急性腰痛の指圧によるリラックス後、セロトニン放出の反動で痛みが増すことがあるのかもしれません。
急性腰痛の指圧では、一回の指圧で痛みがなくなることもありますが、指圧前よりも指圧後に痛みが増していることもあります。
血行促進による血管拡張で治る場合は「傷にはなっていないか傷口が小さい」、痛みが強くなる場合は「傷があって傷口が大きい」と考えています。
一回の指圧で治る場合は、筋肉のこりや関節のぶつかりによる腰痛で、傷は小さいのでしょう。
加齢による衰えや古傷の部位で筋肉が断裂した急性腰痛では、指圧後に痛みが増すようなこともあります。
これは急性腰痛の時に筋肉を緊張させて強い痛みを出さないようにしていた体がリラックスしてゆるんだため、傷の周囲を筋肉で締め付けられなくなったということがありそうです。
指圧のリラックスでセロトニンが放出された反動による血管拡張もあるのかもしれません。
昨夜日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」で片頭痛や周期性嘔吐とセロトニンの関係を見ながら、セロトニン放出後の反動としての血管拡張による痛みについて考えさせられました。
無理に可動域を拡げるストレッチや強い圧迫をして痛い思いをさせるようなことはするべきではありませんが、気持ちの良い刺激でも傷口を拡げてしまうことがありそうです。
急性腰痛を治すためには安静にし過ぎるより早めに体を動かしていったほうが回復が早まります。
末梢のツボ圧しからの患部の遠隔操作や小さく痛みを出さない範囲の関節運動が早期回復につながるように、指圧の後に急性腰痛の痛みが増した場合は施術後しばらくたってからの効果を祈るばかりです。
同じ痛みを感じた施術者がいるということは直接の鎮痛にはなりませんが、間接的な支えになるように、「足りないところがなかったか、他のアプローチはなかったか」さらに勉強しておかなければいけません。
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