60代男性、上腹部痛、猫背、背部痛、右ふくらはぎの痛み、狭心症、高血圧、糖尿病、肥満。
今朝の新聞に折り込まれた埼玉県の広報には「あんま・マッサージ・指圧 無資格者の施術への注意喚起」のお知らせがありました。
体には脆い部位や傷ついた組織があります。物足りないくらいが適量刺激だと考えて施術をしてください。
昨日は「吐き気がして上腹部が痛い」という60代男性が久しぶりに指圧にいらっしゃいました。
狭心症で入院歴があり、高血圧、糖尿病などの薬を9種類服薬しています。
お酒を久しぶりに三合飲んでから上腹部が痛くなったそうで、しばらく前から背部痛も続いていたことから胃の炎症が考えられますが、狭心症の心窩部痛の可能性もあります。
猫背、肥満、背部痛、右ふくらはぎの痛みもあることから、脊柱管狭窄症や糖尿病の神経障害の可能性もあります。
脈ははっきりしていて脈が跳ぶこともなく、1分間に60くらい、薬で脈拍や血圧は抑えられているようです。
左肩から上肢への放散痛の訴えはなく、触診では本人が感じているほど肩はこっていませんでした。
伏臥位から指圧をすると、背部はパンパンに張っていました。
特に左背部がこっていて、肩甲下部の膈兪から腎兪くらいまでが強くこっていました。
胃の反射でも、脊柱管狭窄症でも肩甲下部がこることがあります。
歩いていて立ち止って休むようなことはないそうで、右ふくらはぎの痛みは筋肉の傷かもしれませんが、脊柱管狭窄症の坐骨神経痛や糖尿病の神経障害の可能性も捨てきれません。
全身指圧後、左背部痛が残りました。
心臓に緊急の問題があるとは思えません。
胃炎はありそうですがこれも重篤な症状ではなさそうです。
脊柱管狭窄症は体形的に今後その症状がはっきりしてくるかもしれません。
背部を伸ばすストレッチとお酒を飲み過ぎないようにすることは必須です。
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