ヒアルロン酸の産生を促すことで美肌をサポート」との記事が掲載されています。

  冷えと乾燥で肌荒れや関節痛の悪化する季節ですから、このような機能性食品(体を調整する機能を強調した食品)を摂り入れてみるといいと思います。

   昨日はひどい手荒れの女性を診ました。子宮、卵巣の病気と肌荒れは密接な関係があります。

  冷えと乾燥には体の中にも保湿成分、保温成分を補い、室内の保湿、保温も必要です。

  私の体にはヤクルトゴールドを補いましたが、私の古い車のエアコンスイッチは昨日ねじ切れて暖房になったまま温度調節が効きません。

  古くなった車に機能性食品は効きそうもないので、部品を取り寄せてもらって日曜日にスイッチを取り換えてもらうことになっています(毎日いろんなことが起こります)。

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2014年11月 5日 (水)

ヤクルトゴールド(乳酸菌にグルコサミンなどを配合)。

  「ヤクルトゴールド」、ヤクルトにグルコサミン、ローヤルゼリー、Ca、ビタミンDなどを加えた商品だそうです。

  6月に発売されたそうですが、今まで気づきませんでした。

  従来の腸に効く乳酸菌飲料のヤクルトに、骨、軟骨、肌などの栄養をプラスした商品で、酸味を抑えてあるそうです。

  酸っぱい物好きの私は酸味を抑えなくても…と思いますが、これで1本50円なら是非飲んでみようと思います。

  冷えて乾燥もしてきましたが、今朝のウォーキングではマスク、手袋を途中ではずしましたからまだまだ冬本番には時間があります。

 今のうちに体の調子を整えて、冷えや乾燥への対応をしておきましょう。

 

 

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2014年11月 4日 (火)

ハムストリングス、骨付きモモハムを作る時に腱を使って吊るしたことが語源。

  腰痛の改善には大腿後側の3つの筋肉「ハムストリングス」のストレッチが欠かせません。

  膝を曲げ、股関節伸展(大腿を後方挙上する)に働くハムストリングスの緊張は坐骨神経圧迫の原因となりますから大腿後側の筋肉の柔軟性獲得は腰痛改善のポイントです。

  ハムストリングスの語源は「ハムを作る時に腱を使って吊るしたから」ということですから、人間の筋肉に当てはめると腓骨頭に停止する大腿二頭筋腱と脛骨粗面内側に停止する半腱様筋腱で縛ったのでしょう。

  平らな半膜様筋は停止腱が短く、3つの筋肉の起始部は坐骨結節に付着し、どれも紐状ではありません。

  大腿骨の途中から起始する大腿二頭筋短頭は途中で大腿二頭筋長頭と合わさり、腓骨頭に大腿二頭筋腱が停止し、半腱様筋は脛骨粗面の内側に停止して鵞足を形成します。

  骨付きモモハムを作るときには上下逆さまにすると、2本の停止腱が紐として使えます。

  ハムストリングスを骨付きモモハムで考えてみると、大腿二頭筋短頭と半膜様筋、大腿二頭筋長頭と半腱様筋という外側と内側の相似形が見えてきます。

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2014年11月 3日 (月)

第2度房室ブロック(ウェンケバッハ型)の指圧、迷走神経の過緊張を抑制する。

  第2度房室ブロック(ウェンケバッハ型)の方から電話で御相談いただき、近々指圧をすることになりました。

  第2度房室ブロックは心臓の右心房下壁にある房室結節で刺激伝導が障害されて、心電図では心房収縮のP波からQ波までの時間が延長していき、やがて心室収縮開始のQRS波が欠損して、またQRS波が復活します。

  迷走神経の過緊張が原因とされていて、血行動態が安定していれば治療の必要はなく、ペースメーカーなどの手術もしません。

  御相談いただいた方も特に治療はしていないということです。

  迷走神経へのアプローチは指圧が得意とするところです。

  迷走神経(副交感神経)の過緊張は過敏性腸症候群などでも診られます。

  交感神経の過緊張には興奮を鎮めるタッチ、副交感神経の過緊張にはだるさから目覚めさせるタッチです。

  全身状態や脈拍などを診て個性に合わせたタッチをしてからでなければ結果はわかりませんが、おそらく指圧は非常に有効であろうと思われます。

  よく探しあてていただいたと思います。この縁を活かして、より不安の少ない体に調整(調律=チューニング)してみたいと思います。

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2014年11月 2日 (日)

10kg超えの孫をおんぶして腰痛。猫のアロマの質問も。

 「10kg超えの孫」の重さが原因の「おばあさまの指圧」が続きます。

   おんぶでないと落ち着かないお孫さんをおぶってから腰に痛みを感じている60代女性、ぎっくり腰にならないようにと指圧にいらっしゃいました。

    ヨガの教室に通っていて上肢が真っ直ぐ上に上がらないそうですがその原因は背中が丸くなってきているからで、骨粗鬆症の心配もあります。

   本来ならおんぶは姿勢矯正になるのですが、10kg超えの負荷が長時間になると矯正のし過ぎになって痛みが出ます。

    仰臥位背部の指圧では骨が弱くなっていることを考えて、広く指紋部を当てて、弱く浅い刺激の指圧をします。

  殿部から下肢に坐骨神経症状はなく、ヘルニアや脊柱管狭窄症ではなさそうです。

    第4~第5腰椎付近の典型的な筋筋膜性腰痛だと考えられ、背側からの指圧で痛みがないことから大腰筋の筋肉痛のようです。

    全身指圧後、背中が伸びて肩の可動域も拡がりました。

    骨盤や体幹の動きからぎっくり腰の心配はなさそうです。

    帰り際に「猫は精油に弱いと聞いたが10畳の部屋でアロマライトを使っていて大丈夫か?」という質問をいただきました。

    猫やフェレットなど肉食のペットは植物から抽出した精油を代謝できないと言われますが、森林に住んで樹木の香りを嗅いでいるヤマネコもいるわけですから、10畳の部屋に拡散する心地良い濃度の芳香浴なら問題ないでしょうとお答えしました。

    猫が精油を舐めないような注意は必要です。精油を使ったオイルマッサージも猫にはしないようにします。ティートリーや、ケトン、カンファー、リモネン、ピネンを含む精油は報告例から猫には使わないほうが良さそうです。

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2014年11月 1日 (土)

翌日「右殿部痛が楽になった」という電話をいただきました。

 右殿部痛が指圧であまり緩和できなかったと思っていたら、翌日「痛みが楽になった」という電話をいただきました。

 おまけに手根管症候群で手術を予定している親戚の方に、手術前に数回指圧をしてもらえないかという相談を受けました。指圧後に左薬指と小指の運動障害にも改善が見られたようです。

 手根管症候群は手根部で正中神経が圧迫された状態ですから、尺骨神経の圧迫と同じように全身性の指圧で症状を軽減することができるかもしれません。

 今回の右殿部痛は発症の様子からしてぎっくり腰なので、なかなか治らないのが一般的です。

 仙腸関節周囲と股関節の小さい動きのストレッチと弱い刺激の全身性の血行促進が鎮痛につながったようです。

 傷が大きければ出血が増えて症状が悪化しますから、急性腰痛の施術は弱く、小さく、無理をさせず、物足りないくらいということが肝心です。

 どうなったか気になっていましたが、その後の「祈りの一圧し」が効いたのではないかと思います。

 謙虚であること、力でぶつからないこと、そして精一杯の技術を尽くしてもまだ足りないと思ったら、気持ちでもう一圧ししてみてください。

 思いがあるのとないのとでは、その後のつながり方が違ってきます。

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