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2016年1月23日 (土)

後頸部痛+腰痛が筋力の低下と長時間の座位姿勢にあると考えられるケース。大腿筋膜張筋にポイント、筋弛緩薬も気になりました。

 主訴は後頸部の第7頸椎付近の痛みと腰痛で、腸骨側面前端の大腿筋膜張筋に施術ポイントがあり、筋弛緩薬の服用が気になった施術例です。

   まず座位の触診では、全身的に運動不足による筋力の低下があって、長時間のデスクワークで頭の重さ負担となり神経症状を引き起こしているのではないかと思いました。

 問診で筋弛緩薬を服用していることがわかり、薬が効いているのであれば主訴がやわらいでいくはずで、同じような痛みが続いているということから、むしろマイナスに働いて筋力による支えを弱くしてしまっているのではないかと感じました。

 背部から腰部、殿部外旋筋群のこりはありますが、頸椎や腰椎の椎間板ヘルニアや骨の変形、大きな傷はなさそうです。

  手足の冷えからも運動不足による筋肉量の減少を感じました。

  伏臥位の指圧で、体が逃げるほどの痛みはなく、頸部、腰部、殿部外旋筋群の指圧で真のポイントを特定できるほどの手応えはありませんでした。

  仰臥位の指圧に移って、首の可動性を確認してみると、前屈、後屈、側屈、回旋の動きに問題はありませんでした。頸椎や椎間板に変形のある御客様の首の動きとは明らかに違います。

   肩関節の動きは正常でしたが、左の橈骨動脈の拍動が弱く、後頸部に痛みを感じてはいるものの、詰まりは斜角筋隙、鎖骨周囲、腋窩にあり、長時間のデスクワークによる胸郭出口症候群と考えたほうがしっくりします。

   神経の痛みは前側から頸椎の神経の出口に伝わって後頸部に痛みを感じていると考えたほうが身体症状を反映します。

   指圧中おなかの動きがあり全身指圧後にはゆるんだかと思いましたが、立った時に仙骨周囲の痛みの訴えがありました。

  仰臥位下肢の指圧で張りが気になったのが骨盤側面の大腿筋膜張筋から続く大腿外側の腸脛靭帯だったので、今度は横臥位で、横臥位でないととらえにくい大腿筋膜張筋を指圧すると、腰痛の主訴と一致する痛みがありました。

   大腿筋膜張筋は上殿神経支配ですから第4・第5腰神経からなります。

   骨盤側面の前端にある大腿筋膜張筋は股関節外転に働き、股関節外旋の動きを戻す働きもします。

   座位の良姿勢を無意識に保とうとして、開き気味になる股関節を戻す力が大腿筋膜張筋に入っていたのかもしれません。

    長時間の座位による長時間の猫背でできた痛みを緩和するには、同じ姿勢を続けないことと、運動です。

    10分間のうつぶせ寝効果のように、しない姿勢はストレッチになるので、横臥位で下になる骨盤側面にテニスボールを当てていれば大腿筋膜張筋をゆるめることになります。

     『ドクターG』で腰痛の原因が筋膜を介した頸椎椎間板ヘルニアという症例を一昨日放送していましたが、このケースでは大腿筋膜張筋のこりと座位猫背の首痛の関連が考えられます。

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