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2016年12月 6日 (火)

ぎっくり腰の急性期に下肢の重さを利用した自重牽引を私はしません。

126 今朝 庭の椿

 今朝も霜が降りるようなことはなく、昨日の暖かさが残っています。花の少ない時期に蕾を活けておくと数時間で開花していくクリスマスカラーのツバキが庭にあるので助かります。

 日曜朝のTBS「健康カプセル ゲンキの時間」で、ぎっくり腰の対処法に「自重牽引」を紹介していましたが、私はこれが使えるようなぎっくり腰の御客様に出会ったことがありません。

 自重牽引のやり方は、施術ベッドに仰向けに寝て、腰に丸めたタオルを当て、下肢をベッドから出して垂らし、下肢の重さで腰を伸ばします。

 これは腰の伸展と股関節の伸展を下肢の重さで行うことになり、腰椎や腸腰筋のストレッチになります。

 しかし、ぎっくり腰の時は曲げても伸ばしても痛いので、私がぎっくり腰のお客様に施術をする時には、どこまで伸ばせか、下肢の重さを受けとめながら関節の可動域を確認します。

 自重牽引では、船が錨を海に沈めるように、下肢の重さに腰が引っ張られるので「徐々に伸ばす」ということができません。

 うつぶせ寝ができないぎっくり腰の御客様に、うつぶせ寝以上に腰を反らせることになる自重牽引をさせるのは良い方法だとは思えません。

 自重牽引ができるのはごく軽いぎっくり腰の場合で、筋肉や筋膜、靭帯、神経や血管の傷が大きい場合には激痛と症状の悪化が心配です。

 仰臥位で腹部の指圧をした後に、伏臥位で腰を伸ばし過ぎないようにバストマットや足枕を当てた軽いタッチで接触面を広くとる指圧をするほうが「徐々に伸ばす」ことができて安全です。

 私の施術ではその後に下肢の重さを受けとめながら、痛みの出ない範囲での股関節の運動をしたり、伏臥位から上半身を起こす、四つん這いから大きく猫背になるなどのストレッチをできる範囲でしていただきます。

 ぎっくり腰の応急処置として「壁押し」で背中を伸ばすのは力をコントロールできるので良い方法ですが、ぎっくり腰の急性期は腰がロックされた状態ですから、自重牽引ができるような人はあまりいないなぁと思いました。

 

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