70代男性、左頭頂部痛。
今朝の曇り空では満開の桜よりも、森の中で下を向いて咲く花のほうが明るく見えました。下を向くのは何かメリットがあるのでしょう。
昨日は転倒した男性のお宅で指圧の予定でしたが、風邪でキャンセルとなり、その代わりに奥様が指圧にいらっしゃいました。
気を使っていただいたのかと思いましたが、親戚の来訪の前に窓拭きなどの掃除をしていたそうで肩から背中がとてもこっていました。
この指圧は猫背が解消し肩の緊張もゆるんで奥様には束の間の休息をしていただけたました。
次の指圧は頭頂部の左側に痛みがある70代男性の指圧でした。
時々ズキズキすることがあるようで脳血管障害の心配をされています。
左前頸部胸鎖乳突筋上部のこり、左側頸部から肩上部のこり、左背部のこりと、左側にこりがあります。
重いものを持った後に頭頂部が痛むことがあるそうなので、左胸鎖乳突筋に青スジが立つような力の入れ方で重たいものを持ち上げているのでしょう(まだ現役で仕事をされています)。
右大腿四頭筋にこりはなく、左大腿四頭筋がこっていたことからも、膝の屈曲から伸展で重いものを持ち上げた時に、左半身に力が入っていることが想像できます。
いつもよりも念入りに左前頸部から側頸部、側頭部から頭頂部と指圧をすると、左首、肩の筋肉がよくゆるみました。
年齢から頸動脈の動脈硬化もありそうなので詰まりやすくはなってきていると思いますが、頭頂部左側の痛みは肩こりの延長と考えてよいと思います。
今朝の「健康カプセル ゲンキの時間」ではマッサージ師の方が肩こりをテニスボールでゆるめるというのを紹介していましたが、その肩はもりあがっていて上腕が太く、肩を内転内旋させる大胸筋や肩甲下筋を強く使うことになる「力で圧す」施術をしていました。
日本式のマッサージではよくある体の使い方ですが、指圧の四指をそろえて圧を逃がさないようにして力を入れずに体重移動で圧す「肩がこらない圧し方」とは全く違っていました。
指圧・マッサージを学んでいる方が良いコンディションで施術をしたいと思うならば、テニスボールで大胸筋や肩甲下筋をゆるめなければいけないような圧し方ではなく、そうならないような体の使い方を身につけてください。
御客様の肩こりを治せても自分が肩こりになってしまうようでは、いつまでたってもこの世の中から肩こりはなくなりません(いつもいつも言うことですが)。
4月7日(木)13:00〜15:00飯能、4月20日(水)10:00~12:00原宿、生活の木で「肩こりをストレッチするタッチ」のアロマ指圧講座をします。
肩こりの施術をすることで自分の肩もストレッチできるような体の使い方を身につけてください。
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