60代女性、右股関節痛、右下腿前側痛。
60代女性、右股関節痛の症状にプラスして右下腿前側にもつるような痛みが出て指圧にいらっしゃいました。
座位の触診ではいつもよりも首、肩がこっています。
年末年始は大掃除やお正月の準備などで普段よりも家事の手仕事が多くなります。
股関節を大きく動かすことが少なく、踵体重で家事をしていれば首や肩がこり、股関節や下腿前側はストレッチ不足になります。
足に冷えがなかったので、下腿前側がつるようなことは意識的に動かすだけでなくなるはずです。
首、肩のこりをゆるめ、伏臥位下肢の指圧後、右膝軽度屈曲で右股関節をやや外転気味に屈曲させる大腿二頭筋のストレッチで、股関節でポキッという音がして詰まりが解消されました。
長時間の座位で股関節が90°屈曲に固定されていると股関節の血行が悪くなり、足関節の座位の固定で下腿の筋肉も運動不足になります。
右股関節を骨盤に強く圧し込むような急な内転の動きを気をつければ今のところ問題はないので、全身指圧後には両手をテーブルについて左片足立ちで右下肢を後方挙上する右股関節伸展のエクササイズと、下腿前側をストレッチする意味での爪先立ちをすることをお勧めして指圧を終えました(仰臥位下肢伸展挙上のエクササイズはやっていただいているので足りない方向の股関節の動きを足してみました)。
痛みが強い時は患部周囲の関節をこまめに動かすと血行促進によって症状が緩和されます。
人間の集中力の持続はは15分程度といわれているので、痛みが強い時は15分に1回関節運動をすると気分転換にも血行促進にもなって、冷えて痛みが強くなる冬には特に効果的です。
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