転倒後リハビリ中の男性12回目の指圧。
今朝は曇り、夜は雨の予報、庭のセージの花が増えてきました。
昨日リハビリ中の男性のお宅に指圧にうかがう頃に、フジテレビの『グッディ』ではマッサージ店の乱立と健康被害の増加の問題を取り上げていました。
あんま・マッサージ・指圧の勉強をして国家資格を取得しても、3年勉強したくらいではぎっくり腰や五十肩の方に自信を持って施術できるレベルにはなっていません。
感性や人間性も必要なので、結局適量刺激を合わせるという感覚を重視せずに単なる定量の施術レベルで終わるあんま・マッサージ・指圧師もいます。
ましてコンビニよりも数が増えたというマッサージ店の中でも無資格者を速成で使うマッサージ店では安全性に問題があり、頸椎や腰椎を損傷する事故も報告されていて社会問題になっています。
昨日指圧にうかがったリハビリ中の男性は、一昨日の施設でのリハビリ前に肘で強く下肢の痙攣を押さえつけるようなマッサージをされて、リハビリ運動をする前に疲れてしまったと仰っていました。
下肢が硬直し痙攣してしまう時に、確かに「強い刺激は神経を鎮静させます」。
しかし、運動前には軽く速い刺激で「血液を筋肉に集めて神経を興奮させる」ことが理にかなっています。
理学療法士の資格を持った方が運動前に肘で強く押さえつけているのかどうかはわかりませんが、マッサージらしい臨機応変なマッサージをするには、最適な触圧刺激について深く考え、ワンタッチに工夫をする必要があります。
そういう意味では、外傷の施術をする接骨や運動療法などを行う理学療法の有資格者よりも、あんま・マッサージ・指圧の有資格者のほうが、より深くマッサージについて愛着を持って研究を重ねている先生が多いです。
肘を強く圧しつけなくても、昨日の指圧では軽い刺激で下肢の硬直をすぐにゆるめることができました。
左骨盤の位置が下がってきて左下肢の短さは1cm程度になりました。
右下肢がパンパンに張っていたのは、前日のリハビリ前の肘の強い刺激の揉み返しのようなこともあるのかもしれません。
少なくとも御本人がそれを嫌がって私に教えてくれたので、あまりよろしくないマッサージがマッサージ店だけでなく医療現場でもそれが正解のように行われていることは間違いありません。
12回目の指圧はその前日のリハビリのことがあって多弁で、あまり眠りませんでした。
それでも脊柱の左側弯は真っ直ぐになって、私が帰る頃には心身の興奮がゆるんで眠たそうでした。
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