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2015年2月28日 (土)

頸部へのタッチは慎重に、丁寧に。

 ここ数日のニュースでは頸部を傷つける事件や自殺が取り上げられています。

 頸髄の損傷は致命的ですから、頚部へのタッチは命そのものに触れるのだということを強く意識して繊細に行わなければいけません。

 第6胸髄以上の高位脊髄損傷者には「自律神経の過剰反射が起こりやすい」ということがありますから、絶対に強いタッチをしてはいけません。

 われわれタッチセラピストが模範となるようなタッチをすることで、いくらかでも世の中の殺伐とした空気を変えることができるのではないでしょうか?

 何度も首に怪我をすれば目の前が真っ暗になってしまうこともあるでしょう。

 何度も何度もへこたれながら痛みと付き合っている方たちにわずかでもお手伝いができるように、タッチに必要な強さは「命を支えるという気持ちの強さ」です。

 

 

 

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2015年2月27日 (金)

膝下をベッドの端から垂らして帯で固定して、首を帯で牽引するのをマネしてはいけません。

  昨日テレビ番組で身長を伸ばすという企画で、「ベッドから垂らした膝下を帯で固定して首を帯で牽引する」というのをやっていましたが、この手技はいかがなものかと思いました。

   あんま・マッサージ・指圧やアロマテラピーの本質をとらえていれば、拘束を良しとするようなパフォーマンスは考えられません。

   しかも一時間の施術の後に首を牽引して伸びた身長が2cm以下という結果でしたから、最後の牽引はほとんど効果がなかったのではないかと思います。

    首の牽引では「頸椎の生理的前弯を解消させて行う」ということが必要です。

   ベッドの端から膝以下を垂らすことで腰椎の前弯が増強すれば頸椎にも影響します。

  腰や首に痛みがあれば悪化させる可能性のある拘束姿勢ですし、瞬間的な帯を使った首の牽引でしたから、力の加減はできていません。 

 温泉の映像でバスタオルを巻いて入浴するのに「撮影のため特別に許可を得て…」というテロップが毎回くどいほど出るのですから、帯を使った首の牽引にもテロップで「危険だから絶対にマネしてはいけません」くらいは流してほしかったと思いました。

 

 

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2015年2月26日 (木)

50代女性、あぐらをかくと膝内側が痛い、骨の問題ではなく鵞足の炎症。

 50代女性、ヨガを続けていて、3週間前からあぐらをかくと左膝内側に痛みが出ます。また20代でぎっくり腰になってから左の腰に痛みを感じることがあります。

 座位では右肩が前に出ていて、左の背中が後ろに盛り上がってこっています。

 右肩上部のこり左肩甲下部のこりという対角線のこりはありますが、脊中の姿勢にそれ以外の大きな歪みはありません。

 脈にも異常はなく、仰臥位の検査で腰や股関節に異常はありません。

 膝関節も通常の曲げ伸ばしで痛みはなく、あぐらをかいた時と左膝関節内側を圧した時だけに痛みがあります。変形性膝関節症の痛みの出方とは違います。

 あぐらの股関節外転・外旋+膝屈曲で膝内側に痛みということですから、縫工筋の停止部つまり鵞足の炎症が考えられます。

 全身指圧後、右肩と左背部のこりはゆるみましたが、左膝内側はあぐらと圧迫で痛みが残りました。

 左膝内側には傷があるのであぐらは控えて安静にする必要があります。

 ヨガで体は柔軟なのですが、おそらく2月の寒さと何らかの無理があって左膝内側は傷ついたようです。

 左膝の下にクッションなどを置いて膝を高くしたあぐらならできるかもしれませんが、やはりあぐらはしばらくやめて全身の血行促進を考えたほうが傷を治す早道です。

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2015年2月25日 (水)

60代男性、ばね指の指圧から4週足らずで症状が劇的に緩和。

 60代男性、右中指のばね指と首から肩の痛みで1月末に指圧をしてから2回目の指圧です。

 簡単に治るものではないと考えていたのですが、右中指の曲げ伸ばしができています。

 引っ掛かりはあるものの箸も使えるようになったとのことで、座位の姿勢も良くなっていて首、肩のこりも前回と比べると軽くなっていました。

 前回の指圧の後に自宅近くで電気や低周波などの治療にも通ってみたそうですから、ばね指の治療に本気になったことが症状緩和につながったのでしょう。

 あの指圧がどれくらいばね指に効果があったのかを評価することは難しいですが、また来ていただけたことを考えても指圧抜きでここまでの回復はなかったと思います。

 短時間の電気などの物理療法が有効な症例であれば、指圧・マッサージとリハビリ運動を組み合わせていけば同様かそれ以上に効果があります。

 私は全身の施術しかしていませんが、ばね指などの難治性の病気では部分の施術をあまり日を空けずに行うことで早く回復するケースもあります。

 今回の指圧でもよく眠り、リラックスできたようで、指圧後の右中指の動きに引っ掛かりはありませんでした。

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2015年2月24日 (火)

甘手(母指の関節が反り過ぎる)は母指と四指の幅を狭くする。

 指圧をする時に母指の関節が反り過ぎる甘手は、関節で圧さないようにしなければいけません。

   指圧は指紋部で圧すことで柔らかく気持ちの良い圧刺激を作りますから、甘手の場合は母指と四指の幅を狭めて手首の位置を高くして母指の指節関節を浮かせるようにします。

   母指指紋部の先端でやや窮屈に圧すくらいの意識でよいでしょう。

   母指指紋部は皮膚に密着させたら動かさず、四指指紋部で皮膚をとらえたままその皮膚はずらさずに母指の側に四指を引くことで母指指紋部1点に体重移動ができるように構えます。

 指圧を栓抜きにたとえてみると、穴の前側が母指で、王冠の縁に引っ掛ける持ち手側が四指です。

 左前腕内側を上に向けて右母指を当て、反対側の左前腕外側に右四指を当てて手関節を上に持ち上げる(手関節尺屈)と、皮膚への指紋部の密着がしっかりとしていれば栓抜きの力が母指指紋部に加わります。

 甘手の場合は右母指を左前腕の中心部に当てるのではなく、尺側に浅く当てると関節で圧さない感覚がわかると思います。

 母指の関節が反り過ぎるというのは柔軟性が邪魔をして「こねてしまう」指圧になりがちです。

 こねれば垂直圧にならない上に、筋肉を傷つけやすく揉み返しやすくなります。

 器用に使えない利き腕ではない左手の指圧が褒められることが多いのは、小細工ができないので素直な体重移動ができるからです。

 指紋部の密着が狭い苦手の場合は甘手とは逆に母指と四指の間隔を拡げて手首の位置を低くして指紋部を広く着地させるようにします。

 苦手は母指の先端で圧しやすく、甘手は母指の関節で圧しやすいので、どちらも柔らかくて気持ちのいい圧刺激を作るために手指の構えを工夫し、毎日チェックして自分の型を作り上げてください。

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2015年2月23日 (月)

指圧点から胸骨の中心に向ってたわんだ補助線を引き上げるイメージ。

 「解を求めるのに補助線を引くことができると答えが見えてくる」、これは幾何学以外でも様々な分野の専門家が述べています。

 指圧をするのに猫背になって下へ圧し込む意識だと、肩・肘・指の関節が曲がって鎖骨周囲が詰まり、単なる指力のねじれた圧刺激になります。

 指圧は「皮膚に密着させた指紋部から胸骨の中心へと上に向かって補助線を引き上げる」ことで、指紋部が体幹の体重を受けとめます。これが体重移動の垂直圧です。

 指圧は、たわんだ補助線を引き上げて直線にすること(=指紋部を支えにして体幹を起こすこと)で指力を使わずに体重移動の加減で圧刺激を作ります。

 胸骨の中心へ補助線を引き上げるというイメージはそれぞれの感覚で上下に調整していいと思います。

 施術後に肩がこったり腰が痛くなるのは、補助線が肩のほうにずれていたり、補助線の向かう方向が逆でたわむ方向に体幹が向っています。

 体の力が抜けないと重力とオトモダチになれないので、まずは「見えない補助線を引き上げるイメージ」で体を起こしてください。

 指を見て圧しているようでは猫背になっています。

 ポイントを決めたら視線を指からはずして、半眼で無限大遠くを見るつもりで重力という大いなる力を味方につけてください。

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2015年2月22日 (日)

足裏にジョギングの刺激を与えるタッチ。

 「足は命を守るために逃走するという任務を担っていて、足裏の圧力を感じるセンサーとしての働きは脳や内臓と密接につながっている」、これがリフレクソロジーが全身を調整するという考えの根幹です。

 踵に体重があれば静止の状態、踵が浮いて爪先に体重が移動すれば体を動かしています。
 
 現代生活では命に関わる危険から逃走するどころか昔の生活と比べて体を動かすことが減ってきました。

 走る時に体は酸素と栄養を必要とするので、足のセンサーからの「走っている」という情報は脳や内臓に送られて普段よりも盛んにエネルギーを供給します。
 
 足裏のセンサーは体の傾きを検出して、立っているか、座ってるか、寝ているか、歩いているか、走っているかを脳に伝えますから、運動不足の体にはジョギングをしている時のような圧刺激を足にかけることで、脳や内臓の働きが活発になるというわけです。
 
 ジョギングのような圧刺激を「足を踏まれた時のような痛い圧刺激」に置き換えてみると、怒りが込み上げてきて、興奮し、血圧が上がって、健康によろしくないことはおわかりになるかと思います。

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2015年2月21日 (土)

屋外吊り下げ式の虫除けは効果なし、生活の木の虫除けスプレーは表示を変えて対応していました。

 「屋外吊り下げ式の虫除け剤は表示に根拠なし、消費者庁が販売4社に景品表示法違反で再発防止を求める措置命令を出した」とのニュースがありました。

 「屋外で広く拡散する状況では吊り下げ式の虫除け剤の広範囲への持続的な効果は期待できない」ということは、よく考えてみれば確かにその通りです。

 「吊り下げ式ではないけど、生活の木にも虫除けアロマがあったけど…」と思って商品カタログを見ると、以前は虫除けの表示のあったシトロネラCT(ケモタイプ)サマースプレーはしばらく商品のラインナップから外れていたようで、4月上旬にシトロネラボディスプレーにラベルもリニューアルされて発売予定となっていました。

 生活の木は敏感に対応していました。

 精油には虫が嫌がる成分が入っているものもあり、防虫効果のあるハーブを寄せ植えにするということも園芸や農業では広く行われています。

 今後は消費者庁に根拠を示す研究データを積み重ねて、大きく虫除けの表示もできるように商品開発を進めていただきたいと思います。

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2015年2月20日 (金)

40代女性、背中の痛み、食後の上腹部痛、口が乾く、脾の病証。

 40代女性、背中の痛み、胃腸の働きが悪い、食後に胃のあたりが痛む、口が乾くなどの症状から指圧にいらっしゃいました。

 座位で脊柱の弯曲は正常ですが、前頚部、肩上部、背部がこっていました。

 手足が冷たく、下肢がむくんでいて、右橈骨動脈を3指でとって中指の当たる関上の「脾胃の脈」がとれませんでした。

 左肩上部のこり、背部の第7胸椎~第12胸椎間の筋緊張は胃の疾患であらわれることがあります(ヘッド帯、ボアス点、脊椎側点など)。

 また膀胱経の脾兪は第11〜12胸椎棘突起間外1寸5分、胃兪は第12胸椎~第1腰椎棘突起間外1寸5分にとります。

 口が乾くのは脾の病証で、脾は口に開竅し、脾の液は涎(よだれ)ですから、水の流れをつかさどる脾の働きが正常であれば、口中は潤って胃の消化を助けます。

 問診で風邪の治りかけであることがわかりました。

 免疫反応に働く脾が風邪で働き過ぎて働きが悪くなったということがあるかもしれませんし、鼻づまりなどを治す抗ヒスタミン薬などの副作用として口が乾くということもあります。

 伏臥位の指圧で左の後頚部、肩上部、背部とゆるめていくと、左第9胸椎のあたりでポキッと音がしてから急に背部の緊張がゆるみ、左手が温かくなりました。

 下肢ではふくらはぎ内側のむくみに対して脾経を中心にイメージして指圧をしました。

 仰臥位下肢の指圧で胃経の反応点はないと言ってよいと感じました。

 頭部顔面の指圧では耳下腺、顎下腺、舌下腺の唾液腺の刺激を意識して行いました。

 前頚部をゆるめ、腹部の指圧では上腹部の硬さはありませんでした。

 指圧中よく眠り、「伏臥位左背部の指圧のポキッの音の後に、急におなかが動きだした」ということですから、あの左の第9胸椎の周囲が今回の指圧のポイントだったようです。

 脾と胃は臓腑の表裏一体と考えて、口の乾きがあるような場合は脾経「三陰交」周囲の下腿内側のむくみもチェックしてみましょう。

 体が連れてきた物語を読み解くには、広範囲な目付と、どのようにストーリーを展開していくかという柔軟な発想が大切です。

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2015年2月19日 (木)

昨日のアロマ指圧講座、仰臥位・伏臥位・横臥位のダイナミックな骨盤調整。

 昨日は雪の予報でしたが冷たい雨の一日となり、原宿生活の木で「骨盤調整とツボ刺激」のアロマ指圧講座を行いました。

 前後左右の骨盤と脊柱の傾きを調整するために、仰臥位・伏臥位・横臥位で下肢と体幹のストレッチと振り子運動を使った骨盤調整を行い、その後に椎骨の間隔を拡げる指圧とアロマオイルトリートメントを行いました。

 骨盤の歪みや脊柱の傾きの多くは右手の使い過ぎ、左半身の使わな過ぎに起因しています。

 仙腸関節の可動域は通常1ミリ程度なので、仙骨と腸骨を圧して矯正できる範囲はごくわずかです。

 姿勢と骨盤の矯正には、体幹と股関節から爪先までをダイナミックな動きでストレッチしていくことで広範囲に筋肉を緩めることができ、関節の詰まりや傾きを解消することになります。

 私が毎朝行っているセルフストレッチでもありますし、毎日の指圧で検査にも仕上げのストレッチにも使っています。

 アロマオイルトリートメントではローズマリー・カンファーとマジョラムを使いました。

 これはどちらも筋肉痛に効能のある精油ですが、ローズマリーの冷却して引き締める作用と、マジョラムの加温して緩める作用という反対の性質の精油のブレンドということが重要になります。

 一つの方向に足し算をするのではないということがブレンドの醍醐味であり、東洋医学的な考え方でもあります。

 右の後頭骨の際と左の仙骨の際を引き離すように母指軽擦をする、これは骨格の矯正と「天柱・風池・完骨⇔関元兪」というツボ刺激になります。

 この右の対角線を肩上部、肩甲骨、肩甲下部と下げて左の仙骨と引き離すように刺激をすると骨格の矯正+ツボ刺激のバリエーションになります。

 広範囲に筋肉を緩めることで無理なく骨格矯正ができるということがおわかりいただけたのではないかと思います。

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2015年2月18日 (水)

50代女性、左肩の激痛から左手の握力低下、神経痛性筋委縮症の診断がありますが…。

 50代女性、左肩の激痛から左手の握力が使えなくなって、数ヶ所の整形外科を転々とした後に指圧にいらっしゃいました。

 MRI等の検査で「神経痛性筋委縮症」と診断されています。

 座位の触診では背部、肩上部、上腕内側・外側、前腕内側にこりがあり、左上肢へ向かう腕神経叢の通る鎖骨上部内側、鎖骨下部外側(小胸筋)、腋窩を圧すと激痛がありました。

 左手の甲の中央は膨らんでいて、左の母指と中指の第1関節が曲げにくくなっています。左母指には腱鞘炎があり、中指は深指屈筋の圧迫がありそうです。

 左手には熱も感じられました。

 インフルエンザの後に発症しているのでウイルス性の神経痛性筋委縮症ということもあるのかもしれませんが、「筋の委縮というほどのことはない」と感じました。

 リウマチやばね指の方と比べると変形や委縮はほとんどないように思えます。

 仰臥位下肢から指圧を始め、左上肢の指圧後、手や肩の関節運動で痛みはありません。

 伏臥位で後頚部、肩、背部、下半身と指圧を終えると、左手の熱は下がり、手の甲の膨らみもほとんどなくなっていました。

 しかし、左の鎖骨上部内側、小胸筋、腋窩を圧すと痛みは残っていました。

 インフルエンザで39℃近い発熱があったそうですから、関節痛になってもおかしくありません。

 また、猫背手仕事の左手の動かさな過ぎということがベースにあって、もともと右と比べて左上肢の筋肉は発達していなかったはずです。

 指圧後にローズマリー・カンファーとセントジョーンズワートの浸出油で左手から前腕のアロマオイルマッサージをしました。

 施術後ずいぶん左手の動きが滑らかになりました。

 腱鞘炎と左肩の周囲での神経の圧迫の完治には時間がかかりそうですから、手と前腕の屈筋のストレッチと胸を拡げるストレッチを覚えていただきました。

 整形外科で左上肢用の3万円もする装具を買わされたそうですが、窮屈で使っていないそうです。

 私は程良く痛みを出さないように血行促進したり動かしていくことで効果があると診ました。

 筋の委縮は正中神経麻痺の猿手などでも起こりますが、委縮というほど弱ってはいないようです。腕神経叢に沿って筋緊張を緩めた指圧後にはその思いが強くなりました。

 

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2015年2月17日 (火)

30代男性、左腰痛、脊柱左側弯。

 30代男性、主訴は左腰痛、座位では脊柱が左に側弯し、左の腰の筋肉が硬く短縮しています。

 筋肉質で全体的には柔軟な筋肉をしていますが、仕事で寒い時期に右から左への体幹の回旋と側屈を伴う右手の使い過ぎによって左腰部に負担がかかったようです。

 肩の周囲の筋肉がしっかりしていて柔軟なので、肩こりを感じないタイプの体です。

 伏臥位で左脊柱に沿って弱い刺激の指圧をしていくと、すぐに左腰部の拘縮はゆるんでいきました。

 筋肉が厚くて指圧をするとゆったりと沈む筋肉ですから酸素のいきわたった健康な筋肉です。

 仕事で同じ動作を繰り返して左腰部の筋肉は短縮していましたが、筋肉の質が良いのでストレッチ方向に軽い圧刺激を加えるだけで筋肉はゆるみ、脊柱の左側弯も矯正されました。

 もちろんこの後に全身指圧でバランスを調整しましたが、スポーツマンタイプの体には強刺激は必要ないという典型がこの指圧です。

 圧さなければいけないという思い込みだけで強刺激の施術をしてしまうと、病んでいない健康な筋肉を傷つけてしまいます。

 自力で調整できている健康な筋肉に他者が余計な力を加える必要はありません。

 詰まりや歪みを見つけてピンポイントで施術し、健康な筋肉には気持ちのいい刺激でわずかに血行促進のお足しをするだけのほうがいいのです。

 この感覚がわからないうちは、痛みの強い患部にもまだまだ強刺激をしているのではないかと思います。

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2015年2月16日 (月)

寒暖の差、昼暖かく夜は冷たい風、血管ストレスで頭痛。

 40代女性、暖かい日が続いた後、寒い日が続いて頭痛になりました。

 インフルエンザに罹って治ってはいるのですがマスクをしての指圧です。

 後頚部から肩上部、三角筋前部、上腕外側という大腸経のこりがあって猫背、足に冷えはありません。

 額では微熱を感じました。

 伏臥位の指圧が終わり、仰臥位上肢の指圧では手が非常に熱くなっていました。

 上半身に熱がこもって頭がのぼせていて、その熱が指圧によって末梢の手指から発散されているようです。

 全身指圧後、頭痛は消えて、このタイミングでトイレに行きました。

 血行促進によって痛み物質も尿として排出されました。

 インフルエンザでは38.7℃の発熱があったそうですから、関節痛が残ることもあります。

 このケースでは関節痛までの自覚はなかったようですが、熱がこもって老廃物が溜まっていたようです。

 暖かい昼と夜の寒風の寒暖差は血管ストレスになります。

 昨夜は風が強かったので今日も頭痛の指圧が多くなるかもしれません。

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2015年2月15日 (日)

50代男性、両膝痛、腰痛。

 50代男性、3年前から左膝が痛くなり整形外科でヒアルロン酸の注射による治療や接骨院などで施術を受けましたが効果はなく、最近は右膝と腰も痛くなって指圧にいらっしゃいました。

 歩きを見たところ右膝のほうが悪いようです。

 椅子に座るとひどい猫背でO脚、ここまで歩いてくる間に膝痛で立ち止ったということでした。

 座位では腰椎が後弯し弓なりの猫背背中ですが、背中を起こして痛みはありません。肩の関節は硬くなっていました。

 まず座位のまま片方の大腿を両手で持って座面から浮かせ、下腿以下を小さく前後に振って膝の関節を30回動かす関節のストレッチをしていただきました。

 これを両方の膝に行ってから歩いていただくと、膝関節の動きが滑らかになって痛みは出ませんでした。

 膝の触診でも痛みはなかったので、仰臥位で腰の検査に移ります。

 仰臥位の姿勢になる時に何段階かに分けなくてもでき、下肢伸展挙上、股関節屈曲・内旋・外旋、膝屈曲等で強い痛みは出なかったので、膝も腰も重症ではなさそうです。

 朝晩の日課にしていただく下肢伸展挙上20cm10秒×10回の大腿四頭筋のエクササイズを両脚で行い、膝伸展の抵抗運動を行ってから下肢から指圧を始めました。

 仰臥位、伏臥位と問題なく全身指圧を終えて、座位になると背中が伸びて腰椎の前弯が戻っていました。

 歩いていただくと膝の痛みはありませんでした。

 このケースは猫背O脚で膝の内側に負担がかかって膝痛が続いていました。

 変形性膝関節症ではありますが体力もあり、まだ軽症です。

 病院や他の治療院で運動療法を教えられていないのは何故なのか、不思議です。

 「正座ができない」ことを訴えとしてあげていましたが、正座は一番してはいけないことだと3年も膝痛であれば治療を受けたどこかで専門家が教えていてしかるべきです。

 触らせてもらえないような重症の膝痛の方と比べても、適切な運動療法を続けることで今までのような痛みを感じることなく日常生活が送れるはずです。

 

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2015年2月14日 (土)

40代女性、何層にも重なる右肩こり。

 昨日は強い北風が吹いたので猫背になって肩がこった人も多かったことでしょう。

 40代女性、12月以来の指圧で、いつもよりも間があいて肩こりが重症です。

 首の付け根→両肩→上腕と、大腸経に沿ったこりは猫背手仕事の典型です。

 座位の触診で触れた髪の冷たさから血行の悪い状態が推測できます。顔色も指圧前はとても寒そうでした。

 伏臥位の指圧では、後頚部から僧帽筋と肩甲挙筋の重なる首の付け根と三角筋前部のこりが強く、右の首の付け根のこりはこのお客様としては過去最強にこっていました。

 下半身、特に右のふくらはぎがむくんでいましたが足の冷えはありませんでした。

 全身指圧後、顔色がピンク色になりました。

 仰臥位で肩関節の動きに問題はなかったのですが、座位で両上肢を体側に沿わせて肩の上げ下げをすると私には聴こえませんでしたが右の首の付け根でコキコキと音がするようです。

 僧帽筋と肩甲挙筋と斜角筋のこりはミルフィーユのような重層構造になっていて、2層3層のこりはとれても深部までゆるめることができなかったようです。

 患部をこれ以上刺激すると揉み返しそうだったので、肘を最大屈曲して肩関節を小さく外旋させるストレッチを30回くらいやってみました。

 その後、肘が耳の横を通るように肩外旋のストレッチをやってみたのですが、芯までゆるんだという感覚にはならなかったようでした。

 いつもはもっとスーッと治る方なので予想外の結果でした。

 暖かい日が2日続いた後の風の吹く寒い日ということと、2ヶ月以上間があいたことでなかなか手強い肩こりになっていました。

 こういう時は刺激量を強くするのではなく、横臥位を入れてみるとか、鎖骨周囲の指圧を増やすなどの方法でもう少しの改善が見込めます。

 重症の肩こりでは、癒着を無理やりはがすのではなく、こりを圧し潰すのではなく、「北風と太陽」の指圧(コートを吹き飛ばそうとするのではなく、温かくなって本人がコートを脱ぎたくなるような指圧)を考えてみてください。

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2015年2月13日 (金)

左肋間神経痛、右肩こりから左半身の使わな過ぎを診ていく。

 30代女性、先週から左の脇腹が痛くなって、整形外科では肋間神経痛と診断され湿布と鎮痛の内服薬が処方されました。

 久しぶりでしたが飯能の講座を受講していただいた方で、一度指圧にも来てくれていて「対症療法では治らない」と感じて指圧に来てくれました。

 触診から、右肩こりがあって右手の使い過ぎ、左背部は固定されて左半身の使わな過ぎという姿勢が診えてきました。

 伏臥位で弱い圧刺激の指圧を繰り返して、肩甲下部の脊椎の間隔を伸ばしていきます。

 この時に基本通りの遠心性の指圧、求心性の指圧、母指を脊柱と平行に使うなど当たりを3パターン変えて、さらに手掌を使う、仙骨と後頭骨を引き離す方向に圧をかけるなどを行いました。

 左背部の短縮があれば骨盤以下にも影響が出ます。

 下半身、仰臥位の指圧と全身指圧を終えてから、左を上にした横臥位で両上肢下肢を伸ばし、上の左股関節伸展で内転と外転を繰り返すストレッチを行うと脇腹の痛みは消えていました。

 この横臥位のストレッチは、仰臥位でストレッチポールを使って脊柱を伸ばすのと同じことです。

 対症療法ではない指圧で治りそうだと思っていただけたことで、アロマ指圧講座を続けていてよかったと思いました。

 患部を攻めるのではなく、患部にいかに負担をかけずに血行促進して症状を緩和するかということが指圧・マッサージの王道です。

 さてそろそろ今日の指圧が始まる時間が近づきました。

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2015年2月12日 (木)

今年は梅の開花が遅いと山富貴のおかみが言ってました。

 昨日は久しぶりに日中暖かくなりました。

 知人に指圧をした後、「どれくらい咲いていないか梅を見に行こう」ということになって、越生梅林に行ってきました。

 予想以上に咲いている梅はほとんどなく、ハイカーやサイクリングの人たちとすれ違いましたが、きっとがっかりだったことでしょう。

 「七重八重花は咲けども…」の太田道灌の故事で知られる山吹の里の隣にある普段は水曜休みの「山富貴」が祝日で営業していたので、前から気になっていた「発芽そば」を食べてきました。

 発芽そばの作り方を長野のそば打ち名人に習って埼玉県では唯一だそうです。

 正直特別な違いはわかりませんでしたが美味しいそばでした。

 ランチサービスで一口付いてくる自家製と思われるくずもちは口どけも風味も独特で絶品でした。

 そばの器が個性的で豪華、道路から一段下がった水車のある庭も内装も落ち着けるお店です。

 期待していなかったコーヒーが美味しかったのも意外でした。

 会計の時にサービスの天かすが置いてあって、是非食べていただきたいとすすめられて帰って食べてみたら本当に美味しかったです。

 おかみさんが今年の梅は遅いと言ってました。

 越生梅林は2月末から3月が見頃です。

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2015年2月11日 (水)

雪で滑って手をついて右上腕外側の痛み。

 ここ数日の厳しい寒さで体に痛みが出やすい部位を持つ方の頭痛、腰痛、肩こりの指圧が続いています。

 「バス旅行で、雪道で転んだ時に右手をついて右上腕外側が痛くなった」という女性に指圧をしました。

 自覚している痛みは右上腕三頭筋ですが、座位の触診では三角筋前部の硬さが気になりました。

 肘を伸ばして前下方に手をつく時に上肢を挙上したのと同じ角度になるので、上肢の前方挙上(肩甲上腕関節屈曲)に働く三角筋前部が使われたことになります。

 伏臥位の指圧で頚部、背部、上腕外側、下半身とゆるめ、仰臥位上肢の指圧では右三角筋前部と上腕三頭筋はゆるんでいました。

 ここで気づいたのが上腕二頭筋長頭のこりです。

 座位の触診では当たりがなかったのですが、上腕外側がゆるんだことで上腕内側のこりが浮き上がってきたようです。

 上腕二頭筋長頭は、上肢を前方挙上する時に烏口腕筋とともに働きます。

 転んで手をついた時に上腕内側のこれらの筋肉も三角筋前部とともに働いたことになります。

 橈骨遠位のコーレス骨折にならなくて幸いでした。

 指圧後、肩周囲の筋肉がゆるんで痛みは緩和されたようです。

 今日は暖かくなる予報ですが、凍結した道にはお気をつけください。

 

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2015年2月10日 (火)

少年犯罪の加害者に「愛着障害」、オキシトシンとスキンシップ。

 昨日のNHK「クローズアップ現代」では「少年犯罪の加害者の多くに愛着障害がみられる」ことを取り上げて、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンでの治療を紹介していました。

 オキシトシンは下垂体後葉ホルモンで、分娩時の子宮収縮や乳汁分泌に働きます。

 また、オキシトシンは対人関係が築かれている時に分泌され、闘争欲や遁走欲、恐怖心を減少させ、血圧を下げ、心拍数を減少させ、ストレスを軽減させます。

 オキシトシンは幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンに似たリラックスホルモンです。

 愛着不形成のまま成長していくと脳の特定部位に萎縮を起こし、「きれやすくなる」ようです。

 「他人に親切にする」、「感情を素直にあらわす」、「朝日を浴びる」ということでもオキシトシンの分泌は改善されるようです。

 そして「スキンシップ」は良好な対人関係を築きます。

 「指圧の心は母心」の根底には、分娩や授乳に働く「オキシトシン」があるのだと、昨日この番組を見ていて思いました。

 愛着障害を抱える人の作業療法として「指圧・マッサージをする」ということも効果的ではないかと思いました。

 

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2015年2月 9日 (月)

飯能生活の木の屋上で昨年5月から養蜂。

 昨日は昼前からみぞれになり、今朝も冷え込んでいます。

   寒い日はまだまだ続きますが、生活の木の春夏カタログが届きました。

    3月発売の新商品で「アルガン・バオバブ」のシャンプーとコンディショナーが気になります。

    髪のハリとコシにネロリ、カモマイル、ローズマリーが入ったものと、ツヤと潤いにローズ、イランイラン、ゼラニウムが入ったものがあります。

    洗い流さないトリートメントオイルとスカルプケアの美容液も気になります。

    産地を限定しないことで安い価格設定の「芳香浴専用精油30ml入り」が発売されるのも選択肢が増えて精油のヘビーユーザーには嬉しいことです。

    カタログとともに届いた「ライフウェアブック」では、飯能生活の木の建物の屋上で昨年5月から養蜂を始めたことを紹介していました。

    これは知らなかったです。

  もうベーカリーやレストランでは使っているのかな?

  飯能産ハーブガーデンのハチミツが売り出されたら是非買いたいと思います。

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2015年2月 8日 (日)

冷えによる胃腸症状に三陰交の指圧。

 「12月からうつの症状が強くなって旦那様が会社に行けない日がある」というお話を奥様からうかがいました。

 旦那様は薬が増えたのですが、薬の効果が弱くなる朝早くに目覚めてしまうようです。

 「指圧に行きたくても出かけることができない」そうなので何もしたくないのでしょう。

 主治医の先生にスポーツで汗を流すことをすすめられたそうですが、なかなかそんな気にはなれないようです。

 奥様に指圧をしながら、「プラモデル作りは?」、「台所下収納をきっちりサイズを測って作ってみるとか?」、「入浴剤にこってみては?」などとお話ししながら、「陶芸はどうか?」ということになりました。

 新しい習い事をゼロから始めると、今抱えているストレスとは別の、前向きなストレスがかかります。

 土に触れて集中する時間の触圧覚の癒し効果と、使える作品が残ることで達成感も得られます。

 今日のような冬の曇り空を早朝に歩いていると余計に鬱々としてしまう人もいるとは思いますが、何か一つでも春の気配を見つけようとしていると私には梅の硬いつぼみが今度晴れたら咲く気満々でいることが感じられました。

 冬に活動的でなくなるのは自然なことです。

 しかし、何もしなければ何も変わらない、体を使わずに弱くなるのは肉体だけではありません。心身はつながっています。

 途中で投げ出してもいいからジタバタしておくと、心の重さも少し減っていくものです。

 胃腸のツボに三陰交が入ってくるのは、冷えによる交感神経優位の状態が副交感神経支配の消化管活動を停滞させるということにあります。

 遠回りですが、内踝上3寸脛骨後縁際の脾経「三陰交」のツボ刺激は、冷えを改善し、血管拡張、副交感神経優位、消化管活動促進へと導きます。

 副交感神経が優位になればリラックスできるので心の不調も改善します。

 朝会社に行きたくない、学校に行きたくない、というのは、本能にまかせていればしたくない正解を選んだということです。

 それを選び続けることでも苦しくなりますから、新しい軽いストレスの扉をあえて開いてみることが、心の不調を調整してくれるはずです。

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2015年2月 7日 (土)

40代女性、脊柱左側弯+右骨盤下がる「く」の字姿勢。

 40代女性、一年前から左の首に痛みがあり、肩と腰にも痛みがあって指圧にいらっしゃいました。

 整形外科でストレートネックと言われたそうですが、猫背を改善すれば問題がないレベルです。

 脊柱左側弯+右骨盤下がりの「く」の字姿勢が気になりました。この姿勢を矯正していくことが治療ポイントとして重要だと診ました。

 触診では左橈骨動脈の脈がとれず、左鎖骨周囲から腋窩の間での「左上肢使わな過ぎの詰まり」があります。

 全身がむくんでいたので「途中でトイレに行きたくなったら我慢しないでください」と申し上げて伏臥位から指圧を始めました。

 伏臥位で脊柱が左側弯している上に左下肢と比べて右下肢が短縮しています。

 右足に体重をかけて左半身が使われていないことで様々な体の不調が起こっているようです。

 左肩上部僧帽筋と肩甲挙筋が重なる首の付け根にこりがあって、この部位の指圧で首の痛みが再現されました。「く」の字姿勢+猫背で頭の重さがかかる部位です。

 弱い圧で丁寧に首、肩、背部、腰のこりをゆるめました。

 殿部や下肢はむくんでいましたが、特に緊張している筋肉はありませんでした。

  伏臥位の指圧後にトイレに行く時、すでに背中が伸びて身長が高く見え、ジーンズのウエストや太腿はゆるゆるになっていました。

 仰臥位の指圧後、横臥位で上肢から下肢までを真っ直ぐに伸ばし、上になる股関節を伸展させて(後ろに引いて)内転外転(上下に動かす)を繰り返す脊柱の矯正運動を覚えていただきました。

 立ち上がると「腰痛はなくなった」ということで、座位の仕上げの指圧とストレッチ後には、左橈骨動脈でも脈がとれるようになっていました。

 この後もむくみがデトックスされて痛み物質が排出されていくので、首や肩の症状ももっとよくなると思います。

 帰り際に受験を控えた娘さんの頭痛について相談されたので「いつでも連れて来てください」と申し上げました。

 

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2015年2月 6日 (金)

昨日のアロマ指圧講座「不眠と筋緊張性頭痛」。

 昨日は飯能 生活の木 薬香草園で「不眠と筋緊張性頭痛」のアロマ指圧講座でした。

 薬香草園のある美杉台は飯能駅と入間川をはさんだ高台にあるので、昨日は午後から雪が積もる予報でしたから車を使わずに初めて電車とバスで出かけました。

 しかし雪はほとんど積もらず、後になってみれば車でも行けた天気でしたが、思わぬ小旅行気分を味わうことができました。

 駅から薬香草園までバスで坂を上っていく時、「気の流れ」のようなものを感じることができ、いつもの車とは違って、「場所を求めて行く時にこれくらいの距離のアプローチは良い演出になる」と思いました。

 ただ、バス停前に薬香草園の広告があるのに「降車のバス停が美杉台小学校前であることを明示していない」のはいかがなものかと思いました。

 バス会社のバス停の案内板にも、バス内のアナウンスでも薬香草園の降車バス亭の説明がないので、せめて薬草香園の広告にどこでバスを下りたらいいか書いておいてほしいと思いました。

 講座は「不眠と筋緊張性頭痛」でしたから、交感神経の緊張を緩める「弱い、ゆったりとしたタッチ」を行いました。

 必須アミノ酸のトリプトファン→セロトニン(不足で片頭痛)→睡眠ホルモンのメラトニンという生成過程なので、不眠にはタンパク質の摂取が必要だということも、60代以上の3人に1人が睡眠障害の問題を抱えていると言われている現状ですから、是非頭に入れておいていただきたいポイントです。

 雪の中講座に来ていただいた受講者の方が、「垂直圧の芯をとらえることができたこと」は昨日の講座の収穫です。

 背中のように上から下へ垂直圧の体重移動ができるだけでなく、仰臥位の頭頂部のように水平に垂直圧をかけるためには「より確かに指紋部を密着させて、自分の背中を伸ばす感じで貫くような圧刺激」ができなければいけません。

 始めのうちは股関節を横方向に開いていたのを、スタンスを前後にとることで腰の位置を無理なく下げられるようになり、頭頂部の低い位置でもより柔軟に垂直圧がかけられるようになりました。

 試行錯誤を繰り返しながらこれを自分のものにできたようです。

 私が受けてみて変わっていった様子がわかったので、そのレベルまでいけば大したものです。

 タッチのニュアンスを伝えるのはピアノのレッスンのように難しいことですが、一番私が伝えたいことは1°の角度、1ミリの深さ、1gの刺激を微調整しようとする創意工夫に富んだ丁寧なタッチです。

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2015年2月 5日 (木)

血管迷走神経性失神、ストレスによる働き盛りに多い立ちくらみ。

 昨日の「ためしてガッテン」は立ちくらみがテーマでした。

 番組では、大腸がんが原因の立ちくらみ、心臓の異常による立ちくらみ、ストレスによる立ちくらみを紹介していました。

 中でも40代から60代の働き盛りに多いストレスによる立ちくらみは、あんま・マッサージ指圧理論でも重要な「ストレスによる生体反応の機転」が原因となっています。

 様々なストレスの刺激に抵抗するために人間の体は交感神経が優位な緊張した状態を緩和して恒常性を保とうとします。

 ストレスによって収縮した血管を拡張させるのが迷走神経です。

 ストレスが続くとそれに抵抗するために迷走神経の働きが盛んになって血管を拡張させるために、交感神経の働きで血管を収縮させて脳へ運ぶ血液が足りなくなって立くらみが起こります。

 ストレスによる立ちくらみを改善する方法が「あえて立つこと」なのは、良性発作頭位性めまい症にあえてめまいを再現する動きをして慣れさせることや、腰痛で急性期を過ぎたら動くということにもつながります。

 今日は雪が心配で早く目が覚めましたが、夜明け前はまだ降り出していません。

 飯能の講座には車ではなく利用できる交通機関で早目に出かけます。帰りも雪の影響で遅れるかもしれないので、今日はこちらで指圧ができないかもしれません。

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2015年2月 4日 (水)

すぐに治ったという有難さ。

 FAX受信ができなくなったので修理を頼んだら翌日すぐに直していただけました。

 光ケーブルのコンセントの不具合だったようで、インターネットが遅くなったのもテレビの映像が時々乱れるのも原因はこれだったようです。部品を交換しましたが修理代はかかりませんでした。

 インターネットとテレビは2ヶ月前くらいからおかしくなったのですが、完全におかしくなったわけではないので我慢していたのですが、こんなことならもっと早く直してもらっておけばよかったと思いました。

 機械は直る、体は治るです。

 機械が正しく作動するようになることと、病状が治まることの違い、病後にはリハビリが必要です。

 手術や入院までいかない未病のうちに治るという有難さを迅速な修理で味わいました。

 電気信号等の検査をしながら修理が理論的に行われていることが修理をしてくださった2人の方の会話からわかりました。

 指圧もただただ圧すというようなレベルでは治療手技として成果をあげられません。

 筋肉にこりが生じるには使い過ぎ、使わな過ぎ、内臓の病気の反射などの原因があります。

 明日は雪が予想されています。

 飯能で講座がある日なので、車が使えない時のために、たどり着くための交通手段をいくつか調べてあります。

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2015年2月 3日 (火)

舌の白苔は寒証、苔が厚いと慢性、歯の痕がつくのは水の停滞+気虚。

 舌の白苔が薄ければ正常です。

 白苔の下に舌の表面が見えるような薄さであれば、邪気は弱いと診ることができます。

 白苔が厚くなると邪気が強くなって、病気は慢性化してきています。

 白苔は寒証、黄苔は熱証です。

 白苔は邪気がまだ表面にある状態、黄苔は邪気が体の奥まで侵入して慢性化しています。

 歯の痕が舌に残るのは水の停滞で、気虚のサインでもあります。

 白苔が厚くて歯の痕が舌に残っている場合は、寒証で湿証で気虚(うつや不安、やる気が出ないなど)、体の不調が慢性化してきた状態です。

 冷えには動脈血の血行促進、湿(むくみ)には静脈血とリンパの血行促進、気は血に乗って体を巡りますから、気虚にも血行促進が心身の不調を改善する対処法です。

 歯の痕が舌に残る時には、「舌の筋力が落ちて舌が下がっている」ということもあります。

 舌が下がると上顎と舌との接触が減るので舌苔がつきやすくなり、下の歯との接触が増えるので舌炎などの原因となります。

 また、舌の筋力が衰えるといびきや睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。

 病気のはっきりとした症状がなくて白苔が厚くなったり、歯の痕が舌に残って気になる時は、全身性の指圧・マッサージが効果的です。

 舌を突き出す運動や口の中で舌を大きく動かす運動は、下がった舌のエクササイズになり、未病のうちに病気を治すことにつながります。

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2015年2月 2日 (月)

自然に任せておけば無秩序へ向かう=エントロピーの増大。タッチによるエントロピーの減少。

 「コーヒーにミルクを1滴たらすとミルクは散らばってコーヒーに混ざる」、自然界では常に秩序だってまとまっていたものが散らばって無秩序の方向に進んでいく、これをエントロピーの増大といいます。

 エントロピーは無秩序の度合いを示す物理量で、「何もしなければ整頓されていた部屋でも散らかっていく」ということは、人間の体にもあてはまります。

 新陳代謝によって「中身の散らかった古い細胞が、新しい秩序のある細胞に変わる」ことができれば体の不調は起こらないか起きにくいはずですが、加齢や環境やウイルスなどによって体には様々な不都合が起こってきます。

 「中身の散らかった細胞」に、温熱や触圧刺激を加えると、散らかった細胞の中身も動きます。

 散らかった部屋を片付けることと、指圧・マッサージは似ています。

 エントロピーの増大が止まることは、細胞の中身の動きも止まること、つまり死を意味します。

 じっとしていれば散らかってエントロピーが増大する体を整頓することが指圧・マッサージだと考えることができれば、強過ぎる刺激では余計に無秩序な方向に散らかしてしまうことがわかると思います。

 宇宙が膨張し続けることもエントロピーの増大と考えることができます。

 加齢によってエントロピーが増大していく体を整頓することが指圧・マッサージであると、昨夜寝しなに物理の本を読みながら考えていました。

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2015年2月 1日 (日)

LとRの書いてある靴下を逆に履いている時。

 2月になりました。2月は南岸低気圧が日本にやってくる時期で、その影響で今週末は去年のような大雪の可能性が指摘されています。

 昨日は雪の翌日で空気が冷たかったので、高齢者の方から「息を吸うと心臓がキュッと締め付けられるような感じがすることがある」というお話をうかがいました。

 それでも脈に異常はなく、指圧をして血行が良くなるとそういう感覚はなくなったということなので、すぐに病院に行くような状態ではないようです。

 「LとRの書いてある靴下を履いて指圧にいらっしゃた方」は、靴下の左右が反対でした。

 柔らかい靴下ですから、左右逆に履いたからどこかでつまづきやすくなるということもなさそうでしたが、こういうことからも「目が見えにくくなっているのではないか?」、「体が硬くて前屈ができないのではないか?」、「ストレスや心配事で靴下までいちいち気にしていられなのではないか?」、などと推測することができます。

 普段几帳面な方ならなおさら、何かの病気の前兆かもしれないので、一つ踏み込んで体の状態を診直すようにします。

 このケースは言わなくていい体調であることは明らかで、黙っていようかと思いましたが「言ったほうが何か面白いことになるかもしれない」との思いを抑えきれず、指圧後にお話してみました。

 そこでわかったことは、「体は柔軟で前屈が容易」、「LRが見えている」、「そんな細かいことは気のせずに左右を履きかえずに立ち上がった」、病的な感じがなくてすがすがしいくらいでした。

 

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