母指の先端が曲げにくい時は前腕内側の長母指屈筋の緊張をゆるめる。
80代女性、左母指先端のIP関節(指節間関節)が曲げにくいので整形外科でマッサージを受けていますがなかなか治らないということです。
どうやら整形外科では手の甲の伸筋をマッサージしていて、これは全く的外れです(どのような資格の人がマッサージをしているのでしょう?)。
母指先端の関節を曲げるのは前腕内側で橈側にある長母指屈筋ですから、まずこの部位の筋緊張をゆるめるべきです。
実際に指圧をしてみると肘関節に近い部位に硬さがあり、長母指屈筋は浅指屈筋の下にあるので持続的な圧迫で肺経「孔最」の周囲をゆるめると、ばね指のようなはじかれて曲げにくいということはなくなりました。
80代女性で右利きの左母指ですから、運動不足、ストレッチ不足で腱の滑液が停滞しやすいということはあります。
しかしわずか1~2分の長母指屈筋の指圧で指の曲げにくさはなくなりました。
暑い中、整形外科に通っていたそうですが、混んでいて薬の説明も「妊婦でも大丈夫な薬だ」と肝心なことはよくわからなかったそうで、マッサージの効果も感じられないようであれば、患者の症状を治そうと努力をするよりも人数をこなすのが精一杯な病院かもしれないので、治療に納得がいかない時は他をあたったほうがいいと思います。
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