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2015年5月31日 (日)

初めてのお客様に「気持ち良かった」と言っていただくと嬉しくなります。

 70代男性、主訴は肩と腰のこり、週5日1時間車を運転して仕事に通っています。

 薬は整形外科で肩こりの薬をもらうだけだということで血圧や血糖値に問題はないようです。

 顔の艶が良く、上腕の筋肉がしっかりしていますが、O脚で腰椎が後弯した猫背、肩が内旋して頭が肩より前にあります。

 伏臥位の指圧の後半では寝ていました。

 仰臥位の下肢の指圧からおなかが動き出し、指圧がよく効く体だという感じがします。

 若い頃に機械で挟んだという左示指先端に屈曲の変形がある以外は特に問題になるような部位はありませんでした。

 全身指圧終了のお知らせをすると「気持ち良かったぁ」の声が。

 それが一番の褒め言葉です。

 初めての方に適量刺激を合わせるには、探り探り圧を加減してデータを収集しながら微調整していくしかありません。

 時間や経済活動としての価値を忘れがちな私ですが、「気持ち良かった」の一言がお金には換えられないやりがいです。

 この一つの御縁を大切にしながら、そしてまた次の新たな御縁と、今まで指圧を受けていただいたたくさんのお客様との御縁も大切にしていきたいと思います。

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2015年5月30日 (土)

クローブを入れたルームスプレーを香らせたら奥歯を抜いたお客様が指圧にいらっしゃいました。

 クローブの香りを嗅ぐと虫歯の塗り薬「今治水(コンジスイ)」を思い出します。

 普段はあまり使わないクローブをいくつかの精油とブレンドしてルームスプレーにして玄関にまいていたら、2週間ほど前に親知らずを抜いたお得意様から電話があって指圧をすることになりました。

 「指圧に来たかったんだけど腫れがひかず、毎日歯科で消毒をして昨日抗生物質を飲み終えた」ということで待望の指圧です。

 歯の根っこが曲がっていて左下奥の親知らずの抜歯に2時間かかったそうです。

 左下唇の外側が切れているのは長い時間口を開けていたからだということです。

 首、肩、背部から腰がこっていて、2週間ほど抗生物質を飲んでいたので体がだるいということでした。

 しかし、合谷などの歯痛のツボは反応点となっておらず、回復は順調のようです。

 大腿前側胃経の指圧でおなかが動きだしたのは、目の下の承泣から頬、下顎骨周囲、前頸部と抜歯した患部の周囲を胃経が下行するからです。

 全身指圧後、首から背部のこりがゆるんで、久々に体が軽くなったそうです。

 今回の指圧は口の周りや下顎骨周囲の指圧はしませんでしたが、遠位の胃経からの遠隔操作が患部に効いているはずです。

 めったに使わないクローブのチョイスは、お客様からの思いの「虫の知らせ」だったのかもしれません。

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2015年5月29日 (金)

60代女性、食後の胃の痛み、第2趾と3趾の不随意の伸展。

 60代女性、上腹部不快感と食後の胃痛があり、前日には頭痛もあって頭を冷やして寝ました。

 30℃を超えた気温と光化学スモッグで熱中症のようにのぼせた後に、夏バテのようにだるくなったようです。

 舌を診ると肥大した淡白舌で胃内停水、脈は軽く触れてはっきりとわかり、腑の病態であることを示唆しています。

 左肩上部肩根点から第7胸椎に向けて指圧をすると胃に響くようです。

 左肩甲下部のこりも胃の反射が考えられます。

 仰臥位下肢の指圧では、左右の膝蓋骨外上角上2寸の胃経の急性胃炎のツボ「梁丘」を圧して強い痛みがありました。

 仰臥位左大腿の指圧中に左第2趾と3趾が伸展の動きをします。

 「足趾を意識して動かしていますか?」と尋ねると、動かしてはいないとのこと。

 第2趾と3趾の伸展は長趾伸筋と短趾伸筋が行い、第2趾爪根部外側の「厲兌」に胃経は終わります。

 長趾伸筋の支配神経はL5(第5腰神経)~S1(第1仙骨神経)、短趾伸筋の支配神経はL4~S1、ともに深腓骨神経で、胃経をさかのぼれば下腿前側の前脛骨筋上の慢性胃炎のツボ「足三里」も深腓骨神経支配です。

 さらに大腿前側をさかのぼれば「梁丘」のある外側広筋の支配神経はL2~L4の大腿神経で、大腿前側の指圧がL2~S1の神経に影響して第2趾を動かすことになる神経のつながりを下肢の胃経の流れとしたのだろうと考えることができます。

 腹部の指圧では上腹部に不快感があるそうですが、心窩部痛というほどではなく肋骨弓に沿った胸脇苦満や硬結もありませんでした。

 チャポチャポと音がするほどの胃内停水ではありませんが、昨日はのぼせて、最近の運動不足もあっておなか以下の水の流れが停滞したようです。

 心窩部の不快感は心臓の病気を反映することもありますが、乳頭線胸骨上の「壇中」を圧して不快感が増すようなことはなかったので、心臓の病気は考えなくてよさそうです。

 全身指圧後だるさは抜けきらなかったようですが体は軽くなったとのこと、血行が良くなって汗をかいていました。

 このケースでは安静よりも動いたほうが体の調子が良くなると思います。

 下肢の胃経伸筋群が施術のポイントになる時は、大股で膝をしっかりと伸ばして足を背屈させてから足底を着地させるウオーキングをすると、施術の効果がさらに発揮されてもっと体が楽になります。

 

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2015年5月28日 (木)

緊張しやすい方に血圧と脈拍を下げる前頸部の指圧。

 昨日は健康診断を受けてきました。

 見るからに新人の看護師さんが尿の検査紙と色の見本を何度も真剣に見直すのには何事かと思いましたが、たんぱくも糖もマイナスでした。

 指圧の予約の時間があって忙しい日だったからか、拡張期血圧(下の血圧)が高めに出たので測り直すことになりました。

 「深呼吸をして」と言われたので深呼吸もしましたが、前頸部の指圧もしておきました。

 前頚部の胸鎖乳突筋上部前縁の頸動脈洞の指圧は、脈拍と血圧のセンサーである頸動脈小体を刺激して脈拍と血圧を下げます。

 大事な部位なので左右片方ずつ指圧し、長時間圧し続けたり両方を同時に圧してはいけません。

 2回目の計測で血圧は正常範囲に落ち着いていました。

 病院では自宅で測った時よりも血圧が上がってしまう人や緊張しやすくてドキドキしてしまうことがある人は健康診断や病院の診察の前に前頸部を軽く圧しておくとドキドキが落ち着いてきます。

 昨日は前頸部の指圧が降圧によく効くとあらためて実感しました。

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2015年5月27日 (水)

沖縄に転勤したお客様から腰痛相談の電話。

 指圧を受けていただいていた御夫婦が沖縄へ転勤となり、奥様から旦那様の腰痛の相談の電話をいただきました。

 旦那様は3月のマラソンの後に腰痛になり、骨や椎間板に異常はないということでしたが近所の接骨院に通ってもなかなか治らないのだそうです。

 腰が痛いので仕事はデスクワークになり、運動はほとんどしていないそうです。

 これは慢性腰痛の痛みの悪循環の典型です。

 彼はスポーツマンですから慣れないデスクワークの長時間の座位姿勢が腰の負担になっています。

 また痛がりでもありますから、接骨院の治療が合わないらしく「近ければセンセイの所へ行けるのに…」と言っているそうです。

 マラソンも格闘技もやるのに普段は痛がりで、「腰痛が治らないんじゃないか」とかなり滅入っているようです。

 アドバイスとしては胸を張って歩くこと、伏臥位から肘を90°に曲げて背中を起こすパピーポーズなど、彼にしては物足りない運動が腰痛の改善になります。

 100kmマラソンとコマンドサンボをやって氷風呂に入るツワモノですが、痛がりです。

 近くだったら行ってあげたいのですが、奥様には他にもいろいろと彼を前向きにさせるようなアドバイスをさせていただきました。

 夏休みには指圧に来ていただけるそうなので、それまでウォーキングとストレッチでできるだけ血行促進をしておいてください。

 電話からの懐かしい声が距離を感じさせないくらい、とても近くに聴こえました。

 

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2015年5月26日 (火)

楽しく運動するとドーパミンが出て下行性疼痛が抑制される。

 昨日の14時28分の地震は縦に突き上げるような揺れで、こちらでは震度4でした。 

 東日本大震災が14時46分と時間も似ていたのであの時のことを思い出しましたが揺れていた時間は短かく、それよりも一斉に鳴り出した久々の緊急地震速報に驚いた人が多かったようです。

 あの音はもう少し冷静に行動を促すような音色に変えたほうがいいのではないかと思います。

 

 NHKの「きょうの健康」では下行性疼痛を取り上げていました。

 慢性の痛みは運動不足によってさらに痛みが強くなります。

 検査や診察では治癒となってからも痛みが続く下行性疼痛は脳が痛みを作っている状態です。

 楽しいと感じながら運動をするとドーパミンが出て下行性疼痛が抑制されます。

 痛いから運動をしないでいると痛みの悪循環で痛みが強くなっていくことがありますが、楽しみながら運動をする慢性の痛みが消えていきます。

 気持ちがいいと感じる指圧・マッサージを受けることでも下行性疼痛が抑制されます。

 気持ちがいいと感じる触圧刺激はその快感でドーパミンが分泌され、ドーパミンの過剰を抑制し精神安定に働くセロトニンも分泌されて痛みを抑制します。

 「楽しい」、「気持ちがいい」を追い求めていくと、体は健康になります。

 地震と緊急地震速報の音でヒヤヒヤした方は、指圧・マッサージで精神の安定をはかってみてはいかがでしょうか。

 

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2015年5月25日 (月)

「食事で体内のコレステロールは大きく変わらない」日本動脈硬化学会が発表。

 日本動脈硬化学会は今月「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」との声明を発表しました。

 4月に改訂された厚生労働省の「食事摂取基準」でもコレステロールの基準が撤廃されています。

 厚生労働省栄養指導室は「食事から摂取するコレステロールの基準値を設定するのに十分な科学的根拠を得られなかった」と説明しています。

   ただしこれは健康な人にいえることで、LDLコレステロール値が高い人はコレステロールの摂取制限が推奨されています。

 血中コレステロールの7〜8割は体内で作られ、食事からの影響は少なく、人間の体には食事からのコレステロール摂取量が多い時は体内で作るコレステロールを減らす調整機能が備わっています。

  動脈硬化を防ぐには食事だけでなく、血圧や血糖値の管理、禁煙や運動などの包括的な生活習慣の改善が大切です。

  また、高齢者ではコレステロールの摂取量を制限すると低栄養の状態になることがあり注意が必要です。

 脂質の質を考えて体に良いコレステロールを摂取することが健康の維持につながります。

 青魚に含まれるDHA、EPA、αリノレン酸を含むエゴマ油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などは質の良いコレステロールとして注目されています。

 

 

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2015年5月24日 (日)

50代女性、のどの風邪、内踝から下腿内側の腎経に反応点。

 50代女性保育士、前回の指圧から一週間がたちました。

 次々と風邪をひく子供たちからウイルスをもらったようで、一度治った風邪をまたひいてしまったそうです。

 風邪声でのどに痰がからんで、首の周りには微熱があります。

 頭痛があり、右後頚部の「天柱」「風池」「完骨」を圧すと痛みがあります。

 この指圧でも首の触診の後に「首枕」を巻いてもらいました。

 首、肩、背部、腰部がこっていて、保温性がある首枕をはずすと首の周囲の熱が高くなっていました。

 伏臥位から指圧を始め、仰臥位下肢の指圧では大腿の外側広筋と腸脛靭帯の真ん中と、下腿内側から内踝周囲の腎経に圧痛点がありました。

 担当の1才児との中腰での対応から突発的な動きに反応して動く時の大腿直筋の負担を大腿外側にずらしたことで、外側広筋と腸脛靭帯がこったようです。

 下腿内側から内踝周囲の圧痛点は股関節をO脚気味に使って大腿直筋をかばい大腿外側の筋肉を使うことに伴い、倒れないように下腿内側が緊張したということが原因の一つ、もう一つは腎経の「太渓」「大鍾」はのどの反応点であること、また内踝周囲は坐骨神経の通り道でもあります。

 上肢では左上腕内側と右前腕外側がこっていました。

 散歩中に歩かない子を左腕でだっこし、右手は下げて手をつないでいたようです。

 前腕外側の指伸筋のこりですから、指を伸ばして開き、2人と手をつなぐこともあったのではないでしょうか。

 上肢の指圧中には、咳が出て痰が切れてきました。

 そして全身指圧後には首の周りの熱が下がっていました。

 座位の仕上げの指圧でもう一度首枕を巻いていただいて首が伸びた感覚を覚ていただきました。

 首枕はソフトな牽引になるので、のど風邪の炎症の熱を発散し症状を緩和する効果もありそうです。

 

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2015年5月23日 (土)

昨日は喘息の方が指圧中に咳をしませんでした。

 60代女性、喘息の持病があり、庭の手入れや仕事で遠出をしてお疲れです。

 いつもなら指圧中にリラックスしてくると気管支が収縮して咳が出るのですが、昨日の指圧では咳が出ませんでした。

 喘息の厄介なところは、リラックスして眠くなり副交感神経が優位になると気管支が収縮して咳が出るというところです。

 背部や上肢に筋肉痛があったのでこりには弱い刺激、下肢のむくみにはテンポの速い刺激をしました。いつも通りです。

 スギやヒノキの花粉の飛散が終わって空気がきれいになってきたこともあるとは思いますが、イネ科などで花粉症の症状が出ている方もいます。

 いつもは左半身に症状が出ることが多いのですが、昨日は右の上肢を中心とした右半身に使い過ぎのこりがありました。

 2月から4月は家で寝ていることが多かったようですが、定期的な指圧を再開してから体が動かせるようになってずいぶん体調が良くなってきています。

 足の内踝周囲の呼吸器にも効く腎経のツボ「大渓」「大鍾」には圧して痛みがありますが、その近くの「水泉」「照海」といったむくみのツボは圧して気持ちがいいとのことでした。

 昨日は沖縄の野草・野菜・果物を使った酵素ジュースとがごめ昆布のおだしとかき醤油をいただきました。

 世の中で注目されている健康食品はほとんど取り寄せているのではないかというくらいの勢いで食にも大変気を使われていて、いろいろなものの相乗効果がここにきて体質改善に働いているようです。

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2015年5月22日 (金)

40代女性、首の痛み、近所でマッサージを受けて痛みが強くなった。

 40代女性、主訴は首の右側の痛みで、近所でマッサージを受けて痛みが強くなりまし車で一時間かけて指圧に来ていただく方なので、仕事の後に首の痛みが気になる時にはこちらまで来れないこともあります。

  猫背手仕事で頭の重さが首にかかる首痛+肩こりに対するマッサージとしては、刺激が強過ぎたようです。

   ちょうどいただいたばかりの「首に巻く首枕」があったので、座位の首の触診の後に巻いていただいて、2~3分問診をしながら背部から上肢の触診と軽い指圧を行いました。

   後ろから見ると、首枕を巻いただけで首全体が軽く圧されて頸椎が伸びるので頭の位置が肩の上に乗ってきました。

   私にはよくわからなかった首枕の効果でしたが、首痛の方には「効いている感じがある」ということでした。

   枕をはずして伏臥位で指圧をしていきます。

   花粉症の症状が続いていて喉に違和感があり咳も出るとのこと、右側頸部と左腰部に対角線のこりがあります。

    いつもよりも全身がむくんでいましたが、30分ほど伏臥位の指圧をして最後の右足の指圧の時には全身のむくみが消えていました。

   「もしかしてトイレに行きたくないですか?」と尋ねると、30分の指圧はむくみを還して尿が溜まっていたようです。

    トイレの後、仰臥位下肢の指圧ではおなかが大きな音を立てて動き始めました。

  背部の交感神経支配領域の緊張がゆるんで、副交感神経が優位になったということです。

  全身指圧後もう一度トイレに行く時に首枕を巻いていただきました。

  首枕をしてトイレで頭を前に倒し過ぎないということも首の負担の軽減になります。

 首枕を気にいっていただけたようなので差し上げてもよかったのですが、まだいただいてから24時間たっていなかったので、もう少し手元に置いて研究してみることにしました。大きな書店ではだいたい売っていると思います。

 「他のマッサージを受けて具合が悪くなるくらいなら営業時間が終わってからでも指圧をしますから電話をしてください」と申し上げました。

  私の指圧を求めて来てくださりそれが体に合っているという方には休日や時間外でもできる時には指圧をしますので、体調が悪くて指圧を受けたい時には電話をしてみてください。

 

 

 

 

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2015年5月21日 (木)

『山田朱織のオリジナル首枕』

 昨日は『山田朱織のオリジナル首枕』を発売元の出版社の方にいただいたので試してみました。

 整形外科医の山田先生がテレビ番組でバスタオルなどを使って頸椎にフィットする枕を作っているのは何度か拝見していますし、この首に巻き付ける首枕のムック本はよく書店で見かけてはいました。

 実際に使ってみると、柔らかいので首をサポートしながら可動性もあって、頸椎カラーのような堅苦しさはありません。

 保温性も高いので冷えて首の痛みが強くなるような方にお薦めです。

 この出版社のムック本では一番売れているそうで、「首に巻くだけ」のお手軽さが人気なのでしょう。

 私は首や肩が苦しいということがないので、正直あまり効果がわかりませんでしたが、長時間の運転やパソコン作業では首枕が疲労軽減になることがありそうです。

 「首の状態が悪くなければ首枕の効果がわからないのに、首の状態が悪い人には効果がわかる」、このことは触圧刺激の刺激量を決める上でとても重要です。

 つまり、頸椎症などで首に痛みがある方には、健康なセラピストが普通の刺激量と思うタッチでは強過ぎるということです。

 物足りないくらいの刺激がちょうどいいということを痛みの臨床では常に考えておかなければいけません。

 機会があれば首枕を一度巻いてみてください。

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2015年5月20日 (水)

『ミラクルグリップ』西野仁雄著 文芸春秋。

 「握れば脳が若返る」の見出しがついたグリップ付きの箱入り本『ミラクルグリップ』を買って試してみました。

 手のひらに収まるサイズのグリップは高反発性で、しかも握るとランダムに反発して戻ります。

 「手指が拘縮して固まってしまった人101人に握らせたら、9割で手指が開き、長い間話さなかった6人が発語できるようになった」とも書かれています。

 握る、縦回し、横回し、指の間を回すという使い方が書かれていて、強い力は必要ありません。

 手指の触圧覚の刺激が脳の働きを活性化させるのは、そこに人間ならでは繊細な感覚があるからです。

 ロボットに卵を潰さないように握らせるのは簡単なことではないそうで、体や物に触れる、手を握るという行為には繊細さや理性といった高度な感覚を伴います。

 昨今やたら多いように感じる他人を傷つける事件の加害者には、やさしく触れられた経験や物を大切に扱うという情緒の教育が足りなかったのかもしれません。

 昔からあったクルミを手で握るリハビリや小豆のお手玉でも代用できそうですが、ミラクルグリップは細長くて握りやすいのが良い所です。

 認知症や脳血管障害の麻痺だけでなく、「可愛らしいデザイン」という付加価値をつけたグリップを作ると心のリハビリにもなるのではないかと思います。

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2015年5月19日 (火)

70代女性、左肩痛、疲労、内臓下垂。

 70代女性、庭にはびこった十薬(ドクダミ)の草取りを続けてお疲れです。

 左肩痛があり、左肩屈曲と外転ともに120°で痛みが強くなり、洗濯物を干す時に痛みがあります。

 触診や肩の動きから棘上筋の炎症が考えられます。

 十薬の根が深くはっていたので、スコップを右足で土に深く圧し込む動きを繰り返して右大腿前側と外側にこりがあります。

 猫背中腰で顔を斜め下に傾けて右半身に体重をかける作業が続いたため、背部と両側頸部もこっていました。

 仰臥位の指圧では内臓下垂によって下腹がポッコリと膨らんでいます。

 内臓下垂による膀胱への圧迫と、股関節を大きく使って歩くことがしばらくなかったことによるふくらはぎのむくみで夜に何度かトイレに起きて、熟睡した感じがなく、疲労がなかなか取れないようです。

 背部の指圧後にはおなかが大きな音を立てて動き始めました。

 左肩の炎症部位は肩峰下で触れない棘上筋にあるようで、指圧後も左肩屈曲外転の可動域は120°でほとんど変わりませんでした。

 それでも背中が伸びた分、腹部の指圧でおなかのポッコリが引っ込みました。

 年齢的な骨盤底筋の衰えもあるので、骨盤底を締めるエクササイズも必要ですが、スコップで右股関節外転外旋に使って緊張させた右大腿の前側と外側をゆるめて股関節を締めていますので、内臓を上げたこともあって夜間の尿意は軽減されるはずです。

 熟睡できるようになれば疲労感が減ります。

 連休からの庭仕事、お疲れ様でした。

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2015年5月18日 (月)

PM2.5、84%の観測地点で基準値超え。

 「PM2.5の観測地点の84%で基準値を超えていた」というニュースがありました。

 後々の呼吸器への影響を考えると、光化学スモッグの発生中はできるだけ屋外での活動を避けるようにしたいものです。

 アレルギーの病気を持つ方が「顔がチクチクする」ということが増えてきたように感じます。紫外線が強くなってきただけでなく、PM2.5に含まれる成分が以前よりも刺激的になってきたのかもしれません。

 中国の大気汚染も黄砂とともに日本に飛来しています。

 緑の鮮やかな季節ですが、皮膚に刺激を感じたらPM2.5のしわざかもしれません

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2015年5月17日 (日)

50代女性、保育士転職後の膝痛(大腿四頭筋の筋肉痛)。

 50代女性、事務職から保育士に転職して2ヶ月が過ぎ、膝の周囲の痛みと疲労はあるものの、正座ができなかった頃よりは体が慣れてきたようです。

 一才児の担当で散歩で手をつなぐなどの中腰姿勢と、急に走り出したりする子供たちの動きに対応するため、膝軽度屈曲のまま強く大腿四頭筋を緊張させて止まったり、走ったりする等尺性収縮の緊張が膝の周囲と大腿前側の付け根(下前腸骨棘付近)にあります。

 膝の関節運動や膝蓋骨を動かすことで痛みはないので、関節の変形や靭帯の損傷ではありません。

 今回は足趾の硬さがありました。

 踏んばって立つ、急に止まるなど、足の内側着地で子供たちの不意の動きに対応していたようで、足のアーチがしっかりしてきました。

 頭痛になりやすい方でしたが、台風の時も頭痛にはならなかったそうで、事務職の頃と比べて使う筋肉が違うために体が変わってきたようです。

 背部のこり、下肢前側のこり、足趾のこりをゆるめ全身指圧を終えました。

 来週も指圧の予約をいただき、しばらくは週1回のペースでメンテナンスをしながら保育士として活躍していただきたいと思っています。

 指圧中には、子育てを経験した母の視線、そしてもう少しゆるい祖母の視線で、きぬさやのスジを一緒に取るような保育ができたらいいですねという話になりました。

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2015年5月16日 (土)

タンパク質不足のむくみ。

 むくみの原因は、運動不足、心臓病、肝臓病、腎臓病、女性ホルモンによるものなどいろいろありますが、血中に含まれるアルブミンの量が低下すると、タンパク質不足でむくみが生じます。

 栄養不足でおなかが膨らんだ飢餓水腫は、血中のアルブミン濃度が下がったために細胞の間質に水分が溜まった状態です。

 血中のアルブミン濃度が正常であれば膠質浸透圧によって循環する血液と間質液との水分量は均衡が保たれるようになっています。

 高齢者やダイエット中でむくみが気になるという方には、タンパク質を十分に摂取しているかチェックすることも必要です。

 

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2015年5月15日 (金)

60代女性「背中がだるい」、橋本病の影響もある。

 60代女性、主訴は背中のだるさです。温泉施設のマッサージを受けたものの改善がみられなかったので、娘さんからの紹介で指圧にいらっしゃいました。

 背中は円背気味に丸くなっていて、骨粗鬆症も気になるところです。

 マッサージを受けると必ず「肩がすごくこっている」と言われるようですが、触ってみるとさほどのことはありません。営業トークなのか、こりに強くぶつかるから肩を緊張させてしまうのか…。

 セラピーのタッチでは硬いものには柔らかいものに触れるイメージでふわりと密着していくべきです。そうするとこりのほうからゆるんでくることを是非研究してみてください。

 背中はこっていました。しかしそれ以下はむくんでいて上肢もむくんでいました。

 問診では高血圧、高脂血症、橋本病で服薬をしていることがわかりました。

 橋本病ではむくみや冷え意欲の低下などが起こります。

 背中のだるさは下半身や体全体のだるさを背中に感じているようです。

 全身指圧後、背中が伸びて体が軽くなったとのことでした。

 来た時は首が右に回旋して顔が軽く震える状態でした。

 これは右の首から上で神経の圧迫があったからのようで、指圧後には震えは止まっていました。

 娘さんから「気持ちがいいから行ってみたら」と前から言われていたそうで、「子供の時に後妻に来た人とうまくいかず、寒い外で風呂を薪で焚かされたからずっと猫背だった」という話になりましたが、この背中は加齢的なものです。

 初めての指圧でしたが、トラウマまでお話いただけたのは娘さんがいい感じで私の指圧をお話いただいていたからだと思います。ありがとうございました。

 

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2015年5月14日 (木)

100円ショップのリストウエイトとアンクルウエイト。

 昨日100円ショップのキャンドゥで250gのリストウエイトとアンクルウエイトを買いました。

 以前はなかったと思うので、高齢者の介護予防運動の高まりもあって100円ショップでもトレーニング器具が充実してきました。

 手首、足首にマジックテープで巻きつけるタイプで、250gのウエイトを3~4個巻くこともできます。

 ゆっくりと肩を外転させたり、膝伸展+足背屈の運動をすれば十分に運動効果があります。

 ダイソーでは10kgの負荷の握力を鍛えるハンドグリッパーが品切れになっていました。

 高齢者の握力を鍛えるには十分な負荷です(5kgの負荷でもゆっくりと握って持続し、ゆっくりと開いていけば十分な運動になります)。

 お店の人は次の入荷はいつになるかわからないと言っていました。

 別の町のダイソーには10kgの負荷のハンドグリッパーが売っていたので、我が町の介護予防運動のどこかのグループでブームになっているのかもしれません。

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2015年5月13日 (水)

新茶をいただきました。

 昨日は狭山茶の新茶をいただきました。

 ぬるま湯でいれた新茶は甘味が際立ちました。

 狭山茶の育つ環境に住んでいるためか、狭山茶を美味しいと感じます。

 お茶やコーヒーをたくさん飲む人は病気になりにくいというニュースもあって、新茶がいつもよりも美味しく感じられました。

 新茶だけでなく、ここのところいろいろな方からいろいろなものをいただきました。タケノコ、ゼンマイ、里芋、ほうれん草、マドレーヌ、ジンジャークッキー、肉巻きおにぎり、とんとろナンコツ、みな美味しくいただきました。ありがとうざいました。

 

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2015年5月12日 (火)

不安、緊張に心窩部から丹田の手掌圧。

 入院中の家族の病室を訪ねた後に、交通事故の現場を見てショックを受けたという40代女性、不安神経症の治療中なのでその翌日は一日起きることができなかったそうです。

   首、肩、背中がこっていて、日中の暖かい時間に指圧にいらっしゃいましたが、足先は冷えていました。

    医師から入院中の家族の病状説明でもショックを受けたようですが、すぐに命にかかわるような病状ではなく、交通事故は車同士の衝突ですが怪我人はいなかったようです。

    医師の悲観的な見解や交通事故の大きな音や壊れた車を見たことはショックを受けて当然ですが、考え方を変えればもっと深刻な事態でなかったことは幸いです。

    伏臥位から指圧を始めて背部の緊張がゆるむと、下半身は足先の冷え以外に特に問題はありませんでした。

    仰臥位腹部の指圧では心窩部から臍にかけての強い脈動がありました。虚証で神経質なタイプに多い腹証です。

 背部の交感神経支配領域がゆるんで消化管の働きが活発になったということもありますが、強過ぎるドキドキには「持続的な圧迫」でその働きを減弱させます。

 心窩部は心臓や胃の反射区で「心は神を蔵す」ですから、神(経)が不安定になると心身に不調和が生じます。

 心窩部、臍、下腹部と正中線の3点の手掌圧を繰り返すうちに、おなかのドキドキはだんだんと小さくなり、やがて落ち着きました。

 「テーブルにドーンと本を置いたりされるとビクッてする人は多い」ということを指圧をしながらお話すると、まさしくその通りで、いろいろ話をするうちに太極拳の講座に申し込んでみようかと思っているという話になりました。

 太極拳は臍下丹田に心身の中心に据える呼吸運動法ですから、不安神経症の方にはピッタリな健康運動です。

 耳や目からの刺激的な情報を頭で考えて不安になる人は、深い呼吸によっておなかに力が入るようになると、嫌な感覚をまともに受けずにすむようになります。

 「体はいつも通りでそれほど悪くない」ということをお話して指圧を終えました。

 指圧が終わると「太極拳を申し込むことにした」ということなので、これからの変化が楽しみです。

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2015年5月11日 (月)

ガス腹のガス抜き、お尻を高くする姿勢とおなかをひねる。

 今朝は冷えました。昨日の日中の温かさからの放射冷却もあって、乾燥した日蔭を歩くとうすら寒いくらいのウォーキングとなりました。

 寒さを感じると背中を丸めて体熱の放散を防ぐ猫背姿勢になります。

 冷えは体を緊張させるので消化管の働きは鈍ります。

 腸の中には便とガスがあって、気体のガスは上に向かおうとします。

 立位や座位でお尻の位置が下にある時はガスは上に向かおうとするのでゲップとして出ないものは腸に停滞します。

 ヨガのガス抜きのポーズは仰臥位で両膝を抱えてお尻を高くします。

 消化管よりも肛門が高い位置にあればガスが出やすくなります。

 お尻を高くする姿勢はうつ伏せでもできます。

 膝立から体幹を前屈し、両上肢を前に伸ばし背中を伸ばしていくとお尻の位置が高くなってガス抜きのポーズになります。仰向けでも、うつ伏せでもガス抜きのポーズは脊柱を伸ばすストレッチにもなっています。

 また、うつ伏せに寝て両腕を前に伸ばし体幹を左右に揺さぶっても腸の刺激になります。

 この動きは、指圧で上行結腸と下行結腸を揺さぶる櫓棹(ろとう)揉捏と同じような刺激になります。

 便秘では横行結腸との移行部やS状結腸などの曲がった部分で詰まりやすいので、いつもと違う姿勢で腸を刺激したり、お尻の位置を高くしてガス抜きで排便を促すことが効果的です。

 朝と日中の温度差のストレスは背中に出るので、背中をリラックスさせるためにも普段なかなかしないお尻を高くするポーズをとるようにしましょう。

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2015年5月10日 (日)

小さい傷、隠れた痛み、第4趾と5趾の間のウオノメ。

 先週は連休で庭や畑の仕事をした方たちの指圧が多かったです。

 冬の間動かさなかった体を連休のガーデニングで今年初めて本格的に使ったという人は、土を買ってきて苗を植えてという一連の作業で肩上部のラインのやや後ろ側から上肢外側にかけてこっていました。

 重い鉢植えを移動させたり土を掘る作業で両脚で踏ん張って立ち、O脚気味になって接触刺激で4趾と5趾の間にウオノメができていた方もいました。

 御本人も気づいておらず、足趾間の指圧の痛さでわかったような次第です。

 この部位は皮がめくれた水虫もよくできるところなので、靴下を履いたまま指圧をしている時は靴下をとって確認しないといけません。

 診断は皮膚科の先生にまかせるとしても、高齢者では末梢の感覚が鈍くてわからなかったり、老眼や白内障で目で確認できないこともあるので指圧で気づいたら確認して必要がありそうな時は病院の受診を勧めてください。

 草取りなどで指が傷ついていることもあります。

 角度によっては施術者が見逃して傷を圧してしまい出血させてしまったり、ばい菌を傷に圧し込んでしまうことがあるので、やみくもに1,2,3で圧してはいけません。

 昨日は指の傷だと思ってうかがってみると、「手を洗っても油汚れが落ちなかった」などということもありました。

 小さい傷だと本人も忘れていることがあるので、リラックスしていただく空間で不快な思いをしていただくことのないようにくれぐれも丁寧に体を扱ってください。

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2015年5月 9日 (土)

50代女性、右下腹部(回盲部)の痛み。

 50代女性、右下腹部の盲腸のあたりが3日目から痛くて指圧にいらっしゃいました。虫垂炎の手術は30年前にしています。

 痛みは徐々に薄らいできたので病院ではなく「これは指圧かな」と、お得意様なのでそう思っていただけたようです。

 玄関を上がってくる左足の動きが少し引きずるように見えました。

 座位では姿勢を良くしようと意識し過ぎて反り腰気味です(ソムリエの仕事柄、猫背でいられないということがあります)。

 問診では、従業員が休暇で数が足りない連休中にとても忙しい日があってその日から右下腹が痛くなったようです。

 背部のこり、腹筋のゆるみ、内臓下垂による腸の圧迫ということはあります。

 右下腹部の回盲部に多い病気といえば腸重積やクローン病があります。

 腹部の触診では筋性防御で腹直筋が硬くなっているようなことはありません。腹膜炎のようなことはなさそうです。

 手掌や3指で回盲部を軽く圧すと痛みがありますが、圧して離すと痛みが出る反跳痛はありません。

 下痢や血便もないとのことです。

 やや脈は速く1分間に96くらい、微熱があるように感じますが、急いで来たということもあります。

 伏臥位で右下腹部の痛みはないことを確認して、後頭部から後頸部、背部と指圧をしていきます。

 第4・5腰椎間の大腸兪は左右ともに痛みがあります。これは大腸の内臓反射だけでなく反り腰による腰痛もあると考えるべきでしょう。また時々足がしびれるということなので、坐骨神経症状も腰部の疲労によって起きています。

 背部のこり、右肩のこり、右浪越圧点(中殿筋上)のこり、下肢のむくみに対して指圧をしていきます。

 仰臥位で下肢の指圧では腎経右内踝外周のツボ「太渓」、「大鐘」に圧痛点がありました。これは坐骨神経の延長であり、むくみの反応点として考えればいいでしょう。

 また右脾経第1趾内側爪根部のツボ「隠白」の指圧が右回盲部に響くとのことでした。

 右脾経は鼡径部から盲腸、上行結腸の沿って上行し、隠白は急性胃腸炎の治療穴です。

 上肢の指圧では以前痛めた左母指は軽く曲がったままになっていて、関節に変形はありませんが、橈骨神経の伝達が悪くなっています。

 左前腕近位の「手三里」「曲池」の指圧ではおなかに動きがみられました。

 これらのツボは大腸経ですか鼻の下の「人中」で交差して右小鼻の横の「迎香」で終わり、胃経に注いで右目の下「承泣」から右の腹部へ下がります。

 腹部の指圧ではピンポイントで回盲部に痛みがありました。

 全身指圧後、下がっていた下腹部のおなかポッコリが解消されて、脈は1分間に72に落ち着き、微熱は発散されて体全体が締まって見えます。

 おなかを圧すと痛みはあるものの、来た時よりも痛みは薄らいだようです。

 痛みが強くなるようなら病院への受診をすすめるとことろですが、今のところ下痢も出血もないので、連休中の仕事のストレスによる背部の緊張と腰痛に、内臓下垂の消化不良が加わったというくらいに考えておいてよいのではないでしょうか。

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2015年5月 8日 (金)

昨日のアロマ指圧講座「腰痛、坐骨神経痛」。

 昨日は飯能生活の木で「腰痛、坐骨神経痛」のアロマ指圧講座をしてきました。

 座位の猫背では腰椎が後弯して脊柱起立筋や腹直筋が使われず、腸腰筋の負担が大きくなります。

 体幹の屈曲(前屈)に働く腹直筋や体幹の伸展(後屈)に働く脊柱起立筋を使うことができれば腸腰筋の負担を減らすことができます。

 伏臥位の体の後ろ側の指圧は、普段使わない筋肉に運動をさせることができます。

 股関節伸展(下肢を後ろに上げる)に働く大殿筋やハムストリングスに指圧をして運動させることは、腸腰筋のストレッチになります。

 また踵体重でむくんだふくらはぎを刺激することは足の底屈のエクササイズになり、血行促進によってむくみを解消することができます。

 痛みやしびれで運動ができない人には指圧で筋肉にエクササイズをしてあげることが腰痛や坐骨神経痛の緩和につながります。

 指圧では指の力で圧し込まずに指紋部を密着させて肘を伸ばし背中を起こす漸増漸減の体重移動を練習しました。

 腰部から仙骨部には、痛みが強い場合を想定して重ね母指ではなく両母指の先端をそろえた両母指圧の指圧をしました。

 アロマオイルトリートメントでは尿酸を排出し坐骨神経痛に効果があるといわれているジュニパーと内臓痛の反射の腰痛に効果のあるマジョラムをブレンドして1%濃度で足から下腿と手背部の腰痛点から肘の軽擦を行いました。

 ジュニパーのリンパ、静脈へのデトックスの働きとマジョラムの動脈血の血行促進を合わせることで、ジュニパーの効き過ぎを抑えるという意味をこめたブレンドです。

 指圧の体重移動ができるようになると揉み返しはなくなりますが、それでも自分が思ったよりも大きな力をかけてしまうということがあるので注意が必要です。

 痛みは個人的なもので他人にはなかなか推し量れないものです。

 正確に、垂直にポイントをとらえることができたら、物足りない程度がちょうどいいと考えて、息を吐きながら力まずに施術をしてください。

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2015年5月 7日 (木)

連休明けの自律神経の乱れを調整する背中を伸ばすストレッチ(=指圧)。

 連休中の生活のリズムと仕事モードとの違いから、連休明けは自律神経が乱れて心身の不調が起こってきます。これが五月病です。

 連休で久々に体を動かしたという人や強行スケジュールで疲労が溜まっている方には、交感神経支配領域の背中をゆるめるストレッチが有効です。

 椅子に座ったまま両腕を斜め45°くらいに上げて胸を開き、大きく深呼吸をするだけでも背部のストレッチになります。

 仰臥位では両膝を立てておなかを突き出し腰を浮かせてブリッジの姿勢をすると猫背の矯正になり交感神経優位から副交感神経優位に自律神経が切り換わります。

 背中の指圧も交感神経支配領域の緊張をゆるめるストレッチとなります。

 車で渋滞にはまったストレスや強行スケジュールの寝不足も背中の指圧でリフレッシュすることができます。

 疲れを引きずっているなと思ったら、連休明けに指圧を受けてみてください。

 今日は飯能生活の木で講座なので午後の指圧は5時からになります。

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2015年5月 6日 (水)

ボクシングのパッキャオ選手右腱板断裂で手術のニュース。

 メイウェザー戦で判定で敗れたパッキャオ選手が右肩腱板断裂で手術をするというニュースがありました。

   3週間前に右肩を痛めていたそうで、計量の問診で申告していなかったことで罰せられる可能性もあるとのことです。

   試合の映像では最終ラウンドでも右腕でパンチを繰り出していて、試合終了時に自分の勝ちだと思ったパッキャオ選手は両手を高く上げてバンザイをしていたので、腱板が完全に断裂しているということではないのでしょう。

   サウスポーだから試合ができたということもあると思いますが、右でパンチを繰り出すたびに腱板の傷が拡がったのかもしれません。

   試合の緊張で右肩が痛くてもパンチが打てたのかもしれませんが、手術後は復帰まで一年近くかかるということです。

   高額なファイトマネーも入り、興行として簡単にやめられない事情もあったのかもしれませんが、フィリピンの国会議員でもありバスケットの選手兼ヘッドコーチでもあるパッキャオ選手の肉体と精神力の強さには驚きました。

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2015年5月 5日 (火)

喘息の指圧。

 来週に旅行の予定がある60代女性の喘息の指圧です。

 具合が悪くなってから指圧を始め、今回が10日間で4回目の指圧です。

 だいぶ具合が良くなって前日に庭の手入れをして首、肩、上肢、背部がこっています。

 10日前の指圧でも内踝周囲の腎経のツボ「太渓」「大鍾」に圧痛点があり、今回もそれは変わりません。腎経は胸部では正中線の外2寸を通り「太渓」「大鍾」は呼吸器系の疾患の治療穴となります。

 庭の手入れで使った鎖骨外側から上肢内側で橈側の肺経に沿ってこりがあります。

 また耳の斜め上後方45°の胆経のツボ「浮白」「承霊」にも圧痛がありました。ここも喘息の治療穴です。

 胆経は体の外側を下行するので咳で緊張する肋間の呼吸筋の反応点が現れる部位として「浮白」「承霊」をあげることができます。

 指圧でリラックスしてくると、いつものように咳き込みました。これは副交感神経優位になったので気管支が収縮して喘息の発作が起こるという図式と同じです。

 しかし、指圧で起こる咳は激しいものにはならないので、それまでに吸い込んだ異物を吐きだすデトックスと考えていいでしょう。

 4回の指圧で代謝が上がって汗をかきやすい体になってきています。

 旅行の前にもう一回指圧をすることになっています。今年に入って一度旅行をキャンセルしているそうですが、調子が良くて庭仕事ができるくらい回復しているので、旅行は問題なく楽しめることでしょう。

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2015年5月 4日 (月)

右片麻痺の指圧の個人レッスン。

 昨日は遠方から片麻痺の指圧のレッスンを受けたいという方がいらっしゃいました。

  旦那様の脳出血後の右片麻痺を治したいという意欲がタッチにあらわれていて、指圧を受けていただいた後の長時間の実技のレッスンを、よく集中して私の理論と感覚の話についてきていただきました。

  きっとお疲れのことと思いますが、是非旦那様とタッチを通して会話をしてください。

  右片麻痺では失語症を伴います。

 運動神経の障害も出ますから、右背部や上肢外側、下肢前側の伸筋の部分には運動をさせるような軽くてテンポの速いタッチをして刺激してください。

 今は首が倒れてしまうようですが、頸部を刺激することによって改善がみられることをお祈り申し上げております。

 私のタッチが間接的にお役に立ちますように遠くからお祈りするばかりですが、わからないことがあればいつでも質問してください。

  力では響かない深い神経を刺激するには受け入れられる適量刺激であることが大切です。

 マニュアルの施術ではできないことがそのタッチで会話ができればきっとできると思います。

 いつの日か旦那様と一緒にもう一度指圧を受けに来ていただける日を心よりお待ちしております。

 

 

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2015年5月 3日 (日)

50代女性、左肩関節外転と水平内転で痛みが出る。

 予約をいただいた左肩腱板損傷と診断された50代女性の指圧です。

 自覚的な肩こりはなく、左肩関節を動かしてみると屈曲(前方挙上)に問題はありません。

 左肩外転(側方挙上)では90°を超えたところで痛みが出ます。これは棘上筋腱の傷と肩峰とのぶつかりによる痛みのようです。

 左肩の水平内転でも痛みが出ました。水平内転に働くのは大胸筋、上腕二頭筋(主に短頭)、肩甲下筋、三角筋前部ですが、触診から三角筋前部以外は問題なさそうです。

  また、左肩関節伸展(後方挙上)も以前より動かしにくくなっているようです。

 手仕事で固定されることが多い右利きの人の左肩は、軽く肩が上がって内転内旋されますから左三角筋前部はこりやすく、猫背が続けば使わな過ぎにより左肩伸展の動きはしにくくなるということは一般的に誰にでも起こります。          

 触診からは肩関節伸展に働く左広背筋や左上腕三頭筋は問題なさそうです。

 脈は1分間に108を超えていて緊張していることがわかります。

 問診で整形外科でのマッサージが痛過ぎるという訴えがありましたが、傷や痛みを緩和する施術が痛いと言われるようでは適量刺激ができていません。

 問診と触診と関節の動きからは「ドライヤーが使えない」、「トイレでお尻が拭けない」というような肩関節周囲炎の方と比べると傷は小さいようです。

 指圧の前に、足を肩幅に開いて体幹を90°屈曲し、肩を下げ、ペットボトルを左手で持って遠心力で前後、左右、右回し左回しのアイロン体操と、左手の指を壁につけて少しずつ壁を這い上がる壁上行運動を肩の屈曲と外転でやっていただきました。

 これは肩が上がらない時の基本的な体操ですが、整形外科のリハビリではやっていなかったようです。

 伏臥位から指圧をし、最初は首から背部にかけての緊張が感じられましたが、仰臥位の指圧では眠って、脈は1分間に72になっていました。

 指圧をしてわかったのは左肩を動かす時に痛みはあるものの、全身的な異常は感じられない、むしろ体の調子が良さそうだということです。

 強過ぎるマッサージは患部には害になりますし、痛いという思いが背部の交感神経支配領域を緊張させて回復を遅らせてしまうことにもなりかねません。適量刺激に調整できないマッサージなら受けないほうがいいと思います。

 左肩外転の痛みは棘上筋腱の傷(炎症)によるものと思われ、水平内転や伸展での痛みは三角筋前部や広背筋をゆるめた後にも残るので棘上筋腱が引っ張られることによる痛みのようです。

 指圧後にもう一度ペットボトルを使った体操と壁上行運動と肩関節を水平外転に動かすストレッチをやっていただきました。左肩の可動域は少し拡がっていました。

 肩関節の痛みがすっかり消えるまでには時間がかかることがありますが「ある日突然治る」ということを暗示をかけるように何度も申し上げて指圧を終えました。

 私も左肩の痛みを一年くらい抱えていたことがありますが、今は以前のように背中に両手をまわして上下からつかむことも後ろ合掌もできます。

 自分のぎっくり腰と肩の痛みを自分で治した経験がありますし、もちろん日々いろいろな方の肩や腰の痛みに対して指圧をさせていただいていますから、段階的に治っていく様子はよくわかっているつもりです。

 指圧後には左肩の可動域が拡がっていたので、「ある日突然」は早く訪れるかもしれません。

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2015年5月 2日 (土)

42℃以上の入浴では血が固まりやすくなる。

 今日は全国的に晴れの予報で交通機関や高速道路ではゴールデンウィークの混雑が始まっています。

 30℃近い最高気温が予想されていますから、昼前後の紫外線や熱中症への注意が必要です。

 温泉へ出かける方もいらっしゃると思いますが、高温の温泉やサウナなどでは脱水への注意が必要です。

 インフルエンザなどで42℃以上の高熱を出した時にはタンパク質が変性するように、42℃以上の高温の入浴でも血液が固まりやすくなります。

 入浴前、入浴後に水分補給をし、我慢せずにゆったりと入浴できるぬるめの温泉がリラックスをするには適しています。

 サウナや気温の高い日のゴルフでは脱水から脳梗塞で倒れる方がいらっしゃいます。

 先日東北新幹線が架線故障で止まる事故もありましたから、お出かけの際は飲み物を携帯して、のどが乾く前にこまめな水分補給をしておくと熱中症の予防になります。

 玉の汗をかくような高温の温泉やサウナで我慢をし過ぎて倒れることのないようにお気をつけください。

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2015年5月 1日 (金)

今井雅之さん大腸がん舞台降板の会見。

 今朝のテレビで見た今井雅之さんは以前とは別人のように痩せた姿で、大腸がん治療中の苦しさが伝わるこちらも苦しくなるような映像でした。

 鉄道で旅をする番組やお酒を飲み歩く番組に出演されているのを見てからまだ半年もたっていないのに、もう去年の秋から体調が悪かったのですね。

 微熱があるのか会見では汗をかいていて、歩くことも大変でフルーツしか食べていないと語っていました。

 抗癌剤の副作用と体の痛みで安楽死を願ったこともあるそうです。

 がんの転移もあり得るステージ4だということですが、どうか日々苦しむことなく、また以前のように体育会系のお芝居ができることをお祈り申し上げております。

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