『人類史のなかの定住革命』 西田正規著 講談社学術文庫 960円+税。かつては逃げられる社会であった。
今朝はくもり、雨になる予報で、夜には冷え込みが厳しくなりそうです。
柿の木には柿の実に紛れるようにカラスウリがぶら下がっていました。
今朝のニュースでは今年のいじめの報告が多かったことを取り上げていました。
30代に仕事のストレスによる精神疾患が多いというニュースも一昨日ありました。
学習院大の赤坂憲雄教授が産経新聞で西田正規著『人類史のなかの定住革命』の紹介をされていて、本の紹介の最後に「逃げていい、生きよ、…」と結んでいます。
狩猟採集の逃げられる社会から定住の生活となって、ゴミや排泄物、不和や不安、欠乏や病、妬みや恨みといった負の感情などを抱え込むことになりました。
不和やトラブルがあれば離合集散し、伝染病や風水害が起これば生きるために移動していた生活から逃げられない社会になって、閉塞感の中でストレスが大きくなり、自殺や、外へ向かって不満を爆発させてしまう事件も続いています。
じっとしていられない多動傾向のこどもや、歩いていってしまう認知症の高齢者は、逃げられる暮らしぶりを記憶した本能が抑えられないのでしょう。
逃げるという選択肢を忘れないこと、張り詰めた緊張の時間をブレイクするティータイム、息抜きの時間、癒しの場は大切です。
指圧・マッサージが閉塞感で膨らんだ心身をリセットするシェルターとなるように、今日も一つ一つ密着のある丁寧なタッチを創っていきましょう。
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