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2014年12月31日 (水)

30代女性股関節痛、縫工筋の挫傷か。

 30代女性、一週間前にお子さんと外で遊んでいて左股関節が痛くなり、歩くのも困難な状態になりました。

  整形外科の検査では骨に異常はないと言われています。

 痛めた日に電話で様子はうかがっていましたから、玄関を上がって歩いてくる様子は左に股関節を開いているものの最悪の状態ではありません。

 前日の夜は痛みが強く患部がズキズキ疼いていたそうなので、まだ傷は塞がっていないのでしょう。

 授乳中のお子さんがキックをすると当たるのがちょうど患部のようですから治りが悪くもなります。

 座るのも大変そうなので膝枕を入れて仰臥位で診ていきます。

 まず、右下肢の動きや神経症状は問題ありませんでした。

 左下肢伸展挙上や股関節の内転外転では痛みが出るので、小さな動きで止めました。

  始めは股関節の外側の痛みだったそうですが、大腿前側を鼡径部に近づけて手掌で触れていくと跳び上がるような激痛がありました。

 患部は大腿直筋なのだろうとここでは思いました。

 安静にしていたので下肢はむくんでいて特に左のふくらはぎがむくんでいます。

 腸腰筋の傷ということも考えたのですが腎経よりも肝経の中封(内踝の前1寸)、曲泉(膝関節内側で膝窩横紋内端の縫工筋と薄筋)に圧痛がありました。

 ということは下前腸骨棘に起始する大腿直筋の傷ではなく、上前腸骨棘に起始し膝関節内側に停止して鵞足を作る縫工筋の傷のように思えます。

  「あぐらをかくことができない」ということなので股関節の外転外旋をして縫工筋の痛みを再現することはしませんでした。

  左手の甲で中手骨遠位の示指と中指の間、薬指と小指の間の腰腿点には圧痛がありました。

  乳腺炎があったのでタンパク質を控えていたということは筋肉にとって良くなかったようです。

  もっと子供を外で遊ばせなければいけないという周りからのアドバイスに応えようとして無理に頑張ったことも負担になったようです。

 いろいろ言う人はいますが、お母さんが具合の悪いことがわかって「マッサージ?」って尋ねる一才の坊やは良い子に間違いまりません(妊娠中に私の指圧を間接的に受けている坊やです)。

 全身指圧後、左外側に逃げていた股関節が真っ直ぐ立てるようにはなりました。

 痛みはありますが、体の使い方で痛みを出さないようにすることはできそうです。

 もう治らないんじゃないかという不安と続く痛みで疲れきっていましたが、年末年始で旦那さんは家にいて協力的だし、痛む部位が変わってきているようなのでそれは治りつつあるということです。

 あと一週間すればずいぶん楽になっているはず、画期的に早く治す方法はありませんが、不安であれば正月だろうと血行促進はできますので…。

 いろいろな痛みと向き合って、大晦日になりました。皆様の痛みがとれますように。

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2014年12月30日 (火)

「手当て」をするという意識を普及させること。

 来年の原宿生活の木のスペシャルセミナーの依頼があって、私が伝えたい「手当て」について考えていました。

 強く圧さなければいけないというイメージで施術をすればそれは殺法に近づいていきます。

 特に急性の強い痛みに対しては、私が触れる程度に指圧をしてもまだ強かったと終わってから反省することがあります。

 経験的に加減をして指圧をしても本当にそれが有効であったかどうかはなかなか判断できないものです。

 スペシャルセミナーは受講者が多いので、指力を使わない手当てのタッチを多くの方に知っていただくことができます。

 施術をすることで自分も健康になるというセミナーを来年も考えていきたいと思います。

 

  一日飾りは縁起が悪く、九立てはしないということになれば今日正月飾りをする方が多いと思います。

 高い所に飾る前には、是非ストレッチをして腰など痛めないようにしてください。ちなみに今日も予約があるので私は指圧をしております。

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2014年12月29日 (月)

痛みが強く、適量刺激を合わせるのが難しかった方が2回目の指圧ではすぐに爆睡。

 腰痛、自己免疫性肝炎の女性の2回目の指圧です。

 最初の指圧では背中に触れるだけでも痛かったようなので、仰臥位下肢から指圧を始めました。

 タッチは極めて弱くと考えていましたが、左鼡径部から大腿前側を触った感触が前回とは違いました。

 緊張がとれていて「受け入れる体勢ができています」。

 「強く圧されると揉み返す」ということを訴えていましたが、おそらく前回の指圧後に今までとは違う体の感覚があったのでしょう。

 下肢の指圧のうちに眠り、前回は「それ以上引っ張ると腰が痛くなる」と言っていた下肢伸展挙上牽引も全く抵抗なくできました。

 こちらが痛みを出さないように少しずつ体を操作していることがわかって安心できたのだと思います。

 仰臥位の後は横臥位で背部から下肢を指圧し、その間もずっと眠っていました。

 適量刺激を合わせるのがとても難しいと感じられた方だったのですが、今回は1.2.3で徐々に圧をかけて戻す通常圧法で圧すこともできました。

 今回わかったのは「肝臓に痛みがある」ということです。普通は肝臓に痛みがあれば相当な重症です。

 椎間板ヘルニア手術から20年、痛みが消えることがなかった腰からの影響ではないかと思うので、次回また腰の周囲の血行促進を中心に考えてみたいと思います。

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2014年12月28日 (日)

妊娠12週、絨毛膜下血腫、右殿部痛。

 妊娠12週の30代女性、主訴は右殿部の痛みです。

   今月に入ってから絨毛膜下血腫による出血が2回あって安静にしていたとのことでした。

    絨毛膜下血腫は妊娠初期に絨毛膜と子宮内膜の間にできる血の塊で、受精卵が絨毛組織を内膜に伸ばして胎盤をつくる時に、子宮内膜の血管が壊されて出血し、血腫ができます。

   出血時には痛み物質のプロスタグランジンによって腹痛が起こりますが、胎盤が出来上がれば出血はしなくなって、おなかの赤ちゃんはほとんどの場合無事に育つようです。

 椅子に座ろうとするとお尻が痛そうだったので、仰臥位で、膝裏に膝枕を当てて股関節を小さく動かして痛みの原因を探っていきます。

 左右の股関節と膝関節の関節運動で腰痛や坐骨神経痛の症状はありませんでした。

 気になったのは「むくみ」です。

 安静にしていたということもありますが、殿部以下はむくみによって冷えています。

 左右の殿部にカイロを貼ってレッグウォーマーもしていましたが血行不良による痛み物質の停滞ということがありそうです。

 弱い圧で、デトックスの代表的なツボには軽く当てる程度にして、仰臥位に続いて抱き枕を使った横臥位で全身の指圧をしていくと、手足が温かくなり、「右殿部の痛みの位置が変わった」ということでした。

 指圧後にトイレに行ったのは「むくみ」が排出されたということです。

 妊娠中にむくみをデトックスし過ぎてはいけませんが、いくら安静の指示があったからといって、仰臥位や、テーブルや壁に両手をついてのゆっくりとした、大き過ぎない動きでの関節の曲げ伸ばしをやっておかないと痛み物質が停滞します。

 妊娠でエストロゲンが減少すると腱や関節が硬くなるので、できる範囲でのストレッチが必要になります。

 右ふくらはぎよりも左のふくらはぎがむくんでいたのは、右殿部が痛くても右のお尻や右足に体重をかけている、つまり体が歪んでいるということです。

 右仙腸関節の靭帯に小さな傷はあるようですが、妊娠中の腰痛としては体位変換に時間がかからないほうで、今まで指圧した妊婦さんの中では妊娠であらわれる手関節尺側の「神門の脈」が一番はっきりと取れました。

 おなかの軽い掌圧でも、12週の妊婦さんとしてはしっかりしていて安心感があります。

 つわりがあるそうですが、私が洗面器を用意したくなるような気には全くならなかったし、指圧中にそのような様子はありませんでした。

 指圧後、旦那さんが迎えにくるまで「もっと圧してもらいたい」という感覚があるのは「筋肉の使わな過ぎ」です。

 病院でもおなかの赤ちゃんは順調だと言われたようなので、心配し過ぎずに、時々ウチにゴロっとしに来ていただければいいと思います。

 

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2014年12月27日 (土)

ぎっくり腰、10日でほとんど治ったようです。

 先日ぎっくり腰になった日に指圧をした女性、指圧後にはしばらく歩けなくて心配しましたが、10日たった昨日の指圧では痛みが出ませんでした。

 体幹の前屈では痛みが出ることもあるようですが、車の乗り降りで痛みは出ないそうなのでほとんど治ったといってよいでしょう。

 卓球のサークル活動を休んで安静にできたこともよかったと思います。

 朝一番の指圧で、始めは手足が冷えていましたがすぐに温かくなり、のぼせているようなこともありませんでした。

 11月が少し忙し過ぎたようです。

 積極的にウォーキングで股関節を動かしていくことが腰痛の仕上げになります。

 腰に傷はあるので違和感が完全に取れるまでには時間がかかりますが、お正月の予定に支障があるようなことはないでしょう。

 一時はどうなることかと思いましたが、安心しました。

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2014年12月26日 (金)

昨夜のTBS「クリスマスの約束」、才能ある人をリスペクトするということ。

 深夜にTBSの「クリスマスの約束」を見ていて、他の音楽番組ではなかなか感じられないミュージシャン同士のリスペクトに溢れた豊かな時間を楽しむことができました。

  小田和正さんの音楽に対するリスペクトがそのまま若いミュージシャンを惹きつけているのは間違いありません。

  綿密な計画とリハーサルがなければ、それぞれのミュージシャンの代表曲をゴージャスなメドレーにして、あんなに見事にまとめることはできなかったでしょう。

  たまたま昨日は来月の原宿生活の木での更年期障害のスペシャルセミナーのレジュメを送ったり、参加人数の報告を受けたりしていました。

  今回も参加人数が通常の講座より多いので一人一人の方に全て手取り足取りというような実技指導はできませんが、いくつかのタッチではプロフェッショナルのタッチの圧倒的な違いを皆さんに感じていただこうと思っています。

   また、良い所はちゃんと評価して才能が埋もれてしまわないようにしっかりと伝えたいと思います。

  指圧、マッサージ、アロマテラピーに対するリスペクトが小田さんの音楽に対するリスペクトのように伝わるといいのですが。

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2014年12月25日 (木)

ストレッチ不足の高齢者では坐骨神経症状が治ることもある。

  昨日は年末恒例になったお花の先生の正月花の買い出しのお手伝いをして、その後に指圧をしました。

 『山に行けば何本でも拾ってこれる』と思うような木の枝を買って、それが作品になるのです。

 80代ですから歩き過ぎると坐骨神経症状が出ていたのですが、昨日は殿部の梨状筋に全く痛みがないようでした。

 毎朝ラジオ体操をしているそうで、それもよかったようです。

 それでも首、肩にはピップエレキバンが貼ってあって、右風池、左肩井がこっていました。

 左母指球の母指対立筋上に痛みがあり、ここはバッグなどを持つことや首肩のこりとも関係していそうです。

 右利きの人の左上肢は、同じ形での使い方が長時間続いて右手ほど器用使えないということがあり、母指対立筋は正中神経支配ですから正中神経の出る第5頸椎から第1胸椎間のこりが影響します。

 全身指圧後、体が軽くなったそうですから、左母指球の痛みも少しやわらいでくるのではないかと思います。

 若い人の坐骨神経症状は傷や使い過ぎですから簡単に治ることはほとんどないのですが、ストレッチ不足の高齢者の指圧をすると神経の圧迫を緩和できることがよくあります。

 年末に好きな花を買いに行ってきたことも良い刺激になったようです。

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2014年12月24日 (水)

外のイベントで股関節が痛くなったという電話。

  お子さんのイベントで外にいて左の股関節が痛くなり、家に帰ってきて足がしびれて歩けないという電話をいただきました。

 じっとしていると痛くない、足湯をしているということなので、冷えによって硬くなった筋肉か靭帯の一部が傷ついて裂けた「ぎっくり腰」のようです。

 電話からはお子さんの声がしていて、夕食の支度もあってなかなか安静にもできないとは思いますが、しばらくすると旦那さんが帰宅するようですし、そう遠くないところに御両親もいらっしゃるので「まずはできるだけ安静に」と申し上げました。

 骨の問題ではなさそうですし、即痛みが消えるという方法もなかなかないと思います。

 痛みをこらえてウチに来て指圧をして治る可能性は3割くらいだと思います。

  おそらく古傷の左腸腰筋停止部が、寒さと外のイベントでお子さんを追いかける急な動きで小さく裂けたようなことになっていると思います。

 足を温めたり、おなかをカイロで温めたりして痛みが悪化しないようであれば大きな傷ではないでしょう。

 まずは安静、頑張って病院に行っても待たされたあげくに湿布か鎮痛薬の処方でしょう。

 今日は外で指圧で明日も午前中は予約、どうしても心配なら明日の午後、旦那さんに連れてきてもらえる日曜日くらいまで間をあけると指圧の効果がより期待できるので、「日曜日でもいいですよ」と伝えて電話を終えました。

 足までしびれるのは急性の坐骨神経症状なので今朝はまだ動くのが大変だと思いますが、無理をせず何段階にも分けてゆっくり起きる寝るの動作をしてください。元気な坊やがいるから安静はなかな難しいとは思いますが…。

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2014年12月23日 (火)

腎経+膀胱経のエクササイズ、剣道の上段の素振り。

 昼の一番短い冬至の一日が終わり朝が来て、今日から昼が長くなっていく上り調子に入りますから「別説の新年」です(経穴の取穴部位にも定説の他に別説があります)。

  ウォーキングをしながら別説の新年に最初に浮かんだことが、「木から木へ飛び移る時の腎経の体の使い方」です  

 現代の日常生活では爪先立つことと腹筋を使うことが少ないので、腎経が通るふくらはぎと腹直筋がたるみます。

 土踏まずは木の登り降りで体を支えるためのくぼみですから、木に登って枝から別の木へジャンプする時に足底で枝を蹴って股関節を後ろへ伸展し、体幹の伸展から屈曲で距離の離れた木に飛び移る、この時の動きが「膀胱経と腎経のエクササイズ」になります。

 背中を後ろに反らす時に膀胱経が通る背筋を使い、体幹の前屈で腎経が通る腹直筋を使います。下肢後側の使い方は外側と内側の違いはあっても膀胱経も腎経も同じです。

 現代人がサルに戻ることは現実的ではないので、これを地上の動きに置き換えると、剣道の上段の素振りが膀胱経と腎経のエクササイズになります。

 ポイントは下肢を前後に開き、股関節伸展で後ろに伸ばした足趾で床をとらえることが大切です。

 室内では新聞紙を丸めたくらいのものを使っての素振りでいいでしょう。

 本格的な剣道の素振りでなくていいので左右のバランスをとるために足は前後を入れ換えて同じ回数の素振りをします。

 冷えとむくみの解消になるエクササイズです。これを敵と戦いながら体をシェイプアップするテレビゲームにして、コントローラーと素振り用の負荷になる剣をつけて売り出せばヒットするのでは?

 

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2014年12月22日 (月)

19年に一度の冬至と旧暦11月1日が重なる日、朔旦冬至。

  今日は冬至です。

    今年の冬至は旧暦の11月1日と重なる朔旦冬至です。朔旦冬至は19年に1回のことで、昔はこの日を盛大にお祝いしたそうです。

    奇数の数字の重なる日は陽の気が強過ぎるので不吉とされ、その邪気を祓うためのお祝いで現在でも残っているのは3月3日、5月5日の節句と七夕くらいでしょうか。

    朔は月が全く見えない新月の状態をさし、この日を月が立つ日とし、「月立ち」が「ついたち」になりました。

 今日の東京の日の出が6時50分、日の入りが16時32分、昼間の時間が最も短くなり、新月の夜から新しい天・地・人の関係が始まります。

 冬至に柚子湯に入り、カボチャを食べる習慣は、邪気を払う盛大なお祝いが冷えや風邪を予防する庶民の現実的な対策として残ったのでしょう(盛大なほうも西洋の冬至祭りのクリスマスがありますね)。

 月の満ち欠けと重力の関係、寒さと血行促進、日照時間の短縮とサーカディアンリズム、タッチセラピストであれば是非今日一日を新しいサイクルが始まる日として意識してみてください

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2014年12月21日 (日)

爆弾低気圧の今週、頭痛が続いた女性の指圧。

  各地で大雪被害が出た今週は、寒さと強風で頭痛に悩まされた方も多いと思います。

 40代女性、今週は頭痛が続いてずっと頭痛薬を飲んでいたそうです。

 仕事終わりの指圧で、今日も頭痛がして頭痛薬を飲んだとのことで、指圧に来た時にはずいぶん楽になっていたようです。

 いつもよりも顔が白く見えます。

 右は肩上部僧帽筋、後頭骨下部際の天柱、風池、完骨に圧痛があり、背部から腰までがこっていました。

 左は左肩関節の前側の陥凹部の肩髃、肘関節の尺沢、手関節の列缺と肺経にこりがありました。

 年末の忙しさで、パソコン作業での肩こりに低気圧と寒さが加わった血行不良の頭痛です。

 応接のお茶出しも頻繁にしなければいけないようで、水仕事での手荒れも目立ちます。

 全身指圧後、肩から腰のこりはゆるみ、気持ち良かったそうですが、胸鎖乳突筋の停止部乳様突起周囲にはまだ少しこりが残っていました。

 腹部では肝の腫れに触り、指圧後に口の周りが黄色く見えたのもいつもとは違うことです。

 今週は頭痛薬を飲み続けて肝臓が疲れたということがありそうです。

 指圧終わりからのさらなる血行促進に期待して指圧を終えました。

 やり過ぎれば揉み返します。もの足りないくらいで終わって、後は体の力を信じてまかせてしまうことができるのもセラピストの能力です。

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2014年12月20日 (土)

肩こりと腰痛、20年前椎間板ヘルニアの手術、肝炎、ステロイド、全身のむくみ。

  お得意様から紹介していただいた50代の女性、主訴は肩こりと腰痛です。

    20年前に椎間板ヘルニアの手術をしていますがその後もずっと腰に痛みを抱えてきたようです。

    自己免疫性肝炎もあり、ステロイドと肝機能改善の薬を服用中です。

    後で調べてみたところ、自己免疫性肝炎は免疫の異常で肝細胞に炎症が起きる病気で、中年以降の女性に多く、来年1月1日から難病指定になります。   

    上肢、下肢、背中とほぼ全身がむくんでいて、腰痛による運動不足もステロイドの副作用もむくみの原因として考えられます。

   手術をしたのは左第5腰椎付近だったそうで、左の腰は触れただけで痛がります。

   伏臥位から指圧を始めました。

  肩から背中のこりは腰をかばうために猫背で肩関節内旋の姿勢を続けているためのもので、この部位には触れられないようなポイントはありませんでした。

  左の腰は手掌で触れる程度にしたのですが、それでも痛みを感じたようです。

 しかし、数回繰り返すうちに過敏な反応はなくなりました。

  左中殿筋の指圧はかなり痛かったようで、左腰から骨盤周囲に緊張が続いていることがわかります。

  下肢はむくんでいるだけで坐骨神経に沿った筋緊張や圧痛はなかったのですが、右股関節と右の踵の両側には痛みがあり、これは対角線で左の腰をかばうことと、以前に疲労が溜まって右足を捻挫したことに原因があるようです。

  右股関節と右踵の痛みは問診では出てこなかったことなので、くれぐれも臨床では「訴えのなかった部位でも、いきなり目一杯の押圧や目一杯のストレッチはしない」ということを徹底してください。

  問診票やチェックシートがあっても、御本人が2番目、3番目の痛みを訴えなければわからないことが多いのです。

  手足に冷えはなく、腹部の緊張もなく、肝臓が張っているようなこともありませんでした。

  全身指圧後、むくみが流れたので腰の神経のぶつかりが減ったのでしょう、姿勢がよくなりました。

  今までしてこなかった小さい動きのストレッチでできるものがあるので、指圧でむくみを排出していけばもっと痛みを緩和することができると思います。

 「マッサージは揉み返すのでアカスリに行って撫でる程度にしてもらっていた」という話をうかがい、何とかお役に立ちたいと思っています。

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2014年12月19日 (金)

「小爪(爪半月)がないのは病気のサインか?」と尋ねられて。

  指圧中に「小爪がないのは病気のサインか?」と尋ねられ、一瞬『コ・ヅ・メって?』と思いましたが、爪半月のことだろうと思い「あれば衣裳持ちだとか言いますよね」などとお答えしておきました。

  後で調べてみるとやはり爪半月のことを小爪とも言うようで、私は初めてこの言葉を知りました。

  東洋医学では上肢の内側を通る経脈の終わりと上肢の外側を通る経脈の始まりが「爪甲根部去ること1分」となっています。

  爪の付け根の外端あるいは内端から母指の幅の10分の1離れた部位に経脈の始まりと終わりがあります。

  爪半月はこれから成長する若く水分に富んだ爪です。

  爪半月の有る無しは生まれつきで、それが原因で健康に影響を与えるということはないようです。

  爪はタンパク質のケラチンですから、食物からの栄養を肝臓から動脈血に供給することができないと爪の質が悪くなることはあるでしょう。

  東洋医学では肝の状態は爪に反映すると考えられています。

  またタンパク質ということでは筋肉もそうですから、肝は筋を主る(つかさどる)ともされています。

  指の指圧は経脈を考えに入れなくても、末梢への動脈血の血行促進、末梢からの静脈血の血行促進ということで重要なポイントです。

  一週間ぶりの昨日の指圧では、普段から小爪と言っている派のふりをして先週の質問に対して「コヅメのウンチク」を語らせていただきました。

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2014年12月18日 (木)

昨日のアロマ指圧講座、鵞足マッサージ。

 昨日は生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校で「鵞足マッサージ」をテーマにアロマ指圧講座をしてきました。

  膝の内側を補強し骨盤の安定に働く鵞足は、縫工筋と薄筋と半腱様筋の停止腱が脛骨内側上部に集まって鵞鳥の水かきのような形になったものです。 

  下肢内側を上行する脾経、腎経、肝経の経脈は、鵞足上や鵞足付近にツボがあるので密接な関係を持っています。

  実技では1点のツボの正確な位置と圧を入れる角度に注目しました。

  サイプレスとジンジャーを使ったアロマオイルトリートメントでは3つの経脈に沿った軽擦を鵞足まで行いました。

  ツボを正確にとらえていれば、オイルの軽擦でも痛いことがあるということはよくわかっていただけたと思います。

  ツボをとらえることができるようになったら、いかに気持ちのいい刺激を創作するかということが次の課題です。

  今回は鵞足から上行して胸腹部まではできませんでしたが、いつかこの続きも紹介して、1点の足ツボ指圧が頭部までの治療穴となることをもっと実感していただきたいと思っています。

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2014年12月17日 (水)

ぎっくり腰の指圧後、歩くと強い痛み、椅子とハーブティとおなかのカイロで痛みが消えて…。

  昨日の昼前には30分ほど小雪が降って寒い午後になりました。

  「床に座って足の爪をきっていたら宅急便が来て、立ち上がった時に這いつくばらなければ歩けないような腰痛になった」という40代女性、それでも車を運転して指圧にいらっしゃいました。

  立ったり座ったりが大変そうなので仰臥位になっていただき、腹部を触ると腹直筋から腹斜筋まで緊張しています。

  下肢伸展挙上では左に痛みなく、右は下ろす時に痛みがありました。

  右大腿四頭筋から前脛骨筋がこっていて、下腿内側もこっていますが坐骨神経に沿った痛みはありません。

  手足に冷えはなく、横臥位の指圧に移って、右肩から右背部はこっていましたが主訴の痛みは再現されませんでした。

  仙腸関節の痛みもなく、脊椎棘突起を圧して痛みもないので、右腸腰筋かその起始部の靭帯の損傷が原因のぎっくり腰のようです。

  体位変換も時間をかければできるので傷はあっても小さいようです。

 全身指圧後、体が温まって筋肉がゆるんだということで、立ち上がっていただくと足が前にでません。

  立って左足を出して歩こうとすると体重が右足にかかって右腰の患部を突き上げるように刺激するようです。

  キャスター付きの椅子の背もたれを両手で持って、すり足で左足を出す練習をリハビリのようにやってから、さて帰ろうということで体を支えて一緒に玄関を出たところでまた体が固まってしまいました。

  外は冷たい雨が降っていました。

  車を運転できそうもないということで「送りましょうか?」と申し上げたのですが家族に迎えに来てもらうとのこと。

  しかし、電話をしてもつながらず玄関から中に戻って、上に上がるのも大変だということなので、玄関で椅子に座っていただきました。

  ぎっくり腰ではありますが軽症のほうで、手応えとしても良くなった感じがしていたので、気持ちは大慌てです。

  生活の木のオレンジベースのハーブティ「エキナセアベア」をお出しして、おなかにカイロを貼ってしばらく休んでいただきました。

  カルテを書いてしばらくした頃、立ち上がろうとする姿が目の端に止まり、「いけそうな気がする」とのこと。

  傘をさしかけ、体を支えて玄関を出ると、車まで歩いて車に乗り込んでも痛みは出ませんでした。

  何とか車が道路に出ていったのを見送り、しばらくすると「無事家に着いて、強い痛みも出なかった」という電話をいただきました。

  おそらく指圧直後は血行促進されたことで患部ではいくらか出血が増えて痛みが強まったというようなことがあったのでしょう。

  腰にカイロを貼らずにおなかにカイロを貼ったのも血行促進による患部の刺激をやわらげるためです。

  できれば急性腰痛の直後の指圧はお断りしたいところですが需要があるのでいつもハラハラしながらの指圧です。

  ハーブティと精油と音楽があって本当に助かっています。違う方向からリラックスに導く方法はセラピストにとっての大切な味方です。それにカイロもですね。

 電話では「全てが効いたのだと思います」と言っていただきました。

  私の指圧の中では「12月16日の大逆転」として後々まで記憶されることになるのではないかと思います。

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2014年12月16日 (火)

脾経、肝経の血行を改善する腹斜筋のエクササイズ。

  腹部で腎経は臍の外5分を上行するので腹直筋上にツボがあり、脾経と肝経は腹部外側を上行するので外腹斜筋とその下にある内腹斜筋上にツボがあります。

 この3つの経脈は下肢内側を通ります。下肢内側の筋肉をしっかり使わないと、足が冷えたり、むくんだり、太腿がたるんだり、腰痛の原因になります。

  腹筋を鍛えることで腸腰筋をカバーすることができ、腹筋が弱いことは腰痛の原因となります。

  経脈の流れから、腹直筋のエクササイズは腎経の働き促進し、腹斜筋のエクササイズ(斜め腹筋)は脾経と肝経の働きを促進します。

  脾の働きが衰えて水が停滞して疲れやすかったり、肝の働きが衰えてのぼせる、めまいや頭痛、耳鳴りがする、月経に異常があるという時、斜め腹筋ができない人は「体幹をねじる動き」で上腹部の左右にある脾臓と肝臓を刺激するという方法もあります。

  激しい運動でなくてもラジオ体操第1の左右斜め上後方へ両上肢を伸ばす体幹ひねりや、股関節を開いて斜め下へ両上肢を伸ばす体幹ひねりも効果があります。

  普段しない動きをすれば関節の可動域が拡がり、使わない筋肉を働かせるので健康になります。

  痛みがあれば無理をせず大きな動きでなくていいのです。

  普段使わない腹筋と下肢内側の筋肉を使うことができれば、冷え、むくみ、腰痛から内臓の働きまで改善することができます。

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2014年12月15日 (月)

足底のツボ「湧泉」、自己指圧では当たりが甘くなる。

  昨日の衆議院議員選挙の朝の投票所の体育館は閑散としていました。

  民意を問えたかと言えば、政治に期待を持てない人も含めて、これが民主主義の民意なのでしょう。

  昨日は大雪が降った地方もあって、今朝はウチの窓が結露で凍りつくほどの寒さになりました。

  投票の後はいつも行く温泉施設でぬるい温泉につかりながら足のツボについて考えていました。

  右足底のツボ「湧泉」を自分で圧そうとすると、右膝を曲げて右足を左大腿に乗せて足底の側から母指で圧すことになります。

  この時に足は内反しています。

  この感覚と、足ツボ刺激の小石を敷いた足湯を歩いた時の感覚や、足背屈で足底から斜め外側に圧のベクトルを入れて、足外反気味の刺激をする施術者のツボ圧しを受けた時の感覚は全く違います。

  足底の土踏まずにテニスボールを当てて足趾は床に着けたままテニスボールを潰すと足外反気味の刺激になります。

  つまり自己指圧で湧泉を圧す時には足底屈+内転+回外で当たりが甘くなり、上手にツボをとらえる施術者は足背屈+外転+回内のフォローをしてツボをとらえるので、内側が窪んだ土踏まずをとらえる時に垂直圧になるということです。

  水曜日の講座ではこのとらえ方を発展させて、経脈の走行からツボをとらえる角度を考えて圧すことと、膝関節内側の鵞足の働きを紹介したいと思っています。

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2014年12月14日 (日)

左肩甲骨下角付近の痛み。

 40代女性、これといって思い当たることはないのに左肩甲骨の下の背中が痛くなって指圧にいらっしゃいました。両上肢の前方挙上160°で左の背中に痛みが出ます。

 右肩上部僧帽筋がこっていて、その対角線の左肩甲骨下部広背筋に痛みがあります。

  肩を上げて上肢を前方挙上する僧帽筋に対して、上肢後方挙上+内転・内旋に働く広背筋は正反対の動きをします。

  天気の良い日にシーツを洗ったということなので、軽い物でも大きく両腕を拡げて物干しに干すという動作では僧帽筋が使われ、広背筋は強制的にストレッチされます。

  おそらく普段使わない左広背筋が急に伸ばされたことで左肩甲骨下部に痛みが出たのでしょう。

  ぎっくり背中という状態ですが、背部の指圧を中心に全身指圧を終えると両上肢最大屈曲(前方挙上)でも違和感はなくなりました。

  寒い日が続きますから、猫背姿勢を続けていてストレッチをしていない右利きの人の左肩、左背中は固くなっています。

  このケースは一回の指圧で効果がありましたが、傷が大きいと何週間も動作が制限されて生活に不自由します。

 年末の大掃除の前には使わない方向に肩関節を動かしてストレッチをしておきましょう。

  カーテンをはずして洗う時やエアコンや換気扇の掃除でぎっくり背中にならないようお気をつけください。

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2014年12月13日 (土)

結婚式前日の指圧と風邪の症状を緩和するブライダルアロマオイルマッサージ

  挙式前日の花嫁のお客様は風邪の治りが悪く、むくんだ顔でいらっしゃいました。

  まだ軽い咳も出ますが悪性の感じではありません。治りかけです。

  足に 冷えはありません。靴下は汗をかいていました。

  上腕外側がかなりむくんでいて、上肢内側の肺経を指圧してみると前腕「孔最」、肘窩「尺沢」、上腕「侠白」に強い痛みがありました。これらは咳止めのツボです。

  指圧をしながらお話をうかがっていくと、子宮の病気があるので挙式当日と生理が重なるのを避けるために生理を遅らせる薬を飲んでいるということがわかりました。

  薬を処方された時に副作用としてむくむと言われたことをこの時に思い出したようです。

  血流の停滞が風邪の治りも遅らせていたのでしょう。

  指圧前、指圧中、指圧後にトイレに行き、むくみはかなり解消されました。

  挙式の一日を乗り切る風邪の仕上げとブライダルエステを兼ねて、色気には多少欠ける精油の選択ですが、ラベンダー(ブルガリア産)とローズマリー・シネオールで首から鎖骨周囲と、荒れていた指先から上肢のアロマオイルマッサージをして、寝る前と朝に使えるようにの残ったブレンドオイルをプレゼントしました。

  首がほっそりとして「いい感じ」に花嫁衣裳が着られそうです。

  今日は晴天、お日柄にも恵まれて何よりです。

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2014年12月12日 (金)

これから結婚式前日のブライダル指圧。

 昨夜「風邪を引いてしまった」という電話があって、今日最初の指圧は明日結婚式を挙げるお得意様のブライダル指圧になりました。

  いろいろな準備のお疲れもあるのでしょう。人生の節目で思い出していただけるのは有難いことです。

  風邪にシネオールの含まれる精油を使って首周囲のマッサージができればデコルテのブライダルエステにもなって一石二鳥です。

  施術を受けたブライダルエステが体に合わないとうかがった時に「結婚式の前に指圧をしましょうか?」と申し上げていたのですが、本当に結婚式前日の指圧をすることになりました。言っておいてよかったです。

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2014年12月11日 (木)

デジタルストレス。

 一年型落ちのパソコンのプリンターが半額で売っていたので迷ったあげくに買うことにしたら「インクが半分しか入っていないので換えのインクを買っておいたほうがいい」と店員さんに言われ、インクが高いことはわかっていたもののプリンター単体の値段の1.6倍ほどの支払いになりました。

 持ち帰ってプリンターを設定し、よくよく見るとデカイ、場所をとる、ボディの材質も前のものと大して変わらない、無線LANが使えたり、データをクラウドに保存できたり、CDのラベルを作れるのは有難いのですが、ボディの色が黒いのも残念な感じです。

  プリンターのソフトをインストールしたパソコンの画面はやたらにぎやかにアイコンが並んで…。

  一年前の商品で大きくてたぶん色も人気ではないところまでは半額なので我慢するとして(プリンターのボディにはデコシールでも貼りましょう)、新車を買った時にガソリンが満タンでないのはそうかもしれないと思うのですが、新品のプリンターにインクが半分しか入っていないというインク商法はけっこうえげつないなと思いました。

    パソコンの設定更新後は邪魔な動作が増えたようで、このデジタルストレスをこれから往診に行って東洋医学的な世界やら心身の感覚の世界に没頭してデトックスしてきます。

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2014年12月10日 (水)

先週水曜夜の秩父夜祭の花火の音が例年にない音で聞こえてきたこと。

  先週の水曜の夜に、雷のような、何かがぶつかるような、工事のような、嫌な音がしばらく続いていました。

 今週指圧をした方にうかがって、それが秩父夜祭の花火の音だったとわかりました。

  例年になく大きく聞こえたのは気象の影響なのでしょう。その翌日くらいから各地で大雪の被害が出ました。

  指圧をしていても手足が冷えている方が多くなり、手足の乾燥、肌荒れも目立つようになりました。

  東洋医学では気の流れと血の流れと津液(しんえき=体内の水分)の流れを診ていきます。

  体表部を潤し、体温調節に関与し、汗や尿となって対外に排出される粘り気のない水分が「津」です。

  「液」は粘り気があって骨や髄、粘膜や皮膚に潤いを与えます。ヒアルロン酸やコラーゲンは液です。

  津液は飲食物から作られますから、皮膚の乾燥の予防や粘膜のバリアで感染症から体を守るためには栄養のバランスの良い食事が不可欠です。

  津液の質が悪ければ、皮膚の乾燥や関節の痛みが続くことになります。

  花火の音だとわからずに五志の「恐」の感情が湧き上がると、五臓の腎に反映して水の代謝が悪くなります。

  「恐」のストレスで手足が冷えるという方がいらっしゃいますから、実態がわからないことで不安が大きくなっている時には、穏やかな口調でその正体をお伝えすることができると安心して自律神経が正常に働くようになるということもあります。

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2014年12月 9日 (火)

眠りが浅い、食欲がない、背部のこりと手の冷え。

 70代女性、日曜日に朝から夕方まで卓球大会に出場してお疲れです。

  主訴は食欲がないことで、「眠っても夜中に目が覚めてしまい、その後はなかなか眠れない、明け方にやっと眠ると起きる時間が遅くなる」という睡眠の不具合が自律神経の乱れにつながって、筋肉疲労による消化管機能の低下に拍車をかけているようです。

  交感神経支配領域の背部のこりをゆるめ、下肢の指圧を終えた頃には足の冷えは改善できました。

 仰臥位下肢の指圧でおなかは動き始め、上肢の指圧では消化管が何度も大きな音を立てて活発に動きました。

 上肢外側の大腸経、三焦経、小腸経の3つの経脈上には反応点が何ヶ所もありましたが、手の冷えは全身指圧後もあまり改善されませんでした。

   これは卓球大会の疲労が少し前から溜まっていた猫背手仕事で使う腸腰筋や上肢内側の屈筋群の疲労にプラスされて、深部での血行促進に時間がかかっているからだろうと考えられます。

   もう少し時間がたってからのほうが手の冷えは改善されてくるでしょう。

  日常生活では、「手袋をする」、「首をマフラーやネックウォーマーで温める」、「下腹部と腰にカイロを貼る」、ということで冷えの侵入を防いで血流改善し、おなかが温まれば消化管の働きが改善され、手が温かくなれば眠くなります。

  日が短くなったので、二度寝をするとサーカディアンリズムの乱れが胃腸に影響するのだなぁと感じた指圧でした。

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2014年12月 8日 (月)

膝上のツボ「血海」に肘を当てて、股関節を閉じることで刺激する方法。

  月経不順や肩こり、頭痛など、婦人科系の不調に効果がある血行改善のツボ、膝上2寸の「血海」に肘を当てて、肘は当てるだけにして圧し込まずに、股関節を閉じる内転筋の力で刺激してみましょう。

  まず椅子に浅く腰掛けて股関節を45°くらい開き、体幹を前屈させ、右肘を曲げて肘頭を右膝蓋骨上部内側2寸(示指から薬指の第1関節の幅)に当てます。

  肘の角度が斜め上から60°~30°で内側広筋(大腿四頭筋の一つ)に当たっていればツボに入った感じがよくわかります。

  右肘をしっかりと密着させるために、右手は拳を握って、その拳に左手掌を当てます。圧し込む必要はありません。

  後は右股関節を軽く閉じるだけで、真上から母指で圧したのとは違う「ツボを正確にとらえた感覚」がわかると思います。

  血海は下肢内側を上行する脾経のツボなので、大腿前側の大腿四頭筋上にありますが内側広筋ですから垂直圧をかけるには斜め内側から下に向かう必要があります。

  この圧し方ができた人は指力で圧し込む刺激とは違う感覚があることがわかるはずです。

  指力で圧せば手指や肩に力が入って自分を緊張させてしまいます。

  この肘圧しを指圧に当てはめてみると、指圧の母指指紋部が肘頭、四指の働きが股関節の内転です。

  力を使わずにポイントを正確にとらえる感覚を磨いていくと、正確に当たれば力はいらないこともわかってくるはずです。

 (肘で圧す方法を自己指圧法としてここでは紹介しましたが、私の施術では肘を使うことはありません。肘では細かいニュアンスが出せないので私は肘を使いません。)

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2014年12月 7日 (日)

外の寒さや平日のストレスとの差で休日にゆるみ過ぎての片頭痛や下痢へのタッチ。

  例年より早い大雪被害のニュースもあっていよいよ寒さが厳しくなってきました。

  外の寒さが厳しくなって暖房を使っている室内との温度差が大きくなると、血管が拡張してのぼせたり片頭痛が起きやすくなります。

  普段のストレスから開放される休日に、平日の睡眠不足から長時間寝てしまうと、血管がゆるみ過ぎて片頭痛になるということがあります。

  リラックスとストレスの緊張感の差が大きいと、自律神経が混乱して消化管が働きすぎて下痢になるということもあります。

  暖かい部屋から寒いトイレや風呂の脱衣場に行くことで血管が収縮して血圧が上がる血管ストレスだけでなく、寒い外から暖かい室内に入って血管拡張の血管ストレスもあるわけですから、血管に作用する触圧刺激で症状を緩和する手技療法ではタッチを使い分けなければいけないのです。

  昨日は、いつもよりも筋肉はこっていないのにとても体がだるいという方に指圧をしました。

  日常のストレスから解放された休日に寒い外から暖かい室内に入ってきて、筋肉はあまりこっていない、だるさが主訴の方に指圧をするのですから、タッチは「血管を収縮させて体を目覚めさせていく速いテンポ」で行いました。

  むくみがあり、おなかがよく動いたので途中でトイレに行かれましたが、それでも指圧中はよく眠りました。

  「体を目覚めさせる」ということは、痛い刺激で寝かせないのとは違います。

  触圧刺激を絶妙に加減しながら総合的に心身を診るには、臨床での経験の積み重ねとその復習が必要です。

 お疲れではありましたが、「体はひどく悪い状態ではありません」ということをお伝えして指圧を終えました。

  血管を拡げて冷えをとるのか、血管を収縮させてのぼせを下ろすのか、眠りたいのか、話したいのか、その加減をこりやむくみ、声のトーン、表情などから読み取ってタッチに反映させて、それがセラピーになります。

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2014年12月 6日 (土)

50代女性、左足首の冷え→左腰痛→肩こり→頭痛。

 50代女性、主訴は肩こりと左の腰痛で、マスクをしていて、一週間前に引いた風邪が治っていません。

 問診で頭痛の訴えはなかったのですが、指圧後に「頭痛が治った」と言われたので頭痛もあったようです。

  伏臥位で首、肩、背部をゆるめた後、下肢では右足に冷えはなかったのですが左足首が冷えていました。

  履いている靴下が踝までのアンクルソックスで、左足首の冷えと左腰痛は直結しています。

  腎経と腰痛、腎経と喉の炎症の関係がこのケースでは診えてきます。

  靴下に覆われていない内踝上2寸の「復溜」「交信」が特に冷えていました。

  仰臥位下肢の指圧では、鼡径部から足先までの遠心性の指圧の後、足底「湧泉」から腎経の流注に沿って下肢内側に求心性の指圧をして血行促進しました。

  頭部、前胸部、腹部と指圧をし、「頭痛が治った」という言葉を聞いて頭痛もあったことがわかったわけです。

  冷えのぼせの状態なのですが、普段は手足がほてる実証タイプの方なので、風邪を引いた時に片側だけの足首の冷えを意識できていなかったようです。

  左右の同じ部位の温度差やこりのあるなしや硬さの違いを診ていくと、主訴の原因が見つかることがあります。

  ですから、左右同時に圧すような施術のやり方では微妙な違いを見落としてしまうことになりがちです。

  体の左右を均等に使う人はいません。当然、刺激量は左右で変えなければいけません。

  このお客様は地元のマッサージ屋さんで効果がなくて、ウチにいらっしゃいました。肩こりや頭痛はそのマッサージでの揉み返しも原因のようでした。

 

 

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2014年12月 5日 (金)

昨日のアロマ指圧講座「足の冷え」、腎経のツボを正しくとらえる。

  昨日の飯能生活の木のアロマ指圧講座は「足の冷え」がテーマで、腎経の足ツボを正しくとらえた時の内足底神経、脛骨神経と、動脈が刺激される感覚を体感していただきました。

   土踏まずの前中央「湧泉」から始まる腎経の2点目「然谷」の圧し方では、土踏まずの一番高い部分、舟状骨粗面直下の縁を横からではなく「足底から垂直に圧す」ことでツボに入った感覚が得られることを紹介しました。

   足背屈のフォローをしながら「然谷」を垂直にとらえれば、強く圧す必要はありません。強く圧せば痛いだけであることは実感していただけたと思います。

   同じように踵骨際の「大鍾」では、母指を当てて足関節の底屈と背屈を繰り返すだけで十分な刺激ができます。要は踵骨際の狭い隙間をとらえて当てるということです。

   このようにピンポイントでとれえている時に強く圧せば痛過ぎて、被術者には受け入れられない不快な刺激となります。

  また、腎経の経脈は足底から始まり下肢の内側を走行するのですが、下肢後側の内側端を通ることが理解できれば、膝窩の「陰谷」が半腱様筋と半膜様筋の間を通ることから腎経は股関節伸展で刺激されることがわかります。

    脛骨神経とその延長である内側足底神経が支配する足趾屈曲+足底屈+股関節伸展で、歩行の時に体の後ろで爪先で地面を蹴る動きが下肢の腎経の刺激になります。

  腎経は腹部では正中線外5分、胸部では正中線外2寸を通るので、股関節を前後に開き上肢を挙上して手掌を合わせた「ヨガの英雄のポーズ」は腎経を刺激します。

  腎経はたるみやすい筋肉の隙間や腹部を通るので、この経脈に圧をかけて刺激することができれば水の代謝を促して冷えを改善するのに効果的です。

  アロマオイルトリートメントにはブラックペッパーとジンジャーを使い、足から下腿の腎経のツボに沿って遠心性の母指軽擦をしました。

  ブラックペッパーは血液を集めて筋肉のパフォーマンスを上げる精油ですから加温効果のあるジンジャーと組み合わせれば冷えの改善に速効性があります。

  受講された方の膝に傷があって、絆創膏を貼った傷には触れませんでしたが、1%濃度で足から下腿に使っても「温まって傷が痒くなってきた」ということがありましたから、肌の弱い方や、顔などへ敏感な部分への使用は避けたほうがいいでしょう。

 足の冷えにはブラックペッパー+ジンジャーのブレンドがお薦めです。

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2014年12月 4日 (木)

昨日の「ためしてガッテン」、線維筋痛症の診断ポイント9点はツボと一致している。

  昨日の『ためしてガッテン』の「マッサージでは治らない長引く痛み」という部分には異議を唱えたいところですが、強く圧すだけのマッサージでは効果がないという意味だということで理解したいと思います。

    赤外線の30分照射で効果があるなら、上手な指圧、マッサージならもっと効果があります。

    痛む部分をやみくもに強く圧すのではなく、誘導作用や自律神経の調節を考えてタッチをしていけば神経の興奮を抑えることができます

    番組の中で線維筋痛症の9つのチェックポイントを紹介していましたが、これらのポイントは東洋医学のツボとほぼ一致しています。

  ① 水突(胃経 前頸部の胸鎖乳突筋中央内縁)                            

  ② 彧中(いくちゅう)(腎経 鎖骨内側下2寸)

  ③ 手三里(大腸経 前腕外側で橈側、肘窩遠位2寸)

  ④ 血海(脾経 膝蓋骨内上角上2寸)

  ⑤ 天柱(膀胱経 後頚部後頭骨際 頭半棘筋外縁)

  ⑥ 肩井(胆経 肩上部僧帽筋ほぼ中央)

  ⑦ 肩外兪(小腸経 肩甲骨内上角骨際)

  ⑧ 環跳(胆経 股関節横紋外端 大転子前上方陥凹部)

  ⑨ 秩辺(膀胱経 第4仙椎棘突起外側3寸)

  線維筋痛症の診断ポイントは神経に触れることができればいいので正確なツボの位置とは多少ずれがありました。

  痛みの強い患部をとらえることが治療のタッチではありません。

  同一神経上、同一筋肉上の患部の周囲に気持ちの良い刺激をしていくことに治療的な効果があります。

  番組ではこれらの9つのポイントを急所として紹介していました。

  普通に圧せば痛い部位を痛みを与えないように圧すのがタッチセラピストのテクニックです。

  治療効果のあるツボ圧しを、こんなことからも考えてみてください。

  今日は午前中が往診で午後が飯能の講座なので、こちらで指圧ができるのは夕方5時以降になります。宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

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2014年12月 3日 (水)

公衆歯磨きブースのニュース。

  サンスターが大手町に「公衆歯磨きブース」を設置したニュースには「いいね」と思いました。

  今日までの期間限定だそうですが常設化の検討もしているそうです。

  需要はあるはずですからデパートやショッピングモールなどで今後「歯磨き専用のスペース」が増えていくのではないでしょうか、トイレで歯を磨くのは変な感じですから…。

  昨日の午後からは冬の風が吹いて、今朝の霊園の鈴木家のお墓は落葉に覆われていて、花立てには今年初めての薄氷が張っていました。

  季節の目盛りが一つ真冬に向かって進みました。

  歯磨きの口腔ケアはマスクや保湿での喉や口の乾燥予防とともに、流行の始まったインフルエンザの予防にも大切です。

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2014年12月 2日 (火)

14kmのウォーキング大会で股関節痛、原因は大腿と腰の筋肉痛でした。

  40代女性、1週間前に14kmのウォーキング大会に出てから両方の股関節に痛みがあります。

  仰臥位で股関節の内転をして痛みが出ないので、変形性股関節症ではありません。股関節屈曲、内旋、外旋でも痛みはありませんでした。

  下肢の指圧では、左下前腸骨棘付近の大腿直筋を圧して強い痛みがあり、大腿外側の腸脛靭帯にも痛みがありました。

 右大腿では左大腿の2ヶ所に加えて、内側の薄筋の近位と後側のハムストリングスもこっていました。

  14kmのコースには山道もあったので、上り下りで普段は使わない股関節付近の大腿の筋肉には重労働となったようです。

  また車の乗り降りで痛みを感じるということなので、大腿内側の大腿骨小転子に停止する大腰筋も疲労が溜まっているようです。

  全身指圧後、背部から下肢の筋緊張がゆるみました。

  唇が荒れていて下唇が切れているのは、日曜日に3週連続でいろいろなイベントに参加したそうなので、胃腸にはストレスとなったのでしょう。

  御本人はむくみを気にしていましたが、下肢や頭にむくみはありませんでした。

  指圧前には筋肉の炎症反応でむくんでいたのだと思いますが、私はほとんどむくみを感じなかったので、最初に行った股関節の運動にむくみを還す効果があったのかもしれません。

  この指圧で大事なことは、股関節付近の痛みが骨の問題ではなく筋肉の疲労であることをお伝えできたことです。

  疲れが溜まっている方は、年末に向けてできるだけ早く体のメンテナンスをしておくことをお薦めいたします。

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2014年12月 1日 (月)

足袋の形、草履の鼻緒の意味する足趾の機能。

  久しぶりに5本趾ソックスを履いたら、足趾の1本1本の締めつけ感が常に意識にのぼってうるさいくらいに感じられます。

  おそらく片足立ちや歩行の時に足趾屈曲で地面をつかむことを続けているので、足趾の神経の働きが敏感になっているからなのでしょう。

  今日から12月で今年も残すところ後1ヶ月となりました。振り返ってみると今年体得した感覚で一番大きかったのは片足立ちのバランスを保つのに足趾の屈曲を使うことです。

  足を通る6つの経脈のうち足底から始まる腎経を除くと、足趾の内側を通るのは第1趾内側の爪の付け根から始まる脾経だけで、後の肝経、胃経、胆経、膀胱経は足趾の外側を通ります。

  これは足袋や下駄、草履の鼻緒での、第1趾と他の4趾との機能的な分け方に通じます。

  第1趾内側(脾経)の足内側の着地と、第1趾外側(肝経)、第2趾外側(胃経)、第4趾外側(胆経)、第5趾外側(膀胱経)の足が外側に傾くことを防ぐ(内反捻挫の予防)という足趾の使い方です。

  第1趾内側で地面をとらえて内側に踏ん張ることと、足の内側が浮いた時に外側に倒れないように踏ん張るという2つの動きに注目して、足袋や草履の足趾の分け方は考えられたのでしょう。

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