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2015年1月31日 (土)

手足外側末端のツボ「少沢」「至陰」が頭痛に効くとされていること。指を伸ばして体重をかけることで血行促進。

 昨日は雪が降って凍える寒さになりました。

 四つん這いになった時の手足の外側のほうが内側よりも使いにくいのでより冷えます。

 小指の爪の付け根外側のツボ小腸経の「少沢」と、足の小趾の爪の付け根外側のツボ膀胱経の「至陰」はともに頭痛の治療穴とされています。

 頭から一番遠くて、日常生活でも使いにくい「四肢末端外側の伸筋側」の血行が良くなれば、誘導的に頭ののぼせは押し出されるということから頭痛や頭重の治療穴とされているのでしょう。

 パソコンやスマホの操作を指伸展でする人はまずいません。

 指伸展で操作するのは部屋の照明のスイッチくらいですが、それも普通は人差し指です。

 足趾は大股で歩いて体幹の後ろでしっかりと地面を蹴らないかぎり伸展しないので、伸展の刺激がないまま一日を過ごして冷えを溜めている人がたくさんいます。

 意識をして使ってもなかなか四肢末端外側の伸筋側(手背側、足背側)には体重が乗らないので、そこで爪の付け根の指圧が効果を発揮します。

 また、壁やテーブルに指の間隔を開いて指紋部をつけて体重を支える指のストレッチや、爪先立つスクワットも末梢の血行促進に有効です。

 今日も寒い一日になります。末梢の血行促進で頭痛を予防しましょう。

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2015年1月30日 (金)

右前腕のしびれ。首・肩のこりから診ていきましたが、もとをたどれば右手中指のばね指。

 年末年始の神社の飾りつけなどのお手伝いをしてから右前腕にしびれがある60代男性、整形外科の検査では骨や椎間板の変形はありませんでした。

 頸椎下部右側のこりを圧しながら右上肢の外転をすると尺骨神経に沿ったしびれが再現されたので、テントや照明の設営で上を見ながら手仕事をしたことが原因で神経根が圧迫されたことによるしびれのようです。

 首から背部の筋緊張をゆるめていき、全身指圧後には肩関節の動きも滑らかになりました。

 しかし、まだしびれが残っているとのこと。

 もう一度お話をうかがってみると、右手中指がばね指でお箸が使えないのでスプーンで食事をしているとのことでした。

 指圧前の問診でばね指のお話はなく、指の指圧で痛みを訴えなかったので見逃していましたが、中指の基節骨掌側の屈筋腱は滑液が溜まって膨らんでいました。

 右前腕のしびれのもともとの原因は、中指を伸ばそうとしても中手指節関節から曲がってしまうので尺側や橈側に負担が大きくなるということのようです。

 おそらく整形外科でもばね指の診察はしてこなかったのでしょう。ばね指になってから長いようなので病院で治すという考えが浮かばないのかもしれません。

 頸椎下部の筋肉の問題よりもばね指のほうが重症です。

 圧して痛みはないのですが、固まりが大きいので中指を伸ばそうとしても付け根から曲がってしまいます。

 毎日のメンテナンスとして肩甲骨を開くストレッチや指節関節伸展のストレッチを覚えていただきました。

 うちでは全身性の指圧やアロマオイルマッサージで対応していくことになりますが、整形外科で切開手術という選択もあるケースだと思います。

 指圧後一日たって改善がみられるといいのですが。

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2015年1月29日 (木)

昨日も花粉症の症状が出ている方の指圧、大腸経の反応点。

 一昨日は3月の陽気でしたが明日は雪になるかもしれないという予報です。

 昨日も先週から花粉症の症状が始まったという方に指圧をしました。

 鼻と皮膚の症状に加えて右歯ぐきが腫れていて、両側頚部と両肩上部のこりがありました。

 大腸経は鼻の下の人中で交差するので普通は右の大腸経の指圧が右の歯の治療穴となるのですが、今回は左の合谷と曲池の指圧が右歯ぐきの反応点として響いたようです。

 また右大腸経から流注をつなぐ左胃経の左大腿前側のむくみに治療ポイントとしての手応えがありました。

 寒さによる運動不足もあって、花粉症のアレルギー反応から治療中の歯の周囲の炎症反応の悪化、そして肩こり、下肢のむくみと、血行不良は全身に及んでいました。

 全身指圧後、症状は緩和されました。

 梅が咲く頃が近づいて、武蔵野の山もポヤポヤとした木々の若芽が霞んで見えるようになって、花粉症の方はそろそろ薬を使い始める時期になったようです。

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2015年1月28日 (水)

リフレクソロジーの松果体の反射区と目に開竅する肝経。

 起きて光を浴びると松果体が睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を停止するので、体内時計は日中活動する体にリセットされます。

 メラトニンは起床後に光を浴びてから14時間後に分泌が活発になるので、睡眠障害のある方は朝決まった時間に起きて光を浴びることが不眠の改善になります。

 松果体は頭頂眼として第3の目であったものが進化とともに光を感じるセンサーとして脳に残ったものです。

 リフレクソロジーの松果体の反射区は足底側の第1趾内側にあって、ちょうど肝経の大敦の裏側です。

 「肝経は目に開竅する」ので、第3の目である松果体の反射区の刺激は表側の肝経大敦への刺激にもなります。

 肝は目を通して外界と交流しますから、朝の光刺激は肝への刺激にもなります。

 メラトニンはセロトニンから作られ、セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから作られます。

 小腸から吸収されたアミノ酸を合成し、血液に送るのは肝臓です。

 リフレクソロジーの松果体の反射区は「裏大敦」にあたり、その刺激は大敦にも届いて肝の働きを活発にし、目の働きをよくします。

 日中起きて十分に活動することができると、夜には体内時計によってメラトニンが分泌されて眠くなります。

 不眠のツボというよりも、日中活動するためのスイッチとして起きてから第1趾内側を表も裏もツボ刺激しておくとよいでしょう。

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2015年1月27日 (火)

今年の花粉の飛散は去年の2倍。

 先週から花粉症の症状が出ている人の指圧をしています。

 埼玉県西部の山ではスギ花粉がそろそろ飛散し始めます。今年は飛散の少なかった去年と比べて2倍の量が飛ぶと予想されています。

 今朝は雨上がりで湿度も温度も高く、外を歩いていて空気が爽やかでした。

 しかし、まだまだ乾燥した寒い日が続きます。

 皮膚や粘膜が第1の免疫のバリアーですから、皮膚の血行促進と保湿に加えて、目の周囲、鼻の周囲、下顎骨の周囲の指圧で、腺からの分泌を活発にしてアレルギー物質やウイルスを体の中に溜めないようにしましょう。

 アレルギー反応は炎症を起こすので体はむくみます。

 むくみの排出を考えていくと花粉症の症状を軽減できます。

 

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2015年1月26日 (月)

後の先(ごのせん)、相手の出方を見て、一瞬遅れて立つことで有利に攻める。タッチも同じ。

 亡くなった横綱大鵬の優勝記録を超えて全勝優勝した横綱白鵬が次に目指すのは「後の先(ごのせん)」の完成だそうです。

 相撲の後の先は、「一瞬遅れて立ちながらも相手より低くいい角度で攻め入ることで勝負を有利に運ぶ」ということです。

 昨日、中国式足ツボマッサージの店の「仰臥位で足を底屈させながら足底を関節で圧し込む」ポスターを見て「無駄が多いなぁ」と思いました。

 足を底屈させることで足底の面の接触は狭くなっていく上、尖った関節の接触ですからもともと接触面は狭いわけです。

 足の底屈に合わせて圧している手関節を背屈させて垂直圧を維持しようとすると関節で天井を圧すことになって圧し込みにくくなります。

 これは「相手=足」を見て圧していないから、圧刺激の方向が円弧を描いてのけ反らなければ垂直圧がかけられないという無駄なことをしているのです。

 母指で足底を背屈させる方向に圧して、足関節がナチュラルポジションへ戻ろうとする動きを利用すれば足の方から母指指紋部を圧してくるので、こちらから指力を入れなくても垂直圧がかかります。

 タッチではこれが後の先です。

 「より低く相手の懐に入って相手の先制攻撃を自分の攻めのカウンターとして使う」ことと、「足の背屈の戻りを利用した足底の母指圧」、似ています。

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2015年1月25日 (日)

当てること、表面張力のように密着させること。

 今朝TBSテレビの「健康カプセル ゲンキの時間」を見ていたら、リハビリの先生が肩甲骨の際と肩関節に指を当てながら、肩関節の外転運動を補助していました。

 外転の動きの悪い肩関節の可動域を拡げるために、外転筋である三角筋、棘上筋、前鋸筋の停止部などに指を当てて、関節運動を繰り返して徐々に可動域を拡げることは理にかなっています。

 指紋部のしっかりとした密着があれば、指力で強く圧し込まなくても肩の関節運動で圧がかかります。

 筋膜や表層筋の癒着を剥がすというような時に強く圧し込んでは効果ありません。

 水面につけた指紋部で水を持ち上げるような密着のあるタッチができるようになると、痛みの強い症例にも対応できるようになります。

 右利きの人の左肩の動きの悪さは毎日のように施術をすることになります。

 動かさな過ぎでストレッチ不足の左肩に対して、無理をさせずに1センチでも可動域を拡げるにはどうしたらいいか、一人一人の個性に合った解決策を工夫する毎日です。

 3年勉強して資格をとっても、圧すことだけを考えて「当たっていないタッチ」だと臨床の現場では通用しません。

 密着のあるタッチができるようになれば、それを水平にずらせば治療効果のある軽擦となり、垂直に体重移動すれば指圧になります。

 来月の国家試験の勉強で忙しい中、昨日は指圧を受けに来てくれた方がいました。

 本当に大変なのは臨床の現場で痛みを抱えた方と自分の判断で向き合う時です。

 これから何年もかけて密着のあるタッチを更新し続けていくことになります。

 繊細な指先の感覚と自分の健康を磨いてください。

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2015年1月24日 (土)

60代男性、左肩が上げにくい、左上肢の橈骨神経に沿った痛みとしびれ、全身の関節が硬い、右股関節痛が見つかる。

 60代男性、主訴は左肩が上げにくく、上肢外側の橈骨神経(母指側)に沿った痛みとしびれがあります。

 座位では背中がかなり丸くなっていて、首がさらに前に出ている2段階の猫背です。

 脈は1分間に120、寒い朝に歩いてきたにしても脈が速過ぎます。

 血圧も血液検査の数値も正常範囲で服薬はしていないそうですが、「緊張している」、「お得意様から紹介された期待」ということを差し引いても、少し血圧は高くなってきているようです。

 左肩の外転は120°を超えて動かすことができ、棘上筋腱などの炎症による五十肩の急性期のような強い痛みではありません。

 問題は猫背とストレッチ不足です。

 膝も痛いということなので、仰臥位左下肢から指圧を始めました。

 マットに寝る時に、走り高跳びの背面跳びが横にくずれたようなおかしな動きになりました。

 左の股関節、膝関節、足関節、全て動きが悪く、ストッパーがかかったように屈伸の可動域が狭くなっています。しかし、ストレッチ不足が原因で病名がつくようなものではなさそうです。

 右股関節は外旋し右爪先が外側を向いているので右膝が悪いのかと思いましたが、右股関節の屈曲内転で痛みが出るので、右の大腿骨頭の軟骨が擦り減っていて変形性股関節症の病名がつきそうです。

 右の膝関節、足関節の動きも悪く、両足ともに冷えていました。

 上肢の指圧に移ると、両肩が内旋し猫背なので仰臥位では肩とマットの間に隙間ができています。

 左上肢には橈骨神経に沿ったこりだけでなく、小指側の尺骨神経に沿ったこりもありました。

 右上肢も同様で、橈骨動脈の脈は左右ともにはっきり取れますが、左右ともに手は冷えていました。

 伏臥位の指圧に移り後頚部から背部の指圧を弱い刺激で角度を微妙に変えて繰り返し行い、下肢後側の指圧では痛みがある右股関節の裏側の大腿後側屈筋群ハムストリングスが硬くこり固まっていました。

 全身指圧後、座位で背中は伸びましたが、首から上のもう1段階の猫背は形状記憶をゆるめきれませんでした。

 脈は96に下がり正常範囲にはなりましたが出たしが120なので、全身のストレッチと大股のウォーキングを毎日続けて、もう少しリラックスできる体にしていきたいところです。

 歩幅を大きくとって体幹の後ろで地面を蹴り、外旋している右股関節を前内側に出して正中線の延長線上の一直線を歩く練習をしていただいたのですが、これがなかなか難しいようで、肩の伸展(上肢後方挙上)をつけるとロボットのような残念な動きになりました。

 体型は筋肉質で、今までは体のメンテナンスを気にせずにやってこれたようですが、いろいろな関節がこんなに硬い方はなかなかいません。

 左肩の痛みやしびれは取れましたが、右股関節の痛みはストレッチや下肢の筋肉増強運動でもっと改善できそうなので、様子を見ていきたいと思っています。

 

 

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2015年1月23日 (金)

ノロウイルス感染、嘔吐・下痢の後の腰痛。

 ノロウイルスに感染して嘔吐と下痢で一週間寝込んだ女性、右の腰が痛くなって指圧にいらっしゃいました。

 貝の生食が原因のようで、ノロウイルス感染症には対症療法しかありませんから、嘔吐と下痢で出すだけ出して、水分を補給しながら安静にしていることが現在の治療法です。

 何度も吐くことで喉の筋肉や腹筋などが普段とは違う使われ方をするので、後になって体のあちこちが痛くなることがあります。

 胃の働きが悪く食欲がないというのももっともで、御自分で感じてはいませんでしたが左の肩がこっていて、これは胃の反射ということがありそうです。

 左の肩と右の腰の対角線のこりというのもまたよくあることです。

 急性胃腸炎の後の腰痛なので、無理のない仰臥位下肢から指圧をしていきます。

 両股関節の動きに問題はなく、下肢前側胃経の経脈上に治療対象となるこりはありませんでした。急性胃炎のツボ「梁丘(膝蓋骨外上角の上2寸)」も慢性胃炎のツボ「足三里(外膝眼穴下3寸)」も反応点となっていませんでした。

 足の冷えはありませんでしたが、気になったのは足がいつもよりも小さく見えたことです。安静にしているしかなかったので足に体重をかけて立っているということがほとんどなかったということです。

 仰臥位の指圧が終わってトイレに行きました。むくみが流れたということです。

 伏臥位では左肩上部と左肩甲骨外周から上肢後側の小腸経のこりがありました。

 このことから左肩のこりは胃の反射だけではなく猫背が深かったという姿勢が診えてきます。

 一週間寝ながら左を下にしてテレビを見ていたそうです。横向きにテレビを見ると上になる側を後ろに引くことになるので結果として下になる側の猫背が深くなります。

 右の腰背部を後ろに引くと背筋を使うことになるので右の背中から腰がこってきます。

 右殿部はとてもむくんでいました。

 左を下にしてテレビを見ていると、上になる右殿部には体重の圧がかかりません。

 下肢後側もむくんでいました。一週間寝ていたので、股関節の伸展と膝関節の屈曲をしっかりと行うというようなことはなかったことがわかります。

 時々おなかで細く短く水の流れる音がしました。

 腹部の指圧ではいつもよりおなかに力がなく、おなかがえぐれているような感じでした。

 おなかの脂肪は減ったようですが、良い痩せ方ではありません。

 免疫力が下がっているので、暖かくしてインフルエンザにかかからないようにしばらくは注意が必要です。

 腰痛としては軽いものでした。

 この指圧の価値は、ノロウイルス感染症後の全身状態を1点ずつのタッチセッションによって感じていただいたということにあります。

 今回の右腰痛の治療ポイントは「左肩のこり、右のお尻のむくみ」でした。

 

 

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2015年1月22日 (木)

昨日のためしてガッテン「気圧が低くなると関節が痛む」時、酔い止めよりは指圧・マッサージだと思うのですが…。

 昨日のためしてガッテンでは「気圧が低くなると古傷が痛む天気痛」を取り上げていました。

 天気痛より気象病、お天気病のほうが一般的かもしれません。

 番組では、気圧の低下が耳に影響して内リンパがむくみ交感神経を興奮させて古傷が痛むので「前兆を感じたら酔い止めを飲む」という対処法を紹介していましたが、これは薬の飲み合わせもあって万人向きではありません。

 「気圧の低下→関節などのむくみ→痛み物質濃度の増加」ということを考えれば、やはり副作用のない指圧・マッサージが万人向けです。

 昨日、今日、気圧が低くて痛みが強くなっている方が多いと思います。

 軽く擦るだけでも2ミリの圧で浅い部位のリンパを還すことができるので、まずは患部周囲の軽擦をしてみてください。

 お近くに丁寧なタッチで評判のいい治療院があれば出かけてみてください。

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2015年1月21日 (水)

60代女性、風邪の後の腰痛。

 60代女性、一週間くらい前に風邪を引いて、治った後に腰が痛くなりました。

 のどの痛みから始まった風邪で、熱はあまり高くならなかったそうです。 

   触診では側頚部のこり、肩上部のこり、腰背部のこりがありました。

 のどと腰を結ぶ経脈は腎経ですから、首から腰のこりを緩め、ふくらはぎのむくみを還していきます。 

   足の冷えは表面だけのもので、指圧をしていくうちに温かくなりました。 

   伏臥位下肢の指圧のうちにおなかで停滞していた水の流れる音がして、仰臥位腹部の指圧の時にはおなかに冷えも水の停滞もありませんでした。 

   風邪でのどから肺に炎症が起こると、炎症反応による水の停滞が起こり腎の働きが悪くなります。

 大腰筋は腎→膀胱をつなぐ尿管の走行とよく似ているので、腎の働きが悪くなると腸腰筋にも影響して腰が痛くなることがあります。  

   ウイルスが体に蔓延すると解毒をする肝が忙しく働き、肝の働き過ぎは心に影響して血行が悪くなり、免疫をつかさどる脾の働きにも影響します。 

   肺→腎→肝→心→脾という流れですが、そもそもは年末年始の脾胃の疲れから、脾→肺→腎…という流れのように思いました(お酒の飲み過ぎがあれば肝から始まるということもあります)。 

   指圧中リラックスできたということで、やはり年末年始の疲れから風邪を引いたということだったようです。

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2015年1月20日 (火)

70代女性、胃腸の働きが悪い、夜の寝つきが悪い。

 70代女性、胃腸の働きが悪くなって夜眠れなくなると指圧にいらっしゃる方です。

 猫背で肩こり、交感神経支配領域の緊張で胃腸の働きが悪くなっていますから、弱い刺激のタッチでこりを緩めていくとおなかが大きな音を立てて動き出し、全身指圧後には血行が促進されて顔色も良くなりました。

 これはいつものことで「指圧をしているから健康でいられる」と言ってくださるお得意様です。

 特筆すべきことは「家族がインフルエンザにかかっても御自分には全く風邪の症状が出なかった」ということです。

 指圧の効果もあるとは思いますが、お話をうかがうと気をつけていることに「寝る前に寝室をエアコンで暖めておいて就寝後1時間半でエアコンが切れるようにタイマーをセットしてあり、起床の2時間前に暖房のスイッチが入るようにもしている」ということがありました。

 電気代を考えると贅沢なようですが、高齢者の免疫力を維持するのに冷えは禁物です。

 「昨夜は眠れなくて、おちょこで日本酒を2杯飲んで寝たらよく眠れた」ということで、本当の不眠症には飲酒はすすめられないのですが、高齢者のストレッチ不足、運動不足での交感神経支配領域の緊張には、少量のお酒が副交感神経を優位にしてくれて眠気を誘うのにちょうどいいようです。

 普段お酒を飲まないに人が眠れないのでお酒を飲んでみようと思うくらいの胃腸の働きの悪さなら指圧がよく効きます。

 また指圧中にうかがったお話では「親戚の女性が日曜日の朝に自治会の清掃活動に出て胸が苦しくなり、脳死の状態で現在入院中」だそうです。

 朝起きた時から体調の悪さを訴えながらも清掃に出かけて倒れてしまったそうなので、体のどこかがおかしいと思ったらくれぐれも無理はなさらないようにしてください。

 今日は大寒、まだまだ寒い日が続きます。

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2015年1月19日 (月)

昨日の更年期症状を緩和するアロマ指圧セミナー。

 昨日は生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校で「更年期症状を緩和するアロマ指圧セミナー」をしてきました。

 あらかじめ用意していただいていたエストロゲン様作用のあるフェンネルとクラリセージの香りがアロマミストで教室に漂っていて今回のセミナーはいつものボディスタジオではなかったのですが、入ったとたんに転地療養感のある場所となっていました。

 更年期にエストロゲンは減少しますが、生涯エストロゲンの分泌がゼロになることはありません。

 ホルモンは血液によって運ばれるので、血行促進によって減少したエストロゲンを効率よく分配し、体の変化と折り合っていくことをセミナーのテーマとしました。

 肝心脾肺腎の五臓に対応する角徴宮商羽(ミソドレラ)の五音を紹介し、私が作った五音のCDの音を聴きながら、頭部、腹部、腰部、仙骨部、腸骨部の子宮・卵巣と直結するツボの自己指圧からセミナーを始めました。

 上肢の重さを使って、両三指は当てるだけ、頭頸部の伸展(後屈)を利用して下垂体前葉を刺激し卵胞刺激ホルモンの分泌を促す頭部6点の指圧から始め、腹部では体幹の前屈を利用し、腰部では脊柱の伸展を利用し、仙骨部では仙骨を前に出す、腸骨部では骨盤を左右に振るなど、指で圧し込まないツボ刺激を行いました。

 ベッドでは仰臥位で脾経、膀胱経、腎経、肝経の流れに沿った子宮・卵巣へのツボ刺激とアロマオイルトリートメントを行いました。

 ここでもフェンネルとクラリセージを使い、キャリアオイルにはスイートアーモンドオイルを使い濃度は1%でした。

 内踝の前縁を通り脛骨後縁に沿う脾経であるとか、内踝の後縁を巡りアキレス腱と脛骨の間を上行する腎経であるとか、点から線へ、線から曲面へのアプローチはなかなか難しかったようですが、1点のツボであっても角度や深さがあり、ミリ単位で毎回探していくべきものであるということは、わかっていただけたのではないかと思います。

 参加人数が多く、90分の講座なので、全員の全てのツボに触れて納得していただけるところまではいかなかったと思いますが、施術を受けた方々のおなかの硬さや足の冷えやむくみに改善が診られたので、皆さんよくできていたと思います。

 最後にローズヒップのコーディアルが出て、スタッフの方々にもとても良くしていただきました。

 「更年期症状を緩和するアロマ指圧のセミナー」は次回7月12日(日)16:00から予定していますので、興味のある方、今回の実技をもう少し深めたいという方は、生活の木にお問い合わせください。

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2015年1月18日 (日)

60代女性、右腰痛、足趾の締め付けが強過ぎる着圧ストッキングを3日前から使い始めた。

 60代女性、10kgのお孫さんをおんぶしようとして右腰が痛くなったということで指圧にいらっしゃいました。

 ぎっくり腰まではいっていません。

 猫背で胸椎の後弯が増強しています。

 右腰と左肩という対角線のこりがあります。

 伏臥位で背部、下肢と指圧をしていくと、足趾がむくんでいて強い締め付けで足趾をほとんど動かすことができません。

 3日前から着圧ストッキングを履き始めたということで、大腿と下腿はそれほどでもないのですが足趾は間を拡げることができないほど窮屈な作りになっています。

 足趾のむくみは、地面を蹴るように使うことができていないので血行が悪くなっているということです。

 坐骨神経の延長が足趾まで伸びていますから、おんぶで立ち上がる時の腰への負担は足趾で踏ん張れなかったことにも原因がありそうです。

 サイズが小さいのか商品の作りに問題があるのかわかりませんが、御自分でも右腰痛と着圧ストッキングの関係を言われて、納得できる部分があったようです。

 全身指圧後、猫背が改善されて右腰痛も楽になったようです。

 「締め付けるもの」として着圧ストッキングを履いていたので「こんなものなのか?」と思っていたようですが、足趾を使えずに踏ん張れないと滑って転倒することもあるかもしれないので、着圧ストッキングを履き続けるのなら別のものに買い替えないといけませんと申し上げました。

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2015年1月17日 (土)

フロントガラスの凍った車で首かしげ蛇行運転をする人。

 今朝、日の出の頃ウォーキングをしていると、蛇行しながら狭い道を走ってくる車とすれ違いました。

 フロントガラスはサングラスをかけて日焼けをした人のように眼鏡部分以外はまだ凍っていて、運転していた初老の男性は首をかしげてデフロスターでかろうじて溶けた部分から前を見ていました。

 車は東へ向かっていましたから、太陽の光で目をつぶらされることだってあるでしょう。

 高速道路を逆走する運転者の3割は認知症の疑いがあるそうですが、冬の朝にフロントガラスの凍った車で運転する人も困ったものです。

 猫背の首かしげ運転では運転しながら寝違えのようになったり、腰痛になることもあるでしょう。

 冬の朝の出かける支度は車の窓の霜取り一つとっても思わぬ時間がかかりますから、余裕を持って早目に準備をしないといけませんね。

 朝のウォーキングも周りをよく見ておかないと事故に巻き込まれることがあります。

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2015年1月16日 (金)

リバウンドを繰り返すと癌になる(昨日の日テレ「得する人損する人」より)。

 昨夜の日本テレビ「得する人損する人」によると、ダイエットをしてもリバウンドを繰り返している人は、内臓脂肪が熱の伝達を遮断して低体温となり、免疫力が下がって癌発症の危険性が増すそうです。

 ダイエットで脂肪が減ると、満腹中枢を刺激して食欲を抑える脂肪由来のレプチンの分泌が減って「猛烈な食欲」が湧き上がります。

 飢餓感と満腹感は脂肪由来のレプチンの増減が関与していますから、脂肪が減るダイエット中に満腹感を得ることは難しくなります。

 ほうれん草に含まれるチラコイドは食欲を抑える可能性があるそうですが、ほうれん草をそのまま食べても食欲を抑えることはできないそうで、抽出したチラコイドでなければ効果はないそうです。

 今後チラコイドがダイエットのサプリメントとして普及することがあるかもしれませんが、サプリメントや食事制限だけのダイエットには無理があります。

 40才以上の女性の10人に1人は筋肉が足りないサルコぺニア肥満だそうです。

 人間の体で熱を作るのは筋肉ですから、筋トレは低体温を改善して癌の発症を防ぐためにも脂肪を減らすためにも不可欠です。

 栄養バランスを考えた程良い食事制限と負荷をかけた筋肉運動で、徐々に脂肪を減らしていくことが、強い飢餓感からのリバウンドを防ぐためには必要です。

 指圧・マッサージでもダイエットでも、極端な刺激は体に危機感を与えてしまい、良い結果は得られないということです。

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2015年1月15日 (木)

適量刺激、オペラ歌手の声量の話。

 昨日指圧をした方から新春オペラコンサートに行ってきた話をうかがいました。

 芸大出身の御夫婦のオペラ歌手が、現在ポーランドでショパンの勉強をされているピアニストをわざわざ呼び寄せて開いたコンサートだそうです。

 ピアニストの方は近々ショパンのCDをリリースするそうで、数々の賞を受賞していて、そのテクニックは絶品だったそうです。

 歌も圧倒的な声量で、御夫婦のサービス精神も旺盛で、見応え聴き応えのあるコンサートだったようです。

 ただ「終わってからそこで何があったのかボーっとしている」とのこと。

 100人収容のホールで大ホールでも十分な声量を聴き続けると、凄さはわかっても聴覚にとっては騒音に近い刺激になっていたのかもしれません。

 特に小柄な奥様が旦那様の声量に合わせようとすると、スポーツカーに軽自動車が無理をしてついていくようなことになっていたようです。

 先日秋元康さんプロデュースの「由紀さおりコンサート」をテレビで見ましたが、この時のラストは無伴奏で「愛の賛歌」をふわりと歌って、由紀さおりさんがニコッと笑って、これまたふわりと下手に帰ってコンサートが終わりました。

 声をふり絞って歌い上げるでもなく、途中から伴奏が流れるでもなく、7割程度の声量で、しかし素人にはできないしっかりとした音程でふわりと歌うことが独特で新しい感じがしました。

 心に響くものは音の大きさではないということです。

 点の刺激が最大ボリュームで続けば、受け手は疲れ切ってしまいます。

 適量刺激を点ではなく流れで考えていくと、とても心地良い連なりの響きが生まれることがあります。

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2015年1月14日 (水)

インフルエンザにかかってから一週間後、胃腸の働きが悪い。

 40代女性、正月休み中にインフルエンザと診断され、薬を飲んで熱や呼吸器症状は改善されましたが食欲がなく、おなかがすっきりとしないということで指圧にいらっしゃいました。

 38℃を超える熱が出た日から一週間たっていますが、感染症では指圧の血行促進によってウイルスや細菌が体内を巡って症状が悪化することもあることを説明して、それでも指圧を受けたいということで指圧をすることにしました。

 インフルエンザの症状がなくなってから2日たてば他人にウイルスを移すことはないとされていますが、マスクにティートゥリーを1滴たらして準備をしておきました。

 触診では側頚部、肩上部、背部がこっていましたが、風邪の症状はほとんどなく、マスク着用で指圧にいらしゃったので私はマスクをしませんでした。

 胃腸の状態が悪い時に指圧で治りそうだと思う方は指圧をよくわかっているお得意様ですから、マスク一枚でも距離を遠ざけたくないという感覚はタッチセラピストならわかるのではないかと思います。

 仰臥位腹部から指圧を始め、この時点では腹直筋の緊張を感じました。

 下肢、上肢、頭部顔面、前胸部と指圧し、ここでもう一度腹部を軽く指圧し、伏臥位の指圧の後、もう一度腹部を指圧すると腹直筋の緊張がとれていました。

 タミフルと抗生物質は大変良く効いたようですが、胃腸症状(の副作用?)が出たということです。

 それでも指圧後に、「明日は卓球のサークルに行きたい」とのことでしたので、虚証の胃弱タイプだと診てきましたが、高熱を出してウイルスと闘える実証タイプに変わってきたようです。

 指圧の後はすぐに手洗い、うがいをしました。おそらく移ることはないと思いますが…。

 インフルエンザの後に指圧・マッサージを受ける方には、「症状がなくなってから2日たったか?」を聞いてください。

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2015年1月13日 (火)

手関節掌側のツボ「神門」は大腸経のストレッチで圧せるから便秘のツボになる。

 指力で圧し込まなくても母指指紋部を当てて足関節を動かすことでふくらはぎを刺激できるように、手関節の動きで前腕のツボを刺激することができます。

 心経の「神門」は手関節掌側で尺側の尺側手根屈筋腱の橈側にとります。

 尺側手根屈筋の働きは手関節掌屈(手掌側に手を曲げる)+尺屈(小指側に手を曲げる)ですから、大腸経が通る長と短の橈側手根伸筋腱の働きである手関節背屈+橈屈の真逆になります。

 つまり尺側手根屈筋を働かせると橈側手根伸筋のストレッチとなり、「神門」のツボ刺激は大腸経をストレッチする刺激になるので消化管を刺激して便秘改善の効果をもたらします。

 「神門」を刺激する時に、豆状骨を突き上げるように母指先端を当てて、手関節を尺屈してから掌屈すれば母指で圧し込まなくても神門を刺激することができます。

 むしろ母指で圧し込むよりも密着がずれないために刺激が強くなることがわかると思います。

 当然この時に橈側手根伸筋のストレッチになっていますから、手三里のあたりにストレッチの刺激がかかり、大腸経をストレッチすることをしっかりと意識するとそれだけでなく肘関節の曲池や手の合谷、陽渓といったツボもストレッチできる角度が発見できます。

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2015年1月12日 (月)

母指指紋部は当てるだけで足の背屈と底屈でふくらはぎを指圧する。

 来週の火曜日が大寒ですからまだまだ寒い日が続きます。

 ツボを圧すのに、肩こりの人が指力で圧そうとすると余計に肩がこって疲れてしまいます。

 母指の指紋部は当てるだけにして例えばふくらはぎのツボなら足関節の背屈と底屈をするだけで、簡単に刺激することができます。

 座位で左膝を曲げて右大腿の上に左下腿をのせて、左内踝の上3寸(示指から小指の第2関節の横幅)で脛骨後縁の「三陰交」に左母指指紋部を当てて左四指指紋部は左下腿外側をしっかりととらえます。

 後は反対側の右手で左足の背屈と底屈を繰り返すだけでふくらはぎの筋肉の伸展と収縮とを利用して三陰交を刺激することができます。

 足底の腎経「湧泉」も足の背屈と掌屈で刺激することができます。

 母指指紋部を皮膚表面に垂直に密着させることができて、反対側に四指指紋部のしっかりとしたフォローがあれば小さい刺激を大きく増幅することができます。

 この2つのツボ刺激だけでも足の関節運動によって冷えを解消する効果があります。

 これを瞬間的に殺法として行うと合気道の逆関節の投げ技と同じようなことになってしまいますから、強い刺激をするのではなく、効いていることがわかればむしろ力を抜いて、いかに適量刺激で終えるかを考えてください。

 

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2015年1月11日 (日)

70代女性、体を動かすことで治る坐骨神経痛。

 70代女性、主訴は右下肢の坐骨神経痛です。

 杖をついて歩き、玄関を上がるのに時間がかかる様子からは、症状が強いように診えました。

 糖尿病、高血圧、骨粗鬆症の治療中で、右膝は変形性膝関節症と診断されているそうです。

 座位の触診では背中が丸くなっていて、体幹がやや左に回旋しています。

 撫で肩で肩こり、昨夜は頭痛もあったようです。

 脈は左右ともにしっかりとしていて、1分間に72で問題ありません。

 足底と腰にカイロを貼っていて冷えはありません。普段は骨盤ベルトをしています。

   問診の受け答えははっきりとしていて、アロマミストにローズマリー・カンファーとレモンを用意しましたが、「認知症予防の香り」がいらないくらい脳はしっかりと働いています。

 座位の触診に続いて仰臥位で股関節の動きの検査をしました。

 膝を立てて股関節内転外転を小さい範囲で行っても、右腰から下肢にかけて坐骨神経痛が再現されました。

 下肢伸展挙上足背屈の検査では左右ともに坐骨神経症状が出ました。

 股関節外転屈曲+膝関節軽度屈曲の大腿二頭筋のストレッチでは、筋肉の硬さ、ストレッチ不足が明らかでした。

 筋力の弱さとストレッチ不足が坐骨神経痛の症状を強めていると感じたので、ここで下肢展挙上20cm10秒×10回の大腿四頭筋のエクササイズを毎朝晩やっていただくために覚ていただきました。

 仰臥位下肢から指圧をしていき、上肢、頭部顔面、頚部、前胸部、腹部と指圧し、バストマットをあてがって伏臥位で背面の指圧を行いました。

 指圧後、最初に行った仰臥位膝屈曲で股関節内転外転をしても痛みは出ませんでした。

 右膝の屈曲伸展で痛みが出ないことから、変形性膝関節症は大腿四頭筋を鍛えることで苦にせず生活できそうです。

 仰臥位大腿四頭筋のエクササイズの復習の後、伏臥位で平泳ぎの下肢の動きを片方ずつ、横臥位で上肢下肢を体幹と平行に伸ばしてバンザイの姿勢で上の股関節を伸展(下肢を後方にずらして)させて上下に動かす(股関節内転外転)、の3つの運動を覚えていただきました。

  この3つの運動で股関節を前後左右に動かすことができ、骨盤周囲の血行促進ができます。

  指圧後、立ち上がると背中が伸びて、椅子に座る、椅子から立ち上がる動きも滑らかになりました。

 左目が涙目でしょぼしょぼするということもあったようですが、全身の血行促進によって涙の分泌過剰も改善されました。

  帰る時に習慣になっていて骨盤ベルトを巻いて杖を使いましたが、どちらも必要ないと思いました。

  「体の動かし方がわかれば治る坐骨神経痛」も高齢者には多いということを示す症例です。

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2015年1月10日 (土)

めまい、肩こりによるものか、脳や耳に原因があるのか。

 60代女性、軽いめまいで御自分で車を運転されて指圧にいらっしゃいました。

 車を運転して来られたので、内耳が原因の回転性のめまいや、強い頭痛や吐き気を伴う急性の脳血管障害の可能性はほとんど考えなくてよさそうです。

 それでも徐々に悪化して症状が強くなるめまいかもしれないので、歩行、会話、顔の歪み、手足の麻痺を診ます。

 歩行に異常はなく、会話でろれつが回らないようなことも、顔の歪みも手足の麻痺もありませんでした。

 座位の触診では右肩上部から背部がこっていて、耳の周囲が熱くなっていました。のぼせています。

 頭寒足熱で床暖房のような環境だと血管ストレスは少ないのですが、エアコンの暖かい風が直接頭に当たるような環境では、頭の血液が暖められ、風圧による血管収縮もあって、心臓に血液が還りにくくなって酸素に富んだ新鮮な血液が足りなくなります。

 肩こりがあればのぼせやすく、上肢下肢にむくみや冷えがあればさらに血行不良でのぼせやすくなります。

 このケースでは右肩のこり、背部のこり、右耳周囲の熱に加えて下半身のむくみがあり、この日の朝は牛乳を普段より多く飲んだために下痢気味でおなかの調子もよくなかったようです。

 仰臥位頭部顔面の指圧から始め、耳の周囲の熱を頚部、前胸部と下ろしていきます。

 下半身のむくみを還さなければのぼせを押し出すのに十分ではないので、下痢のツボとして水の運行をつかさどる脾経の経脈に沿って指圧をしていき、下腿内側の「三陰交」「漏谷」「地機」と脛骨後縁のツボを治療点として意識して刺激しました。

 上肢、腹部、そして伏臥位で背部から下肢の指圧でこりを緩め、仰臥位下肢のストレッチで指圧を終えました。

 寒さによる肩こりと、普段より少しゆったりと正月を過ごせたことによる下半身のゆるみ過ぎと、下痢と、室内の暖房によるのぼせの血管ストレスでめまいが起こったようです。

 肩こりの随伴症状としてのめまいは心臓から上のこりによる血管の詰まりを流すだけではなく、手足からの血行促進でのぼせを押し出すという施術のアプローチをすることがより良い体のメンテナンスになります。

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2015年1月 9日 (金)

昨日のアロマ指圧講座「手のこわばり」。

  昨日の飯能生活の木でのアロマ指圧講座は「手のこわばり」がテーマでした。

  腱鞘炎や手根管症候群の発症と更年期や妊娠でのエストロゲン減少との関係の説明の後、炎症が強ければ患部には触れないので、手関節と肩関節のストレッチ、腋窩から手指までの上肢の指圧、経脈の走行に沿った肘から手指までのアロマオイルトリートメントの実技を行いました。

 ブレンドオイルには炎症反応によるむくみの排出と鎮痛を目的として、サイプレスとラベンダーを使いました。

 手指のこわばりによって上肢全体の動きが制限されてしまうと症状の改善は難しくなります。

 動かせる関節は動かし、動かせないなら指圧やマッサージによって筋肉や関節に隙間を作り可動域を拡げることが症状改善につながります。

 上肢内側で橈側の肺経を肘の「尺沢」から母指の「少商」に向かい、大腸経で示指橈側の「商陽」から上肢外側で橈側を「曲池」に向かう母指軽擦は、橈骨神経の促通という意味もあります。

 同様に上肢内側で尺側の心経を肘の「少海」から小指橈側の「少衝」に向かい、小腸経で小指尺側の「少沢」から肘の「小海」に向かう母指軽擦は尺骨神経の促通という意味があります。

 さらに肘窩中央の「曲沢」から中指橈側の「中衝」に向かう心包経、薬指尺側の「関衝」から肘頭を越えて「天井」に向かう三焦経と、6つの経脈の流注の連絡を追った母指軽擦を遠心性の運動神経と求心性の感覚神経の流れとして考えながら実技を行いました。

 実際の施術ではもっと単純に上肢を内側と外側に分けてもいいのですが、「上肢の6つの経脈をいびつな六角形のように診る」ことができるようになると、関節の陥凹部でツボをより正確にとらえられるようになったり、筋肉の走行、経脈の走行をとらえられるようになってきます。

 初めに行った手関節や肩関節のストレッチと講座の最後に同じストレッチを行った時の可動域の違いは明らかで、炎症の強い患部を施術からはずしても、血行促進によって症状改善をはかることができることは納得していただけたと思います。

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2015年1月 8日 (木)

五労、同じ動きや同じ姿勢を長く続けていると内臓を傷つける。

 肝心脾肺腎の五臓を傷つける過労の原因として、「久行、久視、久坐、久臥、久立」の五労があります。

 久行の行は歩くことで、歩き過ぎれば筋肉をつかさどる肝臓を傷つけます。

 久視は目を使い過ぎることで、目が充血して血行が悪くなれば血脈をつかさどる心臓を傷つけます。

 久坐は座り続けることで、長時間の座位は血行不良になってむくみ、肌肉をつかさどり水の運行に働く脾臓を傷つけます。

 久臥は長いこと病床に臥すことで、気をつかさどる肺を傷つけます。実際に体位変換をしないで長いこと寝ていると肺で細菌が増殖して「沈下性肺炎」になることがあります。

 久立は、長時間立ち続けることで、立っぱなしでいると骨をつかどる腎を傷つけます。重力がかかる椎間板のクッションが劣化し、骨も脆くなる老化と腎は密接な関係があります。

 歩き続けたり、同じ姿勢を続けると筋肉だけでなく実質臓器にまで影響が出ることを東洋医学では注目していました。

 久視では目に開竅する肝と心の相生の関係が、久坐では腰痛と関係の深い腎と脾の相克の関係がみえてきます。

 人間は動物ですからじっとしているのは体によくないですし、忙しく歩き回るのにも限度があります。

 デスクワークでも、首、手首、足首、肘、肩くらいは動かせます。

 寝たきりの方には、沈下性肺炎にならないためにも体位変換が必要ですし、その時に数回でも関節の曲げ伸ばしができる久臥のリスクを軽減できます。

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2015年1月 7日 (水)

冬の脈、石脈と滑脈。

 夏と冬では脈の状態が違います。

 夏の陽気溢れる万物が繁るがごとく活発な脈を「鉤脈」といい、波が打ち寄せる様子にたとえて「洪脈」ともいいます。

 冬の脈の状態は、沈んで動きのない「石脈」と、逆にコロコロと珠を盆に転がしたような「滑脈」です。

 斜角筋隙や鎖骨外側下部や腋窩で筋肉のこりによる血管の圧迫があれば橈骨動脈では「石脈」となります。

 また冷えやむくみで血圧が上昇すると脈が表面でもはっきりと感じられる「滑脈」になります。

 妊婦さんも滑脈になります。

 滑脈の病証は「湿証、痰飲(水の停滞)、食滞(消化不良)」ですから、むくむ、血圧が高くなる、交感神経の緊張、消化管活動の停滞というのは一連の流れです。

 冬は五行の水ですから、水の停滞、腎の働きの停滞と石脈・滑脈がつながります。

 石脈ならストレッチ不足ですから、首や上肢をゆっくりと伸ばすストレッチが必要になります。

 滑脈ではむくんでいたり交感神経が優位になっていて血圧が高めですから、ラジオ体操やウォーキングなどの軽い運動で血行促進しましょう。

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2015年1月 6日 (火)

日の出の遅いピーク。

 冬至から半月が過ぎて昨夜は満月でした。

 今朝は曇りで夜明け前の月を見ることができませんでしたが、昨日の早朝の西の空の月、夜の東の空の月はくっきりまぁるく輝いていました。

 日の出の遅さが気になって調べてみると、埼玉県では1月2日から12日まで日の出の時刻は6時52分で、一年を通して最も遅い時間です。

 単純に計算してみると日の出の遅い11日間の真ん中にあたる明日の朝が最も遅い日の出になります。

 そこからは同じ6時52分の日の出でも十数秒ずつ日の出が早くなります。

 冬至の頃をクリスマスとして祝い、日の出が早くなる頃を正月明けとしていることは、体の概日リズムにも反映されているはずです(昼の短い気候の厳しい時に休み、祭り、祈念し、日の出の変化を感じ取って一年のスタートとする)。

 ここで無理をせず力を蓄えて春の芽吹きに備える願望が「めでたい」ということです。

 今日は暦の上では小寒、寒さはこれからしばらくの間厳しさを増して続きます。

 頭痛になりそうな天気ですからウォーキングやその場で足を動かしたり、小まめなストレッチで今日一日無事お過ごしください。

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2015年1月 5日 (月)

暖房した部屋でののぼせは自覚しにくい。

 昨日のスノボ遭難で救出された方の、レゲエ頭での会見には違和感を覚えました。誰か注意しなかったのでしょうか? 極寒の山の一夜から暖房の効いた室内に入って頭がボーっとしていたとは思いますが…。

 そういう私も昨日の朝は頭がボーっとしていて、前夜にエアコンの効いた部屋で毎回蛭子さんのはずれ加減を楽しみにしている「路線バスの旅」を見ていてのぼせてしまったのかもしれません。

 暖房の効いた部屋でも軽い熱中症のようなことが起こります。

  暖房の効いた室内の乾燥やエアコンの風、そして脱水は血管ストレスになります。

  例年なら温泉に行くタイミングなのですが、頭痛になりそうだったのでやめて、古いテレビをヤマダ電機にリサイクルに出したり、ホームセンターで雪かきに使うスノーダンプという取っ手のついた雪かき器具を衝動買いしてきました。去年はかなりの腰痛になったのでこれがあれば去年のような腰痛にならずにすみそうです。

  帰ったら往診の依頼があって行ってきました(温泉に行っていたらだるくなって頭痛になって行く気になれなかったでしょう)。

  触診では頭と手に熱を感じ、脈が速く、1分間に100をかなり超えていたのですが、暖房の効いた室内にいた御本人にのぼせているという自覚はありませんでした。

  全身指圧後、脈は72まで下がりました。

  肩こりと腰のこり、前胸部や腋窩のこりがあるので、猫背手仕事の交感神経の緊張という状態で脈が速くなって、のぼせていました。

  舌の状態から軽い胃炎はありそうですが重い内臓の症状を心配する必要はありません。

  室内の暖房によるのぼせや脱水は、高齢者の方や安静が必要な方に起こりがちです。

  日中の暖かい時間に外の空気に触れることができれば、体内の空気を入れ換えることで体のリセットになります。

  蛭子さんに加えて今回の路線バスの旅はマルシアさんもなかなかのものでしたから翌日のぼせてしまったのかもしれませんが、指圧後には私の体も呼吸運動になってすっかりリセットできました。

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2015年1月 4日 (日)

箱根駅伝総合優勝の青学大、今季から「トレーナーの拡充、新たな体幹トレーニング、水風呂」。

  箱根駅伝で区間賞5人を出して初の10時間50分を切るタイムで総合優勝した青山学院大学は、今季から「トレーナーを増やし」、「新たな体幹トレーニングを導入し」、「体のケアのために寮に水風呂を完備」していたそうです。

 下半身の疲労を体幹で補い、練習後の筋肉の炎症を水風呂でクールダウンすることは理にかなっています。

  トレーナーが増えたことで、選手一人一人の故障のケアは以前より早く対処できるようになったことでしょう。

 10人の体調を維持し、年始にピークを持っていくためには、食事や雰囲気作りなど、原監督夫妻の努力も大きかったようです。

 低体温症で十分に力を発揮できない選手も出た過酷な駅伝ですから、体を作り、維持して、寒さ対策やウォーミングアップも十分に行う必要があります。

  ウォーミングアップとクールダウンでタッチを変えられるトレーナーがいればそれは大きな戦力です。

  体を起こすのか、癒すのか、タッチの理論は過酷なスポーツの前後にも必要です。

 お笑いの罰ゲームのようなことで体をプラスに導けるはずがないのです。

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2015年1月 3日 (土)

妊娠、絨毛膜下血腫の女性、頭痛。

 先日右殿部の痛みで指圧をした妊娠中の女性、「頭痛」で指圧にいらっしゃいました。

 お正月で久しぶりに会う家族との時間も、あわただしい人の出はいりやにぎやかさが、妊娠初期で絨毛膜化血腫で出血したばかりの体にはストレスになったようです。

 幸いに前回の指圧後から出血はなく、右殿部の痛みもなくなったということなので、それが今回早々のリピートにつながっています。

 仰臥で膝裏に膝枕を入れて触診します。

 脈をとると1分間に96でマスクごしに息が上がっています。

 風邪をもらったかもしれません。微熱があり37℃くらいですが前回よりものぼせています。

 頭部顔面の指圧から始め、頚部、前胸部上肢、下肢、そして腹部に軽い手掌圧をしました。

 腹部は前回よりも無駄なたるみがとれています。下肢後側や内側のむくみは前回よりはいいのですがまだいらないむくみが溜まっていました。

 横臥位で背部から足まで指圧をしても前頭部の頭痛が残りました。

 もう一度頭部顔面から前胸部まで指圧をすると脈が1分間に84に下がりました。

 指圧中何回か咳が出ました。

 途中でウトウトとしてはいましたが、まだスッキリしない様子だったので旦那さんが迎えにくるまで座位で前腕内側の指圧をしていました。

 肺経の肘窩のツボ「尺沢」に圧痛点が残っていて、前腕内側の指圧をしていると「大あくび」が出ました。

 この後帰って眠ったら頭痛がすっかり消えているのではないかと思います。

 まだ出血してからあまり日にちがたっていないので心配もあってストレスが溜まりやすくなっています。

 おめでたいお正月でも風邪を引きたくない妊婦さんですから、人の出はいりがストレスになって、拳を握ってイラっとするようなことがあったのではないでしょうか(前腕内側の筋肉は屈筋ですから)。

 体が特別悪くなってはいないのですが、風邪をもらったかもしれません。

 それでものぼせが下がってきているので、軽いうちに治せるのではないかと思います。

 

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2015年1月 2日 (金)

手関節背側大腸経の「陽渓」、手首の動かし方で殺法にもなる。

 昨日は日の出からしばらくの間は穏やかな天気で、高麗神社の参詣の列に並んでいても去年よりは暖かく感じられました。

 その後いくつかの縁のある神社とお寺の参詣が終わって、10時を過ぎた頃からは雲が広がって寒々とした一日になりました。

 日の高いうちから入浴しながら、今年最初に気になったツボが手関節背側の「陽渓」でした。

 手首の母指と示指の間にある大腸経の「陽渓」は、長母指伸筋腱と短母指伸筋腱間の陥凹部「嗅ぎタバコ入れ」に取ります。

 ただ圧すだけでは強い刺激は感じられなくても、陽渓に母指指紋部を当ててから手関節を尺屈+掌屈し、そこから逆手に手関節を背屈+橈屈し、これを何回か繰り返すと神経の刺激が強くなるポイントがわかると思います。

 合気道の手首をひねる技で、一度曲げやすい方向に曲げてから、それをされまいとする相手の抵抗を利用して逆関節へ向かう力を大きくして倒すというのが、この手首の動きを使ったツボ圧しの殺法になります。

 活法ではそこまでの力を必要とせず、薬が毒にならない刺激にとどめます。

 この「当たり」の感覚がわかればツボ圧しに必要なのは力ではなく角度や関節のフォローなのだということがわかると思います。

 多くのツボは関節の際の陥凹部にあります。

 一穴ずつ自分の感覚でとらえ方を工夫し理解を深めていくと新しい発見がきっとあります。

   陽渓の効能は合谷とほぼ同じで、頭痛、歯痛、咽喉の痛み、鼻炎、上肢の痛み、眼病などです。

☆旧表記の「陽谿」は「陽渓」の表記に変わっていく傾向にあるはずですが、まだ古い表記のほうが多いようです。

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2015年1月 1日 (木)

あけましておめでとうございます。

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 健康で幸せな毎日となりますようお祈りいたします。

 

 紅白歌合戦が終わった頃に地震があって、その後こちらでは強い風が吹き荒れました。

 今日は大雪の地方もあるようです。天災や事故の少ない一年であってほしいと思います。

 初日が昇ってきました。

 皆様の痛みがとれますよう、これから初詣に出かけてお祈りさせていただきます。

 

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