40代女性、右母指内転筋の使い過ぎ。
日の出が遅くなって、今朝6時20分はまだ太陽が向こうの林を越えていません。いつの間にか柿の実はすっかりなくなっていました。鳥たちも餌を見つけにくい季節が始まっています。
40代女性、主訴は右母指内側の痛みです。
カレンダー制作の仕事をパートで始めて、印刷されて運ばれてきた紙を引き出してまとめる仕事をしています。
その時に、肘を曲げて腰くらいの位置で手掌を上に向けて紙を引き抜いているようなので、母指を示指に寄せる母指内転筋を酷使することになったようです。
紙は薄いので母指の関節を屈曲するだけの厚味はなく、母指を示指に寄せる動きを続けたということです。
肘を曲げて紙を引き抜くので上腕三頭筋や広背筋がこっていたのは、一般的な肩こりの猫背手仕事とは逆の運動をしていたということです。
利き手の右手が主で左手は後についてきたために左母指に痛みはほとんどありませんでした。
全身指圧後、右手母指球を中心にローズマリー・カンファーとスイートアーモンドオイルでごく軽いアロマオイルマッサージを行いました。
重い腱鞘炎ではないですが、使い過ぎのこりがあって母指球深部に圧を加えた時に深層の母指内転筋の痛みが顕著になります。
指を休ませることで治りますが、流れ作業で使い続ければ悪化することもあるでしょう。
ただし、健康状態は良好で、この仕事が続けられないということはなさそうです。
逆手で流れてくる薄い紙を引き抜くという作業を続ける体の使い方は日常生活ではなかなかないので、誰がやっても大変な仕事です。
慣れてくれば体の力が抜けてもう少し母指内転筋を楽に使えるようになるとは思います。
こういう仕事こそ機械で自動化できればいいのですが…。
午前中にこの仕事をしたら、午後は手掌を下向きに使える仕事にローテーションするようなシフトにすれば仕事がストレッチになるので疲労軽減になります。
作業の組み合わせで疲労を軽減し作業効率を上げる取り組みをしていくことは労働環境を改善する上で大事な課題だと思います。
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